初代ドンキーコング (ゲームキャラクター)
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初代ドンキーコングは、かつて任天堂のテレビゲーム、マリオシリーズに登場していたキャラクター。1983年~1994年まで存在。
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[編集] 歴史
本格的なアクションゲーム『ドンキーコング』の製作に際し、宮本茂がデザインした。(経緯はドンキーコングの項を参照)
オレンジ掛かった明るい茶色の毛を持つ、大柄のゴリラ。マリオのペットとして飼われていたが、ある日マリオの恋人を誘拐し、建設中のビルへ逃げ込んだ。直接的な攻撃はザコ敵やタル等の武器に任せ、自身は足場の上方からタルやジャッキを投げて攻撃するという賢さを持ち、当時のマリオにとってはかなりの強敵だった。
続編『ドンキーコングJr』では、マリオに捕まってしまい、息子の助けを待つという役割だった。檻の中に閉じ込められていた為に活躍はほとんど無かったが、救出後にはマリオに止めをさしている。
第3作『ドンキーコング3』では何故か植物園に出現。花を荒そうとしていたが、スタンリー青年の活躍で退けられている。
その後は悪役キャラの座をクッパに奪われた為に登場が無く、初代ドンキーの活躍は『ドンキーコング (ゲームボーイ)』が最後となる。基本的には第1作のリメイクなので設定は全く変更が無いが、逃げる距離は非常に長くなり、攻撃も多彩になっていた。
[編集] 94年以降
ドンキーコングとしての活躍は94年で終わったものの、当時レア社が開発していた『スーパードンキーコング』に「村の長老」として、名前をクランキーコングに改名した上で招かれる事となった。事実上の隠居だが、彼の登場はむしろここからの方が多い。
曲がった腰に長い髭と、外見に以前の面影は無いが、孫である2代目ドンキーコング達にマリオとの戦いの話など様々な説教をしている。また、彼らにタル投げを教えたのもクランキーである。
『スーパードンキーコング2』でリンクリーコングという妻がいたことが判明。だが、リンクリーが学校に住んでいたのに対してクランキーは骨董品店の様な小屋におり、2人の関係は薄かった。前作同様コング達に説教をするが、攻略のヒントを聞くのにはコインが必要となった。GBAリメイク版ではここでダチョウを飼い始めており、それでレースに出場する事もできる。
また、DKコインという巨大なコインを各ステージに隠している。彼曰く、「集めるとゲームヒーローになれる」らしい。実際、マリオやヨッシー達も集めている。
『スーパードンキーコング3』では、スワンキーコングのテントで玉当てのゲームをしている。前作では立ち上がるのに杖が2本も必要だったが、今作ではディクシーコングにも勝ってしまう程、非常に元気であった。なお、リメイク版では主人公復帰の為に道場を開き、特訓をしており、ますます元気になっている。
『ドンキーコング64』では一変してマッドサイエンティストとなり、怪しい薬を開発し続けている。薬は役に立つのだが、非常に不気味。急激な変化の理由は明かされていないが、この作品で死んでしまったリンクリーを生き返らせる為だという説もある。その為か、薬の購入以外の目的で訪ねると「研究の邪魔」だとして追い返されてしまう。但し、 『JETPAK』というゲームをやらせてくれる。
『ぶらぶらドンキー』以降は再び「村の長老」キャラに戻っている。余談だが、リンクリーは幽霊の姿で現世に留まっている。
今の所マリオ系作品には登場していないが、現在クランキーの版権は任天堂にある為、今後の作品には登場する可能性はある。
尚、初代ドンキーコングが老人となったのに対し、マリオはさほど年を取っていないという矛盾が生じているが、レアも任天堂もこれについての明確な説明はしていない。 なお『ドンキーコング (アニメ)』では中尾隆聖が声優をつとめた。
[編集] ドンキーコングとしての登場作品
- ドンキーコング
- ドンキーコングJr
- ドンキーコング3
- ドンキーコング (ゲームボーイ)
- ドンキーコングJrの算数遊び
- ドンキーコングの音楽遊び
- テトリスDS
[編集] クランキーコングとしての登場作品
- スーパードンキーコング
- スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー
- スーパードンキーコング3 謎のクレミス島
- ドンキーコング64
- ドンキーコングジャングルビート
- ぶらぶらドンキー
- ドンキーコンガシリーズ
[編集] 関連項目
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