豊橋駅
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豊橋駅(とよはしえき)は、愛知県豊橋市花田町西宿無番地にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋鉄道(名鉄)の駅である。
東三河地方の玄関口。豊橋駅前にある豊橋鉄道(豊鉄)東田本線(通称:市内線)の電停、駅前電停(えきまえでんてい)についても記述する。
トランパスが使用可能であるが、名鉄・JR間で乗り越す場合は精算が必要となる(後述)。
日本貨物鉄道(JR貨物)の豊橋オフレールステーションが併設され、西浜松駅へのトラック代行便が運行されている。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
東海道新幹線は2面3線(上下本線はホームなし。下りは待避線1線単式、上りは待避線2線島式ホーム)、在来線は5面8線のホームを持つ地上駅。
東海道本線、飯田線、名鉄名古屋本線は、同じ改札口を利用する。新幹線の駅としては米原駅と同じく地上駅である。
なお、飯田線と名鉄名古屋本線の列車は、平井信号場の分岐までは同じ線路を走る。これは、飯田線がもともと私鉄で、複雑な経緯を持っているためである。(後述)
9,10番線が欠番になっているが、国鉄時代二俣線用ホームであった。今は、列車留置線専用になっていてホームは乗務員が使用している。
- のりば
1・2 | ■飯田線 | 豊川・飯田方面 |
---|---|---|
3 | ■名鉄名古屋本線 | 名鉄名古屋・名鉄岐阜・佐屋・中部国際空港方面 |
4 | ■東海道線 | 名古屋方面 |
■飯田線 | 豊川・飯田方面 | |
5 | ■東海道線 | 名古屋・浜松・静岡方面 |
■飯田線 | 豊川・飯田方面 | |
6~8 | ■東海道線 | 名古屋・浜松・静岡方面 |
11・12 | ■新幹線 | 静岡・東京方面 |
13 | ■新幹線 | 名古屋・新大阪・岡山方面 |
上記の通り、東海道本線は下りは4~8番線、上りは5~8番線と発車出来る番線が多いので、乗る際には注意が必要。浜松直通快速系統の場合は、上り6番線、下り7番線と概ね決まっているが、例外も多々ある。また約毎時1本の割合で、上り列車が6番線到着後、折り返しを7番線に転線するのがあるが、列車の到着が遅れたときなどは、そのまま6番線で折り返すこともある。その際には電光掲示板や放送で変更されたことを促す措置をとる。
また4番線はホーム有効長が6両分しかなく、8両編成の列車などは使用できないため、名古屋方面の普通列車の折り返しが主となっている。
ちなみに、本線(ここでの本線とは通過列車などが使用する分岐無しの線路)は上りは6番線、下りは7番線である。
飯田線・名鉄名古屋本線の停車する1~3番ホームは頭端式ホームのため真正面から列車を見ることが出来るということや、ゆうきまさみ原作のアニメ『究極超人あ~る』で登場したこと、また元来からいわゆる『電車オタク』(鉄っちゃん)に人気の駅であり、カメラ・三脚をもって訪れる乗客も数多くいる。なお、目下のところ名鉄が使用する3番線のみプラットホーム高さが低い。
本劇中において、飯田線が重要ポイントとして登場するため、主人公たちが旧豊橋駅(東口)のベンチで野宿するという描写がある。
当時の駅はまだ市電の駅が離れた場所にあり、当時の風景がはっきりと伺える貴重な資料である(なお、製作スタッフはこのOVA製作のためにロケーションを行ったため、その他の駅なども非常に精密に劇中で再現されている)。
[編集] 駅周辺
[編集] 東口
※尚、各々(A)(B)(C)の各記号は豊橋駅起点での距離の区別を示す。
