くびき野 (列車)
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くびき野(くびきの)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が、新井駅~新潟駅間を信越本線経由で運行する快速列車の名称。列車名は新潟県西部の「頸城地方」に由来する。
[編集] 運行概況
現在は1日3往復が運行されている。停車駅を特急列車並みに絞り込んでおり、新潟県上越地方と新潟都市圏を短時間で結ぶ列車として多くの乗客に利用されている。
- 使用車両
- 新潟車両センター所属の485系電車により運行されている。
- 運行開始当初は全席普通車自由席の4両編成(全車禁煙)だったが、特に朝に新井を発車する1号と、夕方に新潟を発車する4・6号で混雑が著しかったため、2006年5月20日から全列車が6両編成となり、普通車指定席とグリーン車指定席が設置された(引き続き全車禁煙)。
- 停車駅
新井駅 - (北新井駅) - (脇野田駅) - (南高田駅) - 高田駅 - 春日山駅 - 直江津駅 - 柿崎駅 - 柏崎駅 - 宮内駅 - 長岡駅 - 見附駅 - 東三条駅 - 加茂駅 - 新津駅 - 新潟駅
- カッコ内は「くびき野4号」のみ停車。4号は直江津~新井間各駅停車となっている。
[編集] 信越本線長野以北優等列車沿革
(以南はあさま (列車)を参照)
- 1961年10月1日 長野駅~新潟駅間の準急列車「よねやま」が運行開始。
- 1962年12月1日 名古屋駅~新潟駅(中央本線・篠ノ井線経由)間の急行列車「赤倉」が運行開始。
- 1963年10月1日 新井~新潟間の準急列車「くびき」運行開始。
- 1961年 準急「よねやま」、上田駅発着に変更(但し上田駅~長野駅間は普通列車)。
- 1965年 準急「くびき」、田口駅(現・妙高高原駅)発着に変更。
- 1966年 準急列車廃止に伴い、「くびき」と「よねやま」が急行に昇格。
- 1968年 「くびき」と「よねやま」が統合、愛称が「よねやま」に統一される。また、青海駅・糸魚川駅~新潟駅間(長岡駅経由)の急行「ひめかわ」が越後線経由に経路変更。
- 1972年 「よねやま」が上越線経由で上野駅~直江津駅間を運行する急行列車の愛称となったのに伴い、「とがくし」に改称。(その後の「よねやま」についてはとき (列車)を参照。)
- 1982年11月15日 気動車で運行していた急行「赤倉」が、165系電車化。急行「ひめかわ」が廃止、柏崎駅~新潟駅間の快速列車(愛称なし)に降格。
- 1984年4月8日 越後線・弥彦線の電化完成に伴い、柏崎駅~新潟駅間の快速列車が廃止。
- 1985年3月14日 「赤倉」がエル特急「しなの」と系統分離。「赤倉」は名古屋~妙高高原間の臨時列車に格下げ、新潟口の急行は運行区間を松本~新潟(松本~長野間は普通列車)間に短縮し、「南越後」に改称。
- 1988年3月13日 「とがくし」と「南越後」を統合し、「赤倉」に改称。
- 1991年3月16日 「赤倉」のうち、1往復を長野~新潟(越後線経由)間の快速に格下げ、快速「やひこ」運行開始。
- 1993年12月1日 快速「やひこ」廃止。
- 1997年3月22日 高田駅~新潟駅間の特急「みのり」、1往復で運行開始。
- 1997年10月1日 長野行新幹線開業に際し、急行「赤倉」2往復が「みのり」に吸収され全廃。「みのり」は長野~新潟間2往復、高田~新潟間1往復となる。
- 2000年12月2日 「みのり」のうち、長野発着1往復が廃止。この改正で残存した長野発着1往復は長野総合車両所所属の183・189系6両編成で運転されることになる。また、高速バスや新幹線の高崎乗換え利用に押され、全体的に運行状況としてはあまり芳しくない状況でもあった。
- 2001年12月1日 「みのり」長野発着の1往復が廃止となり、「みのり」の運行区間は高田~長岡・新潟間の2往復となる。183・189系6両編成が運用から離脱。
- 2002年12月1日 特急「みのり」を快速に格下げ。快速「くびき野」として新井~新潟間3往復で運行開始。
- 2004年10月27日~11月28日 10月23日に発生した新潟県中越地震の影響により、上越新幹線越後湯沢駅~新潟駅間が不通になったことを受けて、長野新幹線への乗り継ぎを図るため、長野駅から信越本線・越後線を経由し、新潟までを結ぶ臨時快速列車が4本設定された。この際には災害時の緊急輸送のため、485系の通常車、リニューアル車、ムーンライトえちご用車が使用された。全車自由席。グリーン車も開放され、喫煙車も禁煙となっていた。また、一部の列車では「くびき野」「妙高」と同時刻で運転されていたものもあった。
- 2005年?月 6両運転時に連結されていた喫煙車も禁煙となる。
- 2005年12月 羽越本線特急脱線転覆事故で新潟車両センターのR編成6両が使用できなくなったことによる車両不足の影響で、くびき野号代走編成のT18編成6両が運用から外れた。変わりに予備車扱いだったR2編成9両を編成変更した、グリーン車連結無しの6両がくびき野運用に充当されることになる。
- 2006年1月23日 信越線の茨目~安田間でくびき野3号が乗用車と衝突。充当されていたT21編成4両が使用できなくなり、くびき野号はT22編成4連と、R2編成グリーン車無し6両の2編成体制となる。
- 2006年2月? 事故の影響で、充当編成がT22編成4連と、R2編成グリーン車無し6両の2編成であったが、T21編成が復帰したため、全列車元通りのT21編成とT22編成の体制に戻る。
- 2006年5月20日 「くびき野」全編成が現行の普通車自由席のみだった485系4両編成から、半室普通車指定席・半室グリーン席を設けた同6両編成に増備。