ヘイホー (ゲームキャラクター)
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ヘイホーは、任天堂ゲームのマリオシリーズに登場するキャラクター。本項では、姿が似ている他のキャラについても解説する。
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[編集] ヘイホー
元々は『夢工場ドキドキパニック』のザコ敵だったが、同ゲームが『スーパーマリオUSA』としてリメイクされたのをキッカケに、マリオシリーズの登場キャラクターの一員となったという経緯をもつ。英語名は"Shy Guy"。
身長はマリオの半分ほどと小さい。恥ずかしがり屋なので顔は目と口の部分を繰りぬいた簡素なお面を付けており、その他の部分は頭巾で覆っているため、素顔は分からない。マリオテニスGCのヘイホー表彰式で一度だけ仮面が外れたことがあるが、画面の反対の方を向いていたので素顔は分からず。(そのとき同席していたルイージがその素顔に驚愕していた)服の色は様々だが、基本は赤である。
マリオUSAと同じ、メルヘン的な世界観を持つという共通点からか、ヨッシー系のゲームに多く登場する傾向にある。同ゲームの出身であるキャサリンとは今も繋がりが深い。また、その見た目からかシュールな役回りを演じることが多い。
ヘイホーには多くのバリエーションがある。主な物を以下に示す。
- ターボンヘイホー
- 自走砲ターボンに乗ったヘイホー。ターボンは勝手に走り、火を噴き続けるので、乗っている意味は無い。
- ダウチョヘイホー
- ダチョウ型キャラ「ダウチョ」に乗ったヘイホー。攻撃するのはダウチョなので、乗っている意味は無い。
- 竹馬ヘイホー
- 竹馬に乗ったヘイホー。正面からの攻撃は弾いてしまう。背が高くなっているので、踏みにくい。
- プロペラヘイホー
- ムーンサルトヘイホー
- バック宙が出来るヘイホー。他は通常のヘイホーと同じなので、別に強いわけではない。
- 土管ヘイホー
- 土管から無限に出てくるヘイホー。
- ボーボーヘイホー
- 全身が燃えているヘイホー。本人は熱さを感じているのか不明。
- 鉄球ヘイホー
- 棘の付いた鉄球を振り回しているヘイホー。鉄球は何故か5回転に1回巨大化する。
- 幽霊ヘイホー
- 死んだヘイホー。白装束に因んでか、真っ白な服を着ている。足は無い。
- 「裏方」として壁の裏で装置を動かしていたり、爆弾を運んでいたりする者も多い。また、このキャラのお面は何故か悲しんだり、がっかりしたりといった表情を見せる。
- レイホー
- ヘイホーの幽霊。(上の幽霊ヘイホーとは別)上級種に『ヨロレイホー』がいる。
- 『マリオ&ルイージRPG2』では幽霊ヘイホーと同じ外見のレイホーが登場した。
- ヒョイホー
- 『マリオ&ルイージRPG2』に登場するレイホーの上級種。他の敵に憑依してその敵の能力を上げる。
- アーミーヘイホー
- 『スーパーマリオRPG』に登場する迷彩服のヘイホー。すばやさが高く、出現してもたいていこちらが行動する前に逃げてしまう。倒すと経験を多くもらえる。
- 布オバケ
- ぼろきれを被り、幽霊のふりをしているヘイホー。その正体は布を被った「いつのまにかヘイホー」である。
- いつのまにかヘイホー
- ボロドーと2人一組で行動。奪われたベビーマリオの代わりとして、いつの間にかヨッシーの背中に座っている。
- 座っている理由は、気付くのを遅らせる為、ヨッシーを驚かせる為、ただ乗りたかっただけなど諸説あるが、真相は分かっていない。
- フラワーヘイホー
- 頭に花を付けているヘイホー。花畑の中にしゃがみこみ、隠れている。
- ホッピングヘイホー
- ホッピングで飛び跳ねているヘイホー。ジャンプが強力。
- バンブーヘイホー
- 複数で登場。2人1組で長い竹を持って道の両側に立ち、強制的にバンブーダンスを踊らそうとしてき、引っかかるとダメージを受ける。攻撃が届かないので、倒せない。
- コマンドヘイホー
- バルーンヘイホー
- 風船で宙に浮いている。プロペラヘイホーと違い、素早くは動けない。
- ダンシングヘイホー
- かいふくヘイホー
- 小型のクラウンに乗っている。仲間や自分の体力回復が主だが、空中から体当たりしてくる事もある。
- トーテムヘイホー
- 数人のヘイホーが縦に積み重なっている。移動できないので、パチンコで攻撃してくる。
- ゼンマイヘイホー(I)
- かいぞくヘイホー
- スケートヘイホー
- ヘイホーほう
- 砲台を持った赤いヘイホー。HPが半分を切ると砲台を落とし、仲間を呼んで新しいのを持ってこさせるが、たまに来ないこともある。