- (A)…豊橋駅より至近の距離に位置
- (B)…豊橋駅より300~400m前後の距離に位置
- (C)…豊橋駅より450~600m、それ以上の距離に位置
- 鉄道施設
- JR東海・豊橋運輸区(徒歩約10分)(C)
- 金融機関
- 商業施設
- 豊橋駅ビル「カルミア」
- 牧天真堂薬局
- マツモトキヨシ
- 豊川堂
- 無印良品
- サンジェルマン
- ヤマサちくわ
- 若松園
- 壺屋
- フライングマグカフェ
- エクセルシオールカフェ
- アニメイト
- ホテルアソシア豊橋(豊橋駅ビルと一体化)
- 豊橋グランドホテル(B)
- 豊鉄ターミナルホテル(A)
- 豊橋グリーンホテル(A)
- 壺屋
- 豊橋駅ビル「カルミア」
- 名豊ビル(B)
- 開発ビル(B)
- 豊橋丸栄(B)
- サンヨネ魚町本店(市電「札木駅」が最寄り駅)
- 精文館書店本店(A)
- ヤマト楽器店精文館ビル店(A)
- ブックオフ豊橋駅前店(A)
- マクドナルド豊橋広小路店(A)
- メイド喫茶Maid cafe and dining "Cock Robin"(B)
- はなまるうどん豊橋広小路店
- すき家豊橋広小路店(A)
- (有)大正軒
- 旅行代理店
- 金券ショップ
- チケットプラス豊橋駅東口店
- 中部コイン豊橋店
- ラビット
- 公園
- 豊橋公園(市電「豊橋公園前」駅が最寄り駅)
- 松葉公園
- 予備校
- 河合塾豊橋校(徒歩約3分)
- 進学研究会
[編集] 西口
- 鉄道施設
- JR東海・豊橋保線所(新幹線) ・岡崎保線区(在来線)
- 商業施設
- サーラ・ガスビル
- 飲食店
- コメダ珈琲館
- 旅行代理店
- 日本旅行豊橋支店
- 金券ショップ
- チケットプラス豊橋西口店
- 中部コイン豊橋西駅店
- 病院
- 成田記念病院
- コンビニ
- ファミリーマート羽田町店
[編集] バス停
豊橋駅前は、東三河各方面と中部国際空港・新宿方面に行くバスが発着する、バスのターミナルがある。
行き先(路線)により、豊橋駅の東口か西口に停留所がわかれている。
[編集] 名鉄とJRが同居する、豊橋駅の特徴
豊橋駅の1~3番ホームは名鉄名古屋本線とJR飯田線が共同使用している。通常は1,2番線を飯田線、3番線を名鉄が使用するが、緊急時には共用できるように信号システムは統一されている。しかし、以前3番線で人身事故が発生した際も、名鉄は豊橋~伊奈間を不通にしてJRに代替輸送を行わせていたことがあり、実際にそのシステムを使用することはほとんど無いと思われる。
名鉄とJR飯田線が共同使用しているのは、かつて名鉄線に荷物列車が走っていた際、1,2番線に名鉄の荷物列車が入線していた名残でもある。
豊橋駅から小坂井町にある平井信号場までは名鉄と飯田線は線路を共用しているが(下り線線路はJRの所有、上り線線路は名鉄の所有)、「名鉄は毎時6往復までの列車乗り入れに限定」という協定が結ばれている。もちろん飯田線側にも本数が限られるが、混雑率では名鉄の方が圧倒的であり、しばしばこの毎時6往復の協定が問題となっている。
名鉄は苦肉の策として伊奈駅に留置線を設け、夜間停泊は豊橋駅では行わないようにしている。さらに豊橋へ入ってきた列車は必ず折り返さなければならない為、急行でやってきた列車が折り返し特急になる際は、通常なら豊橋駅で車両を変えればいいのだが、そのための施設がないので、伊奈駅で急行用車両から特急用車両へ交換しなければならない。しかも豊橋へ着いたあと、伊奈へ回送するといった時間はないので、上り列車が豊橋に着く前に交換するのである。つまり、その列車に乗ると豊橋へ行く人は全員伊奈駅で乗り換えが必要になり、乗客にとってはとても面倒である。今は車両交換する列車も減り、平日の1本(名鉄岐阜7:01発、快速急行列車)のみとなった。
