アスラン・ザラ
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アスラン・ザラ(Aturun Zala)はアニメ『機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の人物(CV:石田彰)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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個人データ
- 人種:コーディネイター(二世代目)
- 身長:170cm→174cm
- 体重:63kg→60kg
- 誕生日:C.E. 55 10月29日
- 星座:さそり座
- 年齢:16歳→18歳
- 血液型:O型
- 趣味:電子工作
- 好きな食べ物:ロールキャベツ
経歴
機動戦士ガンダムSEED
キラ・ヤマトとは月のコペルニクス幼年学校の頃からの親友であり、彼の一家とも深い交流があった。地球・プラント間に開戦気運が高まると、父親パトリック・ザラの命令でプラントへ移住。農学者である母のレノア・ザラを血のバレンタイン事件で失っており、それをきっかけに軍人として平和のために戦うことを決意した。
コーディネイターの中でも優秀な能力を持ち、士官アカデミーを(モビルスーツ戦・ナイフ戦・情報処理1位、射撃・爆薬処理2位、総合成績1位)トップの成績で卒業した後はエリートパイロット(赤服)としてクルーゼ隊に所属する。シーゲル・クラインの愛娘ラクス・クラインは婚約者であったがフリーダム強奪事件(後述)を機に実質的に婚約破棄となり、その後カガリ・ユラ・アスハと恋仲になる。
地球連合軍が極秘裏に開発した新型機動兵器奪取のためコロニー「ヘリオポリス」に向かうが、そこでキラ・ヤマトと悲劇的な再会をする。
その後奪取したイージスガンダムに搭乗し、やむなくストライクガンダムのパイロットとなったキラ・ヤマトと幾度となく交戦することになる。
オーブ近海戦で戦友ニコル・アマルフィをキラとの戦いで失い、憎悪に燃えたアスランはその後のSEEDを発動させたキラとの激闘の最中SEEDに覚醒、イージスの自爆によりストライクを撃破するが、再会したカガリによって、親友であるキラをその手にかけてしまった事実を突きつけられ、苦悩する。
一時帰国したアスランはネビュラ勲章を受勲、特務隊(フェイス)へ栄転となる。その初任務として、父親でありプラント最高評議会議長であるパトリック・ザラから最新鋭モビルスーツフリーダムの強奪者の追討・機体の奪還およびそれと接触した人物・施設の完全抹殺を命令され、同じく最新鋭のモビルスーツであるジャスティスを受領。その後強奪犯手引きの容疑で指名手配中のラクス・クラインと再会したアスランは、フリーダム強奪の真相とキラが生存していることを告げられた上に、アスランが信じて戦うものは何か問われ、動揺と同時に、初めて自分が組織の正義の為に戦っている事実に気付いてしまう。
何を信じて戦えばよいのか悩むアスランであったが、地球連合軍のオーブ侵攻戦に遭遇した際、連合の新型モビルスーツ(カラミティ、フォビドゥン、レイダー)に苦戦するキラの姿を発見すると、フリーダム奪還任務を放棄、自らの意思で戦闘に介入しキラを援護、連合軍を撃退する。戦闘後、カガリの仲介もあってキラと和解を果たし、キラたちの望む平和が自分の望む世界と同じであると信じ、その陣容に加わる。
宇宙に上がった後、父パトリックに戦争の真意を問い質すため単身プラントに向かう。しかしナチュラルそのものの撲滅を目指す父の姿に驚愕。決然と反抗し反逆者として拘束されてしまい、マーチン・ダコスタを始めとするクライン派に救出される。父と訣別したアスランはラクスたちと共に最新高速艦エターナルでプラントを脱出する。
その後は三隻同盟の中核的戦力として地球連合軍撃退やプラントへの核攻撃阻止で戦果を上げ、最終決戦となる第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦ではジェネシスの中枢でジャスティスの自爆により、地球へのジェネシス発射を見事に阻止した。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
戦後はオーブに亡命、「アレックス・ディノ」(市民番号:2500474C)と名乗り、オーブ代表首長となったカガリのボディガードを務めていた。プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルとの会談にカガリの護衛として赴いた折、地球連合軍特殊部隊ファントムペインによるザフト製新型モビルスーツ強奪作戦に巻き込まれたアスランは、カガリを守るためザクウォーリアに搭乗。
そのまま彼女と共にザフト新造艦ミネルバに避難する。
その後旧ザラ派残党テロリストによるユニウスセブン落下作戦を防ごうと奮戦しジン・ハイマニューバ2型数機、カオスを戦闘不能にするも失敗、その未曾有の被害にブルーコスモスの扇動も加わり、再び地球・プラント間で戦火の幕が開くことになる。
