新幹線総合車両センター
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新幹線総合車両センター(しんかんせんそうごうしゃりょうセンター)は、宮城県宮城郡利府町、仙台市宮城野区、多賀城市に跨がって位置する東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。車両の総合的な整備業務が行われる他、東北新幹線で運用される車両が在籍している。
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[編集] 概要
東北新幹線の開業当初は、車両の整備を行う「仙台第一新幹線運転所」と検査・修繕を行う「仙台工場」とに分かれていたが、後に統合され「仙台総合車両所」に改組。2004年(平成16年)4月より現在の名称になった。JR東日本が所有する全ての新幹線車両が、検査を受けるため定期的にこの車両基地に入場する。また、標準軌に改軌された区間で普通列車として運用される719系電車5000番台、701系電車5000・5500番台もこの車両基地で全般検査を受けるが、これらは新幹線の線路を自走できないため、牽引車クモヤ743形に牽引されて入場する。
全長3.7km、幅260mの広大な敷地を有し、仙台レールセンター、新幹線保線技術センター、総合訓練センターを併設している。JRの従業員が約700名、関連会社を含めると1200名を超えるスタッフがこの車両基地に勤め、新幹線の定時輸送、安全運行を支えている。
[編集] 所属車両
2006年5月1日現在の所属車両。
- E4系電車
- 8両編成(P編成)12本が所属している。
- 東北新幹線「Maxやまびこ」、「Maxなすの」の運用に就く。
- E926形電車(East i)
- 新幹線電気軌道総合試験車。6両編成1本と、中間車1両が所属。
- E954形電車(FASTECH 360)
- 高速試験電車。8両編成1本が所属。
- E955形電車(FASTECH 360 Z)
- 高速試験電車。6両編成1本が所属
[編集] 過去の所属車両
- 200系電車
- この車両基地に所属していた200系電車は2005年までに全てが廃車された。現在敷地内に5両ほどが解体されずに残されているが塗装などの痛みが激しい。
- E1系電車
- 新潟新幹線車両センターに移籍した。
- 925形電車(ドクターイエロー)
- 新幹線電気軌道総合試験車。E926形電車にその役目を譲り、2001年に廃車された。
- 952形・953形電車(STAR21)
- 高速試験電車。1998年に廃車。
- 961形電車
- 高速試験電車。1990年に廃車。
[編集] 構内専用
[編集] その他
新利府駅が最寄り駅であり、駅と車両基地は直結している。
車両基地の構内には、電気機関車EF71-1、ED78-1、ED77-1、ED91-21、ED75-1、ED71-1、蒸気機関車D511108、C11351、C58365が保存されている。
[編集] 外部リンク
現行路線 |
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東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線(長野新幹線)/ミニ新幹線 : 山形新幹線・秋田新幹線 |
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線 |
整備新幹線 |
北海道新幹線・東北新幹線・北陸新幹線・九州新幹線 |
基本計画線 |
北海道南回り新幹線・羽越新幹線・奥羽新幹線・中央新幹線・北陸・中京新幹線 |
山陰新幹線・中国横断新幹線・四国新幹線・四国横断新幹線・東九州新幹線・九州横断新幹線 |
未成線 |
成田新幹線 |
現行列車 |
はやて・やまびこ・なすの・とき・たにがわ・あさま/新幹線直行特急 : つばさ・こまち |
のぞみ・ひかり(ひかりレールスター)・こだま・つばめ |
廃止列車 |
あさひ・あおば |
営業用車両 |
0系・100系・200系・300系・400系・500系・700系・N700系・800系・E1系・E2系・E3系・E4系 |
試験用車両 |
1000形・951形・961形・962形・WIN350・STAR21・300X・FASTECH 360 S・FASTECH 360 Z・軌間可変電車 |
事業用車両 |
911形・912形/ドクターイエロー・East i |
車両形式・記号 |
車両形式・編成記号 |
車両基地・車両工場 |
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元となる計画 |
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