ナイキ
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ナイキ (Nike,NYSE:NKE) は、シューズやウェアなどの商品を扱う世界的スポーツ用品メーカー。本社はアメリカオレゴン州。
社名の由来はギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」(Nike)から採ったもの。
目次 |
[編集] 会社情報
- 売上高:14,955 (単位は100万ドル)
- 時価総額:19,627 (単位は100万ドル)
- 従業員数:約28,000人
[編集] 歴史
- 1964年 かつてアメリカ・オレゴン大学の陸上部でコーチを務めていたビル・バウワーマンと、同部のランナーであったフィリップ・ナイトは、共同で「ブルーリボンスポーツ(BRS)」社を興し、日本のオニツカタイガー製靴会社(現アシックス)製品のアメリカでの輸入販売を始める。
- 1966年 オニツカのコルテッツをバウワーマンの設計とオニツカの製作で販売される。
- 1971年 ブランド名として「NIKE」を採用。ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」の英語読みである。同時にニケの羽を表わしたロゴ・マーク“Swoosh(日本語表記は「スウッシュ」。「スウォッシュ」は誤記)”も考案されるが、これはデザイン科の女子学生キャロライン・デビットソンが、たった35ドルでデザインしたものである(デビットソンは後にナイキ社の株を贈与された)。
- 1972年 オニツカタイガーと契約権のトラブルから、訴訟となり契約停止。[要出典]
- 1974年 バウワーマンが朝食用のワッフルから思いついたというワッフル・ソールのランニング・シューズを発売し、大ベストセラーとなる。
- 1978年 社名を「NIKE inc.」に変更。
- 1984年 当時まだアメリカ・ノースキャロライナ大学のバスケットボールチームの選手で、NBAシカゴ・ブルズへ入団しようとしていたマイケル・ジョーダンと契約。そしてバスケットボールシューズ「エアジョーダン」を発表し、爆発的ヒットする。
[編集] シューズ
ナイキは今までにスポーツシューズを数多く世に送り出し、低迷する時期もあったが近年では高い人気を得ている。
過去のモデルの中には使用済みでありながら発売時の数十倍の価格で取引されているモノもあるほどである(この状況は特に日本国内で顕著)。また頻繁にモデルチェンジが行われるため同名のシューズでも時期によって外見が異なり、大抵の場合名称を知らなければ後継モデルであることさえわからない。さらに旧モデルが再発されるケースも多々あり、同名ながら発表年代の違う複数種類のシューズが店頭に並ぶ状況となっている。
[編集] エア
- AIR
1978年に開発された、衝撃を吸収するためのミッドソールの中に仕込んだエアバッグのこと。これが搭載されているモデルは「AIR (モデル名)」と必ずモデル名の前に「AIR」が付いている。
発明の経緯であるが、これはNASAの研究員として勤めた経験があるエンジニアのフランク・ルディが、友人であるボブ・ボガードと空気(エア)をシューズのクッショニングに用いることを考案。ナイキは即座に彼らと契約を交わし、このアイデアを買い取り、製品化に向け開発に着手した。クッション性を確保するためのエアバッグは、ビニールパックの内部にガスを充填したものである。搭載位置は試行錯誤の末、ミッドソールの中に仕込むという方法を発明し、ここに完成した。
[編集] テイルウインド
- TAILWIND
1978年に発売された上記の「エア」を搭載した第一号モデルである。
[編集] エア・マックス
- AIR MAX
