キングクルール
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キングクルールは、レア社が開発したキャラクター。任天堂のテレビゲーム『スーパードンキーコング』シリーズに登場する。2002年にレア社がマイクロソフトに吸収された為、現在クルールの版権は任天堂が持つが、クッパ等との兼ね合いでマリオシリーズには登場していない。アニメ版では、声優:小杉十郎太。
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[編集] 各シリーズにおける活躍
[編集] スーパードンキーコング
- 『スーパードンキーコング』において初登場。大柄のワニで、いつも左目が血走っている。コングファミリーを目の敵にしており、悪の動物軍団・クレムリンを率いてバナナを盗んでいった。
- ブーメランの様な王冠と赤いマントを身につけ、体当たりや鉄球を落として攻撃する。ある程度ダメージを与えられると倒れ、敗北したフリをするが、しばらくすると復活して再び攻撃してくる。
- 偽エンディングのテロップには「監修 キングクルール(本編は英語表記)」の他、クレムリン軍団の名前が出て、終わりの表示も「THE END?」になっている。この偽エンディングは20秒ほどで終わる。
[編集] スーパードンキーコング2
- 『スーパードンキーコング2』では、「キャプテンクルール」が登場した。ドンキーコングを連れ去り、バナナとの引き換えを要求してきた。何故か海賊の格好をしており、部下にも同じ様な格好をさせている。また、キングクルールとの関係は深いらしく、海賊船「バッドクルール」の船内にキングクルールの絵が、後のドンキーコング64の「ガリオンとうだい」ステージの沈没船内にキャプテンクルールの絵が飾ってある。また、一部の部下を共用している。
- 尚、リンクリーの学校の生徒でもあり、先生から「クルールちゃん」と呼ばれている。
- ラッパ型の不思議な銃から、鉄球やガスを撃ったり、逆噴射させてコング達を吸い込んでくる。また、今回は姿を消す事も出来る様になったほか、死んだフリもする。ちなみに、「デビルクルール」という空中戦艦を作っているが、それを戦闘に使った事は無い。
[編集] スーパードンキーコング3
- 『スーパードンキーコング3』では、科学者「バロンクルール」が登場した。ドンキーとディディーを連れ去り(意図不明)、自分も城(後に潜水艦)の中に隠れていた。その間、自宅にあった調理用具などを使って作ったロボット「カオス」を代理のボスとして据えている。尚、結婚しているという事が分かっているが、妻らしき人物はゲーム中に登場しない(ちなみに恐妻家である)。
- 今回は背中に発動機を背負っており、それで空中を飛び回っている。攻撃は殆ど自身の周囲に配置した電極に任せきりで、直積攻撃は少ない。但し、GBC版の『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』では、爆弾を投げてくる。
- 他の2匹との繋がりは全く無く、3に登場したキャラはその後の作品に一切登場していない。
- 以上3作における3匹の繋がりは未だに不明であり、同一人物との説や兄弟との説もあるが、確証は取れていない。但し、本流はキングクルールであり、他2匹はあくまで2、3内限定の登場の様である。
[編集] ドンキーコング64
- 『ドンキーコング64』では、新兵器・ブラストマティック砲でDKアイランドを壊滅させようともくろむが直前に故障。代わりにゴールデンバナナを盗み、ディディーコングら4匹のコングを誘拐する。前3作では、どこか滑稽な一面も見せていたが、今作では、「俺は『しっぱい』が嫌いでね」や「しぬ前にリクエストは?」などと大ボスらしい凄みを見せている。但し、端々にマヌケな姿が残っており、やはりシリアスなキャラを演じきるのは無理だった様だ。
- また、自分の姿をベニヤ板で表現した「キング・カットアウト」というボスを作るなど、意味不明な行動も健在である。
- また「クランジー」という弟がいる事が判明。兄とは違い穏やかな性格だったが、それが災いし、クルールに牢屋に閉じ込められている。牢獄の中にいるので殆ど見る事が出来ないが、体格や力はこちらの方が数倍上である。
[編集] ぶらぶらドンキー
- 『ぶらぶらドンキー』では、ドンキー達がジャングルの祭典「ジャングルピック」を開催しようとしていた所に、空飛ぶメカに乗って現れ、ウィナーメダルを奪い去る。但し運搬途中で大半を落としてしまっており、彼が最終的に持っていたのはたったの3枚であった。また、「キングクルーザーIII」という巨大な飛行艇も作っていたが、船内にトラップを作っているのみで、直接これを使って攻撃する事は無かった。
- 攻撃はドンキーと同じ様な行動をするのみで、武器等を使うことは無かった。その点では今までで最も潔かったと言える。また、倒すとジャングルピック内で使える様になる。クルールを操作できるのはこれが初めての事である。
[編集] 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では、直接の登場は無いものの、フィギュアの一員となっている。その説明文の中で大食いである事などが明らかとなる。
[編集] 余談
ちなみに、英語では「King K. Rool」と表記される。よって、「キング・ク・ルール」と区切って表するのが正しいのだが、日本では特に意識されておらず、正しく呼ばれたのはドンキーコング64内での一回(ボクシングでの対戦者紹介時)に留まっている。
ドンキーコングシリーズ