オリエンタルラジオ
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オリエンタルラジオ、中田敦彦と藤森慎吾による日本のお笑いコンビ。略称は「オリラジ」や「オリエンタル」、初期は「オリタル」とも呼ばれていた。吉本興業に所属。
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[編集] メンバー
[編集] 概要
コンビ名は、お互いに好きな単語をくっつけたもの(オリエンタルが中田、ラジオが藤森)。結成当時のコンビ名は「中田藤森」であり、その後「アンディーシンディー」と名乗ったこともあった。コンビ名をオリエンタルラジオに決定した理由のひとつは、この単語がネット検索に1件もひっかからなかったからである。その後検索で5件ヒットしたときは、非常に嬉しかったと述べている(2006年12月現在では、Googleで80万件のヒット数を叩き出している)。
芸歴一年目でギャラは月20万円ほど。これは吉本の芸人としては異例の高さだといわれる。プラスマイナスの岩橋によると、中田は「金は腐るほどある」と発言したという。しかし、後に本人がこの発言を否定。
デビューしてすぐ人気を得たためか、舞台やテレビ番組の前説をした経験が3回しかない(通常若手芸人は下積み時代に何らかの形で前説を多く経験するものである)。このことはレンタル専用月刊DVD「よしもと本物流」内の短編映画企画で、前説を担当する芸人の役を演じた際に明かされていた。また、下積みが無かったせいで、「リアクション芸が出来ない」という悩みを持っている。
二人とも芸人としては異例の速さで出世したためか、バラエティなどでのトークやからみが圧倒的に下手(素人よりマシな程度とも)であり、時には番組裏で先輩芸人に注意を受けているだろうことが視聴者にもわかってしまうことがある。現在は冠番組を持つほどにまでなっているが、どうみてもそれをこなせるだけの技量に乏しく、ただグループとしての人気だけで番組をやっているとの見方もなされてしまうことは否めない。「いいとも」などでも無理に前に出ようとしてすべったり、無理に面白いことを言おうとして素人並のことを言ってしまったりするのは、やはり芸人としての経験が浅いためであり、今後いかに精進して成長できるかによって芸人生命も左右されそうである。つまりバラエティにおける芸人として使えないままでいるとコンビとして落ち目をみるということだが、トークやからみなどは経験次第でどうにでもなるものであるため、近い将来この不安は消えるものと思われる。年齢的にも非常に若いため、成長次第では長きに渡る大いな活躍が期待できよう。
「さんまのまんまSP」(フジテレビ系列)に置いて、オリラジの2人が明石家さんまの娘「いまる」と接点がある事を告白する。その後、さんまが「変な事したら、吉本バックに全力で潰す。」と(冗談ではあるが)言われ焦っていた。
[編集] 来歴
- 自動車事故の受付のオペレーターのアルバイトで知り合う。初対面の時、中田はぼさぼさ頭に上下ペイズリー柄の服を着て室内にも拘らずサングラスをかけており、藤森は「すごいセンスのやつがいるなぁ」「暗そう」と思ったらしい。逆に中田は藤森の目を見て「なんてキラキラした宝石のような美少年なんだろう。」と感服した。互いを知り合う内に、元々お笑い好きだった中田の影響を多大に受けた藤森から逆に中田を誘う形で、大学に通いながらNSCへ入学することとなる。結成日は2003年8月1日。毎年、記念日を2人で祝っている。
- M-1グランプリ2004では、NSC在籍中にもかかわらず武勇伝で準決勝まで勝ち進み一躍注目を浴びるようになった。
- 『武勇伝』ネタの知名度が圧倒的だが、喋くり漫才もこなす。その時もボケは中田で、ツッコミは藤森が担当する。漫才の方がブラックなネタをする傾向が強いようである。「M-1~2005」には『武勇伝』ネタを封印して漫才で挑み、M-1グランプリ2005でも準決勝まで残った。
- 2005年12月31日放送の「輝け!2005年お笑いネタグランプリ」ではブレイク賞を受賞。副賞として100万円を貰った。
