桜蘭高校ホスト部
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桜蘭高校ホスト部 | |
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漫画 | |
作者 | 葉鳥ビスコ |
出版社 | 白泉社 |
掲載誌 | LaLa |
連載期間 | 2002年9月号 - 連載中 |
巻数 | 既刊9巻 |
テレビアニメ | |
監督 | 五十嵐卓哉 |
シリーズ構成 | 榎戸洋司 |
キャラクターデザイン | 高橋久美子 |
アニメーション制作 | ボンズ |
放送局 | 日本テレビ系列 |
放送期間 | 2006年4月 - 9月 |
話数 | 全26話 |
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『桜蘭高校ホスト部』(おうらんこうこうほすとくらぶ)は、葉鳥ビスコが『LaLa』(白泉社)で2002年9月号から連載中の漫画作品、および漫画を原作としたアニメ作品。
2006年9月現在、単行本は9巻まで刊行され、世界各国でも発売されている。テレビアニメは、2006年4月から9月にかけて日本テレビ系にて放送された。現在では累計550万部を超える人気を誇っている。
目次 |
[編集] あらすじ
超お金持ち私立学校である「桜蘭高校」の特待生・藤岡ハルヒは、ある日勉強ができる静かな場所を求めて南校舎の最上階・北側廊下つきあたりの第三音楽室へと迷い込む。そこには「暇を持て余す美少年が、同じく暇を持て余す女生徒を持て成し潤す」をモットーとした男だけのメンバーから成る『ホスト部』という集団が営業していた。ハルヒは不注意によりホスト部が校内オークションで売る予定だった800万円の花瓶を割ってしまい、弁償として完済するまでホスト部の雑用をさせられる破目になる。
その後メガネを外したときのかわいさが認められ接客をすることになり、800万円の代わりに、100人指名客を集めるノルマが課せられることになるが、部内唯一の「女」であるハルヒと、それを知った部長の環らホスト部の面々との関係は、様々な出来事を経て次第に変化していくのだった。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
声優名はCDドラマ / テレビアニメの順である。
[編集] ホスト部員
藤岡 ハルヒ(ふじおか - ) (声優:久川綾 / 坂本真綾)
- 主人公の高校1年生。身長155cm。O型。Aカップ。2月4日生まれ。得意科目は、古典と英語。好きな食べ物は寿司、ラーメン、苺、カルピス、スイカ。嫌いな食べ物は甘いもの(一部例外)。大トロに憧れているが未だ食べた事がない。天然系。
- 一般的な庶民家庭の生まれだが、成績優秀なため特待生として桜蘭高校に入学。借金返済のため半強制的にホスト部に入部させられる。特待生の条件でもあることから、成績は常に学年首席(ただし一度ケアレスミスから3番になり、追試を受けたことがある)。
- 父親がニューハーフなこともあってか、性別や容姿に関して無頓着であるが、時折少女らしい一面をみせる。幼少期から周囲に甘えを見せない、ドライな性格。また、ホスト部において唯一の敬語&天然キャラで他の部員同様人気を博している。一人称は「自分」(1時期「俺」だった)。実は女の子(しかも美少女)なのだが、部員以外の人間に女の子とバレるとホスト部に在籍することが不可能になるため、校内の周囲の人間には男子生徒として通している(自宅アパートの近所の住人や中学時代の同級生はハルヒが女の子と知っている)。特に怖いものはないが、雷だけに極度に恐怖を感じる。恋愛ごとにはとことん鈍く、中学生の頃は月に1度は告白されていたが持ち前の鈍さでクリアしていた。容姿や性格、天然故の可愛さからか光邦・崇を除くホスト部メンバーから恋心を抱かれている(鏡夜に関しては恋心というよりは特別な感情という方が近い)。
