伊奈駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊奈駅(いなえき)は、愛知県宝飯郡小坂井町にある名鉄名古屋本線のトランパス導入駅である。
目次 |
[編集] 駅概要
一部の快速特急、特急が停車する。 駅の乗降客は多くはないものの、隣の豊橋駅へはJR飯田線と線路を共有しているため毎時6本しか乗り入れできないという制約があり、普通列車(当駅停車)の全てが当駅で折り返す。 また、始発電車に名古屋方面の当駅発の特急が設定されている。
朝のラッシュ時には、伊奈駅発の急行等も数本あり、豊橋発の列車本数が限られているのを補完する形になっている。また夜には伊奈止まりの急行等も同様に数本存在する。さらに2006年4月29日改正で、初めて伊奈止まりの特急も新設される。これは、それまで国府止まりであった列車を、伊奈まで延長運転したものである。
さらに面白いのは、平日の伊奈6:50発急行豊橋行きは、伊奈が始発駅である。つまり、通過駅を一つも持たず、一駅区間だけを走行するという南海和歌山港線の始発と同じく珍しい急行列車である(JR飯田線の下地駅、船町駅は名鉄の管轄ではないので通過する)。次の駅が終点なのに急行として走るのは、該当区間がそもそも普通列車の運用が無い区間のためだと思われる。
[編集] 駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ橋上駅である。2番ホームが単式、3・4番ホームが島式である。尚、橋上駅舎化されても、自動改札機は導入されないでいたが、最近トランパス対応の為に、2機設置された。
2 | 東岡崎・名古屋・岐阜・犬山・中部国際空港方面 |
---|---|
3 | 豊橋行き |
4 | 東岡崎・名古屋・岐阜・犬山・中部国際空港方面(普通列車・伊奈始発の急行等) |
従来は、番線表示も1~3番線表示であったが、橋上駅舎化される際に、旧1番線の西側に空き地を作っておき、番線表示も今のように変更された。 これは、将来2面4線化出来るようにする為の措置と思われるが、今のところ設置する予定はなさそうで、現在は駐車場に使用されている。
ちなみに、平日の伊奈8:06発急行名鉄岐阜行きは、3番線から下り方向に発車する唯一の列車である。
[編集] 停車する列車の種類
[編集] 利用状況
愛知県の統計によれば、平成14年度の乗車人員は1日平均1460人である。
[編集] 駅周辺
駅の西側は工場が多い。
- 日本トレクス本社 - トレーラ・バンなどの製造・販売
- 富士紡績(フジボウ)小坂井工場
- カゴメ小坂井工場
- 小坂井町役場
- 小坂井中学校
- 小坂井東小学校
- 東海道本線西小坂井駅(徒歩約10分)
- 飯田線小坂井駅(徒歩約10分)
[編集] 歴史
かつて、伊奈駅からは飯田線小坂井駅まで延びる小坂井支線が分岐していた。 名鉄名古屋本線の前、1927年に伊奈信号所を設け、伊奈信号所から吉田駅(現在の豊橋駅)までの新線を開通させ豊橋乗り入れを果たした。
- 1927年6月1日 伊奈信号所開設。伊奈信号所~吉田(現在の豊橋)間開業。
- 1927年9月1日 伊奈信号所を格上げし、伊奈駅開業。
- 1954年12月25日 小坂井支線廃止。
- 2005年3月15日 トランパス導入。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
豊橋 - (平井信号場) - 伊奈 - 小田渕 - 国府 - 御油 - 名電赤坂 - 名電長沢 - 本宿 - 名電山中 - 藤川 - 美合 - 男川 - 東岡崎 - 岡崎公園前 - 矢作橋 - 宇頭 - 新安城 - 牛田 - 知立 - 一ツ木 - 富士松 - 豊明 - 前後 - 中京競馬場前 - 有松 - 左京山 - 鳴海 - 本星崎 - 本笠寺 - 桜 - 呼続 - 堀田 - 神宮前 - 金山 - 山王 - 名鉄名古屋 - 栄生 - 東枇杷島 - (枇杷島分岐点) - 西枇杷島 - 二ツ杁 - 新川橋 - 須ヶ口 - 丸ノ内 - 新清洲 - 大里 - 奥田 - 国府宮 - 島氏永 - 妙興寺 - 名鉄一宮 - 今伊勢 - 石刀 - 新木曽川 - 黒田 - 木曽川堤 - 笠松 - 岐南 - 茶所 - 加納 - 名鉄岐阜