開戦後、単身でプラントに向かい、デュランダル議長と会見したアスランは、フェイスとしてザフトに復隊することを懇請され、再会したイザークとディアッカの説得にもより、議長の理念を信じ自分に出来ることをする為、セイバーを譲り受け、ザフトに復隊。セイバーのパイロットとしてミネルバで任務に就き、フェイスとしてルーキーのモビルスーツパイロット達(シン・アスカ、レイ・ザ・バレル、ルナマリア・ホーク)の指揮を任されたアスランだったが、反抗的なシンとは彼の独りよがりな正義感による戦い方もあって、度々衝突が続いた。
地球連合とオーブの同盟軍との交戦の際、アークエンジェルとフリーダムが介入し戦局は混乱、その後アスランは個人的にキラとカガリに接触、戦闘を止めるよう諭すが、逆にキラからラクス暗殺未遂を知らされ動揺、しかしデュランダル議長を信じようとするアスランは、カガリやキラと再度対立する事となる。
その後、クレタ島海域の戦いにおいて、キラのフリーダムとの交戦の際、アスランはキラの言葉に動揺、カガリの心を守ろうとするキラによって、乗機のセイバーを再起不能になるまで破壊され一線を退く。それ以降、自分の信じて歩むべき道に悩む日々が続き、その結果、やがてザフト内でも孤立し始める事になる。その結果、着々と戦果を挙げ続けていたシンからは、その不甲斐なさから、見下されたような態度をとられるまでに至ってしまう。
デュランダルがロゴスの殲滅を宣言した際、アークエンジェル討伐の命も下され、異議を唱えるが却下される。その後、展開されたエンジェルダウン作戦において、インパルスはフリーダムを撃墜。アークエンジェルは行方不明となる。この作戦を機に、シン・アスカとの対立は、一層険悪なものになっていく。
その後、議長から呼び出されレジェンドを授けられる。その際発した議長の言葉がきっかけとなりアスランの議長への不信・反発は決定的なものとなる。議長はアスランを不穏分子と判断し排除することを決意、アスランもミーア・キャンベルの訓告などから議長の真意に気付き、ザフト軍を裏切る事を決意する。途中巻き込む形になってしまったメイリン・ホークと共にグフイグナイテッドを奪って軍からの脱走を試みるが、シンのデスティニーにより撃墜される。その際、メイリンを庇い重傷を負ったアスランは、地球連合軍に潜入していたカガリの側近であるレドニル・キサカに救出され、密かにアークエンジェルに搬送される。
アークエンジェルにてキラと再開したアスランは、和解し、彼がラクスを救うために宇宙に飛び立つよう背中を押している。
オペレーション・フューリーを発動したザフトによって、オーブが襲撃を受けた際には、まだ傷の癒えない体でアークエンジェルに乗艦、キラのストライクフリーダムと共にラクスが乗ってきたインフィニットジャスティスを受け取り、無茶を承知で出撃する。
戦場でシンとの再開を果たし、彼を説得しようとするが失敗。デスティニーの猛攻を受けるが、SEEDを発動させた事でデスティニーの右腕を切断、退けることに成功する。しかし、癒え切っていない身体は限界に達し、コクピットの中で気を失ってしまい機体ごと落下、かろうじてキラに救出され事なきを得た。しかし傷は再び開いてしまい、パイロットとしての復帰は先送りとなる。
ザフトによるオーブ侵攻を食い止めた後、アークエンジェルはオーブ軍に正式に編成され、アスランもインフィニットジャスティスのパイロットとして、オーブ軍に編入する。
オーブ第二宇宙艦隊所属としてコペルニクスで、ラクスやメイリンと束の間の休息をとっていた時、そこに現れたミーアのハロが現れ、持っていたメッセージを罠だと見抜くが、ラクスの意向により護衛として指定された場所に向かう。そこで対面したミーアとラクスは和解するものの、ミーアは護衛のサラの銃弾からラクスを守り命を散らす。ミーアが残したディスクに入っていた日記から彼女の本音を知ったアスランは、ザフト脱走の際に彼女を連れ出さなかった事に後悔を抱き、一人涙する。
議長によるデスティニープラン発動宣言の頃には復調し、インフィニットジャスティスを駆り、レクイエムのステーションワンをストライクフリーダムと共に落とし、続くレクイエム攻防戦ではルナマリアのインパルス、SEEDを発動させたシンのデスティニーを戦闘不能に追い込み、ミネルバを航行不能にした後、アカツキと共にレクイエムの破壊に成功している。
序盤から中盤終了にかけて主人公であるシンと共に行動していることと、シンの主人公としての成長が見られず、最終的にはシンのデスティニーを撃破している為か、DESTINYのストーリーは、実質上アスランが主人公のような扱いになっているとも言われており、悩み続けるその姿は、前作よりも丁寧に描かれている。しかし、彼の状況に流されているようにしか見えない一面には批判的な意見も多く、彼のシン・アスカに対して行われていた説得も、具体性に欠けていたため、ファンの間では、説得に見えない、との意見も上がっていた。
主な搭乗機
- GAT-X303 イージスガンダム
- ZGMF-X09A ジャスティスガンダム
- ZGMF-X23S セイバーガンダム
- ZGMF-X19A インフィニットジャスティスガンダム
その他の搭乗機
- ZGMF-1000 ザクウォーリア
- ZGMF-1000/M ブレイズザクウォーリア
- AMA-953 バビ(コミックボンボン漫画版のみ。エンジェルダウン作戦にて、中破した状態で搭乗した。)
- ZGMF-2000 グフイグナイテッド