戦争映画
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戦争映画(せんそうえいが)は映画の一種で、戦争を題材としたものを指す。多くの場合、扱われる戦争は過去に実際にあった戦争を題材としたものである。国家間の戦争ではなく内乱や民族紛争を扱った場合でも戦争映画と呼ばれることが多い。
戦争がどのような出来事であるかを描き出すことに力点が置かれたものが多い。登場人物には、戦場となった土地に生きる市民や、前線にいる兵士、あるいは戦場から離れた場所にいる関係者などが登場することが多い。舞台はほぼ必ず戦場を含む。
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[編集] 戦争映画作品
[編集] ナポレオン戦争
- 『ナポレオン』(1927年 監督:アベル・ガンス)
- 『戦争と平和』(1955年 監督:キング・ヴィダー)
- 『アウステルリッツ』(1960年 監督:アベル・ガンス)
- 『戦争と平和』(1966・67年 監督:セルゲイ・ボンダルチュク)
- 『ワーテルロー』(1970年 監督:セルゲイ・ボンダルチュク)
- 『マスター・アンド・コマンダー』(2003年 監督:ピーター・ウィアー)
[編集] 日露戦争
[編集] 第一次世界大戦
- 青島要塞爆撃命令(古沢憲吾監督、1963年)
- 突撃(スタンリー・キューブリック監督、1957年)
- 武器よさらば(チャールズ・ヴィダー監督、1957年)
- 西部戦線異状なし(ルイス・マイルストン監督、1930年)
- 西部戦線1918(G・W・パプスト監督、1927年)
- 特攻隊1917(ハンス・ツェーバーライン監督、1931年)
- 担え銃(チャーリー・チャップリン監督、1918年)
[編集] 日中戦争
[編集] スペイン内戦
- 蝶の舌(ホセ・ルイス・クエルダ監督、1999年)
- 大地と自由(ケン・ローチ監督、1995年)
- 歌姫カルメーラ(カルロス・サウラ監督、1990年)
- ミツバチのささやき(ビクトル・エリセ監督、1973年)
- 戦争は終わった(アラン・レネ監督、1965年)
- 日曜日には鼠を殺せ(フレッド・ジンネマン監督、1964年)
- 誰がために鐘は鳴る(サム・ウッド監督、1943年)
[編集] 第二次世界大戦(欧州戦線)
- 眼下の敵(ディック・パウエル監督、1947年)
- 戦艦シュペー号の最後(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督、1956年)
- 鮫と小魚(フランク・ヴィスバール監督、1957年)圧倒的な連合軍(鮫)を相手に苦闘するドイツ海軍の若者たち(小魚)。
- U47出撃せよ(ハラルト・ラインル監督、1958年)イギリス海軍基地スカパフローに潜入し英戦艦を撃沈したUボートとプリーン艦長。
- ビスマルク号を撃沈せよ!(ルイス・ギルバート監督、1959年)
- マーフィの戦い(ピ-タ-・イエ-ツ監督、1971年)
- U・ボート(ウォルフガング・ペーターゼン監督、1981年)原題:Das Boot
- U-571(ジョナサン・モストウ監督、2000年)アクション映画。
- ザ・ラストUボート(フランク・ヴィスバール監督)第二次世界大戦末期、日本の技術士官やジェット戦闘機・原子爆弾などの日本に供与する機密兵器資料を載せ、日本へ向かうUボート U234。
- 壮烈303戦闘機隊、(ポーランド映画、フーベルト・ドラペラ監督、1960年、ポーランド人戦闘機中隊の活躍、原題:Historia Jedego Myrliwca)
- 空軍大戦略、(英映画、ガイ・ハミルトン監督、1969年、原題:Battle of Britain)、
- 戦場の小さな天使たち、(ロンドン空襲を題材にした英国映画、ジョン・ブアマン監督、1987年、原題:Hope and Glory)
- 撃墜王アフリカの星(アルフレート・ヴァイデマン監督、1957年)ドイツ空軍撃墜王ハンス・J・マルセイユ大尉(ヨアヒム・ハンセン)の短い生涯を描く、原題:Der Stern von Afrika
- ロンメル将軍の密使(ヴォルフガング・シュライフ監督、1958年)
