Jスルー
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Jスルーは、西日本旅客鉄道(JR西日本)の自動改札システム。Jスルーで使えるストアードフェアシステムカードをJスルーカードという。
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[編集] 概要
JR西日本の自動改札は、日本国有鉄道(国鉄)時代に京都駅地下通路と片町線の一部区間で導入されていたのみであったが、1997年3月8日にJスルーとして新しい自動改札システムが導入され、次いで1999年2月26日にストアードフェアシステムを導入し、Jスルーカードの発売が開始された。導入が遅かっただけあり、当初から乗車券類の2枚投入(出場のみ)に対応している。
Jスルーカードは、当初はJR西日本のJスルー導入エリアだけで使用できたが、現在では近畿日本鉄道(近鉄)の一部路線(大阪線青山町駅以西のうち田原本線、吉野線、けいはんな線、伊賀線を除く路線)や、伊丹市営バス、明石市営バス、近鉄バスの一部路線などでも使えるようになった。
Jスルーカードは、JR西日本と近鉄で発行されている。発売額は1,000円、3,000円、5,000円の3種類である。なお、子供用のカードは発行されていない。
[編集] Jスルーカードが利用できる鉄道・バス路線
[編集] 西日本旅客鉄道
- 東海道本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)(米原駅~神戸駅)
- 山陽本線(JR神戸線・和田岬線)(神戸駅~相生駅、兵庫駅~和田岬駅)
- 北陸本線(琵琶湖線)(米原駅~長浜駅)
- 山陰本線(嵯峨野線)(京都駅~園部駅)
- 湖西線(山科駅~近江舞子駅、近江今津駅でも窓口にて精算のみ利用可能)
- 草津線(草津駅~貴生川駅)
- 奈良線(全線)
- 関西本線(大和路線)(加茂駅~JR難波駅)
- 大阪環状線(全線)
- 桜島線(JRゆめ咲線)(全線)
- JR東西線(全線)
- 片町線(学研都市線)(全線)
- 阪和線(全線)
- 関西空港線(全線)
- 福知山線(JR宝塚線)(尼崎駅~篠山口駅)
- 和歌山線(王寺駅~高田駅)
- 赤穂線(相生駅~播州赤穂駅)
- 桜井線(全線)
なお、2006年10月21日には北陸本線(虎姫駅~近江塩津駅間)及び湖西線(北小松駅~近江塩津駅間)にICOCAが導入されたが、Jスルーカードは利用できない。さらに翌2007年春からは岡山・広島地区の135駅にも自動改札機およびICOCAが導入される予定だが、こちらはJスルーカードに対応しないタイプのものが導入される予定である。
[編集] 近畿日本鉄道
- 難波線(近鉄難波駅~上本町駅)
- 大阪線(上本町駅~青山町駅)
- 信貴線(河内山本駅~信貴山口駅)
- 奈良線(布施駅~近鉄奈良駅)
- 生駒線(生駒駅~王寺駅)
- 京都線(京都駅~大和西大寺駅、竹田駅では自動精算機と自動券売機のみ利用可能)
- 橿原線(大和西大寺駅~橿原神宮前駅)
- 天理線(平端駅~天理駅)
- 南大阪線(大阪阿部野橋駅~橿原神宮前駅)
- 長野線(古市駅~河内長野駅)
- 御所線(尺土駅~近鉄御所駅)
- 道明寺線(道明寺駅~柏原駅、柏原南口駅では自動精算機と自動券売機のみ利用可能)
なお、けいはんな線(長田駅~生駒駅~学研奈良登美ヶ丘駅)ではJスルー非対応エリアの大阪市営地下鉄への直通運転をする関係で利用できない。当該路線では、スルッとKANSAI対応カードは利用可能である。