近鉄6000系電車
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6000系電車(6000けいでんしゃ)とは、近畿日本鉄道の保有する通勤形電車の一系列で狭軌(軌間1067mm)用の車両である。
なお本稿では、その前身である6900系電車(6000系に記述)と、派生系列である6020系電車及び6200系電車についても記載する。
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[編集] 6000系
1963年登場。6800系の出力を増強し、T車(付随車)を連結できるようにした系列。当時、狭軌用としては最大の出力135kWの主電動機であった、三菱電機製MB-3082-Aを装備している。6800系同様MMユニット方式を引き続き採用し、Mc(制御電動車)偶数車にパンタグラフが2基搭載されている。
当初は6900系として登場し、cM+Mc+Tcの3連で登場。1966年の増備車からは6000系としてcM+M+Tc+Tcの4両編成を組み、台車は近鉄初の車体直結式空気バネ台車KD-61、KD-61Aとなった。CPはC-2000M型、パンタグラフはPT-4206型に変更されている。1967年には既存の6900系も6000系に改番された。1968年にはTのサ6150形も増備されcM+M+T+Tcの4両固定編成も登場した。
[編集] 性能
6800系の全電動車方式からT車を挟み込む方式になったので、以下のように性能が変更されている。
歯車比が6.13と高い数値にも関わらず、弱め界磁率を広め高速性能を確保した。
- 2M1T時
- 加速度3.5km/h/s
- 減速度4.0km/h/s
- 2M2T時
- 加速度2.3km/h/s
- 減速度4.0km/h/s
- 平坦線均衡速度120km/h
- 営業最高速度100km/h
- 6900系については登場時の減速度は4.5km/h/sであった。
[編集] 改造・廃車
旧6900系も6000系編入後、固定編成化され、偶数Mc、ク6100形6101~6104は中間車として使用され、1978年から1979年に行われた冷房化の際運転台は撤去された。
また1983年から1987年にかけて車体更新が行われ、内外装材の張り替え、正面・側面の行先表示器の設置、中間運転台跡の客室化が行われた。登場時は6800系同様オレンジに白帯の塗色で、ラビットマークも取り付けられていたが、後に塗装合理化によりマルーンに塗り替えられラビットマークも取り外された。
現在、6620系の投入により一部車両が600系・620系に改番の上養老線に転属している。この転属・改番されたものを除いて全車廃車されている。6009Fを最後に2002年に全廃され、6000系は系列消滅している。最終日となった9月8日に、この日に新車として投入された6820系と連結したイベント列車が運転された。
[編集] 6020系
1968年登場。電算記号は「C]。6000系の通風装置をラインデリアに変更した系列。大阪線の2410系や名古屋線の1810系と同一車体をもつ。
編成は吉野側からcM+M+T+Tcの4両編成と、cM+M+Tcの3両編成が存在する。当初よりマルーンの塗装で新造された。6020系は戦前の旧性能車の代替えを目的に製造されたため、1973年に至るまでに99両増備され、南大阪線では最大勢力となっている。
主制御器はバーニア制御のVMC形から多段制御のMMC形になったほか、尾燈の形態も2410系、1810系と同様のものに変更されている。1971年以降に増備された車両は前面に排障器が、側面には列車種別表示器が取り付けられた。
[編集] 改造・廃車
1980年から冷房化が行われている。1987年から、内外装材の張り替え、正面・側面の行先表字幕の設置等の車体更新が行われた。2006年より第1・2扉間及び第3・4扉間の窓を1枚ガラスの固定窓とする等の車体更新工事が行われている一方で、一部編成(サ6160形や6021F・6027F)において廃車が生じている。今のところ、6820系の投入は2両2編成のみで代替車なき廃車となっているが、今後6820系の増備により更なる廃車が発生する可能性が考えられる。また2001年には6037Fが養老線に転属され620系625Fとなっている。
[編集] 6200系
1974年登場。電算記号は「U]。6020系を最初から冷房装置を取付けて登場した系列。車体スタイルは大阪線2800系の第5編成以降に準じ、前面に行先表示器やスカートが取り付けられた。
編成はcM+M+T+Tcの4両編成とTを抜いた3両編成cM+M+Tcがあり、6020系同様にMMユニット方式が採用されている。また4連車は需要に応じてT車を解放し、3連にできるようにもなっている。台車はKD-77形とKD-77A形を採用している。パンタグラフはPT-4206をM車に2基設置している。
- 編成
- ←大阪阿部野橋 橿原神宮前・吉野・河内長野→
- 3両
- ク6300-モ6200(偶数)-モ6200(奇数)
- 4両
- ク6300-サ6350-モ6200(偶数)-モ6200(奇数)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
近畿日本鉄道の車両 |
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現有車両 |
広軌線:9820系・9020系,9200系・9000系・8810系,8800系・8600系・8400系・8000系(60番台~90番台),5820系,5800系,5200系,3220系,3200系,3000系,2800系・2680系・2610系・2000系,2430系・2410系,1810系,1620系・1430系・1420系,2050系・1400系・1201系・1200系,1230系・1220系・1020系,1010系 南大阪線:6820系,6620系・6400系,6600系,6200系・6020系 独立線区:260系(内部・八王子線用),620系・610系・600系(養老線用),860系(伊賀線用),7000系7020系(けいはんな線-大阪市営地下鉄中央線乗入) 事業用用:モト75形,モト90系,五位堂・高安入替車,モワ24系電気検測車(はかるくん) |
過去の車両 |
6441系,6000系,2600系,2400系,1800系・モ1650形・1600系,2470系・1480系,1470系,1460系,1450系,8000系(20番台~50番台),920系,900系,820系,800系 特急車格下げ車両:680系(旧奈良電特急),683系(旧奈良電予備特急),2250系,6421系,6431系 元大阪電気軌道:モ1000形,モ1100形,モ1200形,モ1300形 元大阪鉄道:モ5800形,モ6601形 元伊勢電気鉄道:モニ6201形,モニ6231形 元奈良電気鉄道:400系 その他の近鉄発足前の車両:2200系,モ5251形,モ6301形 |