中部国際空港へのアクセス特急が豊橋始発・終着でも運行されると発表された時、この協定を撤廃もしくは緩めようと行政や市民団体が、豊橋駅の事業主であるJR東海に要望を出したが「安全性の確保のため」と聞き入れなかった。よって豊橋始発・終着の中部国際空港行き(中部国際空港からの)特急は、毎時4本のうち1本を削って設定し、(神宮前駅に折返し線がない、名鉄岐阜発の特急および快速特急との連絡、名古屋市営地下鉄などとの乗り換えができるようにするため)金山駅で折り返し、神宮前駅に2度停車するという乗客には不可解な運用(スイッチバック)となってしまった。
これはJRが競合相手である名鉄の競争力を意図的に奪っているという批判もあり、豊橋鉄道新豊橋駅を含めた再開発構想の根拠にもなっている。
名鉄は「神宮前で名鉄名古屋駅方面へ接続が可能」と、時刻表、放送等で乗客に知らせているが(名鉄特急も参照のこと)、やはり乗り換えの壁は大きく、利用者は不便で仕方がない様子。
また、JRが名古屋への大幅な割引切符を発売した際にも、豊橋駅中に広告を出し、名鉄3番線にも大量の広告を貼った。豊橋駅はJR所有の為、拒否が出来ないのだ。一方の名鉄も同じ料金の割引切符を発売したが、その際も豊橋駅での広告は出札窓口や券売機付近でしか許されていない。駅名標もJR仕様のみであり、他の共同利用駅で見られるように、名鉄線は独自の駅名標を使用することもない。正に“JRの所有駅”なのである。
尚、2005年6月25日より、豊橋駅でも「トランパス」が使用可能になった。しかし当初自動改札機全て対応していたわけではなく、名鉄側にある一番東よりの3機のみであったが、JRがICカード「TOICA」導入に合わせ、自動改札機全てを更新した為、現在は全て対応している。
トランパスは入場と出場を記録することにより運賃を差し引く方式の為、豊橋駅でJR線に乗り換えの際、このどちらかが満たされなくなる(一度改札を出れば問題ないが)。
その為、3番線エスカレーターの上と下にそれぞれ1台ずつと新幹線連絡改札前に精算機を設け、JR線へ乗り換える際は、そこで清算をしてもらっている(3番線ホーム上の有人名鉄精算所でも扱ってくれる)。逆の場合(JR線から名鉄へ乗り換え)の際も、同様の処理が必要である。
対応してから約1週間は、少々複雑な制度の為、臨時で係員を2名配置し、1名は3番線ホーム上で、もう一人を改札口付近で看板を持たせ、乗客を誘導していたが、その後有人精算所でテープ放送をするなどして対処していたが、現在は特にこれと言った措置はなく、看板により注意を促している。
そんな豊橋駅は他の駅には見られない、全国的にもまれに見る特殊な事情がある駅である。
[編集] 利用状況
豊橋市統計書によれば、JR線・名鉄線を合わせた2004年度の乗車人員は1日平均41,360人であった。
[編集] 復興から発展へ
空襲で焼け落ちた豊橋駅はバラック小屋を仮駅舎として復興したが、利用者は一日あたり数万人と多く、早期の駅舎復興が望まれていた。ドッジラインによる経済引き締めで予算捻出が難しい中、民間が一定の出資をすることで、ようやく建設が決まった。こうして1950年に全国初の民衆駅が誕生した。日本初の民衆駅であり、駅ビルが普及するきっかけとなった。
駅舎の1階には民間施設として、理髪店、果実店、雑貨店、化粧品店、菓子店、薬店、玩具店、飲食店、ちくわ店、喫茶店、食堂、靴磨き店、公共施設として、手荷物一時預かり所、巡査派出所、観光案内所、公衆電話、弘済会などがあった。2階には市民出資の百貨店があった。駅舎復興と同時期に駅前も整備された。市電のりばを囲んで商店、運送店、倉庫などが雑居していた場所を、整備・拡張することで駅前広場がつくられた。広場中央には貯水池が設けられた。