ナイキを代表するランニングシューズ。1987年に発売された。特に1995年に発売された「エアマックス95」は 発売当初、地味なデザインから「目立たない」という理由で店頭で扱ってもらえず、市場での絶対数が少なく、翌年 そのファッション性が爆発的に評価され、プレミア商品となり 偽物も数多く出回ったほどである。当時「エア・マックス狩り」という恐喝事件が発生するという社会現象まで起きた。「エアマックス95」の人気は今でも高く、復刻モデルが次々と出されている。
[編集] エア・ジョーダン
- AIR JORDAN
マイケル・ジョーダン(元・NBAシカゴ・ブルズ)の名を採ったバスケットボールシューズ。1985年に最初のモデル「エアジョーダンI」が発売された。以降、年1回のペースでモデルチェンジされた。エアジョーダン12以降からは新たなフルレングスズームエアが搭載された。この商品は、ナイキのシューズのなかで、はじめてアスリートの名前がついたものである。
[編集] エア・フォース1
- AIR FORCE I
上記の「エア」を搭載したバスケットボールシューズ第一号。1982年発売。発売から20年以上経った現在でも、NBAデトロイト・ピストンズの選手であるラシード・ウォーレスが履いてプレーしているほど、完成度が高いバスケットボールシューズである。また飽きの来ないデザインなため、ファッション靴としても高い人気を誇る。2006年生産終了が発表される。
[編集] エアズームシリーズ
大人気モデルの1つ。通常のエアバッグより薄く安定性が高い「ズームエア」を搭載している。「ズームエア」は当初「テンシルエア」と称されていたが、後述のエアズームフライト発表に際し名称が変更された。
- エアズームフライト
ジェイソン・キッドシグニチャーモデル。「エアズームフライトV」を日本人初のNBAプレイヤー田臥勇太が着用したことで知られている。
- エアズームブレイブ
田臥勇太シグニチャーモデル。日本で爆発的にヒットした。
[編集] 社会問題
本社は米国にあるが、同国内に自社工場を一つも持たず、実際の生産は人件費の安いアジア諸国を中心としている。実生産に携わるベトナムなどの国では、未成年者を違法な児童労働搾取で、労働力として低賃金で過酷な労働を強いているとして、しばしば批判に上がる。こういった問題はナイキだけではなく、アディダス(ドイツにサンプル工場が一つあるだけ)などのスポーツ企業やGAPなどの比較的安価なファッションブランドに見られる。
1997年、ナイキが委託するベトナムなど東南アジアの工場では、強制労働、児童労働、低賃金労働、長時間労働、セクシャルハラスメントなどの問題があることをNGOに指摘された。翌年、訴訟や不買運動を受けたナイキは従業員年齢下限を16歳から18歳からに引き上げ、NGOによる工場視察を受け入れると発表した。これらによりナイキ側は問題は解決したとしているが、いまだに労働力の搾取が続いているとのNGOからの指摘は続いている。
出典 :「グローバル経済における労働問題とCSR (大和総研)」 (PDF)、「グローバル経済における労働問題とCSR (大和総研)」(PDF)
[編集] 主な契約選手
- 清原和博(野球)
- 城島健司(野球)
- 松坂大輔(野球)
- 中村紀洋(野球)
- 福浦和也(野球)
- 細川亨(野球)
- 和田毅(野球)
- 谷繁元信(野球)
- 古木克明(野球)
- ダルビッシュ有(野球)
- 鳥谷敬(野球)
- 松井稼頭央(野球)
- 石井貴(野球)
- 上原浩治(野球)
- 川上憲伸(野球)
- 岩村明憲(野球)
- 秋山成勲(総合格闘技)
- 田臥勇太(バスケットボール)
- 為末大(陸上競技)
- タイガー・ウッズ (ゴルフ)
- マイケル・ジョーダン(バスケットボール)
- ロナウジーニョ(サッカー)
- ロナウド(サッカー)
- ルイス・フィーゴ(サッカー)
- クリスティアーノ・ロナウド(サッカー)
- ロベルト・カルロス(サッカー)
- ウェイン・ルーニー(サッカー)
- アドリアーノ(サッカー)
- ファビオ・カンナバーロ(サッカー)
- マルコ・マテラッツィ(サッカー)
- ジャンルカ・ザンブロッタ(サッカー)
- ジェンナーロ・ガットゥーゾ(サッカー)
- アンドレア・ピルロ(サッカー)
