CLASSICISTRANIERI HOME PAGE - YOUTUBE CHANNEL
SITEMAP
Audiobooks by Valerio Di Stefano: Single Download - Complete Download [TAR] [WIM] [ZIP] [RAR] - Alphabetical Download  [TAR] [WIM] [ZIP] [RAR] - Download Instructions

Make a donation: IBAN: IT36M0708677020000000008016 - BIC/SWIFT:  ICRAITRRU60 - VALERIO DI STEFANO or
Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions
ボストンカレッジ - Wikipedia

ボストンカレッジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゴシック様式のミドル・キャンパス:  真ん中がギャッソン・ホール
拡大
ゴシック様式のミドル・キャンパス: 真ん中がギャッソン・ホール

ボストンカレッジBoston College 通称BC)はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市西部、ブライトン・ニュートンの2市にもまたがるチェストナット・ヒル地区にある私立総合大学。歴史は深く、ボストン市内最初の大学だったが、今は移転してボストン市の西10km (6マイル) の郊外にある。丘の上のキャンパスが美しいことで知られており、特にゴシック様式の建物が有名。アメリカで最も古いイエズス会経営の大学のひとつで、リベラルアーツの一般教育を強調するのはその歴史のため。1956年の卒業式演説でカトリック信徒であったジョン・F・ケネディに「イエズス会のアイヴィー」("Jesuit Ivy") と呼ばれたことがある。なお、ボストン大学 (Boston University) は全く別の大学。

目次

[編集] ボストンカレッジについて

[編集] 大学名の“偽り”

大学の名前には二つの偽りがある。「ボストン」の名は、大学が昔ボストンにあった時からの名残であるが、現在はボストン市から10km(6マイル)ほどはなれた郊外にある。また、「カレッジ」から単科大学をイメージする人が多いが、実際は大学院を持つ総合大学。

[編集] 魅力

ボストンカレッジの魅力は特に4個:

  1. キャンパスが美しい。
  2. 郊外にあるが大都市に近い。
  3. 多類のスポーツ (特に、バスケットボールアイスホッケーアメリカン・フットボール) がある程度強い。
  4. 学問のレベルが割と高い。

ここまで揃っている大学はとても珍しい。例えば、美しいキャンパスの大学はだいたい田舎にあるし、スポーツが強い大学は学問が劣る。また、学問とスポーツで知られている大学でも多類のスポーツが強い大学はミシガン大学バージニア大学ぐらいで、片手に数えられるほど。例えば、デューク大学は学問がすばらしくバスケットボールが強いがアメリカンフットボールが弱い。ノートルダム大学はフットボールが強いが他が弱い。このためボストンカレッジの生徒にはスポーツに惹かれて入学した、という人も多い。

[編集] 学生

現在の学生数は14,500人。そのうち9773人が大学生で4755人が大学院生。大学生のうち52%が女性、48%が男性。生徒の出身地はアメリカ50州全部と世界90カ国にまたがる。学生の70%がカトリック。白人が圧倒的に多く(約8割)、2番目に多い人種韓国人だと言われている。(大学は留学生と白人以外の人種の学生、つまり黒人ヒスパニックアジア系民族ネイティブアメリカンが合わせて25%だとしか発表していない。)日本人は比較的少なく、その多くが上智大学などからの交換留学生。[1]

[編集] 受験

受験状況は年々厳しくなっている。志願者数は10年連続記録を最新しており、去年の26,500は私立大学のうち4位。上3位の大学の学生数がボストンカレッジの二倍以上であることを考慮すると競争率はとても高い。そのため、1980年代は地元大学のイメージが強かったボストンカレッジは、最近は優等生の滑り止め大学としてのイメージが強い。2005年のデータによると、ボストンカレッジの併願校には同じイエズス会のジョージタウン大学、同じカトリック系のノートルダム大学、そしてボストンに近いボストン大学タフツ大学、そしてハーバード大学ペンシルバニア大学ブラウン大学等、アイビーリーグやそれに並ぶ大学が多い。[2]

1992年に12,283人だった志願者数は2002年から2005年にかけて21,131人、22,424人、23,823人、26,500人と大幅増加。そのため、合格率は1992年の45%から、32%(2002年)、31%(2004年)、29% (2006年) と徐々に減少。2005年の合格者の入学率は過去最少の30%で、受験者のうち9%が入学する計算になる。[3]

受験で考慮される大学進学適性試験(SAT)の合格者25%ー75%の成績は1900-2100点。

志願者は学部4個から1個選ぶ。米国の志願者には早期受験と通常受験の二種類がある。早期受験をすると12月以内に合格、不合格、延期の内の結果が出る。他種の早期受験と違い、合格してもボストンカレッジに入学する義務はない。延期というのは通常受験に切り替えられたということで、4月の中旬には結果が出る。大学は早期受験者で30%の入学生の枠を埋めるため、早期受験のほうが競争率が高い。延期された受験者の二割が通常受験で受かる。

受験に必要なものは次の通り。国際受験者にも該当する。

  1. 受験書
  2. 論文
  3. 正式な高校成績書
  4. 高校教師の推薦2通
  5. 高校の教育カウンセラーの推薦
  6. 大学進学適性試験の点数
  7. 受験費

[編集] 学費

2006-07年の学費は$33,000 (約 ¥3,800,000)。寮費は $6,620 (約 ¥762,000)。台所がない寮に入ると、$4,100 (約 ¥47,200) の食堂代もかかる。その他の費用をたすと、今年の一年生は、寮に住むと $44,596(約 ¥5,140,000)、家から通うと $33,500 (約 ¥3,858,000) 大学に支払うことになる。この上さらに、本、電車、外食などの生活費に $1650 (約 ¥190,000) ほどかかると予測されており、一年間の教育費はとても高い。[4]

71%の生徒が大学から援助費をもらっているが、留学生に援助費は与えられない。

[編集] 順位

生徒の評価に基づいて行われたカーネーギ・コミュニケーションズの2004年の調査では、ボストンカレッジは全米17位[5] 。高校生の人気は8位。

最も有名な U.S. News and World Report の2007年のボストンカレッジの順位は34位[6]。卒業生の寄付率や、大学基金が低く、生徒への援助金が少ないのが順位を落としているという説がある。

実際、2006年のボストンカレッジの基金は14億ドル (約1640億円)[7]。イエズス会の大学としては高いほうだが、全米では39位[8]。ちなみに、イエズス会系列大学で基金が最も高いのは、ノートルダム大学の36億ドル[9]。大学順位は20位、基金順位は16位である。