かつて豊橋駅の北側に踏切があったが、それが戦後の駅周辺の発展を妨げていた。そこで跨線橋(城海津跨線橋)が作られることになった。(当時、踏切周辺に商店街があり、建設には強い反対があった。)開通後(1948年)交通の障壁は取り払われ、駅周辺の復興・発展に寄与した。
1970年に当時の市長、河合陸郎が社長となり駅ビルとして建て替えられた。一方で、駅前の地下道が整備された。整備以前は、複雑な横断歩道を多くの人が利用していたため不便を強いられていた。当初は地下商店街の形式で計画されたが、豊橋の人口規模に適さないということで、交通の混乱解消のための地下通路と、駅東西連絡通路が整備されるにとどまった。
[編集] 歴史
- 1888年9月1日 - 豊橋駅(当時豊橋ステンショ)開業。
- 1897年7月15日 - 豊川鉄道(現在の飯田線)が開業。
- 1899年10月11日 - 豊川鉄道の駅が吉田駅として分離。
- 1925年7月14日 - 豊橋電気軌道(現在の豊橋鉄道東田本線)の駅前停留場が開業。
- 1927年6月1日 - 愛知電気鉄道豊橋線(現在の名鉄名古屋本線)の吉田駅開業。
- 1943年8月1日 - 豊川鉄道国有化に伴い、飯田線・名鉄豊橋線吉田駅を豊橋駅に改称し統合。
- 1950年3月30日 - 新駅舎が国鉄初の民衆駅として完成。
- 1964年10月1日 - 東海道新幹線開業に伴い、新幹線停車駅となる。
- 1970年7月1日 - 豊橋駅ビル(通称:豊橋ステーションビル)がオープン。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海・名鉄の駅となる。
- 1996年9月16日 - 橋上駅舎化、在来線改札口に自動改札機を導入。
- 1997年3月9日 - 豊橋駅ビル「カルミア」がオープン。
- 1998年2月18日 - 新幹線改札口に自動改札機を導入。
- 2003年10月1日 - 新幹線ダイヤ改正で「ひかり」号停車本数増加。
- 2004年3月18日 - 豊橋駅ビル「カルミア」がリニューアルオープン。
- 2005年6月25日 - トランパスに対応開始。
- 2005年10月1日 - 在来線にタッチパネル式自動券売機を導入。
- 2006年11月25日 TOICA導入。
[編集] 駅弁
- 味めぐり伊良湖
- 稲荷詣で
- うなぎ飯
- お料理弁当吉田
- かにちらし
- 潮騒ちらし
- 道中おむすび
- 花まつり弁当
- ヒレカツ弁当
- 幕の内弁当(壺屋弁当部)
- 三河路
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道新幹線
- 東海道本線
- 飯田線
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
豊橋 - (平井信号場) - 伊奈 - 小田渕 - 国府 - 御油 - 名電赤坂 - 名電長沢 - 本宿 - 名電山中 - 藤川 - 美合 - 男川 - 東岡崎 - 岡崎公園前 - 矢作橋 - 宇頭 - 新安城 - 牛田 - 知立 - 一ツ木 - 富士松 - 豊明 - 前後 - 中京競馬場前 - 有松 - 左京山 - 鳴海 - 本星崎 - 本笠寺 - 桜 - 呼続 - 堀田 - 神宮前 - 金山 - 山王 - 名鉄名古屋 - 栄生 - 東枇杷島 - (枇杷島分岐点) - 西枇杷島 - 二ツ杁 - 新川橋 - 須ヶ口 - 丸ノ内 - 新清洲 - 大里 - 奥田 - 国府宮 - 島氏永 - 妙興寺 - 名鉄一宮 - 今伊勢 - 石刀 - 新木曽川 - 黒田 - 木曽川堤 - 笠松 - 岐南 - 茶所 - 加納 - 名鉄岐阜