Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions シン・アスカ - Wikipedia

シン・アスカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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シン・アスカテレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公(CV鈴村健一)。

2006年現在、TV放映されたガンダムシリーズの内、最初から現役の軍人として設定された唯一の主人公である(その他OVA作品を含めると、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYコウ・ウラキ少尉と機動戦士ガンダム 第08MS小隊シロー・アマダ少尉に続いて3人目)。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


目次

[編集] 個人データ

[編集] 劇中での活躍

コーディネイターであり、家族と共に中立国であるオーブで平穏な日々を送っていた。しかしコズミック・イラ71年6月15日、大西洋連邦がオーブに侵攻し、戦渦に巻き込まれる。家族と共に避難船の停泊する港に向かう途中、マユ・アスカが落とした携帯電話を拾おうとシンが離れた刹那、流れ弾に巻き込まれ、家族を喪ってしまう(余談だがこの流れ弾は、画面上で見る限り、フリーダムが放ったように見える)。この体験から戦争、そしてこの事態を招いた地球連合軍 (O.M.N.I.Enforcer)ブルーコスモス、オーブに対してやるせ無さと、強い憎しみを持つようになる。

オーブ脱出後、茫然自失のところを気遣ってくれたトダカ一尉(当時)の勧めでプラントに移住。その後ザフトに入隊、エリートパイロットの証である赤服を与えられ、ZGMF-X56Sインパルスの正式パイロットとなる。

C.E.73年10月2日、ヨウラン・ケントと共に買い物に出ていた街で、潜入していたステラ・ルーシェと偶然ぶつかる。そしてうっかり彼女の胸を両手で鷲掴んでしまい、ヨウランから「ラッキースケベ」とからかわれた。このときが二人の初めての出会いなのだが、二人はその事を覚えていない。その後、ザフト軍の最新鋭モビルスーツカオスガイアアビスの3機が強奪される事件が発生。その奪還のため、シンはソードインパルスで出撃するも、取り逃がしてしまう。それを追うため、ミネルバは進水式を待たず、MS奪還の任務に就くこととなった。なお、公式HPにおいてギルバート・デュランダルの護衛役となっているが、本編・外伝含めてそのような描写はなく、単なる初期設定がそのまま書かれているだけである。

成り行きからミネルバに同乗する事となったオーブの国家元首・カガリ・ユラ・アスハに対し、頑なにオーブの理念を守ろうとする姿勢を、オーブでの体験もあり、シンは感情を剥き出して否定する。なお小説版によれば、オーブを否定する自分に対し、自分が愛したオーブが間違ってなかったと反論して欲しい気持ちが彼を突き動かしていた、とされている(このときのシンの行動については、逆恨みであるという声もある一方、正当な行動とする意見もある)。

直後に発生したユニウスセブン落下テロに際し、ミネルバはジュール隊のユニウスセブン破砕作業を手伝いながら、血のバレンタインの復讐を誓うサトーらパトリック・ザラ派の残党と交戦。しかし、ユニウスセブンの完全破砕には至らず、ミネルバは陽電子破砕砲「タンホイザー」をユニウスセブンに撃ちながら地球へと降下。最後まで破砕作業を続けていたシンとアスランはMSで直接降下し、大気圏突入時の負荷で操縦不能となったアスランのザクを抱え、シンはミネルバへと帰還する。

その後、整備が必要となったミネルバは太平洋に降下、カガリの配慮によりオーブへ入港する。休息を与えられ、街へと繰り出す友人らとは別にシンは、2年前家族を喪った海沿いに赴いていた。そこには立派な慰霊碑が建てられ、焼け跡には花壇が作られていたが、ユニウスセブン落下のあおりを受けて海水を被り、萎れていた。シンは、綺麗な花であの悲劇を塗り潰すのか、とその風景に怒りを覚える。その時にキラ・ヤマトとも出会い、言葉を交わしている。いくら花が咲いても、人はまたそれを吹き飛ばす、と戦争に対する怒りを胸に抱き、シンはその場を後にする。

ザフトに向けた地球連合の開戦宣言、それに伴うオーブの連合への参加を受け、ミネルバはオーブを出港。しかし、ユウナ・ロマ・セイランらの密告により待ち構えていた地球軍と戦闘に突入。前方には地球軍、後方には自衛権を行使するオーブ軍が控え、ミネルバは絶体絶命の危機に陥る。インパルスも連合の新型MAザムザザーと交戦、撃墜寸前まで追い詰められるが、その時シンのSEEDの力が覚醒、ザムザザー及び空母2隻を含む地球軍の艦艇6隻を撃破し、ミネルバを救った。この活躍により、後にシンはネビュラ勲章を受勲することになる。

