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コピーガード - Wikipedia

コピーガード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コピーガード(英語:Copy protection)とは、DVDVHSなど映像メディアや、CDMDなどの音楽メディア、その他、パソコンソフトゲームソフトなど各種メディアにおける無断複製を防止するため、著作権者が自ら、その著作物が複製出来なくなるように処理すること。コピーガードは、「コピーライト(著作権)をガードする(保護する)」という意味の造語である。日本でも、1995年平成7年)頃から、コピーガードについて広く知られるようになった。

目次

[編集] 概要

法的には「技術的保護手段」と呼ばれる著作権者の権利の一種である。主たる目的は著作権保護であり、その適用分野は上記のメディアの他、ソフトウェアや印刷物など、多分野に渡る。一般には「コピーガード」「コピープロテクト」「コピーコントロール」「コピー制御」などと称されることもあるが、「コピーガード」という呼称が使われる場合が多い。

近年、技術の発達により著作物の複製・コピーを行った時の質が非常に高いものになり、また短時間で・安価に複製・コピーが出来るようになったこと、複製・コピーを行う装置が普及したことによって世界中で大量の複製された著作物が氾濫するようになってきている(一説によると、世界で出回っているメディアソフトのうち、3本に1本はコピー商品であるとも言われている)。これに伴い、権利者の利権が害されているとの声もある為、著作物に複製を行えないまたは一定以上の複製が行えないようにする技術的な措置が施されることが多くなっている。

複製防止技術に限らず、そもそも、人間が作るモノである以上、完璧なモノなどあり得ない。 従って、ユーザーに「コピーしたい」という欲望がある限り、如何なる高度な複製防止技術を開発しても、コピーを完全に防止する事は、不可能だと言われており、本当の意味で違法な複製防止を確立させるためには、著作権に対する世の中の意識改革が求められる。

[編集] 著作権法上の定義

(著作権法第二条・抜粋)

二十 技術的保護手段 電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法(次号において「電磁的方法」という。)により、第十七条第一項に規定する著作者人格権若しくは著作権又は第八十九条第一項に規定する実演家人格権若しくは同条第六項に規定する著作隣接権(以下この号において「著作権等」という。)を侵害する行為の防止又は抑止(著作権等を侵害する行為の結果に著しい障害を生じさせることによる当該行為の抑止をいう。第三十条第一項第二号において同じ。)をする手段(著作権等を有する者の意思に基づくことなく用いられているものを除く。)であつて、著作物、実演、レコード、放送又は有線放送(次号において「著作物等」という。)の利用(著作者又は実演家の同意を得ないで行つたとしたならば著作者人格権又は実演家人格権の侵害となるべき行為を含む。)に際しこれに用いられる機器が特定の反応をする信号を著作物、実演、レコード又は放送若しくは有線放送に係る音若しくは影像とともに記録媒体に記録し、又は送信する方式によるものをいう。

[編集] 現在実用化されているコピーガード

違法な複製を防止するため、コピーガードは進化を続ける。しかし、新しいコピーガードが開発されると、その後、それを解除する技術も必ずと言っていいくらいに開発されるので、 結局はいたちごっこに陥る事がよくある。この項目では、現在実用化されているコピーガードについて解説する。 過去にコンピュータソフトウェアに使用されていたものについてはWarezに詳しい。

[編集] ビデオなどに使用されているもの

映像信号などに使用されているコピーガードを以下に示す。

[編集] アナログ映像信号

ブランキングエリアに重畳されたマクロビジョン方式のコピーガード信号
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ブランキングエリアに重畳されたマクロビジョン方式のコピーガード信号
マクロビジョン方式のコピーガード信号の波形
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マクロビジョン方式のコピーガード信号の波形

APS(Analog Protection System)とも呼ばれる。アナログ映像信号にかけるコピーガードは、通常我々が画面を通じて見る映像の外側にあるブランキングエリアにかけられる。従って、テレビ・モニタで垂直同調の調整機能があるものではそのブランキングエリアを見ることによってコピーガード信号を見ることが出来る。右図中の1がマクロビジョン信号、2がカラーストライプである。

[編集] マクロビジョン方式
米国Macrovision社が開発したコピーガードシステム。これがかかったビデオソフトをVHSビデオデッキにダビングしても、ダビングされた映像は極端に明るくなったり、暗くなったり、或いは著しく垂直同調が乱れるなどして見るに堪えがたい画像になる。原理的にはVHSビデオデッキに搭載されているAGC回路(Automatic Gain Control回路=入力された画像の利得(gain)を自動調整し、適切な感度を保つための回路)を誤動作させる映像信号を入れることにより引き起こされる。テレビにはAGC回路が無いので映像が乱れることはない。DVDなどのソフトのパッケージに「DVDプレーヤーをVTR経由でテレビに接続するとと画像が乱れることがあるので直接テレビに接続して下さい」と書かれているのはそういった理由である。マクロビジョン方式のコピーガードはAGC回路を備えるVTRでなければ効果を発揮することが出来ない為、初期の頃のVHSやβ・8ミリビデオではコピーガードは働かない。なお、日本においてはマクロビジョン方式のバリエーション的なものも存在し、例えば「松竹方式」「シナノ企画方式」といったものなども存在する。但し、最近のDVDレコーダ等はこのマクロビジョン方式のコピーガード信号を検出したら自動的に録画停止になるなどの動作をするものも多くなっている。波形モニタで表示させたマクロビジョン信号を右図中の1に示す。

[編集] カラーストライプ
「カラーバーストコピーガード」とも呼ばれる。マクロビジョン規格の一部で、急速に変調したカラーバースト信号をビデオ信号に加えることによるコピーガード。前項の「マクロビジョン」と重複して掛けられることが多い。このコピーガードがかかったビデオソフトをVHSビデオデッキでダビングすると、録画した映像には細い横線が15本から25本、均等間隔で入る。「カラーストライプ」と呼ばれるのは、色の乗っている部分にのみこの縞模様が見られる為である。波形モニタで表示させたカラーストライプを右図中の2に示す。

[編集] CGMS-A(Copy Generation Management System - Analog)
映像信号にコピー世代・コピー可否の管理情報をのせ、これに対応するレコーダーに相応の動作をさせるというもの。これには著作者の意図に従い「コピーフリー」「コピーワンス」「コピー禁止」などの信号を選択して付加することが出来るようになっている。アナログの映像信号ではCGMS-Aとして使用される。これにより、コピーが禁止されている映像をHDD・DVD・D-VHSレコーダー(これらに内蔵されたVHSレコーダーを含む。通常はコピー制御対応。)などで録画しようとしても、レコーダー側が自動的に停止するなどして録画することが出来ない。但し、あくまでレコーダー側のみの機能に依存する為、相応の動作をしないレコーダーだったり、レコーダーとの間でその信号を改ざんされてしまうようなことがあれば無力になる弱さを持つ。今のところ、アナログ記録方式のレコーダー(従来から存在するアナログVHS(ノーマルVHS・S-VHSW-VHS)、8ミリビデオベータマックスなど)ではこの影響を受けるものが無い。日本において地上波と衛星放送のデジタル放送(ISDB)で実施されているコピー制御は、このCGMSにより制御されている。放送開始当初は、一部の有料放送を除き、CGMS-Aの内容は、「コピーフリー」だったが、2004年平成16年)4月5日からは、全てのチャンネルの全ての番組が「コピーワンス」に変更された。これによって、多くの視聴者から反発の声がある(詳しくは、「B-CAS」の項目を参照)。

[編集] デジタル映像信号

デジタル映像信号にはさらに強力なコピーガードがかけられており、今後ともその種類・バリエーションが増えていくものと考えられる。現在のところでその代表的なものを以下に示す。

