ランドマーク
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ランドマーク(英 Landmark)とは、元来の文字上の意味としては、探検家などの人が一定の地域を移動中にまたそこに戻ってくるための目印とする地理学上の特徴物を指す。
都市計画や都市論の分野で1970-80年代頃からよく使われるようになった。ケビン・リンチ『都市のイメージ』(Kevin Lynch "The image of the city" 1960 :丹下健三訳・1968年)では都市のイメージを構成する要素として、ランドマーク(目印)、パス(道)、ノード(結節点)、エッジ(縁)、ディストリクト(地域)の5つを挙げたが、特に「ランドマーク」の存在が重視された。モニュメント(記念碑)、特徴のある建物・構造物のような、容易にそれと気づくことの出来るようなものという意味で用いられている。
このようなランドマークは、方向を見定める場合の手軽な道案内としての役割もあるし、その都市のイメージを決定付けるものとして重要である。どこまでも同じようなビルの続く街では人間は方向感覚を失ってしまうものであり、その都市の印象も残らない。ランドマークはその都市の顔であり、住民に親しまれるとともに、来訪者に強い印象を与える。必ずしも高層建築や新しいものばかりでなく、自然物やその地域の歴史を感じさせるもの、地域の特徴的な存在(例えば鳥居、火の見櫓など)も含まれる。
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[編集] 有名なランドマーク
[編集] 欧州
- パリのエッフェル塔、ノートルダム寺院、オペラ座、エトワール凱旋門
- ロンドンの国会議事堂(ビッグベン)、バッキンガム宮殿、ロンドン橋
- ローマのスペイン階段、トレビの泉、コロッセオ
- バチカンのサン・ピエトロ広場等:※国を取り囲むイタリアローマ市にとってもランドマークと言える。
- バルセロナのサグラダ・ファミリア
- モスクワのクレムリン、オスタンキノ・テレビ塔
[編集] アフリカ
[編集] 北米
- アトランタ市のストーンマウンテン
- ニューヨークのワールドトレードセンター
[編集] 南米
[編集] アジア・オセアニア
- 平壌の平壌高麗ホテル、柳京ホテル、凱旋門、人民大学習堂・金日成広場・チュチェ思想塔
- ソウルのNソウルタワー(南山タワー)、興仁之門(東大門)、63ビル
- 北京の天安門
- 香港の中国銀行タワー
- 札幌市の時計台、さっぽろテレビ塔
- 函館市の函館山
- 青森市の青森ベイブリッジ
- つくば市のつくばセンタービル、筑波山
- 東京の東京タワー、東京駅、両国国技館、東京ドーム、銀座和光ビル、浅草寺、東京都庁舎、フジテレビ局舎
- 横浜市の横浜ランドマークタワー、コスモクロック21(大観覧車)、横浜ベイブリッジ
- 名古屋市の名古屋テレビ塔、名古屋城、JRセントラルタワーズ
- 京都市の東寺五重塔、八坂の塔、京都タワー
- 大阪市の大阪城、大阪ビジネスパーク、梅田スカイビル(空中庭園)、通天閣
- 神戸市の六甲山、神戸ポートタワー、風見鶏の館、明石海峡大橋
- 本州四国連絡橋(本四架橋)
- 姫路市の姫路城
- 鳥取市の久松山(鳥取城跡)
- 下関市の海峡ゆめタワー
- 福岡市の福岡タワー、福岡ドーム など
- 熊本市の熊本城
- 長崎市の稲佐山、女神大橋 など