ミネルバはカーペンタリアから中近東に入り、陽電子リフレクターを装備する新型MAゲルズゲーと陽電子砲ローエングリンを擁する地球軍ガルナハン基地の攻略に参加。シンは砲台直下に抜ける坑道を、分離したコアスプレンダーで抜けるという離れ業をやってのけ、ローエングリン砲台を破壊するなど、大きく貢献した。

ガルナハン基地を陥落させたミネルバは沿岸都市ディオキアのザフト基地へ入港、シンはアスランらと共にデュランダルと面会し、彼から戦争の側面、戦争によって利益を得、己の財を潤す者たちの存在を聞かされ、彼らに対する怒りを胸に宿らせる。

その後休暇を与えられたシンは、デュランダルの言葉を思い返しながら沿岸部を歩いていた。その時、ステラが崖から転落するのを発見、彼女を救助する。その際、彼女のブロックワード『』という言葉を口走ってしまい、彼女はパニックに陥ってしまう。落ち着かせようとしたシンは彼女を抱きしめ、とっさに「俺が『守る』から」と言う。その後、シンは泳げない彼女と共に洞穴で助けを待つことに。このとき、シンは怪我を負った彼女の足にハンカチを巻き、ステラはそのお礼に貝殻をプレゼントした。その後、救助された二人は別れ際に再会の約束をする。ステラから貰った貝殻は、ガラスの小瓶に入れ、大切な思い出としている。

ディオキア出航後、ダーダネルス海峡で地球連合・オーブの同盟軍と交戦、激化する戦いの最中、アークエンジェルが戦闘に乱入。その混乱の中で、ハイネ・ヴェステンフルスやミネルバクルーの数人が死ぬことになり、その原因を作ったアークエンジェルやフリーダムに対し、強い敵対心を抱くようになる。

ミネルバが連合のSOS通信を傍受、調査に赴いたシンとレイは、廃棄されたエクステンデッドの研究所を発見。その調査中、単独で襲撃してきたガイアを撃破するが、操縦していたのが海岸で出会った少女・ステラである事に気付き、負傷した彼女を無断で医務室に運び治療を施した。その後の検査の結果、彼女がエクステンデッドである事が判明し、シンは驚愕する。その後、彼女を助けられない自身に苛立ちを感じながらも、同じく悩み続けるアスランに、その苛立ちをぶつけるようになる。

クレタ沖での戦いで、待ち伏せしていた地球連合・オーブの同盟軍と交戦に入った時、フリーダム、ストライクルージュと共にアークエンジェルが再び乱入。ストライクルージュを操縦しているのが、国を脱出してなおオーブの理念に固執するカガリだと知ったシンは、怒りを露にし、ストライクルージュを攻撃する(小説版ではカガリが自分の家族を殺したという恨みに関する心情が詳しく描かれている。ただ、この行動も賛否両論である)も、フリーダムに阻止される。その後シンは、襲い掛かるアビスを撃破。オーブ軍旗艦タケミカヅチをも撃沈させるが、タケミカヅチに自らを救ってくれたトダカ一佐が乗艦していた事は最後まで知らないままであった。

着々と戦果を上げ続けるシンは、自身の選択に迷いを感じて実力を出し切れないアスランに対し、不甲斐なさを感じるようになる。その結果、アスランに対して苛立ちを覚え、両者は対立するようになる。

その後、生死を問わずステラはプラント本国に送られ実験台にされると知ったシンは、彼女を救いたい一心で軍規を破り、レイの助けを受けながら地球軍に彼女を引き渡した。この際、引渡しの相手であるネオ・ロアノークに、二度と彼女を戦いに関らせない、という約束を求める。ネオはその場では了承するが、それが守られることはなかった。

重大な軍規違反である捕虜の勝手な解放も、デュランダルの配慮により不問となった。デュランダルの言葉で、自身の実力を過信したシンは、戦果をまるで残せないアスランを軽視するようになる。