- ニッポン放送の2006年度春のイメージキャラクター「だったらラジオ ニッポン放送」に任命され、その縁で「オリエンタルラジオのオールナイトニッポンR」(金曜27:00-29:00)のパーソナリティに抜擢されたが、「めちゃ²イケてるッ!」に出演した際、「オールナイトニッポンR」を担当しているといったが、ナインティナイン(「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜25:00-27:00)を担当)は金曜と土曜のみ「オールナイトニッポンR」があることを知らなかったらしい。
- しかし2006年7月2日に日本テレビ主催全国高等学校クイズ選手権関東大会の収録にて、クイズの正解(○×が書かれた神宮球場内の芝生の上)を答える為、インストラクターと共に中田が上空からパラシュートにて会場である神宮球場へ降り立つという演出があったのだが、当日の天候は最悪であり、身に危険を感じたインストラクターの判断により身近に見えた広い敷地内に着地した。しかしそこが赤坂御用地であった為、関連報道は半端ではなかった(後述)。
- その為か、ニッポン放送ではこのキャンペーンを急遽取りやめ、いきものがかりに担当を変えた。このことは同局の各番組パーソナリティから厳しい発言があったらしい。番組存続も危ぶまれる(しかしこの話はあくまでも噂である為真相は定かではない)。
- 2006年10月より、『笑っていいとも!』のレギュラー出演が決定した。ちなみに中田はこの番組が始まった1982年に、藤森は1983年に誕生した。
- 2006年10月5日、司会を務めるオビラジR(TBS)において、ゲストのビックリマンシールコレクターのコレクションを勝手に抜き取った上、シールを剥がしてそのゲストに貼るという暴挙に出たため、ビックリマンシールマニアから顰蹙を買う[1]。
- 「オリキュン」(フジテレビ)が2007年1月17日より水10!枠の22:30~22:54に放送時間が変更になる予定。デビュー数年でゴールデンタイムのレギュラー番組を持つという、異例に早出世に「ダウンタウンの再来」と伝えるスポーツ新聞もあったほど。
[編集] 武勇伝
- 代表的なネタは「武勇伝」というショートコント。もともとは「中田伝説」というネタでやっていた。武勇伝ネタを考えているのは中田である。「武勇伝 武勇伝 武勇デンデンデデンデン レッツゴー」というヒップホップ風リズム(オリエンタルリズム)にのせて、色々な事に挑戦しているという“あっちゃん”(中田)が「伝説」を語り、その結果を“しんご”(藤森)が言ってオチにする。たまにあるあるネタ的なことを言うこともある。ネタの間に、日常のことをコントのようにして、しんごが日常的な行動をとり、あっちゃんがそこにツッコミを入れ名言的な言葉でまとめる、もしくはしんごが常識的なことをしてあっちゃんが呆れるといったコントが入る。最後に「意味はな~い~けれ~ど~ム~シャクシャしたから~」のフレーズで始まる歌を歌い、「ペケポン!」と言って出番が終わる。
- テンポがいいので観客からは手拍子されることがあるが、自分のリズムでやりたいため「手拍子はありがたいのですが、みなさんの心の中でお願いします」と中田がお詫びをする。
- 「意味はな~いけれ~ど」のフレーズは中田が作曲したもの。
- このネタはかなり運動量が多く、藤森は「エンタの神様」でのネタ中に両肩が脱臼したことがあるという。また、このネタは通常は約2分30秒位なのだが、ある日中田はこのネタを4分間やり、泡を吹いて酸欠で倒れたという。そしてそこが一番観客にうけて爆笑がおこった。
- 最初は「中田伝説」という普通の漫才だったが、スベる事を恐れてどんどん間を詰めていった結果、最終的に間がなくなり、ネタとネタをつなぐブリッジとして「武勇伝 武勇伝」のフレーズを挟んだ。
- 芸に厳しいことで知られるオール巨人から、「あれは相当な稽古を積んでいるはず」と絶賛された。実際、部屋にこもって何時間、何百回と練習しているという。
- 噛んだ時用の武勇伝がある。具体的には、しんごが「あっちゃん、カッコ悪いよ~」中田が「しゃらくせえー」と怒るものである。
- ちなみに「武勇伝」は元々中田が、NSCのピンのネタ見せの授業でやっていたものである。ちょっとした悪ふざけのつもりで踊りを入れたり歌を歌ったりしていたらしい。それが講師陣の木村祐一や夜鯉利光等に好評で、色々とアドバイスを受け今の形になった。