U.S. News の2007年の大学院の順位は次の通り。ロースクール(27位)[10]、経済大学院(41位)[11]、教育大学院(19位)[12]

[編集] 名称

丘の上にあるため、ボストンカレッジは "The Heights"(高地)と呼ばれることがある。標語もその名称にふさわしく"Ever to Excel" (常にまさる)。学生経営で大学から独立している主な大学新聞も"The Heights"という名。また、ボストンカレッジの卒業生のことを"Heightsman"と呼ぶことも。

[編集] 歴史

ボストンカレッジは、19世紀にカトリック市民と移民の入学に制限を設けていたハーバード大学に対抗しうるカトリック学校として1863年にイエズス会によって創立された。

ボストン市内にあった頃のボストンカレッジ
拡大
ボストン市内にあった頃のボストンカレッジ

元から総合大学として創立されたが、22人が1864年9月5日に入学してから70年間は主にギリシャとローマの古典、英語と他の言語、哲学と宗教を教えたリベラル・アーツ単科大学であった。

初期はボストン市内のボストンカレッジ高校と同じ建物を使っていた。約50年後、学生数が500人を超すとボストン市内では場所が足りないことが明らかになり、1907年に田舎のチェスナットヒル市に引っ越した。大学がボストン市内に無いのにボストンカレッジという名であるのはこの過去のため。ちなみに、ボストンカレッジ高校は1927年までボストンカレッジ系列。今でも存在し、ボストンカレッジの学生にはボストンカレッジ高校の卒業生が多い。

マギニス氏の「アメリカのオックスフォード」
拡大
マギニス氏の「アメリカのオックスフォード」

チェスナットヒル市の新しいキャンパスの設計は数々の建築家が提案したが、選択されたのはドーナ・マギニスのゴシック様式な建物が20個ほど揃う「アメリカのオックスフォード」と呼ばれた案。1909年にリサイテイション建物 (Recitation Building) (現ギャッソン・ホール (Gasson Hall)) が完成すると、1917年にセイント・メリー・ホール (St. Mary Hall) (現セイント・メリー教会)、1924年にデブリン・ホール (Devlin Hall)、1928年にバプスト図書館 (Bapst Library)と続く。大学の初期はこの四個の建物がキャンパス。全て現在も使用されているが、もう大学の中心では無い。資金不足もあり、キャンパスはマギニス氏の設計通りに造られなかった。

他の学部が足され始めたのは1920年代から。主の学部のアーツ・アンド・サイエンシーズ (A&S) の大学院、ロースクール (法律大学院 )、夜間学校が創立されると1930年代に経営大学、1947年に教育大学、1952年に看護婦大学と続いた。ロースクール、夜間学校、経営大学、看護婦大学はアーツ・アンド・サイエンシーズ同様元はボストン市内にあった。実際、1948年に経営大学がチェスナットヒルに移ると、看護婦大学は元経営大学の建物から開校。

アーツ・アンド・サイエンシーズの博士号は1952年に初めて授けられる。

貯水池からみたボストンカレッジ
拡大
貯水池からみたボストンカレッジ

1949年に丘の下にあった貯水池を買収し大学は二倍の大きさになる。徐々に貯水池を埋め立ててゆき、チェスナットヒルのロワー・キャンパスとなる。池は今でも残っている。

1970年代にボストンカレッジの経営が悪化。大赤字の中、1972年、J.・ドナルド・モーナン神父が学長となり、学長期間最長の33年が始まる。1974年にセークレッドハート大学を買い取ったのはモーナン学長。ここは現在ニュートン・キャンパスと呼ばれていて、 ボストンカレッジ・ロースクールがある。

1984年にダッグ・フルティーが大学アメリカンフットボールの最優秀選手賞であるハイズマン賞 (Heisman Trophy) を授けられると、大学の名前が全国に知れ渡り、大学は東北の地元大学から全国規模の大学へと進出。またこの年、現在の主な図書館であるティップ・オニール図書館 (Tip O'Neil Library) が、卒業生で連邦下院議院長だったティップ・オニールの貢献により完成している。

2004年に、ボストン市部のカトリック教会から、面積18.7ヘクタールの土地を1億ドル (約118億円) で買い取る。買収によって、大学の面積は3割以上拡大する。

[編集] イエズス会・キリスト教の伝統

ボストンカレッジは創立時のイエズス会の信念に専心している。理知的、個人的、道徳的、宗教的な面から生徒を育て、レベルの高い学問を他人への奉仕と同様に尊重する。

イエズス会の教授は現在45人。さらに11人管理職にいる。同じくイエズス会のジョージタウン大学と違い、学長は未だ司祭である。このため、リベラル派の生徒が大学のキリスト教的な運営方針に反発することは最近よくある。

キリスト教信念に反するため、普通のアメリカの大学にある学生の同好会(fraternity や sorority)は禁止されている。

しかしキリスト教の存在は全体的に薄れつつある。この傾向の例は授業を祈りで始めることや、教室に十字架をおく昔の習慣がもうないこと。また、司祭である教授もほとんど神学に限られてきた。

[編集] 学部

経営学部があるフルトンホール
拡大
経営学部があるフルトンホール

大学は8つの学部大学院から成立。

  • The College of Arts and Sciences  (学部、通称 ”A&S"))
  • The Graduate School of Arts and Sciences  (大学院)
  • The Carroll School of Management (学部と大学院、通称 "CSOM")
  • The Lynch School of Education (学部と大学院)
  • The Connell School of Nursing (学部と大学院)
  • The Graduate School of Social Work (大学院)
  • The Boston College Law School (大学院、通称 "BC Law")
  • The Woods College of Advancing Studies (学部と大学院)
看護婦学部があるキャンピオンホール
拡大
看護婦学部があるキャンピオンホール

一番学生が多いのは A&S で、CSOM、Lynch、Nursingと続く。A&Sは一般教育で、科学数学社会科学などはこの学部。CSOMは経営学部で、Lynch は教育者志望者の学部。Nursing は看護婦志望者の学部で、圧倒的に女学生が多い。Woods College は主に夜間生徒。BC Law はいわゆるロー・スクールで、弁護士志願者が行く。

ボストンカレッジへの志願者はA&S、CSOM、Lynch、Connellの学部から選択する。大学内でも他の学部に移るのは転校という形になり、学位単位不足になる可能性も。


[編集] 教育

セメスター制であり、最初の三年間は授業を一学期ごとに5個(多くて7個)受ける。四年生は4個でよいため、四年間で少なくとも38個の授業を受ける。

[編集] コア教科課程

教育制は典型的なリベラルアーツの一般教育。どの学部の生徒も受けなければならない授業はコア教科課程 (Core Curriculum)と呼ばれており、次の通り。

上の核心課程は生徒に幅広い教育経験をさせるのが目的であり、大学のイエズス会の影響のよい例。

実際にコア課程15授業全部を受ける生徒は少ない。例えば、既に英語以外の言語がしゃべられれば、外国語の条件は免除される。同じように、数学の義務も高校で微積分を学び、ある程度理解できたことが証明できれば(例えば、AP と呼ばれる統一試験を受けて) 免除。文化条件は、外国の芸術の授業を取ることによって、芸術条件と同時に満たすことが出来る。

また、コア課程をまとめて学べるプログラムもある。学部優等プログラム (Honors Program) は、文芸、哲学、社会科学、神学と著述をまとめて学ぶ。ポルス・プログラム(Pulse Program)は哲学と神学をまとめた一年間のプログラムで、社会奉仕の条件も含む。ここにもイエズス会の影響が出ている。

[編集] 学部要件

アーツ・アンド・サイエンシーズ 以外の学部はさらに要件がある。例えば経営学部は大学のコア課程の他に、会計学統計学を含む学部コア課程がある。教育学部は三、四年生のときに実際に小中学校で教育する研修条件がある。看護婦学部も、病院での研修条件がある。

[編集] 専攻と副専攻

卒業するためにはコア課程の他に、専攻が少なくとも1個必要。専攻選択は何回でも変えられるが三年目には決定しなければならない。二、三重専攻も可能だが、専攻を増やすと専攻学科の授業しか取らないことになり、リベラルアーツの幅広い教育方針に反する。よって、生徒に副専攻 (Minor) を得て多専攻を避ける事を勧める教授が多い。

ちなみに、他の学部の授業を受けることも可能である。実際、多数の経営学部の生徒はアーツ・アンド・サイエンシーズで他の専攻を持っている。

[編集] アーツ・アンド・サイエンシーズ (A&S)

専攻 (Major) には専攻内で10授業(コア分も勘定する)必要。最近最も人気のある専攻はコミュニケーション学、政治学、英語学の順[13]。大学がアイルランド人の多いボストンにゆかりが深いため、特にアイルランド学で知られている。また、カトリック教の影響で神学も強い。

専攻は次の33の内から選ぶ。専攻と学科はだいたい同じだが、違う所はカッコに学科。

学科によっては副専攻 (Minor) を承認しており、だいたい6授業で副専攻となる。また、3学科またがって得る特別な副専攻もあり下の通り。最も人気のある副専攻は、歴史学、国際学、ヒスパニック学の順[14]

  • アフリカ人学 (African and African Diaspora Studies)
  • アメリカ文化学 (American Studies)
  • 古代文明学 (Ancient Civilization)
  • アジア学 (Asian Studies)
  • 東ヨーロッパ学 (East European Studies)
  • 環境学 (Environmental Studies)
  • 信仰、平和と正義 (Faith, Peace & Justice)
  • ドイツ学 (German Studies)
  • 国際学 (International Studies)
  • アイルランド学 (Irish Studies)
  • ユダヤ学 (Jewish Studies)
  • ラテンアメリカ学 (Latin American Studies)
  • 中東学とイスラム教学 (Middle Eastern and Islamic Studies)
  • 心理分析学 (Psychoanalytic Studies)
  • 科学計算学 (Scientific Computation)
  • 女性学 (Women's Studies)

[編集] 経営学部

専攻 (Concentration) には学科内でだいたい5授業(コア分も勘定する)必要。アーツ・アンド・サイエンシーズ に比べて授業数が少なくてよいのは、学部課程の授業数が多いため。三重専攻など出来るが副専攻はない。人気は財政学、マーケティング学、会計学の順。

  • 会計学 (Accounting)
  • 営業法律学 (Business Law)
  • 財政学 (Finance)
  • IT学 (Information Systems)
  • マーケティング学 (Marketing)
  • 経営と戦略学 (Operations and Strategic Management)
  • 組織学 (Organization Studies)

[編集] 教育学部

専攻制度は複雑。学部内の専攻 (Major) は4種類しかないが、専攻の条件がA&S学部で専攻を得ることを含む。

  • 児童期教育 (Early Childhood Education)
  • 小中学校教育 (Elementary Education)
  • 高校教育 (Secondary Education)
  • 人間発達 (Human Development)

[編集] 看護学部

1個の専攻しかない。

[編集] 優等プログラム

学部と学科の2種類の優等プログラム (Honors Program) がある。

学科の優等プログラムの参加方法は学科によって違い、招待される、志願する、条件を自ら満たせばよい、の三種類がある。条件は学科によって異なるが、主に次のよう。

  • 全体と学科内の高成績を保つ。
  • 高レベル、又は大学院レベルの授業を取る。
  • 優等プログラム用の授業を取る。
  • 特別なゼミナールを受ける。
  • 論文を書き、申し分のない成績を得る。


学部の優等プログラムには大学に合格したときに招待される。ただ、一年生の成績が良いと一年生中に特別招待されることもある。コア課程のほとんど (文芸、哲学、社会科学、神学と著述) を四年かけて、ゼミナール環境(15 - 20人)でまとめて学び、四年生は卒業論文を書くことを強く勧められる。学部ずつに優等プログラムがあり、三年生以降のプログラムの内容は学部によって異なる。


ちなみに、優等プログラムと優等で卒業することは違う。前者は、特別なプログラムに参加して通常とは異なる教育を受けることだが、後者は教育内容に係らず卒業時点での成績順位によって決まる。順位が最高4.5%の卒業生に Summa cum Laude(最高に優等)、次の9.5%に Magna cum Laude(高く優等)、次の15%に Cum Laude(優等)が授けられる。

[編集] 学生生活

[編集] キャンパス

[編集] チェストナット・ヒル

チェストナット・ヒル・キャンパス (Chestnut Hill Campus) は大学の主なキャンパスであるため、メイン・キャンパス (Main Campus) と呼ばれることもある。32ヘクタールあり、大学生の授業は全部ここで行われる。キャンパスは3つに分けて説明される事が多い。

[編集] ロワー・キャンパス

ロワー・キャンパス (Lower Campus) は元々貯水池だった所を徐々に埋めて作られたキャンパス。ここには次のような日常生活関係のものが多く、授業がある建物は一般的にロワー・キャンパスの一部とされていない。