- 将来の夢は亡き母の職業であった弁護士であり、桜蘭高校を受験したのも奨学金を貰って法学部に進むためである。ちなみに母親はロべリア女学院出身。
- 通称キング、殿。ホスト部部長の2年生。身長183cm。A型。得意科目は、英語、フランス語、世界史。好きな食べ物は庶民ラーメン、庶民菓子(ベビースター)。苦手な食べ物は春菊。王子系。よく語尾に「~にゃ」をつける。生まれてからこのかた病気をしたことがないのが自慢だっが、一回風邪を引いて倒れ、多くの生徒に多大なる衝撃を与えた。
- 7名家と謳われる須王家の子息。フランス人の母を持つハーフ。桜蘭高校の理事長子息でもある。元々は妾の子であり、母親と共にフランスで暮らしていたが、跡取りがいないことを憂いた須王の会長(環の祖母)によって日本に呼ばれた。現在母は行方不明(アニメの設定では、エクレールの家政婦をしているらしい)。
- ホスト部を作った張本人で、女性を喜ばす天才と呼ばれている。指名率7割。少々お馬鹿な面もあるが、部員にはそれなりに(馬鹿にされつつも)慕われている。鏡夜や双子にいじられたり、ハルヒに身も蓋もないツッコミを入れられてはいじける姿がちょくちょく登場するが、基本的にはどんな苦境や苦難をも自分のエネルギーへと変えてしまう超ポジティブ思考。一方落ち込む時は子供のようにいじける。ハルヒが女の子ということに部員の中で最後に気づいた。ハルヒと知り合ったことで、さらに庶民の暮らしに興味を持った。学年次席(勉強は全くしていない天才型)。『自分とハルヒは学園ラブコメ要員』と豪語したり、それに基づく妄想癖など、ハルヒへの明らかな恋心が芽生えているにも関わらず父性愛と解釈しているなど、自身の恋愛感情に関しては鈍い。埴之塚光邦いわく、超鈍感(おまぬけ)さん。ちなみにアニメ8話で着用した水着には“FATHER”と書いてあった。アニメ17話では庶民デパートで購入した犬を“アントワネット”と命名。時代劇や『おしん』など、人情ものの番組が好き。
鳳 鏡夜(おおとり きょうや) (声優:諏訪部順一 / 松風雅也)
- 副部長兼店長の2年生。眼鏡を掛けた青年。身長181cm。AB型。11月22日生まれ。得意科目は英語、ドイツ語、物理。好きな食べ物は辛いもの。嫌いな食べ物は甘いもの。クール系。聞かれないと話さないタイプなので、後々突っ込まれる事が多い。
- 部の実権を握る影の部長(ハルヒは影のキングと評する)。営業中も帳簿つけているため接待はあまりしない。自分や部の有益のためなら部員の私物をオークションにかけたり、ブロマイドを販売したり、媚を売ったり、他人を利用したりと何でもする。逆にメリットのないことに関しては全く無関心、他人に対しては徹底的に無愛想になる。しかし、デパートで詐欺に会いそうになったお婆さんを助けるなど人の心は持ち合わせている。学園生徒の情報は一通り把握しており、様々な裏情報にも詳しい。低血圧で寝起きが悪く、無理やり起こそうものならすごい形相で睨まれる。その時の顔は「低血圧魔王様」とまで呼ばれる程怖い。
- 環の脳内設定では環がお父さん、鏡夜がお母さん、ハルヒが娘、双子が息子となっているため、環や双子からは「お母さん」と呼ばれることも。
