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タモリ

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タモリ(本名:森田 一義(もりた かずよし)、男性、1945年8月22日 - )はタレント司会者福岡県福岡市南区出身。血液型O型田辺エージェンシー所属。女優伊佐山ひろ子は実の従妹

目次

[編集] 概要

1980年代後半以降、ビートたけし明石家さんまと共に、日本のお笑い芸人BIG3の一人として数えられている。特に『森田一義アワー笑っていいとも!』の司会者として知られ、同じ司会者による最長寿テレビ番組としてギネスブックに登録されており、2006年現在においても記録を更新している。多芸、多趣味であるが、特定の師匠や修行経歴を持たず、素人芸を極めて一家を成した。作家の小林信彦は、この点でトニー谷に近いと評したことがある。弟子希望者が来ても「自分の芸は誰かに教えてもらったものではないので、人に教えようが無い」と断るという。

芸名である「タモリ」は、本名の「森田」の前後を入れ替えたもので、元々は学生時代の愛称である。通常「タモリさん」「タモさん」と言われ、和田アキ子愛川欽也おすぎピーコといった親しい芸能人からは「タモちゃん」と呼ばれている。また、トリビアの泉で品評会会長に就任以降、高橋克実八嶋智人ビビる大木の3人からは会長と呼ばれている。

[編集] 趣味

タモリの趣味は多岐にわたる。ジャズをはじめとした音楽以外にも、鉄道料理、坂道、BCLアマチュア無線武道オーディオダム船舶などに造詣が深い。「日本坂道学会」副会長、「日本変態協会」会長、「オッパイ星人」などの肩書きも自称している。

音楽は主にジャズを好む。後述の早稲田大学在学中における実績があるほか、植草甚一の死後、膨大なレコードコレクションの散逸を防ぐために、その全てを一括して引き取っている。自身も森田一義名義で早稲田大学応援歌「ザ・チャンス」の作詞を担当したり、トム・O・リーの名でトランペット演奏のレコードを出すなどの音楽活動も行っている。

ただし、同じ音楽であっても、ハードロックヘビーメタルカントリーミュージック、合唱団やミュージカルなどに対しては嫌悪の念を表明したこともある。ハードロックヘビーメタルに対しては「汗臭そう」、カントリーミュージックに対しては「ニータカニータカいってる」などと評している。また、リズムを取りながら上体を左右に軽く揺らしながら歌うゴスペルなどの合唱団に対しても同様の評価を行っている。ただし、絶対的に嫌悪しているとは言い切れない事例がある。ハードロックでもB'zだけは好みであるとし、『タモリ倶楽部』内の「空耳アワー」ではメタリカメガデス等のメタルバンドには好意的に反応したり、「クイズDEATH」というデスメタルバンドをモチーフとしたコーナーを設けている。『森田一義アワー笑っていいとも!』では、金曜コーナーだった「歌え!金ママコーラス隊」で合唱団の指揮者を担当していた。そして「タモリのジャポニカロゴス」ではリズムを取りながら上体を左右に軽く揺らしながら歌う合唱団がたびたび登場している。こうした現状に対して、視聴者からは「単に揶揄しているだけ」といった見方や、ハードロックヘビーメタルが良質の「空耳」の宝庫であることから番組内で大切に扱っているだけで、タモリ本人は以前と変わらずハードロックヘビーメタルを好んではいないと見る向きもある。

鉄道ファンとしての分野は、線路そのものが連なるさまや分岐器の複雑な造形、またそれらを列車が通過する際の音を好む「線路マニア」であると称している。鉄道路線では常磐線が、鉄道会社では京浜急行電鉄が好きらしい。自身が司会を行う『森田一義アワー笑っていいとも!』の楽屋にも、いつも時刻表地図が置かれている。しばしば自身が司会を担当する『タモリ倶楽部』で鉄道関係の企画を行っている。ゲストが原田芳雄等同好の士だったときは、観客や一般視聴者を無視する宣言をしてまで鉄道トークを行う。またゲームソフト『電車でGO!』の腕前は、自他共に認めるハイレベルである。

料理はプロ級の腕前であると評される。『森田一義アワー笑っていいとも!』では、テレホンショッキングで料理の作り方の話題になると必ずアドバイスをする。『ジャングルTV~タモリの法則~』の1コーナー「ジャングルクッキング」では「料理の天才」と紹介され、課題とは別のメニューを傍らの七輪を使って作り上げることもあった。競演したタレントを自宅に誘って食事会を開くことも多いが、タモリ自身はキッチンにこもって料理に没頭するため、番組と違ってトークで盛り上がることは稀であるらしい。なお、当人は和食以外一切食べない和食党である。