2001年に完成したロワー・キャンパスとミドル・キャンパスをつなぐ階段。
拡大
2001年に完成したロワー・キャンパスとミドル・キャンパスをつなぐ階段。

大学の正門はミドル・キャンパスにあるが、普通はロワー・キャンパスの入り口から大学に入る。

[編集] ミドル・キャンパス
オニール図書館
拡大
オニール図書館

ミドル・キャンパス (Middle Campus) は丘の上にあり、生徒の昼の生活の中心。次のようなものがある。

  • 図書館 (Tip O' Neill, Bapst)
  • 教室
  • 食堂 (Carney's, Eagle's Nest, Lyons Hall)
  • 郵便箱、郵便局
  • 大学の本屋
  • 教授の事務室
  • 教会 (St. Mary's Chapel)
冬のダストボール
拡大
冬のダストボール

アーツ・アンド・サイエンシーズ以外の学部は小さいので建物一つが与えられている。経営学部はフルトン・ホール (Fulton Hall)、教育学部はキャンピヨン・ホール (Campion Hall)、看護婦学部はカッシング・ホール (Cushing Hall) にある。ただ決して制限がある訳ではなく、アーツ・アンド・サイエンシーズの授業もこれらの建物の中で行われる。

チェストナット・ヒル・キャンパスで一番有名なクワッド ("Quad") と呼ばれる所はキャンパスの中心。ギャッソン・ホール (Gasson Hall)、デブリン・ホール (Devlin Hall)、ライオンズ・ホール (Lyons Hall)、フルトン・ホール四個の建物に囲まれているいるため、「4」という意味のクワッドと名付けられている。ちなみにギャッソン・ホールはボストンカレッジで一番古い建物。

ダストボール ("Dust Bowl") と呼ばれる場所もここにある。芝生が多く、特に春にはそこで勉強したり遊ぶ人が多い。

オニール図書館の前にある広場はオニール・プラザ (O' Neill Plaza)。

有名な金の鷲。背景にギャッソン・ホール
拡大
有名な金の鷲。背景にギャッソン・ホール

正門辺りはキャンパスで一番古い場所。正門から大学に入ると目の前にギャッソン・ホール、 左側にセイント・メリー教会、右側にバプスト図書館 (Bapst Library)。大学がチェストナット・ヒル地区に引っ越して初期の頃はこの3個の建物が大学。

ギャッソン・ホールの前には有名な金の鷲の彫像がある。銅であるこの彫像は日本にゆかりが深い。原物は日本で鋳造され、元々は駐日米国大使であったラーズ アンダーソン氏の、東京にあった大使邸に置かれていた。その後は長い間、ブルックライン市にあったアンダーソン氏の自宅の日本庭を飾っていた。1954年に大学がそれを譲り受け、1957年以来現在の場所に飾られている。ただ、東北の寒さにより、原物にはひびが入り始めてしまったため、現物は1993年に原物通りに複製されたもの。

この彫像、実は鷲ではないという説もある。2000年11月14日の大学新聞に載ったコロムは、彫像は本当はコンドル (Condor) という別の鳥だと主張している[15]が、裏付けは無い。大学は「金の鷲の彫像」と呼んでいる。




[編集] アッパー・キャンパス
右にオコーネル・ハウス
拡大
右にオコーネル・ハウス

アッパー・キャンパス (Upper Campus) にあるのはすべて低学年生の寮。中心にオコーネル・ハウス (O' Connell House) という学生生活用の家があり、映画を見たり、ゲームをしたり、ピアノを弾いたりすることができる。









[編集] ブライトン

ボストンカレッジは2004年6月にボストン市のカトリック教会が持っていた17.4ヘクタールの土地を買収し、大学を3割以上拡大した。この土地がブライトン市にあるためブライトン・キャンパス (Brighton Campus) と呼ばれているが、まだそこには大学関係のものはほとんど無い。

2006年2月、ボストンカレッジがウエストンイエズス会神学大学 (Weston Jesuit School of Theology) と再合併することが正式に決まった。合併後、大学は現在ケンブリッジ市にあるキャンパスからブライトン・キャンパスに引っ越す。

[編集] ニュートン

ニュートンキャンパスにあるロースクール
拡大
ニュートンキャンパスにあるロースクール

17.4ヘクタールのニュートン・キャンパス (Newton Campus) は、元々セイクレッドハート大学であったが1974年にボストンカレッジがそれを買収。

現在は、ボストンカレッジ・ロースクールと大学1年生の寮があり、夜や週末はもっぱら大学生、昼間はもっぱら大学院生が主に使用している奇妙なキャンパス。

チェストナット・ヒル・キャンパスへは2.5km (1.6マイル) ほどの距離で、大学のシャトルバスが出ている。ニュートン・キャンパスに住む1年生は、大学の中心であるチェスナットヒルまでバスで出なければならないというハンデを抱えているが、同キャンパスに住んでいるという共通感で結ばれると言われる。

同キャンパスが位置するニュートン市は、2004年2005年と2年連続で、モーガン・クイットノー社の「全米の安全な都市」ランキングで全米ベスト1に輝いた[16]

[編集] 寮と留学

ほとんどの入学生はマサチューセッツ州出身ではないため寮に入る。ただ、だいたい三年分の寮しか保証されない。よって、一、二年生の時に寮に住み、三年生の時はブライトン市内のアパートを借りるか外国へ留学し、四年生のとして寮に戻るというパターンが通例。留学先は英語が通じるオーストラリア英国が多い。日本への留学生は、ボストンカレッジと同様、イエズス会系で姉妹校の上智大学へ行く。同じ理由で、日本からの留学生は上智大学からの生徒がほとんど。

寮に三年間しか入れないのは、大学全体が寮不足のため。例えばアッパー・キャンパスに住む一年生は時々二人部屋に三人で住むこともある。よって、離れたニュートンキャンパスに住む事を進んで選ぶ生徒も少なくない。また、アパート生活を好んで、四年目もアパート生活を選択する生徒もいる。大学生の寮不足にもかかわらず、2006年から大学院生にブライトン市内にある限られた数のアパートが提供されることになった。

大学生の寮は3種類。


庭があるモッズ
拡大
庭があるモッズ
  1. 普通: 2-4人部屋で、トイレや風呂は一階ごとに供用。アッパー・キャンパスかニュートン・キャンパスにある。
  2. スイート: 2-3人部屋が2-4室、合わせて4-9人が住む。トイレと居間がスイート内。ロワー・キャンパスにある。
  3. アパート: 2人部屋が2-3室。トイレ、居間、台所、食堂が揃っている。ほとんどはビルに入っているアパート。ただ、60室ほどモッズ (Mods) と呼ばれる小屋みたいなアパートもある。4年生専用で、小さな庭があるためとても人気。ただ、昔寮不足のとき臨時のために作られたもので、大学側はこれらを壊してビルの寮を建てたがっている。アパートは全部ロワー・キャンパスにある。


別に同学年と住まなければいけない訳ではないが、1年生は皆1年生と住み、寮の分配は高学年優先に行われるため、どうしても同居人は同学年になる。よって、大学生活が必要以上に学年で分かれてしまうという意見が多い。

寮に入る生徒は1人ずつに個人の電話線、インターネットとテレビのケーブル放送の3つが与えられる。

食堂は、特に他の大学の食事に比らベるとおいしいという評判。ほとんど大学内で料理されるが、もっぱら高い事で有名。カリフォルニアロールやいなり寿司などもある。

駐車場が少ないためほとんどの生徒は駐車権利を手に入れられない。例外は、市内を生活をせざるを得ない大学院生 (大学生で市内に住んでも駐車権利は得られない) と看護婦大学生、教育大学生(ともに研修する必要があるため)。

[編集] IT (情報技術)

オニールにあるコンピューター室
拡大
オニールにあるコンピューター室

学生はだいたい個人のパソコンを持っている。寮以外ならキャンパスの何処からでも無線インターネットのアクセスがあるため、ノートパソコンはとくに魅力がある。ただ、授業にパソコンを持ち込む大学生は少ない。入学生は個人のパソコンを購買することを薦められるが、PCかマックかには大学側は近年はこだわらないようだ。

大学の身分証明書があれば誰でも使えるコンピューター室がオニール図書館がある建物の中にある。PCが96台、マックが14台、プリンターが6台、スキャナーが3個などが揃っている。2006年の夏に改造されたおりに、コンピューターの数が大幅に減少した。学生は個人的にパソコンを持っている、という仮定が理由のようだが、期末試験などの時にはコンピューター室は満室になるので、個人的にパソコンを持っていてもコンピューター室を使用していた生徒は多いようである。

寮に入る生徒一人ずつに次のものが与えられる。

  1. 電話線: 寮が変わっても、一年生から卒業するまで変わらないためとても便利。ボイスメールも与えられる。
  2. インターネット: イーグルネット(Eaglenet) と呼ばれる大学の LANネットワークには、Ethernet 電線を使って簡単に接続できる。
  3. ケーブルテレビ放送: 基本的なテレビ放送だけでなく、映画のチャンネルもある。
  4. アゴーラ (Agora) のアカウント: 成績、生徒情報、教授情報、授業などの検索、図書館の本の要求、大学請求書の支払い、Eメール、などが出来るWebサービス。

大学の身分証明書は、食堂、本屋、自動販売機でデビットカードとして使える。デビットカードの金銭追加もアゴーラを通してする。

[編集] ボストン

ボストンカレッジの魅力は 美しい郊外にありながらボストン市に近いこと。ボストン市内には電車かバスで行ける。注意しなければいけないのは、市電とバスが0:45までしか運営していないこと。それ以降はタクシーを拾わなければならない。

電車は市電3本がボストンカレッジ付近に来ている。チェスナットヒルのロワー・キャンパスまで来るB線 (Boston College 駅、終点)はボストン大学の前を通ってボストン市内に入る。C線 (Cleveland Circle 駅、終点) かD線 (Riverside 駅)はB線ほど大学に近くないが、駅の付近まで大学のシャトルバスが出ている。

どの線がボストン市へ行くのに最も早いかには異論がある。B線はボストン市まで17駅。ボストン大学付近で乗客が多くなることがあり、よく止まるだけでなく、停止時間が長くなることがある。また、自動車道路上を行くため、交通量が多いと電車も遅くなる。

反対に、D線はボストンまで5駅。路線も道路沿いではないためスピードが出るし、乗客も比較的少ない。しかし、駅がボストンカレッジから歩いて少なくとも20分離れている所にあるため、大学のシャトルバスに乗って駅まで行くのが通常。大学のバスがタイミングよく現れないと、D線がB線に比べて本数が少ないこともあり、大学前のB線に乗ったほうが早いこともある。このことは、最近の大学新聞による実験により、立証済み[17]

市営バスで町に出ることも可能。C線が終点であるクリーブランド・サークル (Cleveland Circle) からはバスがいろいろ出ている。特にハーバード大学やMITで知られているケンブリッジ市に出るのはバスのほうが良い。市電を使うと一時間以上かかるところを30分ほどで行ける。又、クリーブランド・サークルはボストンまで出ないで飲食や外遊びができる所。

[編集] 季候

秋のロワーキャンパス
拡大
秋のロワーキャンパス

大学の一年は9月から5月までのため、秋、冬、春を経験することになる。1学期が始まった直後は大体まだ残暑であり、半袖半ズボンサンダル姿でダストボールで遊んでいる学生が多い。9月の下旬から10月に入ると紅葉が始まり、秋という感じがする。この季節に入ると、上着を着ないと寒い。

初雪はほぼ毎年10月の下旬。初期のころは降っても積もらないが、11月に入ると本格的な寒さが始まり、12月の雪は積もる。ただ、ボストンは雪地域なので除雪作業に慣れているため、少々の雪が降ってもあまり問題にならないし休学にもならない。

1月、2月が本格的な雪季節である。30センチの雪はしょっちゅう降り、夜の間に降れば朝にはだいたい除雪されている。45センチから60センチの雪が冬に一回ぐらい積もるが、ここまで降るとさすがに除雪作業も追いつかなく休学になることもある。

春は3月ごろから。5月の期末試験のころには冷房がいるくらい暑くなるが、冷房があるかないかは寮によって違う。

[編集] 日程と休暇

毎年、法律大学院をのぞく大学院の日程は大学の日程と同じ。

一学期は、9月の第一火曜日から12月の中旬までの13週間分の授業。休暇は次の通り。

  • 10月の第二月曜日 (Columbus Day)
  • 11月最後の週の木曜日と金曜日 (Thanksgiving)

二学期は、1月の第三火曜日から5月中旬までの13週間分の授業。授業日数は二学期のほうが少々少ない。休暇は次の通り。

  • 3月の二週目 (春休み)
  • 4月の(春分の日の後の最初の満月の次の)日曜日から月曜日まで (イースター)
  • ボストンマラソンがある月曜日 (だいたいイースターの月曜日と重なる)

[編集] スポーツ

ボストン付近にある数々の大学の中で、スポーツの強さで知られているのはボストンカレッジ。一年中観るスポーツがあり、特にアイスホッケー(全米5位[18])とバスケットボールが強い。アメリカン・フットボール(16位[19])も近年は6割以上の成績を残している。