その後ミネルバは、無差別な破壊活動を行うデストロイを撃破するため、ベルリンへと向かう。到着早々、シンはインパルスにて出撃、またも現れたフリーダムに不満を募らせつつデストロイを攻撃する。が、交戦の中、そのコクピットにステラの姿を発見したシンは、必死に彼女へ呼びかける。シンの記憶を僅かに思い出し、デストロイが行動を止めたかに見えた矢先、偶然フリーダムが視界に入り、ステラは再度我を見失う。暴走するデストロイを何とか止めようとするシンだったが、間に割り込んできたフリーダムがデストロイを撃墜。自らの腕の中で息絶えたステラの遺体を抱いたシンは山中の湖へと赴き、二度と彼女の体が弄ばれることのないよう、水葬した。そして、彼女を殺したフリーダムに強い憎しみを覚える(この件に関しては、ステラの死の原因の一部を担っているシンが、それを無かったかのように全てをキラに押しつけているような描写から、理不尽な逆恨みと見解するファンも存在し、賛否両論が上がっている)。

プラント本国からアークエンジェル討伐を命じられたミネルバは、アークエンジェルを追走、フリーダム撃破を胸に誓い演習を重ねていたシンは、インパルスの特性をフル活用し、怒涛の勢いでフリーダムを撃破、ステラを想いコクピットにて一人涙する。これを切っ掛けに、シンとアスランとの対立は決定的なものとなる。

その後、デュランダル議長より戦争の早期終結、コーディネイターの未来の礎となる事をを期待され、ZGMF-X42Sデスティニーを授かる。

アスランがザフト軍脱走を試みた際には、それを阻止するべく追撃、アスランの説得とレイの撃墜命令の間に挟まれ苦悩するが、レイと議長の示すロゴスのいない世界を選び、アスランのザフト軍離反に対する怒りからSEEDを発動。アスランとメイリン・ホークが乗ったグフを撃墜している。グフを撃墜後、号泣するルナマリア・ホークに対し、シンは自身が招いた結果に涙しながら謝罪する。その後、互いの心の傷を癒すかのようにシンとルナマリアは互いの距離を縮めていくのだった。

その後、戦争により利益を得る者たち、ロゴスの拠点であるヘブンズベースを陥落させるべく、ヘブンスベース攻防戦に参加、スティング・オークレーが駆るデストロイガンダムを撃破するなど高い戦果を上げ、ヘブンズベース陥落に大きく貢献した。この作戦での功績が称えられ、二つ目となるネビュラ勲章の受勲とフェイス就任を果たしている。

シンは、アスランやメイリンを討った事を悔やみ、悪夢に魘されるが、レイはそんなシンを気遣い、優しさは弱さでしかないと告げる。

さらにミネルバは、ブルーコスモスの盟主・ロード・ジブリールを匿う、オーブとの戦いに参戦する。オーブと戦うという事態にレイはシンを気遣い、自身が出撃すると申し出るが、シンはオーブを手にかけるなら、それは自身の手で行わなければならない、とその申し出を断り、デスティニーを駆り出撃する。カガリの乗るアカツキをも苦にせず撃墜寸前まで追い詰めたが、キラ・ヤマトの乗るストライクフリーダムの介入により仕留め損なう。帰還要請を受け、ミネルバにて補給を受けた後、レジェンドと共に再び出撃、ストライクフリーダムも追い詰めるが、アスランの乗るインフィニットジャスティスの参戦により勝機を逃し、さらにインフィニットジャスティスに右腕を切断され撤退している。また、ロード・ジブリールは逃亡し、討伐作戦は失敗に終わった。

最終決戦に備え宇宙へと上がったミネルバは、大量虐殺兵器であるレクイエムの照準が、コーディネイターの大半が住む、プラント本国に定められたことを知り、レクイエムの発射を阻止するべく、レクイエム攻略戦に参戦。シンの駆るデスティニーは、デストロイゲルズゲーウィンダムザムザザーらを瞬時に撃破、ダイダロス基地司令部を制圧、単身の奇襲作戦ながらも見事に成功へと導く活躍を見せ、名実ともにプラント本国を救った。

最終決戦直前に、レイから自分はクローンであり、もう命が長くない事を聞かされる。そして、レイから託された未来と議長の提示する平和な未来のために、シンは戦う事を決意する。

最終決戦時にはSEEDを発動させ、アスランの駆るインフィニットジャスティスに挑む。しかし、次々と武装を破壊され、アスランの説得に心動かされつつあった彼は、怒りに身を任せ突撃するが、その矛先は両者の争いをを止めるべく間に割って入ってきたインパルスへと向けられてしまう。精神的に追い詰められていたシンは、デスティニーを止めることが出来ず、アスランがデスティニーを撃破、強制的に行動を停止させた。シンは無事だったがデスティニーは大破し戦闘不能となる。寄り添うように横たわる本機とインパルスの姿がこの回のエンドカードとして使われ物語を締め括った。

