デイジー (ゲームキャラクター)
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デイジー(Daisy)は、マリオ系のゲームに登場するキャラクター。サラサ・ランドの姫である。
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[編集] 基本設定
サラサ・ランドのイメージからか、マリオ系キャラには珍しく中東系の姿をしており、皮膚の色は茶褐色、瞳は青で茶髪。身長は約180cm、体型は標準的。顔の輪郭がやや丸みが強い事を除けばピーチと大差なく、実際、大乱闘スマッシュブラザーズDXでのピーチのカラーバリエーションにデイジーそっくりな物があった。声は作品によって大幅に異なり、メインキャラクターでも長いこと声優が確定していなかったが、2003年のマリオゴルフ ファミリーツアーを境に声優がDeanna Mustardに変更された。
オレンジ色(作品によっては黄色)ベースの服を着ている。また、自身の名前にちなみ、ヒナギクのアクセサリーを付ける。王冠は赤色で、中央にヒナギクのエンブレムがはめ込んであるものだが、身につけていない事も多い。
性格は明るく活発で、行動派。ただ、「怒」以外の感情表現がかなり明確で、不満な事があると、すねる、泣く、逆ギレするなどの子供っぽいワガママな行動を取る事もある。
唯一年齢だけが不明であるが、見た目が同じくらいの年齢のその他の主要キャラクターは全て20代後半なので、彼女もそれくらいだと考えられる。但し、「精神的に幼い面がある」「ピーチより手袋が短い」等から、若干年下なのではないかとの説も根強い。
マリオパーティ4以降は、顔が大きく、手足がかなり細いという人形の様な体型になった。肌も白く、ショートヘアーになったが、以降の作品では体型を中心に少しずつ昔のスタイルに戻っていっている。
[編集] 歴史
日本での初登場は1989年のスーパーマリオランド。宇宙人「タタンガ」によって、地球侵略の過程で妃にする為に連れ去られるが、マリオによって救出されるという設定だった。NES版マリオにおいて、「ピーチ」という名前がアメリカで卑猥なイメージがあるのでデイジーに差し替えられたのが誕生のきっかけであるというのが通説である。
次の登場は1991年のマリオオープンゴルフ。この作品ではルイージのキャディーとして登場した。マリオのキャディーが恋仲と言われるピーチだったため、「ルイージとデイジーも恋人同士なのではないか」という噂はファンの間で未だに根強く残っている。
1993年に作られた実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』のヒロインもデイジーだった。設定は、ゲームとは殆ど繋がりが無い。
以降はヨッシーやワリオ等が登場し、メインキャラクターとなっていった事により、デイジーの登場する機会はまったく無かったが、マリオテニス64(2000年)開発時に、人型キャラクターの不足からメインに復帰した。基本的なデザインは従来のものをそのまま3D化したようなものだったが、ルイージ並に手足が長くされるなど、若干の改変もなされた。
また、同年のマリオパーティ3にもテニス64で共演したワルイージと共に登場し、次第にその立ち位置を確定的なものにしていく。ただし、ストーリーモードではプレイヤーキャラクターとして使えないなど、多少の待遇の差は見られた。なお、この作品で「クッパを一撃で倒す(ビンタ一撃で空の彼方へ飛ばす)」という技を見せて以降、「デイジー=パワーキャラクター」の設定が徐々に定着していく。
2002年のマリオパーティ4では、前述の通りデザインが変わる。待遇は他のキャラクターと完全に同じになり、レギュラー化する。以降の同シリーズにもGBA版を除くすべてに出演している。
2003年、マリオゴルフ ファミリーツアーに登場した際には、トッププロレベルのマリオ、パワーキャラクターのワリオをも上回る飛距離を叩き出すなどして文字通りパワータイプのキャラクターとして登場する。
同じく2003年、マリオカート ダブルダッシュ!!に出場。活躍の幅を広げる。この作品以降のファミリーゲームでは専らピーチとコンビを組んでいる。
2005年のマリオカートDSには隠れキャラとして登場。この作品で初めて、ピーチより体重が重い事が明らかとなった。この体重差は、最近の驚異的なパワーから「筋肉のせいではないか」と考えるファンもいる。
2006年のマリオバスケ3on3では、初期キャラクターとして登場した。
[編集] マリオシリーズでのデイジーの役割
ヒロイン役を必要とする作品がここ最近少ない事、あってもピーチが起用されてしまう事から、元々の「さらわれるヒロイン」という役は既に失われている。
デイジーが登場するのは今の所ファミリーゲームのみであり、ある意味「誰でも代役になれる」存在ではあるが、個性の主張やピーチとの差別化がかなり徹底されており、ピーチとは逆の、前衛的な女性として無くてはならない存在となっている。この点、ルイージとマリオに比べると明確な差別化がされているのが特徴的である。なお、「ピーチ=おしとやか」という設定が強まるにつれ、デイジーは活動的になってきており、マリオカート ダブルダッシュ!!やスーパーマリオストライカーズでは相手を威嚇する姿も見られた。
上記の設定を反映してか、大抵のマリオゲームでは、ピーチよりもパワーがあるが不器用(それでも全キャラクター中で見れば上位であることが多い)という設定がされている。スポーツ万能という設定ではあるが、足は遅い。
ただ、やはり女性キャラクターの頂点であるピーチを抜くまでには至っておらず、また、ゲームの構成上少ないキャラクター数で足りてしまう場合には、ヨッシーなどの古株に押されてメンバーから外される事もある。よって、現在の立場としては、「準レギュラー」もしくは「その他大勢の最高峰」といった所で留まっている。
また、ゲームの大半がキノコ王国を舞台としている関係で、祖国サラサ・ランドの内情などについては全く明らかにされていない。キノコ王国を活動の拠点としている彼女が自国内でどの様な立場になっているのかも不明である。
[編集] ルイージとの関係
カップルと言われる事の多い2人だが、今までに以下の点が判明している。
- マリオオープンゴルフで、ルイージのキャディーをしていた。
- 映画でデイジーを助けたのはルイージ。
- テニス64で、ルイージのダブルスパートナーはデイジーであるが、デイジーのダブルスパートナーはキャサリン。
- テニスGCでデイジーにトロフィーを渡したのはルイージだが、ルイージにトロフィーを渡したのはマリオ。
- ルイージより、ピーチとコンビを組む事の方が多い。
これらの事から、ピーチとマリオの愛ほどにはデイジーとルイージの絆は深くない様であり、実際「ルイージの片思いではないか」という説も存在する。
[編集] 登場作品
- スーパーマリオランド
- マリオカートシリーズ
- マリオパーティシリーズ
- マリオゴルフシリーズ
- マリオテニスシリーズ
- 役満DS
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
- スーパーマリオストライカーズ
- 大乱闘スマッシュブラザーズX