明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー(あかしやサンタのしじょうさいだいのクリスマスプレゼントショー)は、フジテレビ系列で1990年から毎年12月24日のクリスマス・イヴの深夜(日付上は12月25日)に生放送されている長寿番組(テレビ番組、バラエティ番組)である(過去に数度だけ、「明石家さんまの史上最大の春の(もしくは夏の)プレゼントショー」として春と夏にも放送されたことがある)。
目次 |
[編集] 番組概要
明石家サンタ(※サンタクロース)に扮する明石家さんまと八木亜希子が1990年の開始当初から司会をしている。八木はフジテレビ退社後も年末年始は帰国していることを理由に継続して司会を務めている。
番組は事前にハガキまたは当日電話で視聴者に不幸話を募集、本番に司会の二人が投稿した視聴者にその話を電話で聞いておもしろければ鐘が鳴り、賞品がもらえるという趣向となっている。単なる不幸話をするだけでは合格できないのが特徴である。
この番組では芸能人が電話で登場することもあり、視聴者と同じ様に不幸話をしておもしろかった時には賞品をもらっている。
単なる不幸話ではさんまは鐘を鳴らすことはない(むしろ「それは幸せじゃないですか」などとフォローにまわり、電話を切ろうとする)。たいがいは上手な「オチ」がつくような格好でまとめなければならず、素人版「踊る!さんま御殿!!」の様相を呈している。近年は不幸話のパターンも出尽くしたため、合格までのハードルが上がっているが、それがこの番組が長く続く要因とも言える。しかし、たまに八木が鐘を奪い取り、鳴らすこともある。
この番組の番宣のため毎年さんま自らサンタの格好をして、小堺一機司会のライオンのごきげんようにゲスト出演している。
商品の数が減少してパネル数も30枚から20枚になり、放送時間も2003年以降、3時間(2時間半)から2時間になるなどの縮小傾向が懸念されている。
[編集] 賞品・レギュラー
合格者は賞品を20枚のパネルの中から選ぶシステムになっている。賞品は海外旅行や自家用車、ダイヤモンドやプラズマテレビなど、異例のハイグレードとなっている。ただしハズレが1、2枚入っている。ちなみにほとんどの商品はタイアップであり、セガのゲーム機「ドリームキャスト」が商品として登場していたときには、当時CMなどで話題になっていた湯川専務が生出演した。
現在は村上ショージ、松尾伴内、木田優夫がレギュラーとして出演。冒頭の賞品紹介コーナーで賞品とともに登場する。
村上ショージは毎年賞品を提供しているがショージ自らが描いた水墨画や筆字等であるため誰も欲しがらず、事実上ほぼハズレに近い。
一方、木田優夫はサイン入りの野球グッズや直筆イラスト等の賞品を提供している。
松尾伴内は賞品紹介でアシスタント女性とミニコントに興じる。ただし、いつものオーバーリアクションで、さんまに毎度のごとくツッコまれている。
レギュラー出演する3人は、出番は殆ど無いものの、3時間近い本番中ずっと同じ立ち位置・座り位置に居座っている。
[編集] 芸能人出場者
- 常連で、一般の電話からかけてくるほどの強者。
- ラジオの本番中にスタジオから電話出演。
- 当時ユニットから離脱させられ強制ダイエット中だった。ヤングタウンレギュラーで事情をよく知っていたためすぐ鐘が鳴らされた。
- 2002年、離婚直後に電話。「東野幸治です」と名乗っただけで鐘が鳴った。
- 離婚直後に電話。東野同様「T.M.Revolutionです」と名乗っただけで鐘が鳴った。
- 「とんねるずのみなさんのおかげでした」で強烈な暴露話をして賞金がもらえると思っていたらウソだったという不幸話とそのあと病気で入院した話の合わせ技で合格し、高級ベッドを獲得した。
- 川端健嗣(フジテレビアナウンサー)
- 2004年の入院中に出演。盲腸の不幸話で鐘を鳴らしたが、あろうことか社員であるにも関わらず車を当ててしまった。
- 2004年一人バーで飲んでいる時に電話。最近ホルモンバランスが崩れ、髭が生えてきたと衝撃告白し、合格。
- 2004年に苦戦の末に鐘を鳴らしたものの、ハズレを引いてしまった。
- あまりにも不幸な話ではなかったために不合格。
