近鉄1400系電車
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1400系電車(1400けいでんしゃ)とは、1981年に登場した近畿日本鉄道の界磁チョッパ制御を採用した通勤形電車の一系列。
本稿では、同じく大阪・名古屋線用の界磁チョッパ車である1200系電車(1201系)・2050系電車、そして1200系(1201系)の狭軌版である6600系電車もあわせて紹介する。
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[編集] 1400系
1981年登場。電算記号は「FC」。大阪線用の4両編成の界磁チョッパ車両。4編成16両が製造された。上本町寄りからク1500(奇数、Tc)+モ1400(奇数、M)+モ1400(偶数、M)+ク1500(偶数、Tc)と編成を組む。
1C8M制御の三菱電機製界磁チョッパ制御装置と回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ、抑速回生ブレーキを採用。160kWの直流複巻電動機MB-3270-Aを装備する。
車体は断面形状を変更して片部のRを小さくし、切妻に近い断面となり、軽量化が図られた。また前面を従来車とは大幅に変更して、窓上部の前照灯の周りにはステンレスの飾り板が付けられ、標識灯・尾灯も新型のものに変更されている。また車内は新化粧板を採用し、座席の形状も変更された。台車はM車はKD-88形、Tc車はKD-88A形を採用。1401FではMG、CP共にク1500形(奇数)に設置されていたが、1503F以降はク1500形(偶数)にCPが設置されるようになった。1405F以降は製作当初から側面に方向幕を設置。
奈良線では8810系がこれに相当する。8810系とは車体幅以外はほぼ同一仕様となっている。
[編集] 改造・転属
2005年5月から1403Fが大阪経済法科大学のアートライナーとしてラッピングされている。2004年3月にFC07(1407F)は、高安から明星へ転属した。トイレつき(ク1508)のため、朝・夜の急行で名古屋線に入線する事もある。
[編集] 1200系(1201系)
1400系の2両編成バージョン。電算記号は「RC」(1211,1212Fは「FC])。
1982年登場。名古屋線用の2両編成の界磁チョッパ車。名古屋寄りからク1300(Tc)+モ1200(Mc)と編成を組む。1201F~1210FまではcM-Tcという普通の2両編成で10本登場した。
1C4M制御の三菱電機製界磁チョッパ制御装置を採用、回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキと抑速回生ブレーキを備えている。1205Fから製作当初から側面に方向幕を設置。車体は基本的には1400系に準じているが、パンタグラフはMc車に2基搭載された。1982年製の1202F~1206FのTc車(ク1300形)には廃車となった2250系の台車(KD-78A形)が流用されている。また1207F以降(1983年以降製造分)は車内内装材が新しいデザインになっている。
奈良線では9000系がこれに相当する。
[編集] 改造・転属・正式系列名の変更
1200系(1201F~1210F)は下記の1211F・1212Fを除き現在は全てワンマン改造のため1201系に正式系列名を変更している。
また同時に車体更新を行い、内装の壁紙を5800系と同様のラベンダーブルーに変更した編成もある。改造の際に運賃箱と運賃表示器を設置した。なお初期に改造した車両と後期のそれとでは車外スピーカーの設置位置が違っている。ワンマン改造・車体更新の際、2250系から流用した台車は廃車となった2600系のKD-66形と交換された。
[編集] 1200系(1211F・1212F)
1200系の内、1984年に製造された1211F、1212Fは先頭車と中間車という変則的なユニット(Mc・モ1200-T・サ1380)で登場し、T車サ1380形にトイレを設けている。在来型の2430系の冷房化と同時に同系と組成されたため、編成中で車体断面が大きく異なり、前後の正面形状が異なる編成を組んでいる。そのため、1211F、1212Fを1211系と呼んで既存の1201F~1210F(現1201系)と区別することもある。登場時は大阪線に配属され、乙特急より停車駅が少ない臨時列車「高速・伊勢志摩号」に使用されることもあった。
現在はこの4両のみが正式形式を1200系と称する。電算記号はFC92・FC93である。
[編集] 改造・転属