[編集] DTCP(Digital Transmission Content Protection)
日立Intel松下電器産業ソニー東芝の5社が共同で開発し1998年(平成10年)に発表したデジタル伝送用のための暗号化技術。5社が開発したことから「5C(Five Company、ファイブ・シー)」などとも呼ばれる。IEEE1394(Firewire・iLink)用のDTCP-1394やIP用のDTCP-IP(DLNAで使用されているのを確認)などがある。機器ごとにIDを持たせ、公開鍵暗号または共通鍵暗号を利用して相互認証し、双方でコンテンツ保護が行えると認識しあえて初めて録画・再生が可能になるシステム。認証出来るとレコーダー側に復号用のカギを持たせ、映像データなどを暗号化して送信する。CCI (Copy Control Information)によって「Copy Free」「Copy Once」「Copy No More」「Copy Never」の4つのモードを指定できる。また、SRM (System Renewability Message)により不正機器のリストを共有することができ、不正機器のみを排除することが可能。CGMSやSCMSのようにレコーダー側の機器に依存することは無くコンテンツ保護機能を持たない機器を排除出来るので、それらよりは強力であると言える。ただ、強力とは言っても、DTCPもまた、決して完璧ではないので、将来破られてしまう可能性は、決してゼロではない。既に、世の中には、DTCPを研究するクラッカーなどが少なからず存在する事が推測される。

[編集] CSS(Content Scramble System)
多くのDVD-Videoソフトで採用されているコンテンツ暗号化システム。映像コンテンツを暗号化し、その暗号鍵を複製できないエリアに記録するもので、これが施されたソフトはパソコンなどで単純にコピーしても暗号鍵自体は複製できないため再生できない。リアルネットワークス子会社のDVD-Video再生ソフトウェアにCSSの解除キーが暗号化されずに埋め込まれ、これをノルウェーの当時16歳の少年ヨン・レック・ヨハンセンが解析、1999年(平成11年)にCSS回避ツールDeCSSを開発・公開した。現在ではDeCSSと同種のソフトウェアが多数インターネットなどで出回り、容易にCSSを解除できるようになってしまっている。なお現在のところ、CSSの位置づけは「アクセスコントロール技術」であり、著作権法で保護されているコピーガードには該当しないというのが文化審議会の見解である。

[編集] CPRM(Content Protection for Recordable Media)
コピーワンス番組を録画するときに使われる方式。現在のところDVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD-R DLには対応した製品が存在する。ただしいずれのメディアも利用するには対応した機器(DVDドライブなど)やライティングソフトが必要である。CSSの暗号鍵が破られたことに対する反省からさらにシステムを強化し、万一暗号鍵が破られても対処出来るようにしたものである。固有のメディアIDをBCA(Burst Cutting Area)と呼ばれる、ライティングソフトで書き込めないDVDの最内周部分領域に書き込み、映像データは暗号化して記録する。パソコンなどを使ってデータはコピーできても、メディアIDを書き換えられないので復号できず、映像などを見ることは出来ない。この方式により録画されたメディアは、CPRMに対応したAV機器(データ復号を許されている、デバイスキーを持った機器)でなければ見ることが出来ない。パソコンソフトによるメディア鑑賞の場合は、インターネットを経由しての認証が必要になる。再生時は、このメディアIDと別のMKB(Media Key Block)によって作られる暗号鍵と、AV機器の持つデバイスキーで復号が行われるが、万一暗号鍵が破られてもメディア側のMKBデータを更新してしまえば、そのメディアの復号が行えなくなり、映像を見ることが出来なくなる。

[編集] CPPM(Content Protection for Prerecorded Media)
再生専用メディアのコピープロテクト方式。原理的にはCPRMと同じである。主にDVDオーディオメディアに採用されており、日本においては同品質の複製は「コピー不可」となっている(アメリカでは「コピーワンス」で決着。但し日本でも、CDレベルの品質に落として複製する場合は「コピーワンス」である)。
ちなみに、DVDの次世代規格であるブルーレイディスクHD DVDでは、CPRMやCPPMに比べ、より一層解除を困難にする、AACSなどの新しいコピーガードをパッケージソフトなどで採用するという。

[編集] リージョンコード
DVDを再生することが出来る地域を制限する地域コードのことで、再生したいディスクとプレイヤーのコードが一致しなければ再生することは出来ない。日本のリージョンコードは2となっており、特定の地域でないと再生出来ないことからプロテクトの一種と言える。(ただし市場ではリージョンフリーのプレイヤーも出ている)各地域毎のリージョンコードは次の通り。