FINAL PLUSではその後、オーブの墓標にてキラと邂逅し、和解を果たしている。

[編集] シン・アスカの逸話

劇中で見られる反抗的な態度や、感情の爆発による容赦のない戦いと、トダカ、キラ、アスラン、メイリン、といった人気の高いキャラクターを多数撃破したことは、それらのキャラクターのファンから激怒を買った。特にメイリン撃墜に関しては、女性ということもあって多くの非難が集中し、さらに自分の意思ではなく、あくまで「議長の」命令に従って行なったものであったことから、一部の視聴者(特に上記キャラクターのファン)やアニメ誌(ニュータイプ・アニメージュなど)では「議長とレイの手駒」と酷評された。しかし、敵として戦ったトダカやキラを倒す事は当然の事であり、アスランとメイリンに関しても、命令に従って脱走兵を撃つというシンの行為は軍人としての責務に従った行動であるため客観的に見れば責められるべきではない、との意見もある。なお、このエピソード以降、多様な意味合いではあるが、ザフトのエリート兵士としての描写が増えた、との意見も上がっている。

また、過去の惨劇に囚われ、感情的な一面を持っているシンは、前作の主人公であるキラ・ヤマトと比較されるようになり、一部の視聴者からシンは「成長しない」と言った否定的な意見を受けるようになる。しかし、この意見は前作でキラ・ヤマトに対して向けられたものでもあるため、SEED作品の主人公は成長しないまま終わる、などとも言われていた。また前作では普通の少年だったキラがフリーダム入手後辺りからDESTINYに至るまで過去苦悩していた様が「なかったこと」に思えるような人間になっていた所を見ると、シンは逆に「人間らしい」と言った肯定的な意見もある。また比較対照としてよく挙がるキラ・ヤマトというキャラクターの評価も是非で大きく二分されているため、掲示板等ではシンの評価について、シンとキラの比較を主軸に良く激論が交わされた。

シン・アスカの評価に関しては、作品に対する評価と同様に大きく二分されている。上記に記されている通り、シンを嫌う者がいることは事実であり、その中にはシンを演じたという理由でを担当している声優の鈴村健一にまで抗議の手紙を送る者もいたが、これは道理に反しているという声はシンのことを嫌う視聴者からも上がった。ちなみに鈴村自身はシンを「良くも悪くも真っ直ぐな奴で自分勝手なところもある、それらを踏まえてシンというキャラクターを評価して「嫌い」という感情を持っていただけるなら表現者として幸せだ」としつつも、抗議の手紙の中に「キラやアスランと敵対するから」「デゥランダルの味方だから」という内容が多かったことについて遠回しながらも苦言を示している。

しかし、その反面で彼の不遇な生い立ち、ステラをキラに殺されたこと、自身も平穏のために戦ったにも関らず努力の殆どが報われていないことなどから、少なからぬ数のファンが同情していた事も事実である。また、必要以上と思われるほど視聴者にシンへの嫌悪感を抱かせるような描写、DESTINYの終盤で見られた強引な展開、その原因として挙げられた福田夫妻及び現場の不手際、それに対する一部のファンからの非難といった流れの中で、DESTINYの演出に否定的なファンの多くがシンに対して同情的・肯定的でもあった。またSEEDシリーズの主要のキャラの中でも、極限状況の中で家族を失い、過ぎたる力に惑わされ、陰謀に翻弄されていた彼は、最も等身大に近い少年であったという意見もあり、決して全てのSEEDファンがシンに対して否定的な訳ではなく、高い評価を受けている一面も持ち合わせている。そのため、評価が割れる傾向が強い本作品のキャラクターの中でも大きく評価が割れるキャラクターの内の一人となっている。

[編集] 主人公扱いをされていない主役

形の上では主人公のはずであるが、作中でシン・アスカが登場するカットは非常に少ない。第1話から第6話までアスラン・ザラとギルバート・デュランダル、それ以降はアスラン・ザラとキラ・ヤマトのカットが非常に多く見受けられ、主人公としては登場場面があまりに少なかった。