- エリートヘイホーほう
- ヘイホーほうの上級種。体の色が青い。ヘイホーほうと同じく砲台を落とし、仲間に持ってこさせるが、来ないこともある。
[編集] 特殊タイプ
- アリホー
- 顔が異様に細長いヘイホー。踏むと何故か種を吐き出す。
- デブホー
- 落書きヘイホー
- 落書きの一種だが、ヨッシーが汽車モードになると動き出し、襲ってくる。倒せない。
- ゼンマイヘイホー(II)
- 競技用に作られた機械仕掛けのヘイホー。背中のゼンマイを回すと、頭のプロペラが回転して飛んでいく。
- 黒ヘイホー
- プロペラヘイホーの一種。空からトゲの付いた錘を落としてくる。また、倒してもすぐに別の者が飛んできて、攻撃を再開する。
- 白ヘイホー
- ヨッシーの味方をするヘイホー。クッパに連れ去られた仲間を助け出してくれる。
- ブラックヘイホー
- 将軍ヘイホー
- マリオストーリーの項を参照。
- 巨大ヘイホー
- 通常の6倍程もある大きなヘイホー。コンボを狙いやすい。
- ヘイパー
- スーパーマリオRPGに登場。ホッピング装置に乗ったヘイホー。別種に『しんえいたい』、上級種に『ヘイパワー』がいる。量産型も登場。
- シャンデリホー
- スーパーマリオRPGに登場。クッパ城の天井から紐でぶら下がり、「シャンデリ号」と名付けたシャンデリアを支えている。自らの意思で上昇したりシャンデリアを手放したりできる。
『ヨッシーアイランド』より「ヘイホー」「ヘイ」「ホー」と喋るようになった。
『ヨッシーストーリー』では、近くでヒップドロップをする度に服の色が変わるという不思議な習性を持っていた。
『マリオパーティ』シリーズにもよく登場する。なぜか非情、金に汚いといったキャラ設定がなされている事が多い。3になるとギャンブルミニゲームという博打そのものをするように。
マリオのゲームはあまり台詞が出ないため、ヘイホーの口調は不明だったが『マリオストーリー』では、将軍ヘイホーも、普通のヘイホーもかなり子供っぽい口調で喋っていた。走る時も「ワ~~~!」とこれまた子供っぽい。
『ゼルダの伝説 夢をみる島』にゲストとして出演した事もある。攻撃方法はマリオシリーズとは違い、リンクの動きのマネをするという物だった。
『マリオテニス』シリーズ(GB版以外)ではプレーヤーキャラクターとして使うことができる。(GC版ではプロペラヘイホーも使える)
[編集] 登場作品
- スーパーマリオUSA
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド
- スーパーマリオRPG
- マリオストーリー
- ペーパーマリオRPG
- マリオ&ルイージRPG2
- マリオパーティシリーズ
- マリオテニスシリーズ
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- マリオカートDS
[編集] トンダリヤ
サブコンに住むキャラクター。槍を持っており、低空を飛んできて刺そうとしてくる。動きは着ている服の色によって異なる。
仮面をしているものの、羽が生えているために、ヘイホーの一種なのか、妖精の一種なのかという点について意見が分かれている。
知名度でプロペラヘイホーに劣ったのか、最近では全く登場していない。
[編集] ムーチョ
ガスマスクの様な形のお面を着けており、口(鼻?)から弾を吐き出してくる。動き方の違いで数種類が存在する。
元々、ヘイホーと同じ体型だったが、スーパーマリオ64以降は、何故か顔だけが浮いているという異様な姿で登場した。旧タイプよりも防御力は落ちたが、弾を連射できる様になった。
マリオパーティ3では、お助けキャラの一員として、旧タイプが再登場する。給料は1ターン5コインとかなり高いが、たまに2~4コインを吐き出すので、実際には多少安くなる。ちなみに、攻撃力、体力共に2である。
以下は派生型である。
- ブッカー
- スーパーマリオRPGでのみ登場。ブッキーの直属の部下である。最初は3号までだが、7号までふやせる。
- サンボムーチョ
- レーザームーチョ
- スノームーチョ
- 雪国に住む、耐寒・耐雪形のムーチョ。攻撃力は通常の者と変わらない。
- ロングムーチョ
- 命中率を上げるため、口に長い筒を取り付けたムーチョ。しかし、あまりにも筒が重く、自力では動けない為、攻撃時は必ずヘイホーが補助に付く。
- ファラチョ
- 棺を抱えて浮遊する。棺には2つの口があり、上の口から出た弾はジャンプでかわすと当たってしまうフェイント。炎系攻撃によって棺が壊れることもある。
[編集] ボロドー
