ホッキョクグマ
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ホッキョクグマ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Ursus maritimus | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
ホッキョクグマ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Polar Bear |
ホッキョクグマ(北極熊)は、ネコ目(食肉目)クマ科に属する哺乳類である。全身が白い(正確には内部が空洞になった透明な)体毛に覆われているため、一般的には「シロクマ(白熊)」と呼ばれる。
ヒグマと並び、クマ科では最大のサイズを誇る。また、分岐分類学的には、ホッキョクグマはヒグマに極めて近い位置にある。
種小名の maritimus はラテン語で「海にすむ」という意味である。
[編集] 生態
アラスカ、グリーンランド、シベリアなど、北極周辺の陸地および氷上に生息している。オスの成獣で頭胴長200~250cm、体重は350kg程度だが、800kgを超えた例もあり、しばしば地上最大の肉食獣と呼ばれる。
食性は雑食で、アザラシ、セイウチなどの大型哺乳類、魚のほか、海鳥、イチゴなどの果実、コンブや貝なども食べる。泳ぎが得意で、時速6.5kmほどで65km程度の距離を泳ぐことができると言われる。また、嗅覚、聴覚も非常によく、ことに嗅覚においては氷の下を泳いでいるアザラシの臭いを判別することができるため、これらの能力を駆使して狩りをする。粗食、絶食にも耐え、アザラシ1頭で半年以上生き延びられる。
繁殖期やメスが仔育てをしているとき以外は、単独で行動する。繁殖期は3~6月ごろ。このとき交尾相手のメスをめぐり、オス同士が戦いを繰り広げる。妊娠したメスは地中に作った巣穴にこもり冬眠をし、11月~1月に通常2頭の仔を出産する(まれに1または3頭の場合もあり、4頭の出産記録もある[[1]] )。出生時の仔の体重は1kg程度と、成獣に比べ非常に小さい。オスや妊娠をしていないメスは冬眠をしない。
体毛の色が白く見えるのは保護色と誤解されがちだが、上記にあるように毛は透明で、これは太陽の光を効率的に吸収して身体を保温するためである。保護色でないと考えられる理由は、ホッキョクグマの生活圏に彼らを襲う動物はいない(=天敵がいない)ため、その必要がないから。
野生時の寿命は25~30年だが、飼育下では34年7か月の記録がある。愛媛県立とべ動物園では国内での人工飼育の個体の生存記録が更新され、公式WEBサイト上で映像資料が公開されている。(2005年12月現在満6歳)
ホッキョクグマは肝臓に高濃度のビタミンAを含有しており、これを人間が口にすると死亡することもある。そのため、北極圏に住むイヌイット達の間では、ホッキョクグマの肝臓は食べてはならないと伝えられている。また、彼らは、ソリ用のイヌにも食べさせない。
地球温暖化の煽りを受けて絶滅の危機が高まり、IUCNレッドリスト2006年版では、それまでの「保護対策依存種」(LR/cd)から、さらに絶滅のおそれの高い「危急種」(VU)に変更された。