阿下喜駅
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阿下喜駅(あげきえき)は、三重県いなべ市北勢町阿下喜八石にある三岐鉄道北勢線の駅。
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[編集] 駅構造
- 北勢線の終着駅である。
- 元はホームは単式1面1線であったが、構内2線化時に新しいホームに切り替えられ、島式1面2線のホームを持つ地上駅となった。
- プラットホームの終端部に駅舎がある。
- 旧駅舎は解体された。その跡地には、広場が拡張整備される予定である。
- 時間帯(6:30~10:30、12:30~20:30)により駅員が配置されるが、これ以外の時間帯は無人である。
- 監視カメラを備え、東員駅からの遠隔監視駅となっている。
- 駅舎には、自動券売機(1台)、自動改札機(2通路、うち1通路は車椅子対応のワイド型)、自動精算機(1台)を備えている。
- 普通券・回数券は常時購入が可能で、駅員配置時は定期券・硬券入場券の購入もできる。
- トイレは駅舎内の改札外にあり、多目的トイレのある男女別の水洗式。
- 冷暖房付の待合室が設置されている。
- 駅前に21台分の無料駐車場を備え、車を駅に止めて電車を利用するパークアンドライドが可能となっている。
- 駅前に車の停車スペースを備え、車で駅に送ってもらい電車を利用するキスアンドライドが可能となっている。
- 駅前に96台分の無料駐輪場を備えている。
- 駅舎前にバス停は設置されていないが、駅前広場の通り向かいにバスターミナルがあり、バスとの乗り継ぎは容易にできる。
- タクシーが数台常駐する。
- バリアフリーには一部対応していない(駅前広場拡張整備前のため駅舎入口部分)。
[編集] 利用状況
- 以前は朝夕の通勤通学時間帯を除き駅利用者は極めて少なかったが、最近は並行するバスが大幅に削減された事や列車増発の効果もあって駅乗降人員は増加傾向にある。
[編集] 駅周辺
- バスターミナル 阿下喜駅前(道路の反対側)
- 大和会日下病院
- 中京銀行阿下喜支店
- 百五銀行員弁支店阿下喜出張所
- 阿下喜温泉「あじさいの里」{2006年(平成18年)3月21日オープン}
- ホクセイスーパー駅前店(北勢ショッピング)・北勢スターボーリングセンター{いなべ市内唯一のボーリング場}
※上記の阿下喜温泉「あじさいの里」へは、温泉入浴券と北勢線往復切符が一緒になった往復割引乗車券が発売されている(西桑名駅・星川駅・東員駅・大泉駅・楚原駅で購入可能)。
[編集] 路線バス
- 阿下喜駅前
- ホクセイスーパー
- いなべ市シャトルバス
- 福祉センター(大安駅前経由)
- いなべ総合病院
- いなべ市シャトルバス
[編集] 歴史
- 1931年(昭和6年)7月8日 北勢鉄道の駅として開業。
- 1934年(昭和9年)6月27日 社名変更により北勢電気鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)2月11日 会社合併により、三重交通の駅となる。
- 1964年(昭和39年)2月1日 事業譲渡により三重電気鉄道の駅となる。
- 1965年(昭和40年)4月1日 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併し、近鉄の駅となる。
- 1977年(昭和52年)5月25日 ホームを桑名方に7.5m、阿下喜方に2.5m延伸する(有効長:51.0m→61.0m)。
- 1978年(昭和53年)3月13日 側線のうち3号線(46.1m:ホーム桑名方)および12号ポイントを撤去する。
- 1978年(昭和53年)3月15日 既設ホーム部分(53.5m)を嵩上げする。
- 1978年(昭和53年)3月31日 ホームを桑名方に10.0m延伸する(有効長:61.0m→71.0m)。
- 1978年(昭和53年)6月9日 側線のうち4・5・6号線(本線北側)および13・14・15・16号ポイントを使用停止(後日撤去)する。
- 1978年(昭和53年)8月26日 連動装置(第三種電気丙)および場内信号機撤去。
- 1999年(平成11年)10月1日 無人駅化。同時に自動券売機も撤去される。
- 2003年(平成15年)4月1日 事業譲渡により、三岐鉄道の駅となる。
- 2004年(平成16年)3月15日 無料駐車場(21台)・無料駐輪場(96台)が整備される。無料駐車場は従来のものを建て替えたもの。
- 2006年(平成18年)2月14日 新ホーム(島式ホーム)を使用開始する(2号線のみの使用)。
- 2006年(平成18年)3月1日 駅舎内に自動券売機が設置される。
- 2006年(平成18年)3月10日 当駅を経由する阿下喜温泉往復割引乗車券が発売開始される。
- 2006年(平成18年)3月23日 構内2線化設備が完成し、1号線・2号線を使用開始する。(構内連動駅化)
- 2006年(平成18年)11月29日 旧駅舎を使用停止する。取り壊しは12月2日に実施。
- 2006年(平成18年)12月1日 従来の駅舎に代わり、新駅舎が新設され、供用開始される。駅舎内に自動券売機(旧駅舎より移設)・自動精算機(新設)・自動改札機(新設)が設置され、東員駅からの遠隔制御による営業が開始される。時間帯により有人駅化される。
[編集] その他
- 当駅ホームの南側にある転車台は、過去に当駅で実際に使われていたものを移設したものである(元は、駅舎北西側の赤川横にあった)。
- 当駅ホームの北側を流れる赤川は、阿下喜駅を2線化するにあたって北側に移設されたものであるが、ホーム横部分は石積みの護岸を有し、景観に対する配慮がなされている。
- 県道北勢多度線まで当駅線路北側(赤川北側)から桑名方面に市道(いなべ市道阿第114号線:総延長880m 車道2車線+歩道)を整備中である。
[編集] 隣の駅
- 三岐鉄道
- 北勢線
- 麻生田駅 - 阿下喜駅
2003年(平成15年)3月31日まで、麻生田駅との間に六石駅があった。