テレビゲーム
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テレビゲームとは安価で操作の容易な一般消費者向けコンピューターゲームの機器(ゲーム機)、ゲームソフト、及び市場全般を指す和製英語。テレビ受像機をディスプレイとして使う機器が一般的であることからこう呼ばれた。
英語ではVideo Game(ビデオゲーム)と呼ばれるが、こちらはブラウン管ディスプレイを使ったゲーム機全般をこう呼ぶ場合もある。
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[編集] 概要
一般にテレビゲームとは、テレビ受像機をディスプレイとして利用するタイプのコンピューターゲームで、家庭への普及を主とするゲーム機に対する一般名称である。1980年に前後して発売された、ワイヤードロジック(電子回路によりゲームを表現する)のゲーム機を指していたが、後にカセットビジョンやファミリーコンピュータが発売されると、ゲームソフトを外部からカセットで供給するタイプの、家庭用ゲーム機全般を指すようになった。
狭義ではワイヤードロジックなどの形で、遊べるゲームがゲーム機に固定されている家庭用ゲーム機を指し、汎用型のCPUを搭載してゲームソフトにより様々なゲーム内容を提供する機器は余り「テレビゲーム」とは表現しない。しかし中高年層を中心に、「テレビに繋ぐゲーム機」として一括りにテレビゲームと呼ばれている。
[編集] 共通する特長
テレビをディスプレイとするため、今日ではビデオ端子と呼ばれる映像・音声出力端子を持つが、登場した頃にはそのような外部入力端子を持つテレビ受像機は普及しておらず、RF端子と呼ばれるテレビのアンテナに接続する物であった。これはVHF端子に接続する物で、アンテナ線との信号混信を防ぐ意図から、切り替えボックスを使用しての接続だった。音声もVHF信号に乗せられていた。
なおこのRF出力だが、信号レベルは余り高くないことから滲み・チラツキもあるため、接続には調整が必要な場合もあり、また一部機種では混信から直接ゲーム機に接続していないテレビにまで映像信号が飛ぶこともあった。これはファミリーコンピュータの世代まで続いていたが、次第にビデオ端子が普及したため廃れた。
操作系は、ワイヤードロジックでゲーム内容を切り替えられる物が多く見られ、また提供できるゲーム内容はゲーム機によって固定されている事から、専用のコントローラーが本体に直付けか、あるいはケーブルによって接続されていたが、交換は考慮されていなかった。この辺りの事情は同世代の電子ゲームでも同様である。
[編集] 関連する区分
携帯型ゲームとの区別を図るため、その様態から俗に据え置き型ゲームと呼ばれることもある。現在は、テレビゲームと携帯ゲームを合わせて、家庭で遊ぶものとしてコンシューマーゲームと呼ぶのが一般的である。
対して、ゲームセンターの業務用機で遊ぶものをアーケードゲームと呼ぶ。また、パソコンで遊ぶゲームも存在する。
[編集] 広義のテレビゲーム
代表的なゲーム機(ハードウェア)に、ファミリーコンピュータ、Wii、 PLAYSTATION3などがある。
代表的なゲームソフトにはマリオシリーズ、ドラゴンクエストシリーズ、ファイナルファンタジーシリーズ、ポケットモンスターシリーズ、ゼルダシリーズその他多数がある。
対象ユーザー層や機器の特徴の違いから、コンシューマーゲームは、パソコンゲーム市場とは異なるジャンル・タイトルが発売されている。しかし、現在ではパソコン用ゲームが全年齢化され、コンシューマーゲーム機へと移植されることも多々ある。
英語でのVideo Gameの定義と同じく、日本でもコンシューマーゲームとアーケードゲーム、パソコンゲームを総合してビデオゲームと呼ぶ人もいる。