さらに第3クールからは、キラ達が正義のように描かれる(実際の行動は別として)ようなシーンが急増したため、シンは次第に主人公としての立場を失っていく。なお、福田監督およびシリーズ構成である両澤千晶は、本作にはヒーロー的な二元論での絶対悪、絶対正義はなく、シンやデュランダルも勧善懲悪的な「悪」ではない、ただ劇中では演出上の問題ということでザフト側を悪役のように描いた。と発言している。ただしこの発言について、この2人は良く発言を翻すため「ただの言い訳である」という声が多い。

第49話において、キャスト順において主人公であるキラ(保志総一朗)とシン(鈴村健一)が入れ替わる(スペシャルエディションではアスラン(石田彰)と入れ替わっている)など、主人公が丸々一話に登場しないという例は他のアニメでも多いが、主人公のキャスト順が入れ替わるというのは異例の事態であった(この事から事実上の主人公降板と見る視聴者も少なからずいた)。

そしてFINAL PLUSでキラと和解の際も、お互いが歩み寄ったというよりもシンが折れたような演出であった(憑き物が落ちたのではないか、との意見もある)ことと、キラの示したシンの問いへの答えは「問題の解決になってない」と物議を醸した。

余談だが彼の出番の少なさは、アニメ雑誌において『暴れないと出番がない』,『出番がないから派手な行動をとる』,『(「欲しい物は何だ」と言う)アスラン問いに対して、“出番”と答えた』,『多くのキャラや視聴者から主人公と認識されていない』など、出番の少なさがファンのネタにされた。前述の理由や彼の生い立ちや性格などがネタにしやすのか、彼は二次創作の世界でアスランやイザーク、ディアッカらと共に愛される傾向がある。

[編集] 漫画での描写

アニメ本編では主役扱いを受けなかったシンではあるが、各漫画版では一貫してメインキャラとして扱われている。シン視点の高山瑞穂によるボンボン版では主人公らしく成長し、アスランの想いを理解しつつも「戦争のない世界」を作るために彼と決別するといった描写がなされている。また、アスランが主人公の機動戦士ガンダムSEED DESTINY - THE EDGE -においては、「力の呪縛から逃れられない悲しい戦士」として主人公アスランと絡み、物語を掘り下げている。戦闘においても漫画版ではジブリールを討ち取ったり、ジャスティスのミーティアを切り落とすなど本編とは異なり、アスランと互角以上に戦っている。否定派意見の強いアニメ本編に比べて、この2作品は勧善懲悪ではなく正義のぶつかり合いを描いたため評価が高い。この事からDESTINYの演出に批判的な視聴者からは、DESTINYのシナリオが破綻しているのはシン・アスカをちゃんと描くことができなかったことが一つの要因だという声が多い。

[編集] シンを取り巻く人間関係

ステラ・ルーシェ

第1話の「アーモリー・ワン」で、買い物中に街中で踊っているステラとぶつかり彼女の胸を鷲掴みにしてしまう。この時、お互いの顔を見ている。しかし、二人ともこの事は記憶に残っていない。二度目の出会いは第21話で、休暇で海岸に行った時に偶然、ステラが崖から落ちて海で溺れかけているのを助けるがステラのブロックワードを言ってしまい、彼女を錯乱状態にしてしまう。錯乱状態のステラに対し、ステラを抱きしめ自分が守ると必死の説得を続け、彼女を落ち着かせるこが出来た。ステラを浜辺まで引き寄せたシンは、ステラの事を考慮し、遭難信号を発信した後、近くの洞穴でたき火をしながら救助を待った。シンは足に怪我をしたステラに自分のハンカチで応急処置を施し、そのお礼としてステラはシンに貝殻のカケラを渡している。その後、救助されたシンとステラはそれぞれの居場所に帰のが、別れ際に二人は再会の約束をしている。遭難に近い状況になり、救助を呼んだことは前作のアスランとカガリのようである。この出会いは2人に大きな影響を与えた。その後、シンはステラからもらった貝殻の欠片をガラス瓶に入れ大切に保管することを決めている。

第25話で、連邦軍の強化人間研究所の調査中にステラがガイアととも現れ、シンはインパルスでアスランのセイバーとともに交戦する。戦闘の結果、ガイアは戦闘不能に陥り、ステラはミネルバの捕虜になる。この時にシンは宿敵の一人がステラであることを知る。第26話において、負傷したステラを無断でミネルバの医務室へ連れて行ったため、タリアに呵責されている。ステラが意識を取り戻した時に、記憶を操作されて自分の事を覚えていない事に動揺を隠せなかったが、再びステラが目覚めた際に、自分の事を思い出していたため、シンは微笑を漏らしている。

