アニマックス
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アニマックス(ANIMAX)は、株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパンが放送するCSテレビチャンネル。主に日本のアニメが放送されている。
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[編集] チャンネルの特徴
- アニマックスという名前はアニメ(anime)とマックス(max)を掛け合わせたもので、最強のアニメチャンネルを目指すという願いを込めたもの。
- 1998年6月1日にSKY PerfecTV!のスカイサービスにおいて放送を開始した。SKY PerfecTV!(東経124・128度CS放送)では同社が自ら放送を行い、SKY PerfecTV!110(東経110度CS放送)では委託放送事業者であるサテライト・サービスに番組を供給している。また一部のケーブルテレビでも観る事が出来る。AXNと共にソニー・ピクチャーズエンタテインメント傘下に属する。株主には同社の他にトムス・エンタテインメント(東京ムービー)、東映アニメーション、サンライズ、日本アドシステムズなど日本の代表的なアニメスタジオが名を連ねており、番組は主にこれらのスタジオの作品で占められる。また当初はJスカイBのチャンネルとして放送を開始する予定であったため、その主要株主であったフジテレビジョンの作品も多い(同局の編成の都合で打ち切られた作品を完全放送する例も少なくない。また、スカパー!110の委託放送事業者サテライト・サービスはフジテレビ系列である)。最近は土6、交響詩篇エウレカセブン、コードギアス 反逆のルルーシュや灼眼のシャナ、地獄少女、ヤミと帽子と本の旅人など毎日放送製作、幹事局のアニメも多い。
- 各時代を代表する作品を揃え、全放送時間において幅広い視聴者をターゲットとした大衆的・ファミリー的な編成路線を取る(はずなのだが、最近は、「これが私の御主人様」、「ジンキ・エクステンド」、「Paradise Kiss」、「ハチミツとクローバー」などの深夜系、UHF系なものも出ている)。マニアックな編成のAT-Xや、子供向け番組と男性向けアニメの両極端な編成を取るキッズステーションとは対照的。開局当時から放送が繰り返されている作品にはドラゴンボール、ドラゴンボールZ、キテレツ大百科、ガンダムシリーズ、ちびまる子ちゃん、スラムダンク等が有る。最近では加入世帯の多さからか、他のCS局で先に放送された番組を流す例も増えている(AT-Xで放送されたテニスの王子様、キッズステーションで放送されたルパン三世など)。また近年のニーズからか名探偵コナンやふたりはプリキュアなどといった近年の地上波での人気作品がCS初配信されている。また極端に古い作品(特に1970年代以前)は全く放送されない。
- 1999年に日本産の衛星放送・ケーブルテレビ向け専門チャンネルとしては初めて海外進出を果たした。香港、台湾、東南アジア、中南米各国でも放送が行われている。
- 放送はCM有りで、常時ロゴマーク入り(CM中は表示を消去。消去は5秒前、点灯は5秒後に行われる。但し、アキハバラ情報局シリーズ等、CM中もロゴマーク入りの番組も有り)。
- 一部の番組でオープニング等が始まる前に短い音楽とテレビを見るときは部屋をあかるくし、離れてみるように注意が流れる。
(月曜日~金曜日の22:00以降の番組には表示されない)
- 2006年10月1日よりアイキャッチ・番組CMのスーパー・次番組案内等がリニューアルされ、番組ロゴも青+緑+白から、青+白主体のものに変更された。
[編集] アニマックスオリジナルアニメ
[編集] 製作に参加した作品
- ドッと!KONIちゃん
- オフサイド
- ホイッスル!
- ハングリーハート WILD STRIKER
- ウルトラマニアック
- 愛してるぜベイベ★★
- 神様家族
- アニマックス大賞 ※後述
- 第1回『スーパークマさん』
- 第2回『アズサ、お手伝いします!』
- 第3回『ほとり~たださいわいを希(こいねが)う。』
- 第4回『リリとカエルと(弟)』
[編集] 製作協力として参加した作品
[編集] 独占放送の作品
[編集] アニマックスオリジナル番組
[編集] 夏に行われるマラソン放送
毎年夏になるとテーマに沿って24時間を越えるマラソン放送企画(簡単に言えばアニメ作品の一挙放送)が恒例になっている。下記のアニマックス大賞の発表や受賞作品の放送も同時に行われる。
年 | 企画名 | 備考 |
---|---|---|
1998年 | ガンダム33時間マラソン | |
1999年 | 装甲騎兵ボトムズ40時間ノンストップマラソン | |
2000年 | 日本のアニメベスト100 | 1位は機動戦士ガンダム |
2001年 | サンクス!サンライズ! | |
2002年 | 東映アニメヒーロー大集合 | |
2003年 | 行け!行け!東京ムービー | |
2004年 | ロボドリーム2004 | |
2005年 | 熱闘!アニメバトル2005 | |
2006年 | ぶっちぎり36時間!きみも東映アニメ王 | 公開声優オーディション開催 |
[編集] アニマックス大賞
アニマックス大賞は、一般公募によりアニメにふさわしいシナリオを募集し、一流のスタッフとスタジオによってアニメ化される。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] スーパークマさん
第1回アニマックス大賞受賞作品。テーマは「アクション・ヒーロー」。
[編集] アズサ、お手伝いします!
第2回アニマックス大賞受賞作品。テーマは「21世紀のスポ根」。
野球部にロボットを使っても良い。そんなルールができた頃、連敗続きと部員不足で廃部寸前のひなびた野球部は、部の存続を掛けロボットを購入することを決意したが、強力なロボットには手が出せず、安く手に入れたメイドロボット「アズサ」しか購入できなかった。それでも、部員になれないよりましと特訓させるが…。
[編集] ほとり~たださいわいを希(こいねが)う。
第3回アニマックス大賞受賞作品。テーマは「ロボット」。
- 原作: 宮崎麻耶
- 制作: サンライズ
[編集] リリとカエルと(弟)
第4回アニマックス大賞受賞作品。テーマは「冒険アクション」。
[編集] ナレーション
番組予告(案内)や放送時間変更(休止)情報等の同局からの告知CMナレーションに二人の男女声優を起用、作品や告知などの内容の性格の違いによって使い分けている。その充実ぶりは他のアニメ専門CSチャンネルを圧倒するほどである。
[編集] その他
- アニマックスでしか流れないCMが有る。ポッカコーポレーション、東京靴流通センター、日清食品など。
- 加入者数の多いチャンネルであることから他局の番宣もよく放送される。
- 1999年秋にはSKY PerfecTV!の363チャンネルにおいて、AXNとの混合編成を取る「アニマ」の試験放送を行った。これはスカイサービスの受信ができないパーフェクTV!専用チューナの所有者を対象として行われたもの。しかし数週間で放送を終了した。
- 送出は開局当時から本社のあるニューピア竹芝ビルよりAXNとともにソニーPCLに委託して行われていたが、現在は送出設備を廃止しSKY PerfecTV!に委託されている。