坂道については、2000年には山野勝と「日本坂道学会」を結成し副会長を自称する。同会副会長として、休日には、好みの坂をまわり、坂道の写真を撮る。過去には「TOKYO1週間」誌上に『TOKYO坂道美学デートNAVI入門』を連載し、2004年にはその活動が『タモリのTOKYO坂道美学入門』としてまとめられた。

「日本変態協会」(NHK)会長を名乗り、「創作は全て変態である」という『創作変態論』を唱えている。『森田一義アワー笑っていいとも!』の初期には、当時10代半ばの「伊藤つかさちゃんに会いたい」として、テレホンショッキングの目的は伊藤に会うことであると明言していた。また、「俺はオッパイ星人」とも公言している。真偽不明だが、阿木燿子と酒を飲んだ際、酔った勢いで「胸、大きいっすね」と言ったところ、阿木から「触ってみる?」と返され、思い切り揉みまくったらしい。ちなみにこのエピソードは阿木の夫である宇崎竜童との対談で披露されている。タモリの話を聞いた宇崎は哄笑した。

その他、アマチュア無線では、現在は失効しているがコールサイン「JA6CSH」を取得していた。ラジオたんぱでBCL番組を担当していた実績も持つ。武道にも造詣が深く、高校時代に柳生新陰流居合二段を取得している[1]。また、芸能人仲間らの証言によれば、自宅では緑色のビキニブリーフ1枚になりイグアナの生態のまねをし、週末は沼津のマンションに泊まり、釣りを楽しんでいるという。

[編集] 経歴

1945年8月22日福岡県福岡市南区に生まれる。福岡市立高宮中学校、福岡県立筑紫丘高等学校を卒業後、1年間の浪人生活を送る。1965年早稲田大学第一文学部西洋哲学科へ入学[1]。その後学費未納のため抹籍処分となる[2]1968年に帰郷後、保険外交員・喫茶店従業員・ボウリング場支配人等の職を経て、ジャズピアニスト山下洋輔赤塚不二夫らと出会い、再度上京。30歳で芸能界入りする。テレビ・ラジオで「ハナモゲラ語」や「イグアナ」のモノマネといった独自の芸を披露する。ラジオにおける発言等から各方面からの反発も受けたが、1982年から『森田一義アワー笑っていいとも!』の司会に起用され、2006年現在に至るまで番組司会の長寿記録を更新しており、ラジオ・CM等においても芸能活動を続けている。

[編集] デビュー以前

幼少時代はおゆうぎが嫌だったために幼稚園入園を拒否し、小学校入学に至るまで、毎日、一日中坂道に立って人間観察を行っていた[3]。このため坂道好きとなり、後に「日本坂道学会」を設立する遠因となっている。大学浪人中はしばしば押入に潜り込み、韓国中国からのラジオ放送を長時間聴いていた。これが藤村有弘以来と言われた「インチキ外国語芸」へとつながった。

早稲田大学在学中はモダン・ジャズ研究会に在籍し、トランペットを演奏。「マイルス・デイヴィスのラッパは泣いているが、タモリのラッパは笑っている」などの批評を受け、主にマネージャー・MCを担当することになった。このことは、後の話芸の基礎ともなった。早稲田大学を去った理由は、2年次の5月の連休、友人2人と旅行を計画し、学費用に仕送りされた資金を旅行用に一旦充てたが返済されず、自分の授業料が払えなくなったためである。学費未納のため抹籍という処分となった。ただし、モダン・ジャズ研究会のマネージャー役は続行し、かなりの収入を得ていた[1]

早稲田大学では吉永小百合と在学時期が重なっており、学生食堂で吉永と遭遇した際、吉永の食べ残し(飲み残したジュース説もあり)を何のためらいもなく食べた(飲んだ)という。現在に至るまでサユリストを貫いている。

福岡県に帰郷した後は、保険外交員・喫茶店従業員等の職を転々とする。保険外交員時代は営業成績がトップクラスであり、表彰されたこともある。この時期に同僚の女性と結婚した。また、喫茶店の雇われマスターだった頃は、ウィンナ・コーヒーを注文すると、ウィンナーソーセージが入ったコーヒーを出すなど、地元では奇妙なマスターとして有名であった。