- 藤森は「笑い飯」の哲夫に呼び出されて全裸で「武勇伝」をやらされた。哲夫は武勇伝に対抗し、「奈良県立歴史民俗博物館(注・笑い飯のネタの一つ。)」の「パパ~パ~」というBGMっぽいのを口で言いながら奈良県立歴史民族博物館にある人形の物まねを裸で全力でやっていた。その後、哲夫は吉本興業からこっぴどくしかられたという。
- 2006年7月2日に行われた日本テレビ主催全国高等学校クイズ選手権関東大会の収録で、インストラクターと共に中田が上空からパラシュートで会場に降下する演出を予定していたが、当日の天候は最悪であり、身に危険を感じたインストラクターの判断により身近に見えた広い敷地内に着地した。しかしそこが赤坂御用地であった為、着地した後二人はその事実に気付き驚愕したと言う。2人にケガはなかったが、番組プロデューサーらと共に皇宮警察本部より厳重注意を受けた。中田は藤森と共にその後のヨシモト∞の生放送に出演した。ちなみに2日後に外務省の主催するキャンペーンに参加するために麻生太郎外務大臣を表敬訪問した折に麻生から「赤坂御用地で武勇伝があったそうだな?」と逆にネタにされてしまった。このときオリエンタルラジオの二人は「いやいや」と返答するにとどまった。それ以後彼らはこのことに関して触れていない。皇族の外戚である麻生だからこそ言えたコメントであろう。
- 「学園祭などで漫才をしても、会場からは『武勇伝はまだか』という空気が出ているためやりづらいときがある」と語ったことがある。
[編集] 漫才
- 一般にはあまり知られていないが、漫才ネタもいくつか持っている。
- 10カラットなどで披露したネタの他にもいくつか持ちネタがある。
- 基本的にネタは中田が作っている。少々ぶっ飛んでいる芸風の内容が多い。
[編集] 主な出演番組
[編集] テレビ
- エンタの神様(日本テレビ系)
- ヨシモト∞(1部司会、ヨシモトファンダンゴTV)
- オビラジR(TBS)
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ系)※2006年10月4日から水曜レギュラー
- オリキュン(フジテレビ系)
[編集] ラジオ
[編集] 過去のレギュラー番組
[編集] ゲスト出演
- 「オーラの沼」第一回ゲスト
- 第26回大会メインパーソナリティ。
- 天才!志村どうぶつ園(以上、日本テレビ系)
- ダウンタウンDX
- 浜ちゃんと!(以上、よみうりテレビ・日本テレビ系)
- 王様のブランチ
- アッコにおまかせ!(以上、TBS系)
- とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ系)
- 「もじもじ君」コーナーに登場。
- さんまのまんま(関西テレビ・フジテレビ系)
- いきなり!黄金伝説。
- 「旬のマグロを一匹食べ尽くす旬なコンビ」挑戦者。その挑戦の際に、藤森がランナーズ・ハイのように精神がハイになったためにその状態を「マグローズ・ハイ」と名付けた。またこれ以前に一度番組の前説を担当したことがある。
- クイズプレゼンバラエティーQさま!!(以上、テレビ朝日系)
- やりすぎコージー
- キンコンヒルズ(以上、テレビ東京系)
[編集] CM
- シネマぴあ「高校生よ、映画に行こう!」(映画館限定)
- ピザーラ
- NTT DoCoMo東北(山形県限定)
- HOME MADE 家族「musication」
- uno(資生堂)
- 小学館週刊少年サンデー
[編集] 映画
[編集] 吹き替え
- ハイジ
- ライアンを探せ!
以前からディズニー作品に出たかったので、もうこれで引退できますとまで語ってしまった。ディズニー本社からのご指名理由は「ノリがいいから」。「ボイストレーニングをなさってる方を差し置いてよろしいのでしょうか」と語るなど声優という仕事もしっかり考えていた。役はカメレオンのスパイコンビ。
[編集] 公式商品
- オリエンタルラジオ1(書籍、ワニブックス)
- オリエンタルラジオステッカー(ステッカーシール、吉本興業)
- オリエンタルラジオクッキー(菓子、吉本興業)
- オリエンタルラジオラバーストラップ(ストラップ、吉本興業)
[編集] CD
- 「YOSHIMOTRANCE」・・・オリエンタルラジオは、このCDの4曲目の「YOSHIMOTRANCE feat.オリエンタルラジオ」を歌ってる。