あそBOY (列車)
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あそBOYとは、九州旅客鉄道が熊本駅~宮地駅間を豊肥本線経由で運行していた臨時快速列車の名称。
1988年に運行を開始し、2005年に運行を終了した蒸気機関車牽引の客車列車である。蒸気機関車の不調時や引退後にはディーゼル機関車牽引で運行された。現在は後継列車として「あそ1962」が運行されている。
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[編集] 運行状況
- 3月~11月の週末を中心に1日1往復運転。
- 2005年8月28日をもって蒸気機関車による運行が終了した。理由は8620形蒸気機関車の老朽化に伴い、単独での牽引運転が困難となった為。2005年の運行開始直前の試運転で軸受に異常発熱が生じ、3月から4月に掛けての列車を急遽DE10形ディーゼル機関車牽引として修理を行ったが解消出来ず、5月から8月の間は後部補機としてディーゼル機関車を連結した状態で運行された。
- 尚、蒸気機関車引退後も年内に計画されていた列車はディーゼル機関車牽引による「ディーゼルあそBOY」として運転された。
- 全車座席指定席制を採用していた。
- 国鉄50系客車をアメリカ西部開拓時代に活躍した客車風に改造した50系700番台「ウエスタン風客車」を8620形蒸気機関車が牽引した。蒸気機関車不調時等はDE10形ディーゼル機関車が代役を務めた。
- 年間数日程度「SL人吉号」として球磨川沿いを人吉まで運行した。これは再登場まで8620形蒸気機関車58654号機が人吉市に保存されていた事による。
[編集] 使用車両
- 機関車
- 8620形蒸気機関車 58654
- DE10形ディーゼル機関車(後部補機・代替機)
- 客車 50系客車700番台
- オハフ50 701(宮地方先頭車)
- オハ50 701(中間車)
- オハフ50 702(熊本方先頭車)
[編集] 沿革
- 1988年8月28日、8620形蒸気機関車牽引による「SLあそBOY」として運行開始。
- 2005年6月、蒸気機関車による運行中止発表。
[編集] 参考文献
- 大塚 孝「SLあそBOY 17年間の記録」
- 交友社『鉄道ファン』2005年10月号 No.534 p128~p133