0(ALL) 全世界で再生可
1 アメリカ・カナダ・世界の米領島嶼部
2 西欧諸国・中近東諸国・南アフリカ・日本・グリーンランド
3 東南アジア諸国・香港・韓国・台湾・カンボジア・フィリピン・ミャンマー
4 オーストラリア・ニュージーランド・大洋州諸国・メキシコ・中南米諸国・西サモア・ミクロネシア
5 ロシア・旧ソ連諸国・北朝鮮・モンゴル・南アジア諸国・アフリカ諸国
6 中国
7 未設定
8 国際航空航路など特殊用途

[編集] HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)

最新鋭のデジタルAV機器には、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子が搭載され、最近話題になっているが、 このHDMIは、もともとは、パソコンディスプレイを接続するための標準規格として広く採用されたDVI( Digital Visual Interface)がベースとなっている。DVIは、広帯域のデジタル信号を伝送する事が可能で、十分余裕のある伝送速度も確保出来るとあって、 HDTV時代とも言える今日のAVの世界を支える重要な規格と位置づけられた。 それまでにもHD信号の伝送用として、D端子があったが、伝送出来るのは映像信号のみで、音声については、別途ケーブルが必要だった。しかも、アナログ伝送なので、画質や音質がケーブルの質などに左右されかねない。その点、HDMIなら、たった1本のケーブルで映像信号、音声信号、コントロール信号が伝送出来てしまう。それが、メーカー各社の商品開発には好都合だった。 2004年平成16年)5月には、Ver.1.1となり、DVDオーディオの伝送も可能になり、更に、2005年(平成17年)8月には、SACDの伝送が可能なVer.1.2となり、同年12月には、Ver.1.2aに発展した。このように、大いに可能性のある規格だが、鮮明な情報がデジタルのまま伝送出来るとなると、著作権保護の観点ら、問題が生じかねない。そこで、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)という方法が採用された。 HDCPは、映像再生機器からディスプレイなどの表示機器にデジタル信号 を送受信する経路を暗号化し、コンテンツが不正にコピーされるのを防止する著作権保護技術(コピーガード)のひとつである。

今や、各社のDVIやHDMIなどのデジタルインターフェースの暗号化に用いられてる。しかし、アナログ信号の場合は、デジタル信号のような暗号化は原理的に不可能である。前述のようにコピーガードの除去も容易であると推測される。このため、HD信号がアナログ端子から出力されるとなると、作品の海賊版などが造られかねないとの懸念がある。そこで、BDHD DVDでは、AACSという新しい技術で、HD信号の出力を制限しようとした。具体的には、ソフトに収められている映像をHD画質で見るためには、HDMI端子のHDCPを必須とし、D端子などのアナログ端子から出力される映像信号については、強制的にダウンコンバートする事により、DVD-Video並に制限するというもの。これなら、たとえコピーガードの除去により、海賊版などが造られるとしても、その画質は、従来のSD画質であり、HDとはならない。

著作権保護の観点から、画期的な方法だと考えられた。ところが、1990年代までに発売されたアナログハイビジョンテレビや、旧式のビデオプロジェクターなどには、HDMI端子が搭載されていないため、これらの機器では、HDTV対応であるにも関わらず、HDの高精細な映像では楽しめない事になってしまう。このため、旧来のAVファンからは、反発の声があった。

そこで、AACSでは、2011年(平成23年)まで、暫定的に、HD画質でのアナログ出力を認める事にした。それ以降のHD画質でのアナログ出力ついてはどうするのか、今後議論するという。

[編集] 音楽メディアなどに使用されているもの

前述の映像信号とは異なり、音声信号の場合は、アナログケーブルを使用しての複製は現在のところ無制限である。ここでは、光ファイバーケーブルを用いたり、パソコンなどを用いて行うデジタル方式での録音・複製について紹介する。

[編集] SCMS(Serial Copy Management System)