2005年に、全米大学体育協会(NCAA)のカンファレンスビッグ・イーストから、 スポーツ名門校がそろい、放送収入も高いアトランティック・コースト・カンファレンス(略称:ACC、Atlantic Coast Conference)に移籍した。

2005-06年のシーズンは全スポーツが好調であり、アメリカン・フットボールはボウルゲームに6連勝(全米17位[20])、男性バスケットボールは過去最多の28勝(同11位[21])、男性アイスホッケーは全米準優勝の戦績を残した。

チームの愛称は鷲(Eagle)。色は金とえび茶色 (Gold & Maroon)。マスコットは鷲のボールドウィン (Baldwin)。

[編集] アメリカン・フットボール

フットボールに限りアトランティック・コースト・カンファレンスはディビジョン制を採用している。アトランティック・ディビジョンとコースタル・ディビジョンの1位が対決しACCのチャンピオンが決定される。ボストンカレッジはアトランティック・ディビジョンに所属。

[編集] シーズン

カレッジフットボールのレギュラーシーズンは8月の下旬から12月の間に12試合行なわれる。半数の試合がカンファレンス内の相手。カンファレンス外の対戦は、成績を良くするため弱い相手と組む。レギュラーシーズンで6勝以上するとポストシーズンがあり、33個の内のボウルゲームに参加する資格を得る。カンファレンスのチャンピオンは、正月に行なわれる一流ボウルゲーム出場が保証される。その他はボウルゲームから、勝利数と観客数を考慮に招待される。12月の中旬から1月の上旬に行なわれるボウルゲームは全試合が全米放送。

[編集] 歴史

1864年に始まり、大学の一番古いスポーツチーム。初期は、同じくイエズス会のホーリークロス大学 (University of the Holy Cross) 相手の試合が東北で最も観客を引くスポーツイベントの一つだった。

1940年に11勝0敗。学歴唯一の全米優勝を成し遂げた。二年以上負けていなかった22試合連勝中のジョージタウン大学に逆転勝ちしたのが歴史的。

1980年代はフルーティー時代とも呼ばれる。ダグ・フルーティー(Doug Flutie)は学歴で最もよく知られている選手で、全国でも有名。彼一人が大学名を全米に広げたと言っても決して大げさではない。1984年11月23日、とても高い視聴率で全米放送だった、前年に全米優勝したマイアミ大学相手の試合が最も有名。マイアミ大学が試合の終わりの頃に45-41と逆転すると、フルーティーが最後のパスをつなげ、ボストンカレッジは逆転勝ち。シーズン後、フルーティーは、アメフト全米優秀選手に与えられるハイズマン賞を受賞。このパス一本によって、ボストンカレッジ自体、地元大学から全国規模の大学となる。

1986年以来ホーリークロス大学相手の試合は無くなったが、現代は代わりに、これもイエズス会でアメフト名門校のノートルダム大学 (Notre Dame University) が一番のライバル。ただ、ボストンカレッジが6年中5年勝ったため2005年以来ノートラダムが対戦を一時中断したが、2007年からもう三年対戦する事が決まっている。

[編集] 近年

2005年のアトランティック・コースト・カンファレンスへの移籍により、毎年マイアミ大学バージニア工科大学バージニア大学ジョージア工科大学クレムゾン大学フロリダ州立大学 などアメフト強豪大学と対戦する。ちなみに、マイアミ大学とバージニア工科大学はビッグ・イースト・カンファレンスの時代からのライバル。

近年はだいたい順位がつく25位以内に入るが、10位以内のマイアミ大学やバージニア工科大学には今だ歯がたたない。期待したいほどは強いが、期待されるほどは強くない、というところである。中途半端な強さの証拠に、ポストシーズンであるボウルゲームには7年連続参加、6連勝しているが全部二流ボウルゲーム。はっきり言ってどうでも良いボウルゲームにしか招待されないのは、いまいちの成績だけでなくボウルゲームを見に行かないファンのせいもある(ボウルゲームには観客数も考慮されて招待されるため)。

10位以内に入れない理由として: 

  1. 米国南部に多い優秀な選手は寒いボストンを避ける。ただ、ACCへの移籍によりこれは変わりつつある。
  2. 大学の学問レベルが比較的高く、優秀な選手が避けるか入学できない 。そのかわりアメフト選手の卒業率が全米で年々上位なのは大学の誇り。
  3. 懲戒処分が優秀選手といえども厳しい。

[編集] スタジアム

試合は4万人以上入るアラムナイ・スタジアム(Alumni Stadium)で行われる。試合日は大勢の観客が大学に来るため、前日の夜からキャンパスは全面駐車禁止。大学付近も駐車禁止や一方通行になり大変混雑する。

[編集] バスケットボール

最近は男性と女性のチーム両方とも強い。ただ2005年にアトランティック・コースト・カンファレンス へ移籍した事で相手は強豪。ノースカロライナ州立大学デューク大学マイケル・ジョーダンノースカロライナ大学など、数々のプロ選手が通ったバスケットボール名門校ぞろいである。

[編集] シーズン

バスケットボールの試合が行なわれるシルビオ・コンティ・フォーラム
拡大
バスケットボールの試合が行なわれるシルビオ・コンティ・フォーラム

レギュラーシーズンは、11月の中旬から、3月の上旬。35試合ほどするが、大半がカンファレンス内の対決。カンファレンス外の相手は全勝できるように弱いチームとしかしない。ポストシーズンは2種類。まず、レギュラーシーズンが終わり次第、プレーオフ制のカンファレンス大会が行われる。この大会を優勝すれば、65チームが参加するNCAAバスケットボールトーナメント (NCAA Tournament) の出場が保証される。優勝しなかった場合は成績に基づいて招待される。この全米大会は3月に行なわれ、「3月の狂乱」(March Madness)と呼ばれる米中が熱狂するイベント。また、この大会に招待されなくてもNITという二流大会もある。

[編集] 男性チームの偉績

  • ビッグ・イースト・カンファレンス首位5回(1981年、1983年、1997年、2001年、2005年)
  • ビッグ・イースト・カンファレンス大会優勝2回(1997年、2001年)
  • NCAA男子バスケットボールトーナメント準々決勝(いわゆる Elite Eight)進出3回 (1967年、1982年、1994年)
  • 2004−05年のシーズンを20連勝で始める
  • 2005年にチーム歴最高の全米3位を一時達成
  • 2005-6年にチーム歴最多の28勝 (8敗)
  • 2006年にアトランティック・コースト・カンファレンス大会準優勝