- 兄弟は兄が2人、姉が1人いる末っ子。野心を殺して完璧な「三男役」を徹底して演じてきたのだが、環と出会ったことで心境に変化が現れ、現在は虎視眈々と跡継ぎの座を目論んでいる。学年首席。
- 作中では時折ハルヒに特別な感情を持っているようなことが表現されることがある(第9話や、ハニーの「無自覚さんが隠れてると思う」という発言、庶民デパートでのデート(?)などから)。
常陸院 光(ひたちいん ひかる) (声優:保志総一朗 / 鈴村健一)
- 1年生。身長178cm。B型。6月9日生まれ。双子の兄。小悪魔系。ボーイズラブ状態のときは攻めが多い。
- 馨とは、普通の人には前髪の分かれ方ぐらい(右わけ・光、左わけ・馨)でしか区別がつかないほどそっくり(ハルヒと実父のみ判別可能)。美形&双子のボーイズラブ&シンメトリーという設定で客の人気を得ている。実際、馨とは起きてる時も寝る時も常に一緒で、2人のシンクロ率はとても高いと同時に、依存性も高い。ハルヒを養子にしたいと思うほど気に入っているが、ハニー曰く無意識に恋心を抱いているという可能性もあるとのこと(ハニー曰く、「発展途上型の無自覚さん」)。それゆえ1人の時でもハルヒに対してハイテンションで接している。ハルヒ曰く、1人だと非常識。軽井沢では馨にまでアホ呼ばわりされた。嫉妬心が強く、自分の物(及びそう思っている物)を他人に盗られるとあからさまに激昂する。1学期の中間テストでは5位。余談だが、常陸院家のメイドも何故か双子の姉妹である(今のところアニメでしか登場していない)。
- 一人称は“僕”だが、たまに“俺”になる。
常陸院 馨(ひたちいん かおる) (声優:鈴村健一 / 藤田圭宣)
- 1年生。誕生日(星座)・身長・血液型共に光と同じ。双子の弟。小悪魔系。BL状態のときは受身が多い。
- 光と2人しておふざけをしては環によく怒られているが、環が2人に遊ばれているというのが実状(ハルヒが来てからはハルヒを使って環をおちょくっている)。かつては「世界は皆アホだ」と思っており、完全に2人だけの世界を形成していた。どちらかというと、考え方は馨の方が若干大人で内向的。ハルヒ曰く、1人だと比較的常識的でまとも。1学期の中間テストでは光より上の4位。
- 光と同じくハルヒを養子にしたいと思うほど気に入っている。しかし、何時しかハルヒのことが好きだと自覚するようになる。光とはいつも好きになるものが同じだが、今までは一つしかないものは光に譲っていた。自覚してからはこのことを光にずっと隠しつづけていたが、最近はそうもいかなくなってきたため、悩んでいる。また、軽井沢で光とハルヒとのデートを企画したことがある。
埴之塚 光邦(はにのづか みつくに) (声優:大谷育江 / 齋藤彩夏)
- 通称ハニー先輩・ハニー君。3年生。身長148cm。AB型。2月29日生まれ。好きな食べ物はケーキ、苺、辛いもの。嫌いな食べ物はにんじん。ロリショタ系。
- 高校3年にはとても見えない幼い容姿と言動で人気を得ているが、天然なのか計算なのか未だに謎。時折、彼の裏性格といえる「ブラックハニー」が垣間見えることもあり、環や双子から恐れられている。亡き祖母が作ったうさぎのぬいぐるみ「うさちゃん」とはいつも一緒。基本的に早起きだが、寝起きは鏡夜と同じくらい悪い。その時の目つきは「怪獣の目」と表現されるほど。甘いものが大好物で、家で週に1回「スペシャルケーキナイト」をやっていたが、それを反対する弟との勝負に勝ち、週3回に増えた。元は可愛いもの好きも甘いもの好きも程々だったが、環の一言によって人並みをはずれてしまった。崇とは従兄弟関係にある。定位置は崇の肩の上で、飛びついて乗るのが光邦流。
