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アルモニカ - Wikipedia

アルモニカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アルモニカのエッチング作品
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アルモニカのエッチング作品

アルモニカ(armonica)とは、ベンジャミン・フランクリン1761年に発明した楽器である。グラス・ハープを工夫し、多数の音を様々に奏しやすくし、細かな音の動きや、同時に多数の音を独りで奏することが容易になった。直径の異なる碗状にした複数のガラスを大きさ順に平均律半音階に並べ、それらを鉄製などの回転棒に突き刺して回転させながら、基本的には、水で濡らした指先をガラスの縁に触れさせる摩擦によって、グラス・ハープと同様に共鳴するガラスからの音で音楽を奏する。

なお、本項では英語 "glass"に由来する日本語表記の混乱を避けるため、基本的に足付酒杯などのガラス食器を「ゴブレット」とする。

目次

[編集] 呼称についての問題

アメリカ人のベンジャミン・フランクリンは、あえてイタリア語で「共鳴」・「共和」・「調和」を意味する単語 "armonia(アルモニア)" に由来して、 "armonica(アルモニカ)" という呼称を付けた。この楽器の初披露の後、オーストリアドイツではドイツ語風に "h" を添えられ、 "harmonica(ハルモニカ)" として広まってしまった。

後に英語圏でも、 "armonica"、 "harmonica" 以外に、 "glass armonica(グラス・アルモニカ)" 、 "glass harmonica(グラス・ハーモニカ)" 他、様々な呼称が行われ、その呼称はどれかひとつに定着しているわけではない。特に1820年頃に発明された別の新しい楽器ハーモニカとの誤解を防ぐために、素材名を添えられた "glass armonica" や "glass harmonica" という呼称が便利である点は否めない。 "glass harmonica" は本家の呼称から離れてしまったという問題点があるが、その反面、本家の呼称をより尊重した "glass armonica" という呼称も、英語とイタリア語の単語が混合されている点で不自然とも言える。

由来となったイタリア語の本国においては、先述の別楽器ハーモニカは元々 "armonica a bocca(アルモニカ・ア・ボッカ)" =口によるアルモニカと呼ばれており、本楽器は "armonica a bicchieri(アルモニカ・ア・ビッキエーリ)" =グラスによるアルモニカと呼び分けられている。

日本語圏においては、「アルモニカ」、「グラス・アルモニカ」、「グラス・ハーモニカ」などの表記が行われているが、リードによる楽器のほうの呼称が「ハーモニカ」として定着しており、日本語において発音による語感も文字もそれほど酷似はしていないため、本楽器を「アルモニカ」と呼んでも混同してしまう心配はあまりないとされる。

なお、古典的な、グラスを並べて奏する様式のものは「グラス・ハープ」と呼ばれる。

[編集] 発明

ベンジャミン・フランクリンは1757年にイギリスで、作曲家のグルックや、イギリスの演奏家ウィリアム・デレヴァル(William Deleval)が、水を入れる量によって音程を調整した複数のゴブレットを奏でる演奏会を聴いた(詳しくは「グラス・ハープ」の「発祥」の節を参照)。彼は「それは、何ものにも比べがたい甘い音色だった」と書き残しており、この魅惑的な新楽器の工夫改良に取り組み、1761年にアルモニカの発明を完成させた。もしハープが「天使の楽器」であるなら、アルモニカは「天使の声」であるとベンジャミン・フランクリンは言った。

ロンドンのガラス吹き師チャールズ・ジェームズ(Charles James)と共に製作された最初の1台は、1762年1月にマリアンヌ・デイビーズ(Marianne Davies)による演奏で世界に初披露された。この楽器は、アメリカ合衆国における発明楽器の第1号を記念すべきものでもあった。

[編集] 創意

[編集] 調律に対して

グラス・ハープの問題点としてまず挙げられるのは、各音程を作るために、ゴブレットに水を入れることによって調律しなければならないという点である。これは、演奏前の大きな負担となり、また濡れた指から滴り落ちた水滴が入ってしまったり、乾燥した空気によって蒸発してしまったりで音程が簡単に狂ってしまう危険性や、あるいは演奏中不意にこぼしてしまう危険性も高かった。そこでフランクリンはまず、演奏の度に水を入れたり抜いたりする作業を排除し、常に準備なしに一定した音程を保てるよう、水によって音程を調節しなくとも、そのものだけで音程を調律されたガラスを用いることを実現させた。

