親不知駅
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親不知駅(おやしらずえき)は、新潟県糸魚川市大字歌字平18にある西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。
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[編集] 駅構造
北陸本線の線路は西から東に走っており駅の出入り口(駅舎)は線路に沿って南側を走る県道に面して設けられている。
地上駅で、基本的には島式ホーム1面2線をもつ。駅舎側の線路に富山方面の列車が、そうでないほうの線路に直江津方面の列車が発着する。島式ホームの青海方の端はスロープとなっておりそこから遮断機つきの構内踏切が駅舎にのびている。
このほかに当駅はもう一つホームを持っておりこの上に駅舎がある。このホームには駅舎の市振方に切欠ホームがありここに側線が入っている。
駅舎は古くからのもので木造瓦葺の建築物である。基本的に一階建てであるが駅事務室の一部のみ二階建てとなっている。駅舎内部には待合所と駅事務室があるが無人駅となっているので駅事務室は普段使われず、待合所にある出札窓口もふさがれている。待合所の内部には長椅子が設置されているほか親不知の観光案内が掲示されており、自立式の自動券売機が一台設置されている。
[編集] 駅周辺
海はこの駅のすぐ北側である。線路が海岸線に沿って東西に走っており、駅舎は駅のすぐ南側を走る新潟県道525号親不知外波線に面して設けられている。駅から海の方向を望むと海面を見ることも出来るが海岸線附近から海沿いに掛けて北陸自動車道と国道8号の高架がもつれる様にして走っているので異様な光景である。
かつて海岸線にそって旧線が通っていた時は砂浜と松並木の沿線風景であったが、橋脚を海の中に建設したため、海流が変わり、砂浜は浸食されて消失したといわれる。
駅は市振駅の附近から青海駅の近くまで続く親不知のほぼ中間に位置しており親不知はこの附近を境に市振方が「親不知」、青海方が「子不知」という具合に大分される。
駅名は親不知であるがこの駅は歌川の河口、親不知の峻険な地形にあって若干の平地が開けた歌の集落の近くにある。歌の集落は当駅から東へ100メートルほどの距離でありこの駅は集落のはずれのような場所に位置するが駅前にも県道に沿って建物が存在する。
駅から県道を西側へ700メートルほど行くと外波川河口に開けた外波の集落である。この附近には親不知インターチェンジや道の駅親不知ピアパークがあるほか小さな港も存在する。
親不知に沿って駅附近から天嶮をへて市振までは、徒歩でおよそ2時間ほどの道のりである。
- 親不知海水浴場
- 道の駅親不知ピアパーク
- 親不知郵便局
[編集] 歴史
富山西線の泊駅から青海駅までの開通に伴い大正元年(1912年)10月15日に開業した。翌年大正2年(1913年)の4月1日には青海駅から糸魚川駅までの開通により米原駅から直江津駅までが全通し同区間が北陸本線となったので当駅も北陸本線の駅となった。
その後この駅は、昭和62年(1987年)4月1日に国鉄の分割民営化によって西日本旅客鉄道の駅となって現在に至っている。
- 1912年(大正元年)10月15日 - 富山西線の駅として開業。
- 1913年(大正2年)4月1日 - 米原駅から直江津駅までが北陸本線となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。