- 埴之塚家は武道の名家であり、彼も武道の達人。いざとなると、普段の小学生の様な容姿と日々の言動から想像出来ないほど超俊敏な動きを見せる。本気を出すと大量破壊兵器保持で国連の査察を受けてしまうほどらしい。かつては空手部に在籍しており、中等部時代、柔道と空手で全国制覇経験あり。靖睦(やすちか)という中学3年生の弟がいる(後述)。得意教科は数学で学年首席。モリと共に、ホスト部の現在の状況(恋愛関係)を把握している様子。人を「~ちゃん」と呼ぶ(ただし、モリのみ「崇」と呼び捨てにする)。
銛之塚 崇(もりのづか たかし) (声優:津田健次郎 / 桐井大介)
- 通称モリ先輩・モリ君。3年生。身長192cm。O型。5月5日生まれ。ワイルド系。
- 寡黙で大柄。長年銛之塚家は埴之塚家の家臣であったが、2代前の婚姻で親戚となった。しかし、「血」の本能からか、従兄弟である光邦に常に付き従う。ホスト部へも光邦の付き添い的役割で入部した。その寡黙さ、目つきから恐い印象を受けるが、光邦といることで中和されている。常に冷静で動揺することが無いように思われるが、光邦と離れ離れになったり嫌われると、あからさまに動揺する。しかし、光邦に対して恋愛感情は無い。眠いときはとてつもなく軽薄な台詞を吐くという習性を持つ。ホスト部と剣道部の掛け持ちをしている。中等部の頃に剣道で全国制覇の経験あり。
- 悟(さとし)という中学3年生の弟がいる(後述)。得意教科は歴史で学年次席。
[編集] 部員関係者
蘭花(らんか)(声優: / 子安武人)
- ハルヒの父親。妻の琴子(ことこ)(声優: / 土井美加)亡き後ニューハーフになった。蘭花は源氏名で、本名は藤岡 涼二(ふじおか りょうじ)。娘を溺愛している。
- ホスト部一行とは藤岡家来訪の際に初対面を果たすが、鏡夜だけは以前からメル友だった(ホスト部副部長として挨拶と報告をしていた)。ホスト部の面々とは基本的に仲がいいが、環に対してだけはなぜか初対面からいじめる対象として認識した(第一印象は「アホ」)。
- 自覚あるバイセクシャルだが、女性は今は亡き妻の琴子しか愛さないと誓っている。
須王 譲(すおう ゆずる) (声優: / 井上和彦)
- 桜蘭学院の理事長にして、須王家の当主。環の父。環にわざわざ白紙の手紙(実は炙り出し)を送って惑わしたり、フランス育ちで日本のことをよく知らなかった幼い環に色々嘘を吹き込んだりと、息子で遊ぶ(からかう)のが趣味という人。親馬鹿。
- 『あしながおじさん』に憧れたという理由で特待生制度を採用し、ハルヒとの初対面の際にはその話にちなんでレターセットを渡している。
埴之塚 靖睦(はにのづか やすちか) (声優: / 渡辺啓)
- 中等部3年生。ハニーの弟。通称"チカ"。空手部主将兼剣道部所属。兄とは正反対のクールな性格。
- 兄を避けており、兄の話をされると不機嫌になる。甘いものもぬいぐるみなどの可愛い物も苦手だが、きつく責められると泣き出したり、褒めてもらえると子供のように嬉しがる様は兄とそっくり。視力がいいのに度入りの眼鏡をかけているのは、兄の姿をぼやけて見えるようにとのこと。モットーは「自分に厳しく、他人にも厳しく」。
銛之塚 悟(もりのづか さとし)
- 中等部3年生。モリの弟。剣道部主将兼空手部所属。兄とは正反対のさわやかで明るい性格。
- 兄を尊敬しており、兄のすることは全て正しいと思っている。家の伝統にのっとり靖睦を主人とするが、靖睦が失礼なことをしたりわがままを言うと竹刀で粛正するという厳しさも持つ。その反面で、天然なところもある。タバスコ入りの紅茶を平気で飲み、ホールケーキを二個くらいまでならいけると豪語(?)する味オンチ。また,常陸院ブラザーズ曰く“アホの子”。