- 2005年。「さんまのSUPERからくりTV」のロケで泳げないと最初に言っておきながら、特訓を始めてたったの15分で25mを泳ぎきるまでになってしまい、明石家さんまに「アホンダラ」と厳しく言われてトイレにこもったことを話し、さんまが「八木さん、どうよ?」と尋ねると、八木は数秒間考えた後に明石家さんまが鳴らすはずの鐘を無言で横取りして鳴らし、中国旅行を獲得。
- 2005年。相方のHGとギャラの差が10倍になった話と、相方の仕事のおこぼれを貰おうとハッスルハウスのクリスマス興行を自費で見に行った話をしたが、逆にさんまに励まされてしまう。HGより面白いギャグがでたら合格にすると言われたものの、結局出たギャグは「バッチョコーイ!」(相方の「バッチコーイ!」のパクリ)であったために電話を切られ不合格に。
- 2005年。「いぶし銀の下ネタ・土井ちゃん」として「明石家マンション物語」で活躍していた土井だが、なかなか仕事に恵まれない日々を過ごしていた。そんな中、2005年7月~9月のドラマ「電車男」でネット住人(車掌)役として出演することになった。ドラマ自体が高視聴率であったため、本人はこれを機に仕事が増えることを期待していたが、ドラマ終了後一切仕事のないまま年を終えてしまいそうだという話をして合格。ダイヤのリングとネックレスを獲得。本人は商品の獲得よりも仕事がほしいと話し、またダイヤを獲得後には「自分のほうが輝きたい」と本音を漏らしていた。
[編集] 番組恒例
[編集] 八木さんのファンです
もはや番組恒例と言ってもよい、「八木さんのファンです。」「どこが?」「いえ、別に…。」のやり取りは、1994年大晦日の放送で「八木さんのファンです」と発言した視聴者に対してさんまが「今隣に八木が居るけど、何か言いたいことは?」と問い、「いえ、別に…。」と返したことがルーツとなっている。
2005年はこのやり取りが出なかった。
[編集] アシスタント
商品紹介時に登場している女性アシスタント。2000年頃には当時無名だったMEGUMIもアシスタントをやっていたことがある。2003年まではイエローキャブ所属のタレントを起用していたが2004年からはオスカー所属のタレントに変わった。
2002年度:五十嵐結花、五十嵐りさ、北川友美、本宮純子
2003年度:R.C.T.(根本はるみ、小林恵美、五十嵐結花、かわいかおり、星本香)
2004年度:石橋奈美、橋本愛美、原理恵子、細野由華
2005年度:稲田奈緒、小川奈那、小林加奈、橋本愛実
2006年度:
[編集] その他
- 1999年、番組で電話をかけた相手の電話機にナンバーディスプレイによってさんまが使用している電話の番号が通知されてしまい、電話をかけた相手から逆に電話がかかってくるというハプニングがあった。2000年から番組は非通知でかけるようになった。それ以降、番号通知をしていないと電話を取らない相手には繋がらなくなった。また、生放送で深夜に電話をかけるということもあり、間違い電話がかかってしまうことがある。2002年には2件間違い電話をかけてしまい、一件目の一般人の方は愛想良く対応したのだが、二件目の間違い電話ではさんまが「明石家さんまです」と言って何とか空気を変えようとしたが、時間が時間ということもあり、ひどく激高されてしまった。
- 2002年には八木が結婚。その年の放送ではさんまに「みんなの幸せを吸い取って自分が幸せを作り出す体を持っていた」と揶揄されてしまった。また、この結婚により八木の出演はこの年が最後になるだろうとさんまも含め八木以外は思っていたが本人に全くその気はなかった。
- 2004年は、さんまの盟友である島田紳助が放送時期に丁度謹慎中であり、さんまが放送中に何度も「『島田です』とかいう電話かかってけぇへんかなぁ。絶対合格やのに」とネタにしていた。当然ながらかかってこなかった。
- 2005年に、一般の参加者が放送禁止用語になっている発言をしてしまい(話が全くまとまっていないこともあり危機感を覚えたさんまがソフトにダメ出しして即座に電話を切った)「番組中不適切な発言がありました事をお詫びいたします」と即座にテロップが出された。
- ここ数年さんまは八木に、「いい加減若手に譲れ」「この番組のためにわざわざ帰国しなくても…」などと言っているが、八木が一番のパートナーであると思っているのはさんま自身であり、これもさんまなりの愛情表現であると思われる。