- 空挺部隊(ドゥイリオ・コレッティ監督、1959年)エル・アラメインにおける伊空挺師団 Folgore の戦い、原題:Divisione Folgore
- 壮烈第六軍・最後の戦線(ヘルムート・アシュライ監督、1959年)スターリングラードで壊滅するドイツ第六軍。
- ヨーロッパの解放(ユーリー・オーゼロフ監督、1972年)
- ※ 「続ヨーロッパの解放」は、「対独抵抗運動」節に配置。
- 白銀の戦場・スターリングラード大攻防戦(ガブリール・エキアザーロフ監督、1972年)
- 祖国のために(セルゲイ・ボンダルチュク監督、1975年)
- 戦争のはらわた(サム・ペキンパー監督、1977年)原題:Cross of Iron
- モスクワ大攻防戦(ユーリー・オーゼロフ監督、1985年)
- 炎628(エレム・クリモフ監督、1985年)
- ヨーロッパ・ヨーロッパ:僕を愛したふたつの国(アグニエシュカ・ホランド監督、1990年)ユダヤ人少年の数奇な運命
- スターリングラード (ドイツ映画)(ヨゼフ・フィルスマイアー監督、1993年)原題:Stalingrad(スターリングラード)スターリングラードで苦闘するドイツ兵の横顔を徹底的に描く。
- スターリングラード (アメリカ映画)(ジャン・ジャック・アノー監督、2000年)原題:Enemy at the Gates(ソ連の狙撃兵)
- ソビエト侵攻 ~バルバロッサ作戦1941~(ミハイル・プタシェク監督、2003年)原題:Burning Land
- 対独抵抗運動
- 死刑執行人もまた死す(米フリッツ・ラング監督、1943年)(ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を題材にした映画)、原題:Hangmen also die
- 地下水道(ポーランドアンジェイ・ワイダ監督、1956年)原題:Kanał
- 続ヨーロッパの解放(ユーリー・オーゼロフ監督、1977年)
- ※ 「ヨーロッパの解放」は、「独ソ戦」節に配置。
- 戦場のピアニスト(ロマン・ポランスキー監督、2002年)ユダヤ人ピアニストの占領下のワルシャワ体験、原題:The Pianist
- 誰が祖国を売ったか(アルフレート・ヴァイデマン監督、1954年)国防軍情報部のカナリス提督を描く。
- ヒトラー暗殺(G・W・パープスト監督、1955年)
- 暗殺計画7・20(ファルク・ハルナック監督、1955年)
- オペレーション・ワルキューレ(ヨ・バイアー監督、2004年)
- ※ オリジナルであるモノクロ作品の他、コンピュータで画像処理し着色したカラーライズ版あり。
- 特攻大作戦(ロバート・アルドリッチ監督、1967年)
- 地獄のノルマンディ(アル・ブラッドレイ監督、1968年)
- プライベート・ライアン(スティーヴン・スピルバーグ監督、1998年)
- 地中海周辺の戦い
- 将軍月光に消ゆ(マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督、1957年)クレタ島の独司令官を拉致する英コマンド部隊
- ナバロンの要塞(J・リー・トンプソン監督、1961年)
- ネレトバの戦い(ヴェリコ・ブライーチ監督、1969年)
- ナバロンの嵐(ガイ・ハミルトン監督、1978年)
- ムッソリーニと私〈アルベルト・ネグリン監督、1985年〉
- バルジの戦い以降の西部戦線
- 橋(ベルンハルト・ヴィッキ監督、ドイツ映画、1959年)戦争末期の1945年4月27日のドイツ少年兵の一日
- バルジ大作戦(ケン・アナキン監督、1965年)
- パットン大戦車軍団(フランクリン・J・シャフナー監督、1970年)
- レマゲン鉄橋(ジョン・ギラーミン監督、1970年)
- 遠すぎた橋(リチャード・アッテンボロー監督、1977年)
- ベルリンの戦い(総統官邸地下壕)
- アドルフ・ヒトラー 最後の10日間(エンニオ・デ・コンチーニ監督、1973年)
- ヒトラー最期の日(ジョージ・シェーファー監督、1981年) 原題:Le Bunker(総統地下壕)
- ヒトラー ~最期の12日間~(オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督、2004年)
- ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーア(ハインリッヒ・ブレロアー監督、2005年)
- 第17捕虜収容所(ビリー・ワイルダー監督、1953年)
- 脱走四万キロ(英ロイ・ベーカー監督、1964年)ハーディー・クリューガー扮する捕虜になったドイツ空軍大尉が中立国アメリカを通って無事ドイツに帰還する実話を題材にした映画、原題:The one that got away
- 大脱走(ジョン・スタージェス監督、1963年)
- 鬼戦車T-34(ニキータ・クリーヒン、レオニード・メナケル監督、1964年)
- 脱走特急(マーク・ロブソン監督、1965年)
- 荒鷲の要塞(ブライアン・G・ハットン監督、1968年)
- 脱走山脈 (英ローレンス・ハーヴェイ監督、1969年)象に乗ってアルプスを越えてスイスヘ脱走する
- マッケンジー脱出作戦 (米ラモント・ジョンソン監督、1970年)スコットランドのドイツ兵捕虜収容所からのドイツ士官たちの脱走、原題:The Mackwnzie break
- 勝利への脱出(ジョン・ヒューストン監督、1981年)サッカー試合を利用して脱走
- 約束の九千マイルシベリアから脱走し、故国ドイツに戻ったドイツ士官の実話。
- 愛の嵐(リリアーナ・カヴァーニ監督、1974年)
- SHOAH ショア(クロード・ランズマン監督、1985年)
- シンドラーのリスト(スティーブン・スピルバーグ監督、1993年)
- ライフ・イズ・ビューティフル(伊ロベルト・ベニーニ監督、1997年)
- 灰の記憶(ティム・ブレイク・ネルソン監督、2001年)
- 兵器開発舞台裏が主題
- その他
- 名もなきアフリカの地で(独カロリーヌ・リンク監督、2001年)ナチスの迫害から逃れてアフリカに移住した一家を描く
[編集] 第二次世界大戦(太平洋戦争)
- 海戦
- ハワイ・マレー沖海戦(山本嘉次郎監督、1942年)
- 軍神山本元帥と連合艦隊(佐分利信監督、1956年)
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 (松林宗恵監督、1960年)
- 駆逐艦雪風(山田達雄監督、1964年)
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(丸山誠治監督、1968年)
- トラ・トラ・トラ!(リチャード・O・フライシャー、舛田利雄、深作欣二監督、1970年)
- 海ゆかば Remember Pearl Harbor(ジョン・フォード監督、1974年)
- ミッドウェイ(ジャック・スマイト監督、1976年)
- 連合艦隊(松林宗恵監督、1981年)
- パール・ハーバー(マイケル・ベイ監督、2001年)
- 戦艦
- 潜水艦
- 潜水艦イ-57降伏せず(松林宗恵監督、1959年)
- 人間魚雷回天 (映画)(松林宗恵監督、1955年)
- ローレライ(樋口真嗣監督、2004年)
- 航空戦
- 加藤隼戦闘隊(山本嘉次郎監督、1944年)
- 雷撃隊出動(山本嘉次郎監督、1944年)
- 東京上空三十秒(マーヴィン・ルロイ監督、1945年)
- 太平洋の鷲 (本多猪四郎監督、1953年)
- ゼロファイター 大空戦(森谷司郎監督、1966年)
- あゝ同期の桜(中島貞夫監督、1967年)
- 太平洋の地獄(ジョン・プアマン監督、1968年)
- 大突撃(アンドリュー・マートン監督、1969年)
- 零戦燃ゆ(大島渚監督、1984年)
- 陸戦
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(丸山誠治監督、1965年)
- パレンバン奇襲作戦(小林恒夫監督、1963年)
- 満州帝国崩壊~ソビエト進軍1945~(ユーリ・イヴァンチュク監督、1962年)原題:Order:to Cross the Frontier
- 人間の條件(小林正樹監督、1959年)
- 戦争と人間(山本薩夫監督、1970年~1973年)
- 野火(市川崑監督、1959年)
- 黒い雨(今村昌平監督、1989年)
- シン・レッド・ライン(テレンス・マリック監督、1998年)
- ウインドトーカーズ(ジョン・ウー監督、2002年)
- 父親たちの星条旗(クリント・イーストウッド監督、2006年)
- 硫黄島からの手紙(クリント・イーストウッド監督、2006年)
- ひめゆりの塔(今井正監督、1953年)
- あゝひめゆりの塔(舛田利雄監督、1968年)
- 激動の昭和史 沖縄決戦(岡本喜八監督、1971年)
- ひめゆりの塔(今井正監督、1982年)
- ひめゆりの塔(神山征二郎監督、1995年)
- 日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声(関川秀雄監督、1950年)
- きけ、わだつみの声 Last Friends(出目昌伸監督、1995年)
- 対馬丸-さよなら沖縄-(アニメーション作品、小林治監督、1982年)
- 敗戦
- 激動の昭和史 軍閥(堀川弘通監督、1970年)
- 軍旗はためく下に(深作欣二監督、1972年)
- 大日本帝国(舛田利雄監督、1982年)
- 日本のいちばん長い日(岡本喜八監督、1967年)
- 東京裁判(小林正樹監督、1983年)
[編集] 朝鮮戦争
- ブラザーフッド(カン・ジェギュ監督、2004年)
- シルバースタリオン 銀馬将軍は来なかった(チャン・ギルス(張吉秀)監督、1991年)
- M★A★S★H マッシュ(ロバート・アルトマン監督、1970年)
[編集] ベトナム戦争
ベトナム戦争を扱った映画も参照。
- ワンス・アンド・フォーエバー(ランダル・ウォレス監督、2002年)
- ホワイト・バッジ 大殺戮殺人部隊(チョン・ジヨン(鄭智泳)監督、1992年)、原題:White Badge(白い戦争)
- ホワイト・バッジ2 戦場の青き狼たち(キム・ユミン(金裕珉)監督、1991年)、原題:Green Sleeves(青い袖)
- ホワイト・バッジ3 ~戦狼たちの墓標~(ファン・ドンジュ(黄東柱)監督、1990年)、原題:A Saigon Too Far(はるかに遠いサイゴン)
- ハンバーガー・ヒル(ジョン・アーヴィン監督、1987年)
- フルメタル・ジャケット(スタンリー・キューブリック監督、1987年)
- プラトーン(オリバー・ストーン監督、1986年)
- 地獄の黙示録(フランシス・フォード・コッポラ監督、1979年)
- グリーン・ベレー(ジョン・ウェイン、レイ・ケロッグ監督、1968年)
[編集] ソマリア内戦
[編集] ボスニア紛争
[編集] ルワンダ紛争
[編集] 湾岸戦争
- 戦火の勇気(エドワード・ズウィック監督、1996年)
- スリー・キングス(デヴィッド・O・ラッセル監督、1999年)
- ジャーヘッド(サム・メンデス監督、2005年)
[編集] チェチェン紛争
- チェチェン・ウォー(アレクセイ・パラパーノフ監督、2002年)
- 原題:Vojna/War
[編集] ハイジャック事件
[編集] その他
- リチャード三世(リチャード・ロンクレイン監督、1996年)
- シェークスピアの名作を現代劇風(第二次世界大戦前夜の架空の英国王家の王座を巡る謀略・架空の英国内戦が舞台)にアレンジ。
- 桃太郎 海の神兵(アニメーション作品、瀬尾光世演出、1945年)
- 桃太郎の海鷲(アニメーション作品、瀬尾光世演出、1943年)
[編集] 参考文献
- キネマ旬報社編集部:『ヨーロッパ映画作品全集(1945-1971):キネマ旬報増刊 12.10号』、キネマ旬報社、1972年
- KK World Photo Press 編集部:『戦争映画大カタログ:戦後公開された戦争映画全リスト(洋画のみ)』、KK World Photo Press、1980年
- 岩波書店編集部:『戦争と日本映画』、岩波書店、1986年
- キネマ旬報社編集部:『戦争映画大作戦』、キネマ旬報社、1995年
- 柳澤 一博:『戦争映画名作選:第2次大戦映画ガイド』、集英社、1995年、ISBN 4087483665
- 瀬戸川宗太:『戦争映画館』、社会思想社、1998年、ISBN 4390116150
- 川北紘一監修: 『東宝戦争映画編 特撮映画大全集』、星雲社、2000年、ISBN 4434007254
- 映画秘宝編集部編:『(洋泉社mook) 秘宝特選 戦争映画ベスト50』 洋泉社、2001年、ISBN 4896915402
- 大久保義信:『(徹底分析) 戦争映画100!:バトル&ウエポン』 光人社、2003年、ISBN 476981156X