[編集] 女性チームの偉績

  • ビッグ・イースト・カンファレンス大会を2004年に優勝
  • NCAA女子バスケットボールトーナメント三回戦(いわゆる Sweet Sixteen) 進出2回(2003ー04年、2006年)
  • 1999-2000年にチーム歴最多の26勝
  • 2004年にチーム歴最高の全米14位を達成

[編集] スタジアム

試合は7,000人入るシルビオ・コンティ・フォーラム(Silvio Conte Forum)で行われる。

[編集] 男性アイスホッケー

ホッケーのカンファレンスは特別で、 1984年以来、ホッケー・イースト(Hockey East)。一番のライバルはボストン大学。全米優勝を2回成し遂げた名門チームで、現在もヨーク監督の下全米首位を争う強さ。

[編集] シーズン

レギュラーシーズンは、10月の中旬から3月上旬に25試合ほど行なわれる。ポストシーズンは、連盟大会と16個のチームが参加する全米大会がある。また、レギュラーシーズン中にビーンポッド (Beanpot) という、1952年以来、ボストン付近にある大学四校(ボストンカレッジ、ボストン大学、ハーバード大学、ノースイースターン大学)が集まって行われる大会がある。プレイオフ制でボストン中が注目するイベント。

[編集] 偉績

  • 全米優勝2回(1949年、2001年)
  • 全米準優勝5回 (1965年、1978年、1998年、2000年、2006年)
  • 連盟大会優勝最多の6回 (1987年、1990年、1998ー99年、2001年、2005年)
  • 連盟大会準優勝4回 (1985ー86年、1989年、2006年)
  • 連盟首位最多の10回 (1985ー87年、1989ー91年、2001年、2003ー05年)
  • ビーンポッド大会優勝13回

[編集] スタジアム

試合はバスケットボール同様、7,000人入るシルビオ・コンティ・フォーラムで行われる。

[編集] 大学が抱えている問題

ボストンカレッジは数個の問題を抱えている。ほとんどは最近買収されたブライトンキャンパスに大学を拡大することによって解決できる。

[編集]

ロワーキャンパスの入り口に建てられた最新の寮
拡大
ロワーキャンパスの入り口に建てられた最新の寮

寮不足は深刻。一年生の半分が二人部屋に三人入れられたり、三年生には寮が与えられなかったり。

この問題は生徒にとって不便だが、大学周辺の住民にとってはもっと困ること。学生が週末や夜にうるさいのも問題だが、学生がアパートに住む事によりアパート不足になり、家賃が上がることがもっと大きな問題。ボストンカレッジは長い間、周辺に寮を増やすことを約束しており、実際2005年に1個新しいのが完成した。その他、事務様の建物を建てることで、それまで寮の地下にあった事務室を動かしたり、寮自体を改造したりして寮部屋を増やしている。ただ、1000人以上が寮を与えられていない中、焼け石に水に見える。

ブライトンキャンパスに寮を建てることもあり得る。ただ、ブライトンキャンパスからチェスナットヒルキャンパスに行くのにはコモンウェルス(Commonwealth Avenue)という大通りを渡る必要があるので危険、という声が多い。となると、人気があるが、小さいため能率が悪いモッズを壊して大きな寮のビルを建てるしか無い。 学生が猛反対するため、大学側はすこしずつ壊してゆく方針に出たようである。最近できた寮を建てるおりに、モッズを2、3個壊したそうだ。

[編集] 学生会館(Student Center)

ボストンカレッジには生徒が集まって会話をしたりゲームをしたりする、いわゆる学生会館と呼ばれる所が無い。代わりに数々の食堂がその役割を果たしている。生徒が年々一番要求しているのが学生会館で、もう何年も前から大学側が建設する事を約束している。実際、10年ほど前にミドル・キャンパスにある古い建物を取り壊し、学生会館を含む建物を造る計画があった。しかし、建物が位置されるニュートン市が、交通が増えるという理由で建設許可書を拒否。大学は市を訴え、最終上告に勝利したのがつい最近。しかし、ブライトンキャンパスの買収が状況を変化したこともあり、計画を白紙にした。今のところ、二年後ぐらいに新しい計画が発表される予定。

[編集] 運動場

フリン運動場(Flynn Recreational Complex)というプールや運動機械がそろっている屋内運動場が一様あるが、お粗末なことで有名。最近改造されたが、立て替える予定は今のところ無い。ブライトンキャンパスに新しく造っても良いが、主なキャンパスから少しはなれることがマイナス。

問題は主に2個。まず、ボストンカレッジの規模の大学にしては小さすぎる。よって、重量挙げ用の機械などは数が少ない。また、運動場なのに冷房が無いというのも異常。

ただテニスコートは余るほどある。たいして大きくない建物の中に5個コートを入れた上に外野コートがもう6個。テニスをする人にとってはいつでも出来るような環境でありがたいが他の人には不便。

[編集] 建物の建て替え

ミドル・キャンパスにある教室が入っている建物のうち数個は1970年代に出来たもので、明かに建て替えが必要。ただ古いだけでなく、ゴシック式のキャンパスに合わない作りであるのが問題。この数年間で数個が改造され他も同じく改造される可能性が高い。改造の仕方が面白く、ゴシック式な外装にするため建物の周りに新しく壁を造った。

[編集] 学費

ボストンカレッジの学費は、ハーバード大学やプリンストン大学などのアイビーリーグより高い[22]。援助費はすべて必要に応じて出るため、高校や大学の成績が良くても関係ない。例外は限られた優等生賞のみ。ただ、スポーツ推薦で入った人は学費と生活費が出る。