山下洋輔との出会いは、1972年、タモリが大分県日田市ボウリング場支配人だったときに始まる。当時の山下はライブ後ホテルで乱痴気騒ぎをすることを常としており、渡辺貞夫のツアーメンバーの1人として福岡を訪れた際も同様であった。サックス奏者(資料によってはドラムス奏者とする場合もある[1])の中村誠一が部屋にあったゴミ箱を頭にかぶり、メンバーで虚無僧ごっこをして遊んでいた。タモリは渡辺貞夫のマネージャーと学生時代の友人同士であったために同じホテルで飲んでいたところ、廊下まで響くその騒ぎを聞きつけ、部屋へと乱入し、ゴミ箱を取り上げて自ら踊り始めた。中村はその非礼をインチキ朝鮮語でなじったところ、タモリがそれより上手なインチキ中国語で返答したために双方が意気投合したという(2006年4月の『SMAP×SMAP』では、虚無僧ではなく歌舞伎の物まねをしていた中村に、相手が必要だと直感的に思ったタモリが飛び入りし、相手役を務めたと語っている)。以降徐々に文化人・ミュージシャン等のあいだで知名度が上昇し、新宿ゴールデン街のバー「ジャックの豆の木」の常連で結成された「伝説の九州の男・タモリを呼ぶ会」のカンパによって、1975年6月に上京を果たす[1]。開かれた独演会では「四ケ国語麻雀」や、「大河内伝次郎の宇宙飛行士が宇宙船の中で空気洩れに苦しんでいる様子を韓国語で」などのリクエストを含めた即興芸を披露し、筒井康隆山下洋輔ら臨席した全員を感動させる。臨席したうちのひとりである漫画家の赤塚不二夫は、「この男を博多に帰してはいけない」と引き留め、自らの家に居候させた。

バーでの一件の直後、赤塚不二夫自身が出演する生放送にそのまま連れて行って同様のパフォーマンスを演じさせたところ、黒柳徹子からその夜のうちに照会があったそうで、彼女の感性の鋭さに感心したと赤塚不二夫がコメントしている。タモリの居候生活は、住居は家賃17万円で4LDKのマンションであり、車はベンツが乗り放題、赤塚からは月に20万円の小遣いが渡されるというものだった[1]。赤塚本人は下落合の仕事場のロッカーを倒し、布団を敷いて寝ていた。赤塚以外ではこんな関係は成り立たなかっただろうとタモリも認め、大恩人だと語っている。ちなみに赤塚は自書の漫画で、「これだけ一緒に暮らしているんだから愛し合うことも出来るんじゃないか」と、2人で同性愛に挑戦して抱き合ったが、全く興奮せず、何もなかったと描いており、タモリも同様の趣旨の発言をしている。

[編集] 芸能界入り

30才で芸能界入りする。東京12チャンネル(現:テレビ東京)の深夜番組『空飛ぶモンティ・パイソン』でデビュー。『金曜10時!うわさのチャンネル!!』(日本テレビ系列)や、『オールナイトニッポン』などで「ハナモゲラ語」や「イグアナ」のモノマネといった独自の芸を披露する。また、制作したレコードが発売中止になったり、ラジオ番組における発言や企画が抗議を受けるなど、各所からの反発も受けている。

芸能界入りについては、本人は「闖入(ちんにゅう)」と言っている。デビュー当時は常に眼帯を使用していた。お笑いタレントでありながら愛想笑いやヨイショ芸をせず、どこかインテリ風で何を考えているか分からないという、それまでにない芸風だった。サブカルチャー好きの若年層には好評を博すが、中高年層には強い印象を与えつつも「薄気味が悪い」と不評だった。「密室芸人」という評も与えられていた。

当時の芸は「中洲産業大学芸術学部西洋音楽理論教授」や「タモリ教授」、「森田一義助教授」といった架空の肩書きをしばしば名乗り、「ハナモゲラ語」、「イグアナのモノマネ」、「4カ国親善麻雀」などを披露するというものだった。当時はあまりモノマネの対象とされていなかった朝鮮語ベトナム語も取り上げている。特に評価の高いモノマネに「寺山修司」がある。これはしゃべり方や身振りの模写のみならず、話す内容自体はタモリ自身が考えたものでありながら「いかにも寺山修司が語りそうな物言い」をするという点で画期的であり、それ以前の政治家のモノマネや歌手の歌真似を中心とする「声帯模写」芸とは題材やアイデアの面で一線を画している。これらの芸は、『タモリ』『タモリ2』などのレコードやCDとして収録、発売されているが、『タモリ3戦後日本歌謡史』は後述の通り発売中止になっている。こうした芸は後年に至るまで行われており、「鶏」「携帯電話」「生まれたての馬」など、ときとして突拍子もない題材によるモノマネがなされている。