民生用のデジタルオーディオ機器(MDDATなど)が装備するデジタルコピーの制御機構の1つ。デジタルオーディオインターフェイスでは、デジタル化されたオーディオデータとともにデータや機器などに関する様々な情報を転送できるように設計されている。この情報の中に、著作権保護の状態を示すビットとオリジナルソースなのかコピーなのかを示すビットが用意されており、これを使用して複製制御情報を転送、録音機側で録音の可否を決定する仕組みになっている。一般的な音楽CDやデジタル放送などをデジタル録音した場合には、データは「保護されたコピー」として扱われ、このメディアからのデジタル出力に対して、録音機器は録音を拒否するように動作させる(コピー不可)。つまり、「デジタルでコピーされたものをさらにデジタルでコピーする」という2世代目のコピーが作成できないようになっている。著作権状態が不明確なアナログ録音の場合には、「保護されたオリジナル」として扱われ、1回だけデジタル経由でコピーすることができる(コピーワンス)。CGMS-A同様、レコーダ側の機能のみに依存するという弱さを持つ。ただし、その音楽の著作権の所在に関わらず一律にSCMSの影響を受けてしまう事になるので、例えば、自分たちで作詞作曲演奏などを手がけた音楽のレコーディングに民生用のデジタルオーディオ機器を使用した場合に、自分たちが著作権を有しているのにメディアのバックアップが作成できないといった問題が必ず起きてしまう。

[編集] HCMS(Hi-Speed Copy Management System)

民生用のデジタルオーディオ機器(MDCD-Rなど)のうち、高速録音が可能な機器が装備するデジタルコピーの制御機構。高速録音では短時間で複製が可能になったが、そのままでは短時間で大量に複製が作れてしまい、海賊版などの発生につながる恐れが出てくる。そのため、高速録音開始から一定時間(74分であることが多い)は、同じ曲を再び高速で録音できないようにしている。ただし、前述のように、音楽制作などで民生用のデジタルオーディオ機器を活用する個人やアマチュアの音楽グループなども存在するので、HCMSについても、賛否両論である。

[編集] コピーコントロールCD

コピーコントロールCDの項目を参照のこと。

[編集] フロッピーディスクに使用されているもの

NECPC-9800シリーズが全盛のころは、MS-DOSのゲームディスクなどで、その会社独自のコピーガードが採用されていた。当時はまだ、CD-Rドライブなどは大変高価(50万円前後)で、一般の消費者は入手しにくかった。このため、ゲーム会社などが、コピー抑止のためCD-ROMなどを積極的に採用していたという。

[編集] ゲーム機に使用されているもの

[編集] セガサターン

外周に記録されたコピーできない特殊フォーマット部分を読み取ることで正規品かどうかを判別する。特殊フォーマット部分より外側の記録面にSEGAのロゴがあったため、この方式はサターンリングと呼ばれた。

[編集] プレイステーション

  • 内周のコピーできない領域に記録されたデータを読み取ることで正規品かどうかを判別する。
  • 正規品だと判別後も読み取りに関係なく正規品であるという信号が流れ続けると、今度はその信号を正規のものではないと判断する。この際に初期バージョンでは赤い手が画面上に表示されるため、この方式はレッドハンドプロテクト(RHP)と呼ばれた。

[編集] ゲームソフトに使用されているもの

ProRingが適用されているCD-ROM。線状の領域が確認できる
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ProRingが適用されているCD-ROM。線状の領域が確認できる

[編集] SafeDisc

米国・Macrovision社が開発したパソコン向けCD-ROM用プロテクト。ディスク上に故意にエラーセクタを挿入し、読み込み時にそれをチェックすることにより正規品を見分ける(ディスクのコピー時にはもっぱらエラーセクタを補正しようとするのを利用)。CDのATIP情報を読み込み、CD-ROMとCD-R/RWを判別するギミックも途中で組み込まれた。複製を防止する能力は高いが、正規品をコピー品と間違える、いわゆる誤動作の発生率もやや高い。
プロテクト解除技術向上に合わせバージョンアップ(いたちごっこ)を重ねている。