1211F、1212Fは2002年に大阪線から名古屋線に転属し、全車名古屋線所属となっている。
[編集] 2050系
1400系の3両編成バージョン電算記号は「RC]。
1983年登場。大阪・名古屋線用の3両編成の界磁チョッパ車。名古屋寄りからク2150(Tc)+モ2050(M)+モ2050(Mc)と編成を組む。2編成6両が製造された。
8M制御の三菱電機製界磁チョッパ制御装置と回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキを採用。台車はKD-88形、KD-88A形が採用された。車体は1200系1207F以降に準じた新しい車内内装材デザインを採用している。全編成製作当初から側面に方向幕を設置。電算記号はRC。
奈良線では9200系がこれに相当する。
[編集] 改造・転属
登場時は大阪線に配備され、2430系等3両編成系列の冷房化、車体更新工事の関係で上本町-青山町間の急行や準急などに運用されていたが、大阪線での最小編成両数が4両編成となり、大阪線での3両編成の需要が減ったため1990年、1991年に名古屋線に転属した。
RC52(モ2054-モ2053-ク2152)の編成は、方向幕が旧国名表示(例・伊勢中川)入りになっている。この編成に限らず、方向幕の行先に旧国名をつける車両が各路線に登場しつつある。さらに、2005年7月からRC51が、2005年9月からはRC52もボディラッピング電車(名泗コンサルタント)のアートライナーになり、2編成とも同じ企業のアートライナーになっている。このため本系列の標準塗装車両は現在見ることができない状況である。
なお、2006年3月10日、この2編成が重連になり、朝の近鉄四日市始発の名古屋行き急行列車に充当された。すべてアートライナーという、珍しい光景である。
[編集] 6600系
1983年登場。電算記号は「FT]。1200系(1201系・1201F~1210F)の南大阪線・吉野線(狭軌)版といえる2両編成の界磁チョッパ制御車。南大阪線の界磁チョッパ制御車は本系列のみである。南大阪線、最後の釣掛車6411形および経年を迎えた6800系の置き換え目的で製作された。阿部野橋寄りからク6700(Tc)+モ6600(Mc)と組む。
車体は1200系(1201系)の1207F以降に準じている。台車はMc車にKD-90形、Tc車にKD-90A形を採用。主電動機は150kWの角形複巻電動機MB-3287形を装備したため、M台車の車輪径を大きくしている。MG、CPはTc車に集中設置。パンタグラフはPT-48形をMc車に2基設置。
さらなる増備はVVVFインバータ制御の6400系に移行したため、4編成のみの製造にとどまっている。
[編集] 関連項目
近畿日本鉄道の車両 |
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現有車両 |
広軌線:9820系・9020系,9200系・9000系・8810系,8800系・8600系・8400系・8000系(60番台~90番台),5820系,5800系,5200系,3220系,3200系,3000系,2800系・2680系・2610系・2000系,2430系・2410系,1810系,1620系・1430系・1420系,2050系・1400系・1201系・1200系,1230系・1220系・1020系,1010系 南大阪線:6820系,6620系・6400系,6600系,6200系・6020系 独立線区:260系(内部・八王子線用),620系・610系・600系(養老線用),860系(伊賀線用),7000系7020系(けいはんな線-大阪市営地下鉄中央線乗入) 事業用用:モト75形,モト90系,五位堂・高安入替車,モワ24系電気検測車(はかるくん) |
過去の車両 |
6441系,6000系,2600系,2400系,1800系・モ1650形・1600系,2470系・1480系,1470系,1460系,1450系,8000系(20番台~50番台),920系,900系,820系,800系 特急車格下げ車両:680系(旧奈良電特急),683系(旧奈良電予備特急),2250系,6421系,6431系 元大阪電気軌道:モ1000形,モ1100形,モ1200形,モ1300形 元大阪鉄道:モ5800形,モ6601形 元伊勢電気鉄道:モニ6201形,モニ6231形 元奈良電気鉄道:400系 その他の近鉄発足前の車両:2200系,モ5251形,モ6301形 |
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