- 漫画では靖睦と共に初登場したが、アニメでは靖睦のみが登場し、彼は出演しなかった。
[編集] 学院生徒・関係者
宝積寺 れんげ(ほうしゃくじ - ) (声優:前田沙耶香 / 吉住梢)
- 1年生。恋愛シミュレーションゲームにはまり、その登場人物によく似た鏡夜に会いにフランスから転校してきた生粋のオタク少女(他のゲームキャラクターもハルヒを除くホスト部メンバーに似ている)。ゲームと現実は違うことは理解したようだが、その後も日本に残っている。当初は鏡夜にお熱だったが、現在はハルヒにお熱である。コスプレが趣味。怒ると髪がメデューサ化する。
- 同人的な設定が大好きで、あらゆる属性に精通している、俗に言う腐女子である。原作ではそれ程出番は多くなかったが、アニメ版では強力モーターを使った大仕掛けであらゆる場所からサブキャラらしからぬ登場の仕方をし、アニメ『ラーゼフォン』にインスパイアされたコスプレ水着で登場したり(ちなみにその際ハルヒは『ラーゼフォン』の事を「わかんない」と言っているが、演じた坂本真綾は同作品の主要人物役でレギュラー出演し、アニメ版劇場版ともに主題歌を担当している。また、脚本の榎戸洋司は同作の脚本も手掛けている)、デパートの戦隊ショーの司会をやったり、ハニー対チカの実況役を買って出たり(原作では双子が担当)と、大幅に出番が増えている。
猫澤 梅人(ねこざわ うめひと) (声優: / うえだゆうじ)
- 黒魔術部部長の3年生。ロシア王朝の流れを持つ家柄の出で金髪の美少年だが、いつも黒髪のカツラに黒マントで全身を覆っている(黒マントは黒魔術部部員は全員着用)。
- 闇に魅入られており、明るいところは大の苦手(体質的にもアルビノである可能性大)。呪いや血などのオカルト好き。猫のパペット「ベルゼネフ」といつも一緒にいる。
- 年の離れた霧美(きりみ)(声優: / 間宮くるみ)という妹がいる。霧美は兄と正反対でとても闇を嫌っていたが、兄と同じ黒マントを纏っている姿がコミックスのおまけに描かれていた。ハルヒに一度「刺し身」と言い間違えられた。それを双子が訂正したが「切り身」で、結局間違っていた。
鷹凰子 嗣郎(たかおうじ しろう) (声優: / 竹内順子)
- 初等部5年生。意中の女の子神城雛ちゃんを振り向かせるため、ホスト部に弟子入りを希望した少年。
- ワガママで生意気、怖いもの知らず。環(アニメ版ではれんげ)曰く彼はショタ属性のやんちゃ系に分類されるらしい。なお、ショタの属性にはやんちゃ系の他にハニー先輩のロリ系、そしてホスト部には例のない虚弱系がある。
九瀬 猛(くぜ たけし) (声優:風間勇刀 / )
- アメフト部部長の3年生。実家は青果輸入業のトップ企業で、そのせいか常にオレンジを持ち歩き皮ごと食べている。
- 鏡夜とは学年は違うが幼等部時代からの幼馴染。しかし、その頃にプライドを潰されて以来一方的にライバル視しているが、挑戦してはことごとく負け続けている。
- CDドラマに彼が登場するエピソードは収録されなかったが、第3弾に収録されているおまけメッセージでゲスト出演を果たした。
満山 香南(みつやま かなん)
- 生徒会書記を務める3年生。実家は九瀬家に続く青果輸入業ナンバー2企業。
- 彼女も鏡夜・猛と幼馴染。猛とは婚約している間柄で相思相愛。おっとりとした外見に似合わず性格は結構黒い。
相賀 和清(そうが かずきよ) (声優: / 山崎樹範)
- ハルヒ達と同じクラス。クラス委員長を務め成績も1-Aで2番目と優秀だが、暗所恐怖症な上、怪談などの怖い話・ホラー映画の類も一切駄目という怖がり(ちなみに、作者の葉鳥ビスコも同様であるという)。クラス副委員長の倉賀野百華に想いを寄せている。親は政治家。双子曰く「いじめてはいけないタイプのピュアボーイ」らしい(一方環は「いじめていいタイプのピュアボーイ」)。