しかし第32話のベルリンの戦いに於いて、ステラはキラのフリーダムに搭乗していたデストロイを破壊され死ぬことになる。シンはステラの死を悲しみ、ステラを二度と利用させないためにその遺体を湖に沈めた。

第50話(最終話)では、前作最終話のキラとフレイ同様に、シンとステラが魂の状態となって会話している。その中でステラから「また明日会える」という趣旨の意味深な言葉をかけられ、ファンの間に様々な憶測を生み出した。現在ではシンに、過去に囚われず、未来に進むようにステラが促した、という説が定着しているが定かではない(漫画ではそういう描写がなされている)。

マユ・アスカ

シンの妹であり、二年前の地球軍のオーブ侵攻作戦時に戦火に巻き込まれ、亡くなっている。このときに唯一の形見となってしまったマユの携帯は、シンにとって平和だった昔との唯一の接点となってしまう。このことから、シンは力を求め、自身の大切な人を守ろうと思うようになる。また、戦争に対して怒りを抱く時や、遣る瀬無さを感じる時には、形見である携帯を握り締める場面が多かった。

ルナマリア・ホーク

物語序盤は、シンの感情的な一面から子供扱いもしていたが、アスランとメイリンの離反、撃墜事件後から、シンとの距離が急速に縮まっていく。またシンは、妹であるマユや、必ず守ると誓ったステラ等を失ってしまった過去から、ルナマリアだけは守ろうと戦場では常にその身の安否を気遣っていた。物語の最後では、ルナマリアは撃墜されたデスティニーに駆け寄り、シンの無事を確認し、シンと共に涙している(また、発言の中にオーブが無事だった、という意味合いの言葉が含まれていることから、オーブの無事に対する安堵に近い感情も含まれているのではないか、とも言われている)。

レイ・ザ・バレル

シンとは同期でミネルバ艦内ではシンと同室である。デュランダルの示す正義を信じ、デュランダルに敵対する人間を敵として認識する、というような描写が目立っていた。30話では、自身の境遇と重なるものを持っているステラを地球軍へと引き渡そうとするシンの手助けを、軍規を破りながらも行っている。シンに対しては、議長の世界へと誘導するような会話が目立っていたが、40話でのオーブ侵攻作戦時の会話など、シンに対する気遣いも見て取れた。最終決戦直前には、シンにのみ自身の過去とクローンである事を明かし、議長の示す平和な未来を守るように、シンに頼んでいる。最終話では、デュランダル、タリアと寄り添うような形で、メサイア崩壊の爆発に包まれている。また、漫画ではシンを「デスティニープランの象徴」と認識しているシーンがある。

アスラン・ザラ

物語序盤は、シンの才能を認めながらも感情的になりやすい戦い方を否定していたが、中盤以降は、彼の独りよがりとも言える説得がシンを精神的に追い詰める要因ともなっていた。そのため意見の相容れない二人はそれぞれに対する辺りが強くなっていく。中盤から終盤に差し掛かる頃には、議長との確執が原因となりザフトを脱走する。その際にシンに撃墜されているが、瀕死の重傷ながらも救助されている。終盤はシンの敵として立ちふさがりつつもシンの説得を試みていたが、具体性に著しく欠け、彼自身の正義を押し付けるかのような説得は視聴者の間からも説得に見えないとの意見も上がっていた。最終決戦時にはシンと戦いデスティニーを撃破している。

ギルバート・デュランダル

プラント最高評議会議長であり、遺伝子科学者としてDNA解析の権威と称されるほどの秀才。ミネルバ艦長であるタリア・グラディスと過去に交際していたが、二人の間で子をなす事が出来ない事が原因となり別れている。レイとは家族に近い関係を持っているようであり、そのためレイからの信頼は異常なほどに厚い。デスティニープランの発動のために世界を裏から操作するという驚異的な政治手腕を見せ付けたり、シンの戦士としての才能に目をつけ、自身の手駒となるように仕向けるなど、卓越した話術と行動力を有しており、それを遺憾なく発揮する器量も持ち合わせていた。シンがステラを引き渡す際に犯した軍規違反もデュランダルの計らいにより不問とされている。シンにデスティニーを渡し、後の活躍によりフェイスにも任命している。最終決戦直前にはシンとレイをメサイアに呼び、シンの決意を確かめている。最終決戦時にレイに撃たれ、メサイアと共に沈んでいる。

[編集] 関連項目

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