川崎重工業車両カンパニー

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川崎重工業車両カンパニー（かわさきじゅうこうぎょうしゃりょうカンパニー、英字Kawasaki Heavy Industries Rolling Stock Company）は、川崎重工業の鉄道車両製造部門である。1906年に創業以来、9万両以上の鉄道車両を製造してきている。利用している工場は、神戸市兵庫区にある兵庫工場。同カンパニーの配下には、建設機械ビジネスセンターと大型構造物ビジネスセンターがある。

[編集] 概要

敷地面積 223,000m²
建屋面積 131,500m²
月間標準生産能力客電車80両・機関車8両

[編集] 沿革

1906年川崎造船所運河分工場として創業開始。
1907年11月鉄道車両の第一号機を南海鉄道に納入。
1919年10月日本初の8時間労働制を導入。
1925年11月阪神急行電鉄に日本初の全鋼製車両を納入。
1928年5月川崎車輌として独立。
1937年日本初の3両編成流線形電気式ディーゼル動車（キハ43000形）を鉄道省に納入。
1957年小田急電鉄に3000形（SE）を納入。
1962年日本初の全アルミニウム合金製電車（2000系）を山陽電気鉄道に納入。
1969年川崎重工業に吸収合併される
1970年日本初の案内軌条方式ゴムタイヤ地下鉄車両を札幌市交通局に納入。
1980年日本初の新交通システムであるポートライナーが完成。
1990年 JR東海に300系の試作車両を納入。
1995年リニアモーターカーの試作車両を鉄道総合技術研究所に納入。
2000年台湾高速鉄道の正式契約を締結。
2001年　社内カンパニー制に移行、鉄道車両製造部門は車両カンパニーになる。
2004年台湾高速鉄道に700T型を納入。

[編集] 製品

カンパニー名通り、鉄道車両の製造を中心としている。近年では海外向けの車両も積極的に受注しており、特にニューヨーク市交通局への納入は多く、近く同市への納入車両数では最大の企業になる見通しである（これにはアメリカ同時多発テロ事件発生時に倒壊したビルの下にいた同社製車両がほとんど無傷だったことが影響）。そのため、アメリカにも現地法人を立ち上げている（現在、アメリカ向けの車両の一部はそこで製造されている）。また、JR向けには動力車用にDT、付随車用にはTR、私鉄向けにはKW、京浜急行電鉄向けにはTH（台車形式の末端にKが付いていることが多い）が台車形式名に書かれている。同カンパニー製の台車を履いている車両を所有する私鉄名は太字で表記する。かつてはOK形式も存在した。詳細はこちらを参照。