春
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とされる。南半球においては半年ずれる。
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[編集] 気候
春は、寒い冬から次第に暖かくなる季節であり、一年のうちで最も気候の良い季節とも言われる。雪や氷が溶け、植物が芽を出す時期である。日本では年度の変わり目とされ、様々な区切りとなり、また、卒業式、入学・入社式、あるいは人事異動など出会いと別れの季節でもある。花見などはこれに重ねて扱われる。
またサマータイムが実施される国では、春の半ば頃から時計を1時間進めることとなる。春にとれるものは旬を参照。
[編集] 言葉
言葉としては正月を新春というように、現在の感覚的には冬の事象に使われる例も多い。旧暦では一月は春であるから、当然ではあるが。その関わりもあって、春には始まりの意味を持たせる場合もある。
また、春から初夏にかけてを木の芽時とも言い、性的活動が盛んになるものとされている。「春にはおかしな行動をとる人が増える」とも言われ、そのような行動をとるものは俗に「春な人」「頭が春な人」と呼ばれることがある。不思議の国のアリスには、「三月ウサギ」が頭のおかしいものとして登場する。
他にも春(しゅん)と言った場合には、性的なことを示す場合が多く、たとえば春画・売買春・思春期などの語がある。
[編集] 春の行事
[編集] 農業
日本では主要作物であるイネの植え付け準備に当たる時期である。初冬から水田ではレンゲが緑肥として栽培され(現在ではほとんど見ない)、田起こし、苗代作りなどが続く。田植えは初夏にはいるかも知れないが、早いところでは本州でも四月に始まる例がある。
梅、桃の開花も春である。他に、菜の花も代表的な春の畑の風景である。
[編集] 春の天文・自然
冬の寒さが和らぐことによって、春になると一般に生物の活動が活発になる。この現れの一つとして多くの植物は花を咲かせ花粉を飛ばし受粉を行う。杉などの花粉は健康被害をもたらすことがあり、花粉症として知られている。又、この季節にだけ発生する植物・昆虫類を総称してスプリング・エフェメラルと呼ぶことがある。春はまた、新芽の伸び始める季節でもあり、常緑樹の落葉もこの季節に多い。
このように柔らかな植物や花が多いことから、またそれを食べる昆虫などの活動も盛んであることから、多くの鳥もこの季節に繁殖を行う。それに伴って鳥がさえずるので、野外はにぎやかになる。
又、積雪地域での雪解け水は貴重な水資源であり、日本においては田植えと密接な関連がある。その一方で地域によっては雪崩や融雪洪水をもたらす場合もある。この他、発達した低気圧が太平洋側を通り且つ気温が低い(地上の気温が0℃未満の場合、地上の気温が0℃以上の場合であっても上空1500mで-6℃未満または上空5500mで-30度未満の場合)と太平洋側に大雪(春の大雪)をもたらし、日本海側を通ると春一番と呼ばれる南風が吹くことでも知られている。
日本においては特に桜の開花が文化と密接な関わりをもち、桜の開花宣言が地域ごとに出され、桜前線が北上する。
[編集] 春を題材にした作品
[編集] 文学
[編集] 和歌など
[編集] 音楽
[編集] 日本の古典
- 『春鶯囀』雅楽 (唐楽)
- 『春庭楽』 雅楽 (唐楽)
- 『春過 (はるすぎ) 』 雅楽 (朗詠)
- 市川検校 『春風』 長歌物地歌曲
- 松浦検校 『里の春』手事物地歌、箏曲
- 松浦検校 『嵯峨の春』 手事物地歌、箏曲
- 菊岡検校 『長等の春』 手事物地歌曲
- 菊山検校『春の曙』 手事物地歌、箏曲
- 幾山検校 『春の契』 手事物地歌、箏曲
- 幾山検校 『磯の春』 手事物地歌、箏曲
- 吉沢検校 『春の曲』(箏曲。古今組の一曲)
- 古川龍斎 『春重ね』 手事物地歌、箏曲
- 富崎春昇 『春の江ノ島』 箏曲
- 宮城道雄『春の海』箏、尺八二重奏曲
- 宮城道雄 『春の夜』箏曲
- 宮城道雄 『春の訪れ』 箏、尺八二重奏曲
- 久本玄智 『春興』 箏二重奏曲
- 久本玄智 『春の恵』 箏、尺八二重奏曲
- 久本玄智 『春の初花』 箏曲
- 『春雨』 端唄
- 『梅にも春』 端唄
- 杵屋正邦 『春興』 三弦二重奏曲
- 長沢勝俊『萌春』 箏、三弦二重奏曲
[編集] クラシック
- ヴィヴァルディ 『四季』
- ベートーヴェン 「ヴァイオリンソナタ第5番 『春』」
- シューマン 「交響曲第1番 『春』」
- ドビュッシー 「交響組曲 『春』」
- ストラヴィンスキー 「バレエ組曲『春の祭典』」
- グリーグ 「『春に寄す』(ピアノ曲集「抒情小曲集]第3集・作品43-6)」
- ベンジャミン・ブリテン 「『春の交響曲』(作品44)」
[編集] 童謡
- 『春が来た』:作詞高野辰之作詞・岡野貞一作曲
- 『春よこい』:相馬御風作詞・弘田龍太郎作曲
- 『春の小川』:高野辰之作詞・岡野貞一作曲
- 『早春賦』:吉丸一昌作詞・中田章作曲
他に、直接には春に言及しないが、サクラ、チューリップ、チョウなどにかかわるものは春を題材にしているものが多い。
[編集] ポピュラー系
- 千昌夫 『北国の春』
- キャンディーズ 『春一番』
- 松任谷由実 『春よ、来い』
- Hysteric Blue 『春~spring~』
- 南野陽子 『吐息でネット』、『春景色』
- B'z 『春』『BANZAI』
- サザンオールスターズ 『Aja』
- 島谷ひとみ 『YUME日和』『春待人』
- TUBE 『青いメロディー』
- 倉木麻衣 『Time after Time~花舞う街で~』
- ふきのとう 『春雷』
[編集] 絵画
- サンドロ・ボッティチェッリ 『春(プリマヴェーラ)』