[編集] 細かな速い楽句の演奏に対して

またグラス・ハープでは、多数のゴブレットを並べて奏するため、広い置き場所が必要となり、それに応じて、奏者はせわしく動きながら広域に配列されているゴブレットを奏することとなる。そのため、遠い音へ素早く移動する楽句や、細かな楽句は至難の技となってしまう。手も、常に各ゴブレットの上で円弧を描きながら回転させている必要があり、同時に奏することのできる和音にも限界があった。

それらの問題を解消するため、フランクリンは二つの工夫を施した。一つめには、手を回転させ続けて擦る必要がないように、ゴブレットのほうを回転させ、そこに指を当てるだけで音を発するという発想であった。二つめには、ゴブレットの足を排除して碗状にし、回転棒にそれを串刺し状にして設置し、それらを密接させて配置することで、各音を発する多数のガラス碗を近距離に密集させることに成功した。これにより、まるで鍵盤を弾くかのように、近距離に多数配置されたガラス碗の縁を、一本ずつの指で容易に奏することが可能になった。細かな速い楽句も、遠い跳躍も、広い音程や、音数の多い和音さえも一人でこなせるようになり、演奏効果が飛躍的に上がった。

また、ガラス碗のほうが常に回っていてくれるため、奏者の腕を中心とする回転運動の負担が大幅に減少し、また、歩き回ったり腕を伸ばして振り回しながら各ゴブレットを奏する必要もなくなったため、その負担の軽減によって、奏者は精神を音楽の内面により集中させやすくなった。回転の仕組みは、足踏み式ミシンと同様の機構となっていたが、後の時代にはモーターによって代用されることとなった。

[編集] 指への補水に対して

グラス・ハープでは、指を常に水で濡らさなくてはならなかった。補水を怠るとたちまち音が切れ、演奏に傷をつけてしまう。そのため、一瞬でも片手が自由になる時間があれば、水を張った器に瞬時に指を伸ばして濡らし、常時そのことに留意していなくてはならなかった。また指の乾きは、曲中にいつも同じ進度で起こるわけではないため、濡らし具合や指の擦る速度や圧力によって予期されない時に補水が必要となることもあった。この手間と精神的負担とを省くために、フランクリンは、ガラス碗の下に水を張った盆を設置することによって、奏者が自分の指を濡らさなくとも、常にガラス碗のほうが濡れた状態を保ってくれるように工夫した。

[編集] 碗の判別に対して

フランクリンが当時製作した37のガラス碗を用いたアルモニカにおいては、各ガラス碗の音程を見極めるために、ガラス細工の絵付けのように碗の縁を色づけし、その色によってその音を識別できるようになっていた。ラ音は濃紺、シ音は紫、ド音は赤、レ音は橙、ミ音は黄、ファ音は緑、ソ音は青で、鍵盤楽器の黒鍵に該当する半音的に変化された幹音は白となっていた。

1984年から、現代にこの楽器を復活させたG.Finkenbeiner社の基本モデルにおいては、透明なガラス碗と、縁に金属製の帯をもったガラス碗とで作られており、金色に光る帯による目印は、鍵盤における黒鍵の音を示している。

[編集] その他

フランクリンの製作した楽器では、回転棒に、ガラス碗とコルクとを交互に刺して固定していた。

また彼は、ビリヤードキューの滑りをよくするためにチョークを塗るのと同様に、指に炭酸カルシウムの粉末を付けると音がよりよく鳴ると推奨していた。

[編集] 評判と熱狂的流行

この魅惑的な音色を持つ新しい楽器は、最初から熱狂的な支持を得て、人々はその音色に酔いしれ、練習に熱中し、1700年代のうちにおよそ4000台とも、5000台ともと言われるほどの台数が欧州各地に出回ったとされている。また、楽器に関する多数の著作物が生み出され、そしてこの楽器のために、400にものぼる作品が作曲された。その中には、モーツァルトベートーヴェンリヒャルト・シュトラウスドニゼッティサン=サーンスなど、現代の我々にとって親しみ深い大作曲家たちによる作品も含まれている。

