米原駅
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米原駅(まいばらえき)は、滋賀県米原市米原にある西日本旅客鉄道(JR西日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、近江鉄道の駅。
東海道本線と北陸本線が接続する交通の要衝。東海道本線はJR西日本とJR東海の境界駅となっている。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 概要
JRの駅は新幹線駅をJR東海が、在来線駅をJR西日本が管理している。
境界は駅東方の、東海道本線の上り線と下り線とが合流するカーブ付近にあり、「ここからJR西日本」と書かれている。このため、そのすぐ西にある踏切は米原駅より東ながらJR西日本の管理下にある。その他当駅には近江鉄道が乗り入れ、滋賀県では唯一東海道新幹線が停車する。
JR西日本の新快速および普通列車は、米原以北冬期間列車ドアは半自動扱いとなる。その為ドア横のボタンを押しドアを開閉する。
[編集] 駅構造
東海道新幹線は島式・相対式2面3線のホームで11番線が下り(新大阪・博多方面)、12・13番線が上り(名古屋・東京方面)となっている。東海道新幹線の駅では珍しく、地平駅である。
在来線は島式3面6線のホームで、1・4番線は欠番である。 駅の開業時は東海道線、北陸線の3面5線の駅だったが、昭和30年に操車場の移設を含む大幅な改良工事が行われ、上り線は大きく湖側に離れた形になった。このとき新たに2面4線のホームができ、北陸線と東海道線上りは駅の北側で立体交差することになった。下り側1~5番線と上り側6~10番線の間には操車場への通路線が複数入り、長い跨線橋で下り側と上り側を繋いでいた。 その後、操車場の縮小整理も兼ねて下りホームが上り側に移設され、新たに1面2線のホームを設けるとともに、東口駅舎も移設新築された。旧の下りホーム3面5線と東口駅舎解体され、跡地は新しい駅前広場として整理されている。
かつてSL時代から関ヶ原越えの基地、北陸線の起点として機関区が置かれ、多数の機関車が在籍していた。東海道線米原電化の際には、この駅で電気機関車と蒸気機関車の付け替えが行われた。また、北陸線が交流電化された際は、米原-田村間でSLによる列車継走が行われ(その後DLに移行)、EF81による直通運転が始まるまで、交直接続のつなぎとして大きな役割を担った駅である。 現在は機関区は廃止され、跡地は電留線になっている。
出口は、東口と西口の2箇所ある。西口には、新幹線客相手に早朝から営業を始める駐車場が多い。
在来線がJR東海とJR東日本の境界となっている熱海駅同様、新幹線の改札内から直接改札外へ出ることはできない。在来線の近距離きっぷ自動券売機はJR西日本が管理しており、発行される乗車券は「旅客会社線」と表示される(現在では券売機に西日本区間と東海区間を区別する機能は付いていないが、かつて民営化直後は券売機のボタンを「西日本会社線」・「東海会社線」それぞれに分けて方向別で乗車券を買うように指定されていた)。なお、近距離きっぷ自動券売機のすぐ隣にJR西日本管理の「みどりの券売機」が設置されており、この機械で旅客会社線区間を指定した乗車券を購入することができる。 JR西日本(在来線)の駅はアーバンネットワークエリアに属しており、Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)が利用できる。
近江鉄道の米原駅は、JR東口駅舎の駅前広場をはさんだ向かいにあり、ホームは頭端式1面2線。かつてはJRの駅と隣り合っていて、東口改札から階段を上がり、旧1番ホーム経由で入るようになっていた。JR改札口が移設されてからは離れた位置となった。駅舎は二階建てで、入り口が二階部分にあるため駅前とは階段でつながっている。ホームも地平からは高い位置にあるが駅舎の二階よりは低くなっている。なお2006年7月現在、JR米原駅東口駅舎に隣接する場所にホーム新設工事を、またJR東海道本線下り本線沿いに線路敷設工事を行っており、将来的に駅舎、ルートともに移転する予定である。
またJRの米原駅でも、バリアフリー化等を目的に駅舎の抜本的な改築工事中である。 現在の西口から在来線ホームに向かうために新幹線をまたぐ跨線橋を東口まで延長し自由通路とすることや、東口および西口改札を廃止し、その自由通路に面して新たに改札を新設し橋上駅化することが予定されている。
- JRのりば
2・3 | ■東海道線(琵琶湖線) | 草津・京都方面 |
5~7 | ■北陸本線(琵琶湖線) | 長浜・敦賀方面 |
5 | ■特急「しらさぎ」 | 福井・金沢・富山方面 |
7・8 | ■東海道線 | 大垣・岐阜方面 |
7 | ■特急「しらさぎ」 | 名古屋方面 |
■特急「ひだ」 | 高山方面 | |
11 | ■東海道新幹線 | 新大阪・岡山・博多方面 |
12・13 | ■東海道新幹線 | 名古屋・東京方面 |
[編集] 駅周辺
- 米原市役所
- 米原警察署
- 米原運転免許センター
- 米原郵便局
- 滋賀県立米原高等学校
- 米原中学校
- 滋賀銀行米原支店
- びわこ銀行米原支店
- 平和堂米原店
- 日本ソフト開発
- JR総研・風洞技術センター
- 県立文化産業交流会館
- 青岸寺
- 国道8号、国道21号
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)7月1日 - 東海道本線関ヶ原~馬場間、北陸本線当駅~長浜間開通と同時に開業。
- 1931年(昭和6年)7月4日 近江鉄道本線の駅開業。
- 1964年(昭和39年)10月1日 東海道新幹線開業。
- 当初は、米原駅より人口の多い彦根駅に開設する計画だったが、予算面で断念した。しかし北陸線からの乗客には米原停車が便利で、「ひかり」停車の要望が福井・金沢方面から出されたことも有る。米原駅は東海道新幹線の駅の中で唯一市以外の自治体にある駅だったが、2005年に米原町は周辺自治体と合併した結果米原市となり、東海道新幹線の駅は全て市(または東京都区内)にあることになった。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、在来線は西日本旅客鉄道、新幹線は東海旅客鉄道に承継(国鉄時代は名古屋鉄道管理局の管内で、金沢鉄道管理局、大阪鉄道管理局との境界となっていた)。
- 1998年(平成10年)3月17日 新幹線乗換改札口に自動改札機を導入。
- 1998年(平成10年)9月1日 東口新駅舎使用開始。これに先立つ改築で、ホーム番号変更。旧1番ホーム(大阪方面の「銀河」など)と旧4・5番ホーム(北陸方面の普通や「SL北びわこ号」用)を廃止。旧7~10番ホームを5~8番に改称。旧6番は留置線の場所に相当して欠番だったが、この位置に2・3番ホームを移設。
- 2007年(平成19年)11月 自由通路暫定供用開始予定。
- 2009年(平成21年)4月 自由通路供用開始、橋上駅舎供用開始予定。
- 2009年(平成21年)4月 米原駅東口西口の駅前広場完成予定。
[編集] 駅弁
- 伊吹釜めし
- うなぎめし(加熱式)
- ステーキ弁当
- おかかごはん
- おばんざい
- 元祖鱒寿し
- 牛肉弁当
- 京風おべんとう
- 湖北のおはなし
- てき重(加熱式)
- 近江の味
- 御出世あそばせ
[編集] 隣の駅
- 近江鉄道
- ■本線
- 米原駅 - フジテック前駅