ワルイージ
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ワルイージ(Waluigi)は日本のコンピュータゲーム会社・任天堂株式会社の「マリオ」シリーズに登場するキャラクターである。2000年登場。
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[編集] 登場の背景
彼は純粋な任天堂キャラではなく、NINTENDO64ソフト『マリオテニス64』の開発時に、プレイヤーが不足していた事から、開発元のキャメロットによって新たに作り出されたという経緯がある。
当時はテニスというゲームの特性(ダブルスを組む等)から、人型のキャラを大量に必要としており、主要キャラだけでは到底足りず、デイジーやドンキーコングJr等、既に過去帳入りしていたキャラまで引っ張り出された。
しかし、ワリオとダブルスを組むのにふさわしい人物が見当たらず、キャラ選考に難航していた事から、ある社員が挙げた「ルイージのライバルキャラをワルイージとして作ったらどうか?」という案が採用された(当初はピーチのライバルキャラとして「ワルピーチ」というのも候補に挙がっていたが、こちらは任天堂から却下されている)。
キャラ作りに際し、マリオを強調したワリオと同様に、体型はルイージを強調した物となり、帽子に付けられるマークは"L"の上下反転とされた。これにより、『「Γ」(ギリシャ文字の「ガンマ」の様な文字)のマークを付けた、長身でガリガリの男』が出現する事となった。
[編集] 特徴
ギョロ目で顎が長く、赤く長い鼻を持っており、紫ベースの服やカイゼル髭も合わせて非常に不気味なイメージのキャラとなった。
突然の登場には、「大活躍をしているマリオブラザーズに対抗出来る力を備えるまで、下積みを続けてきた為」という設定がなされた。その為に、ゲーム中では非常に自信たっぷりの行動を取る。また、テニス64では点を入れると目を光らせていた(他に、日本未発売の『GAME&WATCH GALLARY 4』でも見せている)。
身長は2m前後とされているが、詳細は不明。但し、少なくともルイージより10センチは高いので190cmはあろう。体重もマリオカートDSで、ルイージより重い事が判明したものの、詳細は発表されていない。
「マリオスタジアムミラクルベースボール」で、「ルイージのポジションを狙う」だの「ルイージを超える」だの記入されているので、恐らくマリオと一緒に冒険できてるルイージのことがうらやましいのであろう。彼も、ワリオと一緒に冒険に出るのが夢で、頑張ってルイージのような立派な2Pになりたいのだろう。だからルイージをライバル視するのだと考えられる。
ワリオとの関係は、「よき相棒」としか発表されていない。彼らは同い年(26歳前後)であるが、ワルイージにもそのような設定があるのかは不明である。
ファミリーゲーム以外には登場していない為、これらの設定が有効に使われた事は少ない。悪役としても、マリオパーティ3で「わるさのスタンプ」を持ち去ったくらいである。しかし、スポーツでは身長や手足の長さを活かして大活躍する(但し野球では投手能力が高いだけであった。ちなみに、サウスポーである)。 また、新参者であるが、登場の経緯からキャメロットが関わるゲームには必ず登場している。
余談だが、自己紹介する時には「ワルイジ」とイを伸ばさない事がある。また、2000年以降キングテレサなどの新キャラが多数登場し、レア系キャラの版権も任天堂が獲得した為、今後この様な外部開発のキャラクターは登場しないと思われる。
[編集] 周囲との関係
- ワルイージは既に勝った気でいるが、ルイージの方は殆ど気にも留めておらず、争いにはなっていない。
- なかなかいいコンビであり2人1組で悪事をはたらく事が多いが、前述の通り詳しい関係は不明。また、ワリオが主役となるワリオランドやメイド イン ワリオにワルイージは登場していない。
- テニス64でダブルスを組んでいた。以降の作品でもワルイージとほぼ同格として扱われる(厳密にはキャメロットとの関係でワルイージの出番の方が微妙に多い)。
[編集] 登場作品
- マリオテニスシリーズ
- マリオパーティシリーズ (3から)
- マリオカートシリーズ (GC版から)
- マリオゴルフシリーズ (GC版から)
- スーパーマリオ64DSDX
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- 役満DS