パガニーニは「何たる天上的な声」と言い、トーマス・ジェファーソンは「今世紀の音楽界に現れた最も素晴らしい贈り物」と主張したと伝えられている。ゲーテ、モーツァルト、ハッセ、テオフォル・ゴーティエなども、この楽器を高く絶賛した記録が残っている。かのマリー・アントワネットも、これを習って奏したと記録されている。

[編集] 怪奇的神経障害による禁止令と楽器の衰退

練習や演奏に熱中した多くの人が、アルモニカのせいで神経障害や鬱病、目まい、筋肉の痙攣などに罹ったと言い出し、人々の間には、アルモニカはその美しい音色とは裏腹に、大変怖い楽器だという噂が口々に伝わって、人々の恐怖感を不本意にも煽り立て始めた。実際に、精神病院に入院したり、夭折した者もいたが、また人々は憶測によって、えも言われぬ甲高い響きが、死者の魂を呼び寄せて神秘的な力を宿らせたとか、聞いた人の頭をかき乱しておかしくしたと口々に言い始めるようになってしまった。更には演奏会場で死亡した子供まで発生してしまい、その事件をきっかけに、ドイツのあちこちの地方では警察当局が全面的に禁止令を発令するまでに発展した。家庭内の痴話喧嘩から、早産やペットの痙攣まで、おかしなくらいにそれらが次々とアルモニカのせいにされ、奏しているのを発見されると逮捕される始末であった。更に、催眠術による治療の際に必要な催眠導入でアルモニカを使用していたウィーンの医師フランツ・アントーン・メスマー(Franz Anton Mesmer)は、盲目のピアニスト、マリー・パラディス(Marie Paradies)の視力を取り戻すことに成功したにもかかわらず、彼女の精神衛生を後に害したとされ、ウィーンから追放されるという処分を受けたほどであった。

現代においても、この神経障害の要因について、明確な科学的根拠は解明はされていない。よからぬ噂が、楽器に対する精神的な先入観を植えつけたせいとも言われているが、一般には三つの説が推測されている。一つには、ガラスとの摩擦によって引き起こされる持続的な振動のせいで、演奏後には実際に指先は痙攣を覚えるが、それが神経を害するというものである。二つには、そこはかとない高音が聴覚から脳を共鳴させ、悪影響を与えるというというものである。三つには、柔らかい吹きガラスの類は、を25~40%も含んだ鉛ガラスを用いていたため、濡らして触れる指先からが浸透し、鉛中毒を起こしたせいというものである。

しかしながら三つ目の説については特に信憑性は低く、鉛中毒は18世紀と19世紀前半において、アルモニカ奏者であろうとなかろうと、ごく一般的な社会的問題であった。治療のために医者からの化合物を長いこと処方されて服用した患者もおり、食物や飲物の中に防腐剤甘味料として恒常的に添加されていた酢酸鉛を人々は多く経口摂取しており、更にヤカンなどが調理には使用されており、またワインをはじめとする酸性の飲物が製のピューター管から注がれて飲まれていたのであった。そのため、アルモニカによって、指先から鉛が体内に浸透したとしても、その量は、日常的に口から体内に吸収される量に比べ、はるかに微量とみなされている。また一つ目の説も二つ目の説も、はっきりと科学的には証明されていない。

後に鉛中毒を警戒して、ガラス碗に直接指を触れなくても奏することができるよう、ヴァイオリンの弓でこすったり、鍵盤を押すとガラス碗にゴムなどが触れて音を鳴らす仕掛けのものも登場したが、演奏効果も芳しくなく、そして楽器の流行熱も既に冷めてしまっており、発明者の存命中に再びこの楽器の魅力が再評価されて広く受け入れられるまでの復興は起こらなかった。そうしてこの楽器は、ただの置き物的な調度品として部屋に放置されることとなり、ごく限られた人々の中だけに細々とその存在が受け継がれてきた。

楽器の発明者であるフランクリンは、この楽器の無害を自ら証明するために、世評に動じず生涯演奏し続けたが、それでも84歳までの長寿を全うしたのであった。また彼は発明家としての信念に則り、爆発的な人気を呼んだこの楽器の特許の申請を生涯拒否し続け、発明による喜びを潔く社会に無料奉仕したのであった。

