静岡車両区

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静岡車両区（しずおかしゃりょうく）は、静岡県静岡市葵区にある東海旅客鉄道の車両基地である。静岡支社管内の路線を走る車両の多くが所属している。

東海道本線の静岡駅～東静岡駅間の北側に位置する。出入庫は静岡駅を介して行われるが、東静岡駅の方が距離は近い（実際、東静岡駅のホームからは同区の様子がよく見える）。

[編集] 所属車両の車体に記される略号

旅客車「静シス」・・・静岡支社を意味する「静」と、静岡を意味する「シス」から構成される。なお、民営化直後3ヶ月ほどは「海シス」表記であったが、すぐに現行表記に改められている。
機関車「静」・・・静岡を意味する「静」から構成される。

[編集] 歴史

1961年 10月1日 静岡運転所が開設される。
1986年 3月3日沼津機関区所属の御殿場・身延線用車両の配置が静岡運転所に移管される。
1988年 3月13日豊橋運輸区所属の飯田線用車両の配置が静岡運転所に移管される。
2001年 4月1日静岡運転所が静岡車両区（車両基地）と静岡運輸区（乗務員基地）に分割される。
2002年 3月 119系の配置が大垣車両区に移管される。

[編集] 所属車両

[編集] 電車

2007年1月現在の所属車両は以下の通り。

371系電車
- 7両編成（X1編成）1本が所属。
- 特急「あさぎり」・静岡地区のホームライナーで運用されている。
373系電車
- 3両編成（F1-F14編成）14本が所属。
- 特急「東海」「ふじかわ」「伊那路」・快速「ムーンライトながら」（臨時便を除く）・東海道線の東京～静岡間の普通列車（1日1往復）と大垣～米原間の普通列車（平日のみ1日2往復）・静岡・名古屋地区のホームライナーで運用されている。一時期はセントラルライナーの応援運用も行っていた。
113系電車
- 3両編成（C編成）12本、4両編成16本（L編成9本、T100編成7本）が所属。
- 東海道線（熱海～豊橋）･御殿場線（沼津～御殿場）の普通列車で運用されている。T100編成（旧T編成）は以前は東京駅や伊豆急行線伊豆急下田駅にも乗入れていた。
- 国内では最後までオリジナルの113系が多く残っていたが、老朽化が進み、2005年以降、急速に廃車が進んでいる。現在、すべての編成が新造される313系と名古屋地区から転属される車両による置換えが行われている。
- なお、2006年 10月29日をもって6両固定のLL100編成は運行を終了し、一部の編成は中間車を抜き4両編成に短縮・L編成に転用の上運用されている。編成替が行われなかった車両は順次廃車となっている。
- 2007年春のダイヤ改正までに全編成が運用から退き、オリジナルの113系が主力となる線区はなくなる。
- クハ111-545,646（546）547,549,557,738（238）741（241）747（247）2733（2133）251:モハ112,113-688（288）、296,297,298,602（302）、607（307）2045は新製時から静岡車両区（←運転所）所属である。
115系電車
- 3両編成12本（S編成2本・B編成10本）が所属。クハ115-188（S8編成の先頭車・2006年12月に廃車、解体）はJR東海115系の中で唯一、最後まで現役の原型ライト車であった。
- 東海道線（熱海～静岡）・身延線・御殿場線・飯田線の普通列車で運用されている。1往復のみ、長野駅まで、「快速みすず」として乗入れている。
- 2006年 10月10日から、東海道線での運用のほとんどが211系に変更された。同時に静岡以西での運用は終了、静岡以東でも東海道線ではほとんど見られなくなった。なお、御殿場線・身延線運用分についてはしばらく残る予定。
123系電車
- 1両編成（W100編成）4本が所属。
- 身延線（富士～芝川）の普通列車で運用されている。ワンマン運転に対応している。
- 以前は甲府、および東海道線沼津まで乗入れていた。
- 現在、313系に置換えが行われており、運用数の縮小が進んでいる。
211系電車
- 5000番台3両編成（SS1-SS11編成）11本、6000番台2両編成（GG1-GG9編成）9本が所属。
- 東海道線（熱海～豊橋）・御殿場線の普通列車で運用されている。2006年 10月10日からは新たに身延線（富士～西富士宮の東海道線直通列車）での運用も行われている。
- この他、大垣車両区の5000番台3両編成が借入れられ、LL1-LL20編成として113系・115系充当だった列車を中心に暫定運用を開始している。なお、このまま静岡車両区に正式転属になる可能性もある。
- SS編成とLL編成は、一部が共通運用となっている。
313系電車
- 2350番台2両編成（W1-W2編成）2本、2600番台3両編成（N1-N6編成）6本、3000番台2両編成（V1-V12編成）12本、3100番台2両編成（V13-V14編成）2本、計22本50両が所属。2007年春頃にかけて、大幅な増備が進められている。
- 2350番台は2006年 12月15日から御殿場線で運用を開始した。車内はロングシート。パンタグラフを2基搭載している。
- 2600番台は2006年 12月2日から東海道線で運用を開始した。今後も順次運用に入る予定。車内はロングシート。
- 3000番台と3100番台は身延線・御殿場線の普通列車用。ただしごく一部は東海道線（沼津～静岡間）に乗り入れ運行される。ワンマン運転に対応している。3100番台にはパンタグラフが2基搭載され、3000番台にも増設工事が進められている。なお、3000・3100番台は共通運用となっている。
- 2006年度製造車両（3000番台以外）は行先表示器がフルカラーLEDになっており、前照灯に白色LEDとHIDを採用するなど、3000番台とは違いがある。
165系電車
- グリーン車1両（サロ165-106）が所属。車両は浜松工場で保管されている。
- 過去に実際、「急行東海」に組込まれた。現在唯一車籍の残っている165系であるが、保留車である。
クモヤ145形電車
- 122の1両が所属。救援車の機能を装備した牽引車である。

[編集] 機関車

ED18形電気機関車
- 1両（2号機）所属。「トロッコファミリー号」の牽引車両だったが、現在は浜松工場で保管されている。
EF58形電気機関車
- 2両（122･157号機）所属。「トロッコファミリー号」の牽引車両である。122号機は2006年6月に運用から離脱し現在、浜松工場に保管されている。
EF64形電気機関車
- 3両（2･35･66号機）所属。JR東海の工事用貨車を牽引する。35･66号機は元「ユーロライナー」牽引機で「ユーロライナー」塗装が施されている。
EF65形電気機関車
- 2両(111･112号機）所属。JR東海の工事用貨車を牽引する。112号機は元「ユーロライナー」牽引機で「ユーロライナー」塗装が施されている。
- 現在は老朽化もあってか、東海道本線の工事列車は前述のEF64や美濃太田区のDD51による牽引となっているため、2両とも休車になっている模様。