[編集] Alpha-ROM

韓国・SETTEC社が開発したパソコン向けCD-ROM用プロテクト。ディスク上に故意に重複したセクタを設置し、そのセクタがあるかどうかで正規品を見分ける(重複したセクタのアドレスや内容はコピーされない)。セクタの重複がなければデータとしても破損している。誤作動する頻度は2003年1月(日本導入)以前のバージョンは一部ドライブメーカーのドライブで壊滅的な誤爆率を出した。(この大量誤爆は、開発元の韓国、および日本国内の研究室では殆ど使用されていなかったメーカーのドライブで発生した。特に有名なドライブメーカーとしては松下製(パナソニック)であり発生理由はピックアップ開始エリアが丁度エラーセクタの場所から開始していたため。ちなみにこのプロテクトを国内で採用した最初のソフトはONE~輝く季節へ~(フルボイス版)で初回出荷分約2000本のうち、23本で発生した。)しかしそれ以降のバージョンはさほど多くなく強度が強い。このため美少女ゲーム界ではもっとも普及している。しかしこのプロテクトを採用したCDは構造上CD-ROM規格から外れているのではないかとの疑惑もある。

[編集] ProRing

イーディーコントライブが開発した国産のプロテクト技術で、コンピュータソフトウェア倫理機構が公認している技術。ディスクの記録面にあらかじめ無信号部分を作成し、エラーセクタとして認識させることで不正コピーを防ぐ。かつて「リングプロテクト(正式にはリングプロテック)」と呼ばれていたものとほぼ同様である。誤動作はほとんど無いが若干コピーされやすい。また、プロテクト領域には有用なデータを書き込めないため、メディア中に使用できる容量が40MB減ってしまうのも問題である。無信号部分が黒い線として視認できるのが特徴。(無信号部分が2本、または4本のものも存在する)

[編集] Star Force

Star Force社が開発したパソコン向けCD-ROM用コピープロテクト。そのほとんどは起動もしくはインストール時にシリアルIDを入力する。起動時にディスクの記録密度により、正規品であるかチェックする。ドライブに負荷を与えることや誤作動が多く、問題点が多い。

[編集] ROOT

ハドソンと日本ビクターが共同開発した国産プロテクト。重複セクタと、断続的に配置された欠落セクタを用いることで不正コピーを防ぐ。
SecuROM
CD-Cops
TAGES

[編集] コンピュータソフトウェアに使用されているもの

[編集] ドングル

USBADBシリアルポートなどにドングルと呼ばれる専用のハードウェアを装着することにより、保護対象のプログラムのアクセスを許可する方法である。この方法もソフトウェアの物理的なコピーを可能とした上で、ソフトウェアの無制限な起動を阻止することができる。ただし、ドングルそのものを紛失してしまうと起動が不可能になる、専用ハードウェアの設計・製造の費用が比較的大きいなどの問題もある。

[編集] キー・ディスク

ソフトウェアの入っているディスクを挿入しないとソフトウェアが起動できないようにする方式

[編集] アクティベーション

導入時などにシリアルナンバーやハードウェア情報から一意に特定できるナンバーを発行し、そのナンバーに従ったコードをインターネット電話経由で伝えることによって導入を続行するプロテクトのことである。Windows XPが代表例である。物理的なコピーを可能とした上で、同一シリアルナンバーからの登録を阻止することが可能である。ただし、アクティベーション機構そのものを破壊(クラック)されると無効化されてしまう欠点もある(ドングルやキー・ディスクにも同じことが言える)。

[編集] 紙メディアなどに使用されているもの

紙幣、一部の公文書定期券など、複製やスキャナなどで取り込んでの偽造が問題になりえる紙メディアには、ホログラムや特定のパターン(意図的にモアレが出やすい、コントラストが変化すると潜在化していた模様が顕在化するなど)を配することによって、偽造を困難にさせる機構が導入されている。


[編集] 技術的保護手段回避の禁止

先述のようなコピーガードを回避・消去する装置を仮に作ることが出来たとしても、それを販売・配布することは著作権法及び不正競争防止法で禁止されている。また、これらの装置を使って故意にコピーガードを消去・回避して録音・録画を行うことは著作権法による私的使用の許容範囲を超えた著作物複製と見なされ、最終的には著作権侵害となる可能性をはらんでいる。(但し、その著作物の保護期間が満了した場合は、パブリックドメインとなるため、コピーガードを消去・回避して録音・録画を行ったとしても、合法となる。しかし、パブリックドメインになっても、その著作物を著しく改変したりすると、著作者人格権を侵害する恐れがある。)

