ルナマリア・ホーク
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ルナマリア・ホークは、アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。ザフトのミネルバ所属のMSパイロットの一人で、赤服を着用するエリートパイロット。(声優:坂本真綾)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 個人データ
[編集] 劇中での活躍
C.E.71年の第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後にザフトに入隊し、兵士養成学校を優秀な成績で卒業したことにより、トップガンの印である赤服着用を許される。シン・アスカより1年年長であるが、レイ・ザ・バレルと共に兵士養成学校では同期である。なお、射撃・水中戦・デブリ戦に関しては苦手としている事を劇中で自ら述べている。
兵士養成学校卒業後、MSパイロットとして妹のメイリン・ホークと共に建造中の新型戦艦ミネルバに配属となる。ミネルバの進水式のためにアーモリーワンに滞在していたが、地球連合軍の特殊部隊ファントムペインによる新型ガンダム3機の強奪事件に遭遇し、追討任務を命じられたことによりその一員として参加する。
搭乗機はトップガンのみ許されているパーソナルカラーに塗装された赤いザクウォーリアにガナーウィザードを装着しガナーザクウォーリアの状態で出撃する。ただし射撃が苦手な彼女が何故射撃に特化されたガナーウィザードを好んで使うのかは、未だ謎に包まれている。
アーモリーワンにおける新型ガンダム強奪事件において、オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハとその護衛アレックス・ディノ(アスラン・ザラ)が損傷したザクウォーリアでミネルバへ緊急退避して来た際には自ら尋問を行う。その後カガリとアレックスを士官室へ案内する際にうっかりカガリがアレックスに対し「アスラン」と呼んだことで、アレックスの正体が元ザフトのエースであるアスラン・ザラであることに気づき、当初は馬鹿にした態度もとっていたが、徐々にアスランに対して興味を持ち始める。
ザラ党残党のザフト軍脱走兵によるユニウスセブン地球落下作戦(ブレイク・ザ・ワールド)においてミネルバが地球へ降下するまでの宇宙空域ではステラ・ルーシェの駆るガイアと互角の勝負を見せるなどしていたが、地球降下後は、なれない重力下での戦闘であった事もあり、苦戦する事が多くなった。
地球降下後はアスランに対し興味から好意に気持ちが徐々に変わるが、プラントでラクス・クラインの代役を務めるミーア・キャンベルや妹のメイリン、カガリなどライバルも多く、アスランもなかなか気づかないため、アプローチは失敗続きであった。ディオキアのホテルでミーアが起こした夜這い騒動以降、積極的なアプローチは行わなくなったが、嫉妬心は抱いていた。
ザフトと地球連合軍の戦闘にフリーダム及びアークエンジェルが介入してきたことにより、アスランがその真意を糺すためにキラ・ヤマトやカガリと会った際には、ミネルバ艦長のタリア・グラディスから会話内容の盗聴を含む監視を命じられる。アスランとキラの会話から、現在プラントにいるラクスは偽者で、本物のラクスはコーディネイターにより暗殺されかけた事を知ってしまうが、その事をタリアやシンなどの仲間達には伝えられず、苦悩する。それでも、アークエンジェルへの考えなどで徐々にミネルバ内で孤立を深めるアスランを気遣ったりするなど、彼への想いは変わらなかった。
しかし、ギルバート・デュランダル議長にスパイ容疑を掛けられ、拘束されそうになったアスランはザフトからの脱走を決意、メイリンの機転と手助けによりグフイグナイテッドで基地から逃走するが、シンのデスティニーによってメイリンと共に討たれる。妹と想い人を同時に失い(実は救助されているが)悲しみに打ちひしがれるが、それを気遣うシンに心惹かれるようになる。
その後、シンから引き継いだインパルスに搭乗。ヘブンズベース攻略からオーブ侵攻に望み、インパルスを乗りこなせることを証明してみせ、活躍する。またレクイエム破壊作戦では、ブラストシルエット装備のインパルスで発射口に突入して本体を破壊するという困難な任務をやり遂げる。しかしルナマリアの心中は、デュランダルの打ち出したデスティニー・プランに戸惑いを感じ、シンに対しても、メイリンを撃墜したわだかまりが残りながらも、ザフトの兵士としての義務を果たしたのだと自分を納得させようと説得する心と、レクイエム破壊作戦などで、危機に陥ると必ず助けに来るシンに頼もしさを感じる心とが入り混じった状態であった。
そんな迷いを抱えたまま、アークエンジェル率いるオーブ軍第二宇宙艦隊とエターナル率いるクライン派の同盟勢力との決戦を迎え、エターナルに乗艦しているメイリンと再会。メイリンに、なぜ誰が本物のラクスかも分からずに戦うのかと問われ、動揺する。
戦闘が進む中、インフィニットジャスティスを駆るアスランとも再会し、メイリンが反逆者になったのは巻き込んだアスランのせいであると怒りをぶつけて攻撃を仕掛けるが、まったく歯が立たずわずかニ撃でインパルスの戦闘力をほとんど奪われる。
そこに決着を付けんとアスランを追撃するシンが助けに入り、ルナマリアは二人の死闘を見守る。やがてシンが劣勢になり、シンを説得するアスランの言葉にルナマリアも心を動かされ、二人を止めようと、説得で追い詰められ、感情を爆発させて突進するシンとアスランの間に割って入る。しかし、ルナマリアの無謀とも思えるその行動は、結果的にシンに幻覚を見みせ、錯乱させる事になり、SEEDを発動させたアスランに間一髪で助けられる結果となる。機体を大破させられて月面に落下したデスティニーから助け出したシンに寄り添い、無事と分かり二人で涙する(発言の中にオーブが無事だった、という意味合いの言葉が含まれていることから、オーブの無事に対する安堵に近い感情も含まれているのではないか、との指摘も受けている)。
その後FINAL PLUSや小説版では、シンとともにオーブを訪れメイリンと無事に再会し、アスランとも和解している。
[編集] 主な搭乗機
- ZGMF-1000 ザクウォーリア
- ZGMF-1000/A1 ガナーザクウォーリア
- ZGMF-X56S/α フォースインパルスガンダム
- ZGMF-X56S/β ソードインパルスガンダム(高山瑞穂漫画版・アニメ版ヘブンズベース戦)
- ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム