ヒトラー ～最期の12日間～
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| ヒトラー ～最期の12日間～ <Der Untergang> |
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| 監督 | オリヴァー・ヒルシュビーゲル |
|---|---|
| 製作 | ベルント・アイヒンガー |
| 脚本 | ベルント・アイヒンガー |
| 出演者 | ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ララ |
| 音楽 | ステファン・ツァハリアス |
| 撮影 | ライナー・クラウスマン |
| 公開 | 2004年9月16日 ドイツ 2005年7月9日 日本 |
| 上映時間 | 156分 |
| 製作国 | ドイツ・イタリア・オーストリア |
| 言語 | ドイツ語・ロシア語 |
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『ヒトラー 最期の12日間』（原題はDer Untergang 『滅亡』）は、2004年のドイツ・オーストリア・イタリア共同制作によるドイツ語の映画、戦争映画。
目次 |
[編集] 概要
アドルフ・ヒトラーの女性秘書を3年間務めたトラウドゥル・ユンゲの証言と映画と同名の研究書を下敷きに、1945年4月のベルリン陥落直前の総統官邸の人々の人間臭さを、総統地下壕を舞台に生々しく表現したドキュメンタリータッチの作品である。内容は邦題とはやや異なり、ヒトラー自決後、総統官邸を脱出した人々が自決や逃げ惑うありさまをリアルに描いている。ドイツの俳優がまともにヒトラーを演じるのはこれがはじめてのことである。イギリスの大衆紙「デイリー・テレグラフ」は「ドイツはついに戦後のタブーを壊した」と伝えた。これまで怪物とされてきた独裁者ヒトラーを人間的に描いたことにより世界中に賛否両論を巻き起こし、大ヒット作となった。映画の終わりに、最晩年のユンゲ本人が登場して「ヒトラーが怪物だった」ことを後で知ったと語っている。そして彼女は、2002年に彼女へのインタビュー映画「Im toten Winkel - Hitlers Sekretärin」が初公開された翌日に公開を見届けたかのように天寿を全うしている。
[編集] スタッフ
- 製作：ベルント・アイヒンガー
- 監督：オリヴァー・ヒルシュビーゲル
- 原作：ヨアヒム・フェスト：『Der Untergang（翻訳版：ヒトラー 最期の12日間、鈴木直（訳）、岩波書店、2005年）』、トラウドゥル・ユンゲ：『Bis zur letzten Stunde（翻訳版：私はヒトラーの秘書だった、足立ラーべ加代|高島市子（訳）、草思社、2004年）』
- 脚本：ベルント・アイヒンガー
[編集] キャスト
- アドルフ・ヒトラー（総統）…ブルーノ・ガンツ
- トラウドゥル・ユンゲ（ヒトラーの秘書）…アレクサンドラ・マリア・ララ
- マグダ・ゲッベルス（ゲッベルス夫人） …コリンナ・ハルフォーフ
- ヨーゼフ・ゲッベルス（宣伝相） …ウルリッヒ・マテス
- エヴァ・ブラウン（ヒトラー夫人） … ユリアーネ・ケーラー
- アルベルト・シュペーア（軍需相）…ハイノ・フェルヒ
- エルンスト・ギュンター・シェンク博士（親衛隊医師）…クリスチャン・ベルケル
- ヘルマン・フェーゲライン（親衛隊中将） … トーマス・クレッチマン
- ヘルムート・ヴァイトリンク（陸軍大将）…ミヒャエル・メンドル
- ヴィルヘルム・モーンケ（親衛隊少将）…アンドレ・ヘンニッケ
- ハインリヒ・ヒムラー（親衛隊全国指導者）…ウルリッヒ・ネーテン
[編集] エピソード
- 市街戦などのロケ地はドイツ国内では協力を得られなかったことから、当時のベルリンに近い雰囲気を持つサンクトペテルブルクが選択された。ここサンクトペテルブルクはソ連時代レニングラードと言い、第二次世界大戦中に激戦が繰り広げられた場所でもある(レニングラード包囲戦)。
- エルンスト・ギュンター・シェンク教授は本作にて唯一人道的な人物として描かれているが、実際には強制収容所のハーブ農園建設のため100人以上の囚人を死に追いやっている。また親衛隊のために栄養食を開発しているが、300人の人間を人体実験で殺している。
- 皮肉にもサンクトペトロブルグでのロケーションに出演したドイツ人役エキストラは現地のロシア人で占められている。
[編集] 参考文献
- エレーナ・ルジェフスカヤ（著）、小林一郎（訳）、『ヒトラーの最期』、合同出版、1965年
- コーネリウス・ライアン（著）、木村忠雄（訳）、『ヒトラー最期の戦闘』、朝日新聞社、1967年
- 福島克之（著）、『ヒトラーのいちばん長かった日』、光人社、1972年
- 衣奈多喜男（著）、『敗北のヨーロッパ特電』、朝日ソノラマ、1973年
- ゲハルト・ボルト（著）、松谷健二（訳）、『ヒトラーの最期の十日間』、TBS出版会、1974年
- 新関欽哉（著）、『ベルリン最期の日』、日本放送出版教会、1988年
- 藤山楢一（著）、『一青年外交官の太平洋戦争』、新潮社、1989年
- 邦正美（著）、『ベルリン戦争』、朝日新聞社、1993年
- 20世紀の人物シリーズ編集委員会（編）、『ヒトラー最期の真実』、光文社、2001年
[編集] 外部リンク
- Der Untergang（Internet Movie Database）
- DOWNFALL - The Official Movie Website - (英語版公式サイト)
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