鉄道総合技術研究所
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財団法人鉄道総合技術研究所(てつどうそうごうぎじゅつけんきゅうしょ、英称:Railway Technical Research Institute)は、旧日本国有鉄道(国鉄)の鉄道技術研究所などから業務を引き継いだ、JRグループの財団法人である。略称は「鉄道総研」または「JR総研」。コーポレートカラーは薄紫色。鉄道に関する総合的な研究開発等を行う。会長は松本嘉司、理事長は秋田雄志。この法人を維持するため、JRグループの鉄道事業7社(東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、四国旅客鉄道、九州旅客鉄道、日本貨物鉄道)が負担金を支払っている。
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[編集] 概要
1986年12月10日、旧国鉄の本社技術開発部門および鉄道技術研究所と鉄道労働科学研究所等の業務を承継する法人として設立。1987年4月1日より本格的な業務開始。鉄道技術や鉄道労働科学に関する研究開発、調査等を全般的に行う。また重大な鉄道事故が発生した際、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会とともに事故原因の調査などを行うこともある。設立以来世界初のものも含め数多くの技術開発などを行った実績があり、現在でも鉄道技術に関する様々な研究開発を行っている。
[編集] 研究施設・オフィス
- 研究施設
- オフィス
国立研究所の所在地である光町は、同研究所が開発を行った新幹線の列車愛称「ひかり」号に由来する。 かつて、国立駅から国立研究所まで車両搬出用の引込線が延びていたが、現在は廃止された。また、国立研究所周囲を一周するような形で線路が敷かれていたが、現在は一部のみ残存している。研究用の車両が何両か置かれているが、前述の引込線廃止により、現在は他の鉄道と接続されていない。
[編集] 主な研究開発等
- ジェイアール式マグレブ(磁気浮上式鉄道)
- 軌間可変電車
- ハイブリッド車体傾斜システム(振り子式車両)
- ステレオカメラ式踏切障害物検知装置(踏切障害物検知装置)
- デジタルATC(自動列車制御装置)
- セラミック噴射装置(砂撒き装置)
- 地震警報システム
- 台湾高速鉄道(建設プロジェクトチームに参加)
[編集] 関連項目
- 鉄道総研クヤ497形電車
- 豊橋鉄道モ3300形電車…「運動エネルギーの回収率向上」過程の実験車として在籍。架線レスバッテリートラムとして実験され、現在はハイブリッドシステムに改造されている。
- 国鉄分割民営化
[編集] 外部リンク
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