- 1学期中間テストではハルヒがケアレスミスをしたため、学年首席となった。
倉賀野 百華(くらかの ももか) (声優: / 渡辺智美)
- ハルヒ達と同じクラス。1-Aの副委員長で、成績もトップクラス。1話目から登場している。ハルヒのファンでホスト部の常連である。
笠野田 律(かさのだ りつ) (声優: / 羽多野渉)
- 1年D組。関東圏において最大勢力を持つ暴力団「笠野田組」の跡取り息子で、それにふさわしい顔つきと態度(しかも赤毛)で周囲の人物誰しもに(暴力団の構成員からさえも)恐れられているが、中身は動物好きで舎弟思いのいい人である。光&馨に勝手につけられたアダ名"ボサノバ君"がホスト部内で定着している(かさのだ→カサノバ→ボサノバの連想から。ハルヒのみ「カサノバ君」と呼ぶ)。
- 元名称は「人間ブリザード」だったが、多くの友達が出来てからその名称は消えていった。
- モリに憧れ弟子入り、ホスト部に出入りする内に、ハルヒの正体を知ることとなる。ハルヒが女の子と知り意識し始めるが、ハルヒの鈍感さからあっさり失恋した。代わりに多くの友情を手に入れる。その後、園芸部へと入部し、ハルヒにプチトマトの苗木などをプレゼントしている。アニメ版では桜蘭祭で複数の女子と会話する姿が見られた。
風間 善之助(かざま ぜんのすけ)
- 桜蘭学院高等部教頭。通称長老。ヒゲがトレードマーク。紳士の中の紳士と呼ばれる人物。登場する時は、ホスト部のいざこざのとばっちりからスープを顔にかぶるのがお決まり。
- 若い頃、空腹で倒れたところを助けてもらった女性にスープをごちそうになり、それ以来スープの研究を続け、本を出版するまでに至るほどのスープ好きになる。ちなみに、その女性とは後に結ばれ、夫婦仲は今も大変良好である。
[編集] その他の人物
天草 紅緒(あまくさ べにお)(声優: / 斎賀みつき)
舞原 千鶴(まいはら ちづる)(声優: / 山田美穂)
石蕗 雛子(つわぶき ひなこ)(声優: / 笹本優子)
- お嬢様学校として有名な聖ロベリア女学院の生徒達。女性至上主義の「白百合の会」、通称ヅカ部(宝塚歌劇団のヅカと思われる)なるものを結成している(紅緒は部長、千鶴は副部長)。通称では紅緒は「紅薔薇の君」、舞原は「鈴蘭の君」、石蕗は「雛菊の君」と呼ばれ、それぞれ氏名の草花に例えられている(舞鶴草→スズラン科、石蕗→キク科)。
- 女性をたぶらかしているホスト部を成敗するために乗り込んで来た。ハルヒのことも一目で女性だと見破り、ヅカ部へ勧誘している。
園田 美鈴(そのだ みすず) (声優: / 長島雄一(現:チョー))
荒井(あらい) (声優: / 竹谷和樹)
- ハルヒの中学時代の同級生。
- 当時ハルヒに想いを寄せていて告白もしたが、ハルヒ本人が鈍感なため告白と受け取ってもらえず、失恋した過去を持つ(今では吹っ切れている)。ペンションみすずでハルヒと再会した。
千堂 鉄也(せんどう てつや) (声優: / 浪川大輔)
- 笠野田組の新人構成員。千堂組組長の息子だが、組のやり方に反発し家出したところで律に出会いその優しさに触れ、その後笠野田組へ入った。律の顔の恐ろしさは未だ慣れていないようだが、彼のおかげで律が舎弟達と理解しあうようになった。長髪をポニーテールにしている。
ミシェル