この後、この楽器はすっかり姿を消してしまったが、後に復興されてから現在に至るまで、多くの人々や演奏家がこの楽器を奏してきたのにかかわらず、この楽器のせいで精神などをおかしくしたという症例が現代医学の世界に報告されたりそれを証明されたりは、いまだなされていない。しかし現代においても、その不思議な音色ゆえに、真相が不明なままの怪奇な伝説はこの楽器のひとつの逆説的な魅力として、今も世界の人々の興味を強く惹きつけている。

[編集] 近代における楽器の復興

一連の騒動をはじめとし、また1820年までに音楽の流行が変化してしまったことに起因し、この楽器は、人々の目からほぼ完全に姿を消してしまった。少なくとも公の演奏では、どこにおいても見かけることはできなかった。

音楽の嗜好は、ベートーヴェンやその後継者たちによってより壮大なものへと移り変わっていき、そしてモーツァルトの時代の比較的小さな上流階級のホールよりも、より大きなホールへと演奏の場も変わっていってしまったのであった。そのような音楽的欲求の潮流の中においては、アルモニカのようなデリケートな音は好まれず、そしてもはや聞こえさえしないものであったため、要求されなくなってしまった。チェンバロもほぼ同じ時期に見られなくなったが、その理由も、当時の流行の中にあってアルモニカの衰退と同様の理由が考えられる。

そうして衰退してしまったこのアルモニカは、熟練したガラス吹き師であり音楽家であるゲアハルト・B・フィンケンバイナー(Gerhard B. Finkenbeiner)によって1984年に復興された。30年の実験の後、マサチューセッツ州のウォルサムで生産開始され、G.Finkenbeiner社は現在も、商業的にこの楽器を製造販売している貴重なメーカーとして世界的に知られている。

ちなみに、G.Finkenbeiner社の楽器では鉛中毒を警戒してやその化合物類は添加されず、高純度の無機ガラスによって製作されている。(参考:二酸化珪素石英ガラス

アルモニカのひとつの欠点に音量の乏しさが認められたが、現代においては、必要に応じてマイクによる音量の増幅もなされ得るようになった。但し、クラシック音楽の一般的な演奏会などにおいては、やはりこの楽器にマイクが使われることはほとんどない。

[編集] アルモニカのための音楽作品

アルモニカのために書かれた正確な最初の音楽作品は、ハッセによるカンタータであった。それはオーストリアの公爵夫人であるマリア・アマリア(Maria Amalia)の結婚式で初演された作品であり、その音色の評判は瞬く間に広まった。

当時アルモニカの第一人者は、オーストリー人の女性演奏家マリアンヌ・キルヒゲスナー(Marianne Kirchgessner)であり、彼女は盲目であった。モーツァルトは彼女と親しくしており、彼女のために「アダージョとロンド ハ長調 KV.617 」の独奏曲や、「アダージョとロンド ハ長調 KV.617a」の美しい五重奏曲を作曲した。最近までこの曲は、パイプ・オルガンピアノで代用されたレパートリーとして演奏されてきた。

ヴァクラフ・ジャン・トマチェックは「幻想曲」を彼女に献呈するつもりで作曲を進行していたが、彼女は1809年に亡くなってしまい、彼はその傑作を彼女の墓前に捧げることとなってしまった。

ドニゼッティランメルモールのルチアにおいてもアルモニカが使用されたが、彼はその指定を後に線で消してしまい、フルートで代用されることとなってしまった。そこではルチアが“Un'armonia celeste, di', non ascolti?"(「天上の響きがお聴こえになられなくって?」)と訊くのだった。なお、トマス・ブロックは、本来の指定に則りアルモニカによって天上の響きの箇所が演奏された演奏をナクソスレーベルにて録音している。

サン=サーンスにおける動物の謝肉祭でも、第7曲「水族館」と、第14曲「終曲」においてこのアルモニカが使用されている。この作品においても、グラス・ハープパイプ・オルガンなどで代用した録音などが多く見られるが、最近ではアルモニカによる演奏も行われている。

チャイコフスキーにおける「くるみ割り人形」の「金平糖の精の踊り」は、当時ミュステルが発明したばかりのチェレスタの為の曲として非常に有名であるが、実はこの曲は草稿の段階ではアルモニカのために書かれていたことが判明しており、その後パリ万博でこの楽器と出会ったチャイコフスキーがこのパートをチェレスタに代用してしまったとされている。一説には、鍵盤楽器として奏者を確保しやすい点と、アルモニカよりも音量が大きい点が、パートを取り替えた要因として考えられている。