さらには、文部科学省などを中心にコピーガード回避関連の情報を規制・取り締まろうとする動きがあるとも言われている。

(もっとも、著作権者からの許諾があれば、コピーガードを回避・消去する事が合法的に可能になるわけだが、日本では、一般消費者向けのこうした著作権ビジネスは、ほとんど存在しないのが現状だ。)

[編集] コピーガード回避・消去装置の販売等の禁止

(不正競争防止法・抜粋)

第2条 この法律において「不正競争」とは、次に掲げるものをいう。

10.営業上用いられている技術的制限手段(他人が特定の者以外の者に影像若しくは音の視聴若しくはプログラムの実行又は影像、音若しくはプログラムの記録をさせないために用いているものを除く。)により制限されている影像若しくは音の視聴若しくはプログラムの実行又は影像、音若しくはプログラムの記録を当該技術的制限手段の効果を妨げることにより可能とする機能のみを有する装置(当該装置を組み込んだ機器を含む。)若しくは当該機能のみを有するプログラム(当該プログラムが他のプログラムと組み合わされたものを含む。)を記録した記録媒体若しくは記憶した機器を譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引渡しのために展示し、輸出し、若しくは輸入し、又は当該機能のみを有するプログラムを電気通信回線を通じて提供する行為

(著作権法・抜粋)

第120条の2 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。

技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とする装置(当該装置の部品一式であつて容易に組み立てることができるものを含む。)若しくは技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とするプログラムの複製物を公衆に譲渡し、若しくは貸与し、公衆への譲渡若しくは貸与の目的をもつて製造し、輸入し、若しくは所持し、若しくは公衆の使用に供し、又は当該プログラムを公衆送信し、若しくは送信可能化した者

[編集] コピーガード回避・消去装置による録音・録画の禁止

(著作権法・抜粋)

第30条(私的使用のための複製)

著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、 次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。

  1. 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合
  2. 技術的保護手段の回避 (技術的保護手段に用いられている信号の除去又は改変(記録又は送信の方式の変換に伴う技術的な制約による除去又は改変を除く。)を行うことにより、当該技術的保護手段によつて防止される行為を可能とし、又は当該技術的保護手段によつて抑止される行為の結果に障害を生じないようにすることをいう。第120条の2第1号及び第2号において同じ。) により可能となり、又はその結果に障害が生じないようになつた複製を、その事実を知りながら行う場合

[編集] コピー・複製制限について

複製・コピーがコピーガードにより制限される中、一方で「私のお気に入り」といった形でベスト盤を作ったり、テレビCMの部分だけをカットして編集するなど、音楽・映画ソフトを自分の好みに合わせて楽しみたいと思うことはごく自然なことであり、CDDVDなどのメディアが破損した時のバックアップを取りたいと考えるユーザーも少なくない。

それゆえ、合法的にお金・代金を払っている利用者に対しても過剰な使用制限をかけているのではないかと問題視する意見も多い。アメリカでは「フェア・ユース規定」というものが法的にも認められているが日本ではそれが無い為、今後はますます著作権所有者の言いなりにユーザが翻弄され、経済的な負担を強いられると共にユーザビリティも失われていくのではないかと懸念する声もある。

しかし、2004年末頃から各音楽メディア会社はユーザーからの激しい批判を受けたコピーコントロールCDの販売を縮小する方向に入った。(一部の会社はその効果に疑問を呈して当初から同技術を採用しない方針を取っている) 行過ぎた著作権保護技術は、ユーザーの不信感を招き、放送記録メディアなどにおけるせっかくの新技術も、コピーガードが足かせとなって普及を妨げかねない。デジタルテレビ放送に関しても、2004年平成16年)4月5日より始まった「コピーワンス」規制が、普及阻害の原因の一つに挙げられ、コピー制御の緩和(数回までのコピーを可能とするなど)を検討に入った。だが、2006年(平成18年)8月現在になっても、結論は出ていない。

なお、日本のデジタルテレビ放送におけるコピーガードについては、「B-CAS」の項目で、詳しく解説しているので、そちらを参照していただくといいだろう。

[編集] リージョンコードについて

ソフトメーカーがソフトウェアを再生できる地域を制限することはユーザーの知る権利幸福追求権に反すると考えられる。


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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