- この番組はあくまでも本当にあった笑える不幸な話がテーマであるが、明らかに嘘と分かるような笑いにならないネタのようなエピソードを商品目当てで話す参加者も多く、生放送ならではのグダグダ感を露呈してしまうこともあり、課題も多い。
- 2002年3月27日放送のワンナイR&Rスペシャル内で「季節はずれの明石家サンタ若手芸人大会」というさんま本人が出演する当番組のパロディを放送。さんまの隣の席には八木の代わりに雨上がり決死隊の蛍原徹が扮する「八木ホトミ」が勤めた。
- 1995年から1999年の合格賞品でさんま自身が不気味だという木彫りの人形「いらない置物」が賞品に並んでいた。1995年に出演した加藤紀子、1996年に出演した堀江淳、1997年当時ニッポン放送でラジオ・チャリティー・ミュージックソンの生放送をやっていた中居正広の芸能人の間で皆、不気味なのでいらないということでたらい回しにされ、毎年賞品に並んでいた。1998年は誰にも当たらず、1999年に一般視聴者に当たって以降、登場していない。
[編集] ネット局
2001年以降放送していないFNS系列局はクロスネット局のテレビ大分、テレビ宮崎だけ(2000年以前は不明)。 また過去に2001年以降で何回か放送されなかった系列局は以下の通り。
[編集] 放送時間
- 1994年12月31日 21:00~23:30 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー"大晦日なのに・・・"編
- テレビの鉄人!大晦日の祭典スペシャルの1コーナーとして放送
- 1996年12月27日 24:50~27:00 明石家サンタの3日遅れのクリスマスプレゼントショー'96
- 1998年12月24日 24:50~27:20 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー'98
- 1999年12月24日 24:40~27:10 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー'99
- 2000年12月24日 25:25~27:25 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2000
- 2001年12月24日 24:30~27:00 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2001
- 2002年12月24日 25:10~27:40 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2002
- 2003年12月24日 25:05~27:05 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2003
- 2004年12月24日 24:55~26:55 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2004
- 2005年12月24日 25:45~27:45 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2005
- 2006年12月24日 24:15~26:45 明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2006
[編集] 視聴率
- 2001年 8.4%
- 2002年 6.5%
- 2003年 6.2%
- 2004年 7.8%
- 2005年 5.9%
[編集] スタッフ
- 構成 : 大岩賞介、詩村博史
- 技術 : 高田治
- セットデザイン : 山本修身
- 選曲効果 : 玉井実(3×7)
- AP (アシスタントプロデューサー) : 高橋味楓
- ディレクター : 藤井貴代美
- 演出 : 三宅恵介
- プロデューサー : 加茂裕治
- 技術協力 : ニユーテレス
- 製作 : フジテレビバラエティ制作センター
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- TOP→プレゼント・募集→明石家サンタ
カテゴリ: フジテレビのバラエティ番組 | 明石家さんまのバラエティ番組 | 特別番組 | クリスマス