このように、多くのアルモニカ作品や、アルモニカを指定された楽句は、パイプ・オルガンチェレスタフルートなどで代用されたり、時にはそのパートを無視して省略したり、ピアノで演奏できる新しいレパートリーとして楽しむという形で演奏されてきたが、近年ではグラス・ハープによるアンサンブルで代用したものや、本家のアルモニカを使用した演奏が、少しずつではあるものの行われるようになってきている。

[編集] 代表的曲目

独奏曲
  • Philipp Joseph Frick: Balletto
  • Vaclav Vincenc Mašek: 11 Stücke und 7 Variationen (ca. 1790-1800)
  • モーツァルト: アダージョ ハ長調, KV 617a = 356
  • Johann Christian Müller: Anleitung zum Selbstunterricht auf der Harmonika, Leipzig 1788
  • Johann Gottlieb Naumann: Six Sonates pour l'harmonica qui peuvent servir aussi pour le piano forte (insgesamt 12 Sonaten), Stockholm 1950
  • Johann Friedrich Reichardt: Grazioso (ca. 1786)
  • Karl Lepold Röllig: Kleine Tonstücke für die Harmonika oder das Pianoforte nebst einigen Liedern für das letztere, Leipzig 1789
  • Joseph Schlett: 2 Sonaten, München 1804
  • Joseph Alois Schmittbaur: Cinque Préludes et un rondo pour l'armonica ou pianoforte, Wien 1803 * Johann Abraham Peter Schulz: Largo für die Harmonika, in: AmZ 1799/1800
  • Wenzel Johann Tomášek: Fantasie für die Harmonica am Grabe der um dieses Instrument so sehr verdienten Demoiselle Kirchgessner, in: AmZ, Beilage vom 8. März 1809
  • Gerald Schönfeldinger (*1960): Abendschatten - moment musicale
室内楽曲
  • Gotthelf Benjamin Flaschner: Abendlied und An ein Vergissmeinnicht für Glasharmonika, Stuttgart
  • Paul Lambert Mašek: Benedictus für Glasharmonika, Stuttgart (Str. Divertissement für Glasharmonika, Hf., hr.)
  • モーツァルト: グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンド, Fl., Ob., Va., Vc. (KV 617), Wien 23. Mai 1791; Fragment eines Adagio (Fantasia) C (KV Anh. 92) für dies. Besetzung, Wien 1791 (vermutl. die erste Skizze des Adagio KV 617)
  • Johann Gottlieb Naumann: Duo für Glasharmonika und Laute (nach einer Arie aus Naumanns Oper Cora für Gustav III.), D-b (1779); Quartett C (Andante-Grazioso) für Glasharmonika, Fl., Va.,Vc. (1789)
  • Johann Friedrich Reichardt: Rondeau b für Glasharmonika, Streichquintett
  • Franz Xaver Schnyder von Wartensee: Duett für die Harmonika und das Pianoforte (Der durch Musik überwundene Wütherich - Allegro furioso - Andante) für Harmonika und Kl. oder StrQu. und Kl., Frankfurt/M. ca. 1825
  • Gerald Schönfeldinger (*1960): Kompositionen für Glasharmonika und Verrophon (Wiener Glasharmonika Duo): Aglaopheme - Die Glanzstimmige, Devas Tanz, Wesenlos - Eine Klangverklärung, Amphytrion, Bärentaler Kontratänze, Ballade Notee, Ehe die Erde Töne kannte, Tor zur Seele
管弦楽曲
  • ベルリオーズ: Glasharmonika-Part im Autograph des Satzes "Fantaisie sur la Tempête de Shakespeare aus: Lélio ou Le Retour à la vie (1831/32)
  • Johann Adolph Hasse: Kantate L'Armonica für Glasharmonika, s, Ob., hr., Str., Wien 1769
  • Anton Reicha: Grand solo pour harmonica et l'orchestre, Wien 1806; Abschied der Johanna d´Arc, nach Friedrich Schiller für Glasharmonika, Sprecherin, Orch., 12. März 1806, F-Pc, 12045
  • Karl Leopold Röllig: 6 Konzerte für Glasharmonika, hr., Holzbläser, Str. bzw. für Glasharmonika, Str., ca. 1790
  • サン=サーンス: 動物の謝肉祭 (1922), 第7曲 「水族館」と 第14曲 「終曲」
