名立駅
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名立駅(なだちえき)は、新潟県上越市名立区名立大町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅である。旧名立町の代表駅である。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である。上りホームと、下りホームの間には、停車線路のほかに列車通過用の線路が2線ある。当駅に停車する列車が使用する線路が通過用の線路から外側に分かれる形である。駅舎側ののりばに直江津方面の列車が、そうでないのりばに富山方面の列車が発着する。当駅の構内は広くそのほか駅の有間川方から駅舎脇に側線が分岐しており車庫も設けられている。
当駅の有間川方はすぐ名立トンネル、筒石方はすぐに頸城トンネルであってこの駅は二つのトンネルに挟まれた場所に存在している。ホームは駅舎や駅の外から見ると高い位置にあり駅舎へはホームから階段を下って地下道を通っていかねばならない。ホームの筒石寄りでは駅の下を名立川が流れている。
駅舎はコンクリート平屋建てである。ホームから階段を下ったところに駅舎はあるが外へはそこからさらに十段ほど階段を下る。簡易委託駅であり駅舎の内部には待合所のほか出札口(みどりの窓口ではないがPOS端末設置)や改札がありまた受託者不在のときのために近距離乗車券のみ販売の簡易な自動券売機が一台設置されている。駅舎内部には昭和44年9月に現在地に移転する前の名立駅の写真なども飾られている。
[編集] 駅周辺
名立の中心部からは南東に500メートルほど外れているが駅からしばらく歩いて北陸自動車道の高架をくぐるとやがて上越市名立区総合事務所(旧名立町役場)が見えてくる。そこからさらに300メートルほど進んだところで海に突き当たるがこのあたりが名立の市街地である。海沿いには国道8号も走っている。
- 上越市名立区総合事務所(旧名立町役場)
- 上越市立名立中学校
- 名立郵便局
- 名立海水浴場
[編集] 歴史
この駅は明治41年(1911年)7月1日、富山東線の直江津駅から当駅までの開通に伴い開業した。開業当初は直江津からの終着駅であったが大正元年(1912年)の12月16日には富山東線は糸魚川駅まで延伸を果たしたので中間駅となった。
大正2年(1913年)4月1日には青海駅と糸魚川駅との間の開通を以って米原駅から直江津駅までが全通しこの区間が北陸本線とされたのでこの駅は北陸本線に属すようになった。また昭和44年(1969年)には北陸本線の複線電化に伴い名立駅は現在地に移転した。
その後この駅は昭和62年(1987年)4月1日、国鉄の分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となって現在に至っている。
[編集] 年表
- 1911年(明治44年)7月1日 - 富山東線の直江津駅から当駅までの開通にともない開業。
- 1912年(大正元年)12月16日 - 富山東線が当駅から糸魚川駅まで延伸。
- 1913年(大正2年)4月1日 - 米原駅から直江津駅までが全通、北陸本線とされる。
- 1969年(昭和44年) - 北陸本線の複線電化に伴い、現在地に移転。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。