- ヨーロッパの小国、モナール王国の王女。訪日の際に、一時桜蘭学院高等部1年A組に編入した。環の母親に似ている。国王である兄の事をとても慕っている。学院ではわがままな振る舞いを見せていたが、それも兄に構ってほしいという寂しさからであった。
エクレール・トネール(声優: / 田村ゆかり)
- テレビアニメのみ登場。フランス有数の名家トネール家の三女。常にオペラグラスを持ち歩いている。環との婚姻と、実家の運営するグラン・トネール社の、鳳グループ医療機器会社買収のため来日する。表向きは親同士(環側は祖母)の政略結婚ではあるが、実際は環の事を、トネール家に家政婦として働いている環の母より話を聞いていたので、予ねてより気にかけており、実際に対面して惹かれつつあった。
サル
- ストーリーとは関係なく突如出現しバナナの皮を落としていく。サルが出ずにバナナの皮だけ不自然に落ちている事もある。バナナの皮には必ず誰かが引っかかる。
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] 家柄
須王(すおう)
- 7名家と呼ばれる家柄の一つ。学校・ホテル経営なども行っている。現在当主は桜蘭高校の理事長でもある須王譲。だが、実際の権力は会長職に就いている環の祖母にある。
鳳(おおとり)
- 先の公爵家。医療関係を中心に、リゾート施設も経営している。鏡夜曰く、共通点はすべて「癒し系」であるということらしい。「いつも人々の幸せを考えている」らしいが、胡散臭い。
常陸院(ひたちいん)
- 主にアパレル関係の会社を経営している。そのため、ホスト部の衣装はほぼ常陸院からの提供。双子の祖母は華道家元で、母は経営者兼デザイナー。代々女傑一族であり、双子の父親も婿養子である。
埴之塚(はにのづか)
- 武道の名家。一族は代々小柄な体型らしい。家訓は「相見えたら切むすべ」。
銛之塚(もりのづか)
- 埴之塚一家に代々仕える家柄であったが、今では親戚となったためその主従関係も衰えつつある。
[編集] ドラマCD
アニメ化以前に、過去幾度かLaLaまたはLaLaDXでの応募者全員サービス、またLaLa付録CDとしてCDドラマ化されている。メインドラマの他、ミニドラマやおまけのメッセージ集なども収録。
キャストはアニメ化の際に総入れ替えとなったが、馨役の鈴村健一のみ光役としてアニメにも出演している。アニメ化以降は、雑誌付属のCDドラマもアニメ版のキャストで発表されている。
- 「桜蘭高校ホスト部」きらめきCDパック(2003年冬)
- メインドラマは原作第1話(単行本1巻収録)のハルヒ入部エピソード。
- 「桜蘭高校ホスト部」うきドキCDパック(2004年夏)
- メインドラマは原作第3話(単行本1巻収録)の宝積寺れんげ登場エピソード。
- 「桜蘭高校ホスト部」わいガヤCDパック(2005年夏)
- メインドラマは原作第4話(単行本2巻収録)の身体検査エピソード。
- LaLaメモリアル☆ドラマCD(2004年9月号付録)
- 部の備品点検免除をかけてしりとり勝負をするオリジナルエピソード。
- LaLaキラメキ☆ドラマCD(2005年9月号付録)
- 部員メンバー達がドッジボールで遊ぶオリジナルエピソード。
- LaLaゴージャス☆ドラマCD(2006年11月号付録)
- 部員メンバー達がドーナツの穴の謎を探るオリジナルエピソード。
- (キャストはアニメの通り)
- 「桜蘭高校ホスト部」アニメドラマCD(2006年秋)
- メインドラマは、部員たちが子豚とハルヒを仲良くさせるオリジナルエピソード。
- (キャストはアニメの通り)
[編集] キャスト
- 藤岡ハルヒ:久川綾・坂本真綾
- 須王環:緑川光・宮野真守
- 鳳鏡夜:諏訪部順一・松風雅也