  • ウェーバー: グラス・ハーモニカと管弦楽のためのアダージョとロンド ヘ長調 (in Originalpartitur und Briefen ausdrücklich für Glasharmonika bestimmt; letzte Fassung für Harmonichord/Harmonium, 1811, J 115).
歌劇・舞台音楽
  • David August von Apell: Il trionfo della musica Part für Glasharmonika, Hf., St. (1808)
  • ベートーヴェン: Melodram für Sprechst., Glasharmonika, Nr. 3 aus bühnenmusik zu Fr. Dunckers Drama Leonore Prohaska (1815)
  • ブゾーニ: Glasharmonika-Part in Fragment der Oper Doktor Faust, Dresden 1925
  • チャイコフスキー: くるみ割り人形(1892),「金平糖の精の踊り」Glasharmonika-Part in der ursprünglichen Orchestrierung des Feenballetts Der Nußknacker, St. Petersburg 1892
  • Stepan J. Davïdov: Glasharmonika-Part in der Oper Rusalka, St. Petersburg 1803
  • ドニゼッティ: Glasharmonika-Part (Wahnsinnsszene) in der Oper ランメルモールのルチア, Neapel 1835
  • Michail Iwanowitsch Glinka: Glasharmonika-Part in der Oper Ruslan und Ljudmila, St. Petersburg 1842
  • Franz Grillparzer: Glasharmonika-Klänge (wahrscheinlich von Friedrich Ludwig Seidel) in dem Trauerspiel Die Ahnfrau, Wien 1817
  • Johann Friedrich Reichardt: Der Tod des Herkules (1801) für Glasharmonika, Sprecher; Scena dell' opera Didone abbandonata für Glasharmonika, s, Fl., Ob., Fg., hr., Streichquintett (ca. 1779; UA 1784)
  • Karl Leopold Röllig: Scena und Aria "Io consorte d'Augusto" für Glasharmonika, s, 2 Fl. oder 2 Ob. ' Giuseppe Sartie: Scena dell'opera Didone abbandonata, Kopenhagen 1762; "Io tradir l'idol mio" für Glasharmonika, s, Fl., Ob., hr., Str.
  • Johann Abraham Peter Schulz: Glasharmonika-Zwischenspiele in Minona oder Die Angelsachsen, Tragisches Melodram in 4 Aufzügen, Hamburg 1786
  • Carl David Stegmann: Silphen Gesang mit Glasharmonika, 4 Frauenst. aus der Feenoper 'Der Triumph der Liebe oder Das kühne Abentheuer, Hamburg 1796
  • リヒャルト・シュトラウス: Glasharmonika-Part in Die Frau ohne Schatten, 3. Akt, Wien 1919
現代作品
  • J. Duda: Quartett für Verrophon, Fl., Va., Vc.; Duo für Verrophon und Hf. oder 2 Verrophone (1995); Konzertstück für 2 Verrophone und Orch. (1995)
  • Harald Genzmer: Variationen über ein altes Volkslied für Glasharfe, Fl., Va., Vc. (1946); Adagio und Allegro Moderato (Solo; 1983)
  • ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ: Glasstimme in Voices (1973) für 2 Singst. und Instrumentalgruppe
  • ノーノ: Glasklänge in Prometeo, 1984
  • オルフ: Gläsertöne in Astutuli, München 1953; Oedipus der Tyrann, Stuttgart 1959; Ludus de nato infante mirificus, Stuttgart 1960; Prometheus, Stuttgart 1966
  • Fred Schnaubelt: verschiedene Glas-Soli, Elegie und Caprice in der Mozart-Quintett-Besetzung von KV 617 (1994); Concertino für Glasinstrumente und Orch. (1960)
  • Gerhard Stäbler: Bittersüß - Bagatelle für Git., Glasspiel (1994)
  • Karlheinz Stockhausen: Musik für ein Glashaus (1994)
  • Bernd Alois Zimmermann: Glas-Part im Cellokonzert, 1965/66
  • Walter Zimmermann: Erde-Wasser-Luft-Töne für Glasspiel, Pos., Kl.; Selbstvergessen, für s, Glasspiel, Fl., Git.; Glaspart in Hyperion. Eine Briefoper (1989/90).

[編集] 内部リンク

グラス・ハープ

[編集] 外部リンク

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