浦本駅
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浦本駅(うらもとえき)は、新潟県糸魚川市大字間脇字砂田830にある西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である。駅舎から近いほうのホームに下り列車(直江津方面)が、遠いほうのホームに上り列車が(富山方面)が発着する。
地上駅ではあるが築堤の上にホームはありその下にある駅舎から見ると高い位置である。下りホームへは改札を入ったところから階段とスロープが延びているのでそれを通って行く。上りホームへは改札を入って左手に小さな道がありその道が線路の下を通ったのちスロープで上りホームにつながっているのでそれを通っていく。高い位置にあるので海から少し離れているにもかかわらずホームからは海が見える。
駅舎は古くからの木造平屋建てである。内部には駅事務室や待合所があるが旅客の入ることが出来るのは待合所のみである。待合所には作りつけのいすのほか出札口や改札も設けられているが昭和45年(1970年)から無人駅であるためカーテンで閉じられている。当駅には自動券売機は設けられていないので通常この駅で乗車券を購入することは出来ないこととなる。
そのほか、上りホームには独立した待合所が一棟設けられている。また駅舎の外部にトイレが一棟設置されている。
[編集] 駅周辺
この駅は海岸沿いを走る国道8号から小さな路地に少し入り込んだ場所にあるがそれでも海岸までの距離は100メートル足らずと大変近くなっている。駅から国道までの道沿いにも人家があるほか海岸に出ると国道沿いにも小さな集落が広がっている。
国道に出て横断歩道を渡ると新潟県道542号上越糸魚川自転車道線、通称「久比岐自転車歩行者道」への入り口がある。これは昭和44年(1969年)に電化・複線化に伴って廃止された北陸本線の旧線跡を利用した自転車歩行者道で海岸線に沿って散歩を楽しむことが出来る。
国道を西側に800メートルほど行くと浦本漁港である。漁港のそばに小学校や簡易郵便局がある。
- 浦本漁港
- 浦本簡易郵便局
- 糸魚川市立浦本小学校
[編集] 歴史
太平洋戦争終結後の昭和25年(1950年)1月28日に開業した比較的新しい駅である。糸魚川駅から直江津駅にかけてはこの駅と有間川駅のみが太平洋戦争後に開業したことになる。この駅はその後昭和62年(1987年)4月1日に、国鉄の分割民営化をへて現在に至っている。