- 常陸院光:保志総一朗・鈴村健一
- 常陸院馨:鈴村健一・藤田圭宣
- 埴之塚光邦:大谷育江・齋藤彩夏
- 銛之塚崇:津田健次郎・桐井大介
[編集] アニメ
2006年4月4日~9月26日まで、毎週火曜深夜日本テレビ系列でアニメ化された。全26話。
エピソードはほぼ原作に沿ったものだが、原作が未完であったため結末はオリジナルのものになっている。アニメ自体の完成度は高く、一部からは続編の声も上がっている。脚本は『少女革命ウテナ』や『忘却の旋律』を手掛けた榎戸洋司であり、大掛かりな状況設定等、本作はこの2作品の流れを汲むアニメとして評されることもある。また、余談であるが『少女革命ウテナ』には、本作の監督である五十嵐卓哉も変名で一部エピソード演出を手掛けている。
[編集] 放送局
また2006年10月27日から、CS放送アニマックスで放送されている。
[編集] スタッフ
- 企画:大澤雅彦(日本テレビ)、大島満(バップ)、内山晴人(白泉社)
- プロデューサー:中谷敏夫(日本テレビ)、田村学(バップ)、南雅彦(ボンズ)、山下雅弘(白泉社)
- 監督:五十嵐卓哉
- シリーズ構成・脚本:榎戸洋司
- キャラクターデザイン:高橋久美子
- メインデザイン:福地仁
- プロップデザイン:宮豊
- 美術監督:中村典史(グリーン)
- 色彩設計:中山しほ子
- 撮影監督:瓶子修一
- 音響監督:若林和弘
- 音楽:平野義久
- アニメーション制作:ボンズ
- 製作著作:日本テレビ、バップ、ボンズ、白泉社
[編集] メインキャスト
[編集] 主題歌
オープニングテーマ
- 「桜キッス」
- 作詞:渡辺なつみ 作曲:M.RIE 編曲:shinya 歌:河辺千恵子
エンディングテーマ
- 「疾走」(シングル「DAZE&HOPE」収録)
- 作詞・作曲:安斉龍介 編曲:LAST ALLIANCE 歌:LAST ALLIANCE
[編集] サウンドトラック
- 桜蘭高校ホスト部 サントラ&キャラソン集 前編
キャラクターソング
他サウンドトラック 全20曲
- 桜蘭高校ホスト部 サントラ&キャラソン集 後編
キャラクターソング
他サウンドトラック 全19曲
[編集] 放映リスト
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[編集] 書籍
- 桜蘭高校ホスト部 1巻 ISBN 4-592-17448-8
- 桜蘭高校ホスト部 2巻 ISBN 4-592-17449-6
- 桜蘭高校ホスト部 3巻 ISBN 4-592-18081-X
- 桜蘭高校ホスト部 4巻 ISBN 4-592-18082-8
- 桜蘭高校ホスト部 5巻 ISBN 4-592-18083-6
- 桜蘭高校ホスト部 6巻 ISBN 4-592-18084-4
- 桜蘭高校ホスト部 7巻 ISBN 4-592-18085-2
- 桜蘭高校ホスト部 8巻 ISBN 4-592-18086-0
- 桜蘭高校ホスト部 9巻 ISBN 4-592-18087-9
- 桜蘭高校ホスト部 アニメファンブック ISBN 4-592-73238-3(2006年11月21日発売)
[編集] 外部リンク
日本テレビ 火曜24:50枠、よみうりテレビ MONDAY PARK第1部 | ||
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前番組 | 桜蘭高校ホスト部 | 次番組 |
闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才 | DEATH NOTE |