ファントムペイン (機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
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ファントムペインとは、機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場する、架空の特殊部隊の名前。
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[編集] 概要
連合軍のエクステンデットと呼ばれる強化人間を始めとした特殊兵士とブルーコスモス系の機関で育成されたエリート兵や、地球連合内部の反プラント勢力に属する正規部隊で構成されていた。他部隊から資材や人材などを自由に引き抜けるほどの権限を持つ。ブルーコスモスの豊富な資金力を後ろ盾としているため、連合の一般部隊よりも先進的な武器をそろえることもできる。正式名称は第81独立機動群で、「ファントムペイン」は通称である。地球連合の正規の遊撃部隊であると同時にブルーコスモスの、ひいてはロゴスの私兵でもあるというナチス武装親衛隊のような二面性を持ち、連合加盟国とは独立した指揮命令系統を持つことから単なる一部隊ではなく、機動戦士Ζガンダムにおけるティターンズ、もしくは新機動戦記ガンダムWにおけるOZに相当する部隊と思われる。
ティターンズやOZが独自の部隊章はもちろんのこと、制服も独自のデザインを使っており、地球連邦軍もしくは地球圏統一連合軍の一般将兵とは一目で区別がつくのに対し、ファントムペイン独自の制服や部隊章が無いので、一般の地球連合軍将兵との見分けはほとんどつかない。唯一、ネオ・ロアノークが黒を基調とした制服を着用していたぐらいであり、これもあくまでネオ個人の制服であってファントムペイン制式の制服ではないと思われる。余談ながら、スティング、アウル、ステラ、ホアキン隊のミューディーが着用していた制服は地球連合軍の士官候補生の青(男子用)もしくはピンク(女子用)の制服をベースに勝手に改造した物であるが、これは彼らが『モビルスーツの生体部品』若しくは『民間団体からの志願兵』といった『正規の軍人』ではない、という理由で軍紀の適用範囲外として黙認されていたか、普通の兵士(あるいは単に他のキャラクター)と区別しやすくするためにファントムペイン所属の隊員に対しては制服の改造が推奨すらされていた可能性もある。事実、C.E.71年の時点で、同じように部品扱いされていたブーステッドマンのオルガ・サブナック、クロト・ブエル、シャニ・アンドラスもスティングらほど派手ではないが改造制服を着用している。
[編集] 部隊概要
TV本編では、指揮官であるネオ・ロアノーク以下、アウル・ニーダ、スティング・オークレー、ステラ・ルーシェの三人からなるが、32話のベルリン戦までにアウル、ステラの二名が戦死、スティングがMIA(戦闘中行方不明、しかし後に生還したがヘブンズベース戦で戦死)、リーダーであるネオもアークエンジェルに捕縛されるなどで壊滅したように見えた。しかし、機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZERにおいては、彼等とは別動部隊として、ブルーコスモス管轄となる施設で特殊訓練を受けたスウェン・カル・バヤン、ミューディー・ホルクロフト、シャムス・コーザの3人が登場したことから、ネオの部隊はあくまでも独立機動群内の一部隊に過ぎず、その規模は本編で描かれたよりかなり大規模な部隊であると思われる。
今の所、ファントムペインの拠点は中央アジアに存在するが、ヘブンズベースおよびダイダロス基地もファントムペインの指揮下にあると考えられる。また、デストロイを西ユーラシア地域に派遣した部隊を初め、ミネルバ隊が交戦した地球連合軍は、ガルナハンの守備隊とスエズに派遣されたオーブ軍を除き、大半がファントムペイン所属だった可能性が高い。
[編集] 部隊構成と主な使用艦船・機体
ロアノーク隊
- ガーティー・ルー(宇宙母艦)
- ハンニバル級地上戦艦"ボナパルト"
- TS-MA4F エグザス
- RGX-01 (ZGMF-X24S) カオス
- RGX-02 (ZGMF-X31S) アビス
- RGX-03 (ZGMF-X88S) ガイア
- GAT-02L2 ダガーL(&ダークダガー)
- GAT-04 ウィンダム(&ネオ・ロアノーク専用機)
- GFAS-X1 デストロイ
ホアキン隊
- ナナバルク(宇宙母艦)
- ハンニバル級地上戦艦"ボナパルト"
- GAT-X1022 ブルデュエル
- GAT-X103AP ヴェルデバスター
- GAT-X105E ストライクノワール
- GAT-01A2R スローターダガー
※個々の部隊名については正式名称が不明な為、各隊の指揮官名を便宜的に用いる。