ドンキーコングJr (ゲームキャラクター)
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ドンキーコングJr( - ジュニア)は、任天堂のゲームキャラクター。初代ドンキーコングの息子である。
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[編集] 歴史
[編集] 誕生~全盛期
初登場は、彼の名を冠したゲーム『ドンキーコングJr.』(1982年)であり、登場と共に主役になった。格好はこの当時から変わっておらず、「中肉中背のゴリラで、ランニングシャツを着ている」というものである。動きも当時としては俊敏で、「鈍重なパワー重視キャラ」となった現在のドンキーとは隔世の感がある。
その後、『ドンキーコングJrの算数遊び』(1983年)に色違いキャラ(妹?)と共に登場した以外には出番が無かったが、1992年にスーパーマリオカートに出演。この時は既に大人になっていてクッパ並みの体格になっていた。 スーパーゲームボーイとともに発売されたドンキーコングでは子供時代の姿で登場したが、このゲームの時代設定がスーパーマリオブラザーズよりも前だからである。(GB版ドンキーコング公式ガイドブックより)
[編集] 転機
1994年、ドンキーコングはレア社によってスーパードンキーコングとして、全く新しいゲームに作り変えられた。主役は3Dレンダリングでデザインされた2代目ドンキーとなり、初代ドンキーは長老クランキーとして新たな人生を歩む事となった。これに対してJr.はこのゲームに登場しないばかりか、存在すら語られず、その後の作品にも現れることは無かった。この待遇の差が、後の彼の運命を変えることになる。
Jr.の冷遇に対し、2代目ドンキーはレア社各作品の他、マリオカート64を皮切りにマリオシリーズのゲーム、更には大乱闘スマッシュブラザーズにも出演。確実に任天堂を代表するキャラの一人に成長していった。父親クランキーも、ドンキーシリーズに無くてはならないキャラとなって知名度を上げていったが、前述の通り、Jr.は一本の登場も無く、人々から次第に忘れられていった。
なお、レア側からはJr.と2代目の関係性は明らかにされていない。 任天堂もJr.と2代目の関係は明らかにしていないが、任天堂のホームページでクランキー(初代ドンキー)、ドンキーJr.、2代目ドンキーがまとめて紹介されており、ドンキーJr.はクランキーの息子、2代目ドンキーはクランキーの孫であることから、ドンキーJr.は2代目ドンキーの父親であると推測される。
[編集] 復活そして矛盾
そんな状況の中、Jr.はゲームボーイギャラリーシリーズやマリオテニス64で再びゲームに登場するのだが、何故か子供時代のままの姿である。さらに息子であるはずの2代目ドンキーコングと共に登場するので大人の姿でなければならず、子供の姿のままで登場するのは矛盾している。
スーパードンキーコングが発売された頃から名前や体格からJr.を2代目ドンキーの息子と勘違いしている人や2代目ドンキーをドンキーコングJr.の成長した姿ととらえる人も多かったが、ゲームの開発者も勘違いしてしまったのではないかとも考えられる。
[編集] 没落
2002年、レア社が任天堂から離れマイクロソフトの傘下となり、任天堂キャラであるJr.の、レア作品出演の可能性は完全に無くなった。それだけでなく、レアのオリジナルキャラが任天堂に譲渡され、ドンキーの相棒であるディディーコングがマリオファミリーが集合するパーティゲームに参加するようになる。その後知名度の点でJr.に勝っていたことから、ディディーはJr.に代わる存在としてマリオシリーズに登場する事となった。そのためJr.は再び主要キャラを離脱する。
そして、非常に多くのキャラを必要とする野球ゲーム『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』の製作の際も、ディクシーコングやキノじいらの参加により、選手の選考から外れる。これにより、Jr.の主要キャラ離脱は決定的となった。
最近では、キングテレサやボスパックンを始めとして、プレイヤーキャラとして使えるキャラが年々増え続けている上、ディンキーコング出演のスーパードンキーコング3もリメイクされたので、余程の事が無い限りJr.の再復活は難しいと思われる(余談だが、マリオカート ダブルダッシュ!!のワルイージスタジアムではJr.は観客として登場している)。
[編集] 登場作品
- ドンキーコングJr
- ドンキーコング
- ドンキーコングJrの算数遊び
- スーパーマリオカート
- マリオカートWii
- マリオズテニス(バーチャルボーイ用ソフト)
- ゲームボーイギャラリーシリーズ
- マリオテニス64
- テトリスDS
- マリオパーティ8
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