- アルベルト・ジラルディーノ(サッカー)
- ヴィンチェンツォ・イアキンタ(サッカー)
- クリスティアン・ザッカルド(サッカー)
- マニシェ(サッカー)
- クロード・マケレレ(サッカー)
- エドガー・ダービッツ(サッカー)
- ルート・ファン・ニステルローイ(サッカー)
- カルレス・プジョル(サッカー)
- フェルナンド・トーレス(サッカー)
- セスク・ファブレガス(サッカー)
- アンドレス・イニエスタ(サッカー)
- ホセ・アントニオ・レジェス(サッカー)
- ビクトール・バルデス(サッカー)
- イェンス・レーマン(サッカー)
- トマーシュ・ロシツキー(サッカー)
- ミロスラフ・クローゼ(サッカー)
- ズラタン・イブラヒモビッチ(サッカー)
- ポール・スコールズ(サッカー)
- リオ・ファーディナンド(サッカー)
- ポール・ロビンソン(サッカー)
- アラン・スミス(サッカー)
- ジョー・コール(サッカー)
- ファビアン・バルテズ(サッカー)
- ロビー・キーン(サッカー)
- リカルド・ペレイラ(サッカー)
- ラファエル・マルケス(サッカー)
- カルロス・テベス(サッカー)
- ロビーニョ(サッカー)
- ディディエ・ドログバ(サッカー)
- パク・チソン(サッカー)
- イ・ヨンピョ(サッカー)
- ソル・ギヒョン(サッカー)
- イ・チョンス(サッカー)
- デレク・ジーター(野球)
- アレックス・カブレラ(野球)
- ロジャー・フェデラー(テニス)
- マリア・シャラポワ(テニス)
- 中田英寿(サッカー)
- 小野伸二(サッカー)
- 稲本潤一(サッカー)
- 高原直泰(サッカー)
- 鈴木隆行(サッカー)
- 名良橋晃(サッカー)
- 城彰二(サッカー)
- 伊東輝悦(サッカー)
- 本山雅志(サッカー)
- 山田暢久(サッカー)
- 坪井慶介(サッカー)
- 大黒将志(サッカー)
- 玉田圭司(サッカー)
- 田中マルクス闘莉王(サッカー)
- 都築龍太(サッカー)
- 高桑大二朗(サッカー)
- 南雄太(サッカー)
- 平川忠亮(サッカー)
- 中西永輔(サッカー)
- 那須大亮(サッカー)
- 西澤明訓(サッカー)
- 山田卓也(サッカー)
- 大久保嘉人(サッカー)
- 藤本主税(サッカー)
- 小林大悟(サッカー)
- 山岸智(サッカー)
- 水本裕貴(サッカー)
- 森本貴幸(サッカー)
- 亀田興毅(ボクシング)
- レブロン・ジェームズ(バスケットボール)
- ポール・ロドリゲス(スケートボード)
- ダニー・スパ(スケートボード)
- ダニエル・シミズ(スケートボード)
- 岩崎進吾(スケートボード)
- 藤井竜太郎(スケートボード)
- エルトン・ブランド(バスケットボール)
- コービー・ブライアント(バスケットボール)
- ヴィンス・カーター(バスケットボール)
[編集] 契約チーム
サッカー
- ブラジル代表
- オランダ代表
- ポルトガル代表
- メキシコ代表
- 米国代表
- クロアチア代表
- 豪州代表
- 韓国代表
- ベルギー代表
- ロシア代表
- トルコ代表
- モロッコ代表
- インド代表
- ユヴェントス
- インテル・ミラノ
- マンチェスター・ユナイテッド
- アーセナルFC
- FCバルセロナ
- バレンシアCF
- アトレティコ・マドリード
- ボルシア・ドルトムント
- ヘルタ・ベルリン
- VfLヴォルフスブルク
- VfLボーフム
- PSVアイントホーフェン
- パリ・サンジェルマン
- RCランス
- FCポルト
- セルティック
- スパルタク・モスクワ
- FCバーゼル
- ステアウア・ブカレスト
- ボカ・ジュニアーズ
- コリンチャンス
- フラメンゴ
- クラブ・アメリカ
- 浦和レッズ
- 鹿島アントラーズ
- 東京ヴェルディ1969
野球
[編集] 外部リンク
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