名前の由来は泥棒から。その名の通りいろいろな物を盗みに来る。大きさはヘイホーよりかなり大きく、マリオより一回り小さい程度である。お面はヘイホー同様に白いが、普通の顔が描かれており、何故か表情も見せる。
本業は泥棒だが、当初はベビーマリオを誘拐する事が多かった。また、盗み方は「体当たりして強引に奪っていく」といった方法を取る事が多く、実質的にひったくりに近い。
ヨッシーアイランドでは、スイカの種を当て続けると1UP出来た。また、同ゲーム内のミニゲームに出現する事も多い。さらには、彼がメインのステージも存在することから、同ゲームにおいて重要なポジションにいることがわかる。
初登場時は青色の服が基本色であったが、マリオストーリー以降は戦闘員が赤色、非戦闘員(マリオ達と普通接する者)が青色の服と立場によって色分けされる事が多くなった。
以下は派生型である。
- 赤ボロドー
- ヨッシーアイランドに登場する赤コインを持ったボロドー。通常の者とは異なり、ヨッシーを見かけると逃げてゆく(ベビーマリオを連れ去る動きと同じ)。コインを奪われた後もさほど積極的には攻撃しないが、接触すると誘拐はする。服の色はピンク。
- ニセヨッシー
- ヨッシーのふりをしたボロドー。着ぐるみを着ているが、あまり似ていないので、すぐに見分けられる。ヨッシーの様に種や炎を吐く事もある。
- オーボロドー
- ペーパーマリオRPGに登場。アイテムを盗んでいく。服の色は緑。ボロドーより強い。
- バッジボロドー
- ペーパーマリオRPGに登場。バッジを盗んでいく。服の色は紫。オーボロドーより強い。
[編集] ヤリホー、ヤリヤリダンサー
ヘイホーの一種だが、インディアン風の格好をしており、槍を持っている。仕草、声などにヘイホーと違いがあるため、別項にまとめた。
- ヤリホー
- 片手で槍を、反対の手で大型の盾を持っている。前からの攻撃は効かない他、槍の向きを変える事もある。
- ヤリヤリダンサー
- ヤリホーに似るが、こちらは槍しか持っていない。槍を天に向け、妙な踊りを踊っている。この動きの意味は不明だが、雨乞いという説もある。2~3人で登場する事が多い。
- 踊っている為、不規則に移動するが、行動範囲は狭い。
- ウーララ、オーララ
- マメリーア地方に住む民族。行動はヤリホーに似ているが、服はヘイホーとほぼ同じ物を着ている。
近年では、ヘイホーがインディアン風のコスプレをしている場合もあり、両者の区別が付きにくくなってきている。
[編集] カンテラくん
暗い所を好む生き物。いつもカンテラを持っている事から名付けられた。大きさはヘイホーと同じくらいだが、頭から布を被っているので、体型などは詳しく分からない。
布の色は数種類あるが、行動、強さは変わらない。
以下は派生型である。
- 土管カンテラくん
- 土管から無限に出てくるカンテラくん。
- ビッグカンテラくん
- マリオストーリーの項を参照。
[編集] ミットさん、バットくん
ヨッシーアイランドのみに登場するキャラ。ミットさんはミットを、バットくんはバットを持ったキャラクター。共にタマゴを野球の様に飛ばして攻撃してくる。
タマゴで攻撃した場合、バットくんはそれを打ち返して、ミットさんは一旦つかんだ後、ヨッシーに向かって投げ返して反撃してくる。この性質を利用して、アイテムを取る事も出来る。
終盤ではワンワン岩を打ち出して攻撃してくる者もいる。
体格はヘイホーとボロドーの中間くらい。顔には目の部分を長方形に切り取ったお面を付けている。また、服の色はミットさんが緑、バットくんが黄である。
[編集] 王様
ヨッシーアイランドのみに登場するキャラ。トゲの付いた王冠?を被り、せかせかと走り回っている。
姿はミットさんなどに似ているが、服は赤系統で仮面をつけていない点が異なる。顔は王冠の陰になってはっきりとは見えない。
[編集] 空手家
ヨッシーアイランドのみに登場するキャラ。名前からも分かる様に、空手で攻撃してくる。また、ヨッシーとの距離が遠い場合、波動砲を撃ってくる事もある。
姿はミットさんに似ているが、空手着を着ている点が異なる。また、彼らとは違い、スイカを使った特殊攻撃でないと倒せない。
[編集] ヘイポー
ルイージマンションに出現するオバケの一種。幽霊ヘイホーの一種と思われるが、こちらは服に色が付いている。槍を持っており、それで攻撃してくる他、2人1組でダンスをしている者もいる。
お面は外せるが、中身は目や口が光っているだけで、詳しくは分からない。また、このキャラのお面は口しか穴が空いていない。
なお、ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!のヘイポー(斉藤敏豪)とは全く関係ない。