全員に十分な援助費が出ないのは卒業生の寄付が少ないため。これは大学の順位にも響いていると言われている。

[編集] 有名な卒業生

ボストン市はカトリック信徒であるアイルランド人が多く、卒業生にはアイルランド人、特にボストン市やマサチューセッツ州の政治家に多い。

  • マイリー・フラナガン (1987年)、女優。NARUTO -ナルト-の英語版のアニメで、うずまきナルトの声優。
  • エイミー・ポーラー (1993年)、サタデー・ナイト・ライブの出演者。
  • クリス・オダーナル(1992年)、役者。映画バットマンシリーズでのロビン役で知られる。
  • ハーブ・スキャンネル (1979年)、MTVの元社長。
  • ドロシー・ウォーカー・ブッシュ(1982年)、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ現米大統領の妹及びジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の二女。
  • ピーター・リンチ (1965年)、フィデリティ・グループの有名な投資信託委託者。教育学部に10億ドル以上の寄付をしているため、学部名は彼から命名。
  • マット・ハッセルベック (1997年)、アメフト選手。シアトル・シーホークスの先発クォーターバックスとして2006年のスーパーボウルに出場。
  • ダッグ・フルーティー (1985年)、元アメフト選手。大学フットボール最優秀選手賞受賞。カナダ・フットボール・リーグ(CFL)で三回優勝、最優秀選手賞を記録6回受賞。
  • ジョン・ケリー(1976年ロースクール卒業)、現マサチューセッツ州の連邦上院議員、民主党の2004年大統領候補。
  • パトリック・レイヒー (1968年)、現バーモント州の連邦上院議員。
  • スティーブン・リンチ (1991年)、現マサチューセッツ州の連邦下院議員。
  • エッド・マーキー (1968年ロースクール卒業)、現マサチューセッツ州の連邦下院議員。
  • マイケル・キャプアノー (1977年ロースクール卒業)、現マサチューセッツ州の連邦下院議員。
  • ボビー・スコット(1973年ロースクール卒業)、現バージニア州の連邦下院議員。100年ぶりの黒人のバージニア州連邦下院議員。
  • フランシス・スピナ (1971年ロースクール卒業)、現マサチューセッツ州最高裁判所裁判長。
  • ティップ・オニール(1936年)、元マサチューセッツ州の連邦下院議員、元連邦下院議院長。オニール図書館の名は彼から命名。
  • シルビオ・コンティ (1949年大学とロースクール同時卒業)、元マサチューセッツ州の連邦下院議員。シルビオ・コンティ・スタジアムの名は彼から命名。
  • ジェームズ・カーリー (1929年)、伝説的な元ボストン市市長。元マサチューセッツ州知事、元マサチューセッツ州の連邦下院議員でもある。
  • モリース・トービン (1922年)、元ボストン市市長、元マサチューセッツ州知事、元労働大臣。
  • ポール・セルーチ (1970年大学卒業、1973年ロースクール卒業)、元マサチューセッツ州知事、元カナダ大使
  • ジョン・F・フィツジェラルド (1885年)、初のアイルランド系のボストン市市長。ジョン・F・ケネディの祖父。

[編集] リンク

[編集] 脚注

  1. ^ Facts & Figures - Boston College
  2. ^ Boston College Fact Book (2005-2006), "Freshman Applications, Acceptances, and Enrollment"
  3. ^ Boston College Fact Book (2005-2006), "Top Cross Application Competitor Schools of Enrolling Freshmen"
  4. ^ Costs & Financial Aid
  5. ^  Carnegie Communications, "Project Connect"
  6. ^  U.S. News and World Report, "America's Best Colleges 2007"
  7. ^ The Heights, "University finances on the rise"
  8. ^ Council for Aid to Education, "College and University Endowments"
  9. ^ Inside Higher Ed, "The Rich Get Richer"
  10. ^  U.S. News and World Report, "America's Best Graduate Schools 2007: Top Law Schools"
  11. ^  U.S. News and World Report, "America's Best Graduate Schools 2007: Top Business Schools"
  12. ^  U.S. News and World Report, "America's Best Graduate Schools 2007: Top Education Programs"
  13. ^  Boston College, "Enrollment Statistics"
  14. ^  The Boston College Chronicle, "Sciences Continue Surge"
  15. ^ Morgan Quitno Press, "America's Safest Cities"
  16. ^ The Heights, "Everybody's Column"
  17. ^ The Heights, "On the fast track in Boston"
  18. ^ USA Today/American Hockey Magazine Top 15 Hockey Poll
  19. ^ 2006 College Football Rankings
  20. ^ 2005 College Football Rankings
  21. ^ ESPN/USA Today Top 25 Coaches College Basketball Poll
Static Wikipedia 2008 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Static Wikipedia 2007 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - en - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Static Wikipedia 2006 (no images)

aa - ab - af - ak - als - am - an - ang - ar - arc - as - ast - av - ay - az - ba - bar - bat_smg - bcl - be - be_x_old - bg - bh - bi - bm - bn - bo - bpy - br - bs - bug - bxr - ca - cbk_zam - cdo - ce - ceb - ch - cho - chr - chy - co - cr - crh - cs - csb - cu - cv - cy - da - de - diq - dsb - dv - dz - ee - el - eml - eo - es - et - eu - ext - fa - ff - fi - fiu_vro - fj - fo - fr - frp - fur - fy - ga - gan - gd - gl - glk - gn - got - gu - gv - ha - hak - haw - he - hi - hif - ho - hr - hsb - ht - hu - hy - hz - ia - id - ie - ig - ii - ik - ilo - io - is - it - iu - ja - jbo - jv - ka - kaa - kab - kg - ki - kj - kk - kl - km - kn - ko - kr - ks - ksh - ku - kv - kw - ky - la - lad - lb - lbe - lg - li - lij - lmo - ln - lo - lt - lv - map_bms - mdf - mg - mh - mi - mk - ml - mn - mo - mr - mt - mus - my - myv - mzn - na - nah - nap - nds - nds_nl - ne - new - ng - nl - nn - no - nov - nrm - nv - ny - oc - om - or - os - pa - pag - pam - pap - pdc - pi - pih - pl - pms - ps - pt - qu - quality - rm - rmy - rn - ro - roa_rup - roa_tara - ru - rw - sa - sah - sc - scn - sco - sd - se - sg - sh - si - simple - sk - sl - sm - sn - so - sr - srn - ss - st - stq - su - sv - sw - szl - ta - te - tet - tg - th - ti - tk - tl - tlh - tn - to - tpi - tr - ts - tt - tum - tw - ty - udm - ug - uk - ur - uz - ve - vec - vi - vls - vo - wa - war - wo - wuu - xal - xh - yi - yo - za - zea - zh - zh_classical - zh_min_nan - zh_yue - zu -

Sub-domains

CDRoms - Magnatune - Librivox - Liber Liber - Encyclopaedia Britannica - Project Gutenberg - Wikipedia 2008 - Wikipedia 2007 - Wikipedia 2006 -

Other Domains

https://www.classicistranieri.it - https://www.ebooksgratis.com - https://www.gutenbergaustralia.com - https://www.englishwikipedia.com - https://www.wikipediazim.com - https://www.wikisourcezim.com - https://www.projectgutenberg.net - https://www.projectgutenberg.es - https://www.radioascolto.com - https://www.debitoformtivo.it - https://www.wikipediaforschools.org - https://www.projectgutenbergzim.com