国鉄ED33形電気機関車
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ED33形は、かつて日本国有鉄道（国鉄）に在籍した直流用電気機関車である。
[編集] 概要
本形式は、1929年（昭和4年）11月に伊那電気鉄道のデキ20、デキ21として芝浦製作所で製造された箱型機関車（デッキ有）である。形態的には国鉄ED11形･ED14形（ゼネラル・エレクトリック製）を模して製造された。伊那電気鉄道の電化方式に合わせ、当初は直流1200V用で重連総括制御装置を搭載したが、飯田線の昇圧にともなって直流1500V対応となり、その際に機器も標準化され、重連総括制御装置も撤去された。
1943年（昭和18年）、伊那電気鉄道が戦時買収により国有化されたのにともない国有鉄道に編入され、そのままの番号で使用された。1952年（昭和27年）に改番され、ED33形（ 1，2）になったが、1961年（昭和36年）10月に再度改番され、ED26形（2代。11，12）になった。
国鉄機に近かったためか、1973年（昭和48年）まで国鉄で使用され廃車となったが、最後まで飯田線を離れることはなかった。
[編集] 主要諸元
- 主要寸法（最大長×最大高×最大幅） ： 11660×3965×2630
- 軸配置 ： B-B
- 重量 ： 51.51t
- 電気方式 ： 直流1200V（後に直流1500Vに改造）
- 1時間定格出力 ： 600kW（1200V定格）
- 1時間最大引張力 ： 8000kg
- 主電動機形式（個数） ： SE123（4個）
- 動力伝達装置 ： 1段歯車減速、吊り掛け式
- 歯数比 ： 20：81＝1：4.05
- 制御方式 ： 非重連（重連総括制御装置は昇圧時に撤去）、抵抗制御、2段組合せ制御
- 制御装置 ： 電磁空気単位スイッチ式
- 台車形式 ： 板台枠
- ブレーキ方式 ： AMM空気ブレーキ、手ブレーキ
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