1976年10月から1983年9月まで水曜1部に出演したラジオ番組『タモリのオールナイトニッポン』では「つぎはぎニュース」などの独創的な企画で人気を集めた。「つぎはぎニュース」はNHKラジオで実際に放送されたニュースの音声を編集して、まったく違う爆笑ニュースに仕立て上げるというものであった。NHKから抗議を受けて中止となるものの、当時エアチェックされた音源が後になってもひそかに広まり、今では伝説的な企画となっている。

こうしたラジオ番組では、当時人気だったオフコースや、フォーク歌手のさだまさし名古屋及び名古屋人などに対しての批評を行い、ファンとの対立を起こした。オフコースについては「軟弱なフォーク、根暗なヤツが聞く音楽」、さだまさしは「女々しい、わざとらしい、歌よりトークが長い」、そして名古屋と名古屋人は「東京と大阪に挟まれ独特のコンプレックスがある、田舎なのに都会ぶる、人間がずうずうしい、エビフライをごちそうだと思っている、名古屋弁は響きが汚い」等とそれぞれに対して評した。その他、特産物や観光地が少ない埼玉県ダ埼玉と発言している。さだまさしに対しては、批評だけではなくモノマネの対象にもしており、『タモリ2』の「教養講座「音楽の変遷その1」」に「さるまたし」の名で行ったモノマネが収録されている。こうした批評に対して、真偽は不明だが、オフコースやさだのファンからはカミソリ入りの手紙が送られたと言われる。名古屋出身者からも猛反発を受けたが、逆に名古屋の認知度上昇に貢献した、と見る向きもある。なお名古屋批判については、2006年現在においても同様の主張がなされている。2006年、中日がリーグ優勝した数日後、『森田一義アワー笑っていいとも!』において石原良純が青い服装で登場した際、それがドラゴンズカラーであると指摘して、オレは中日が嫌いだと発言している。

ラジオ番組以外においても、『ザ・ベストテン』に臨時司会者として出演したことがあり、この際に当時アイドルであった田原俊彦をネタにしたことでファンからの抗議が殺到した。ただし『ザ・ベストテン』の司会者の1人であった黒柳徹子とは親交が深く、長寿トーク番組『徹子の部屋』では、年末のタモリ出演とその際黒柳に新作モノマネを披露するのが恒例になっている。

こうした活動のほか、1977年には赤塚不二夫、滝大作、高平哲郎らと「面白グループ」を結成する。週3回以上の宴会を催し、その清華を何らかの方法で発表することを目的にした団体である。団しん也小松政夫も参加し、一時はビートたけしも参加していた。また、山本晋也監督の映画下落合焼とりムービー』に所ジョージや大ブレイク前のアルフィーらと共に出演している。所とは写真家浅井慎平が監督した映画『キッドナップブルース』(1982年)でも共演している。

芸能界入りしてからしばらくはさほど知名度が高くなかったが1979年にスタート(※1982年に終了)したNHKのバラエティ番組テレビファソラシドに出演したのをきっかけに知名度がアップする。これは司会の一人永六輔「使ってみてはどうか」と売り込んだ結果で当時NHKはタモリのように黒メガネをかけた芸能人はお断りのスタンスを取っていた。それはおかしいと永がねじ込んだおかげでタモリは全国区への道筋を歩くことになる。もし永のねじ込みがなかったら笑っていいとも!もなかったといえ実際タモリは永には頭が上がらなくなってしまったのである。

[編集] 『笑っていいとも!』以降

1982年からフジテレビ系列の平日お昼の生放送バラエティ番組『森田一義アワー笑っていいとも!』(以後『いいとも』と略)のメインパーソナリティに就任。この番組で人あしらいのうまさと知性を買われるようになる。関口宏島田紳助板東英二らと並ぶ1980年代の名司会者と評する向きもある。以降は各種バラエティー番組の司会者としての活動が主となる。1980年代初頭までの個人芸をテレビ番組で見る機会は少なくなるが、『タモリ倶楽部』でその点を補っているとする向きもある。また、ラジオにおける活動や、CM出演も行っている。

『いいとも』におけるタモリの起用理由については、プロデューサーの横澤彪が「夜の顔だったタモリをあえて昼にもってきて意表をついた」と語っている。そのため当初は視聴者にとって違和感のある人選だったが、番組はヒット。2002年に20周年を迎え放送5000回を、2006年には24周年を迎え放送6000回を達成した。

『いいとも』出演以降は、眼帯の着用をやめ、主にレイバンサングラスを使用している。これが2006年現在に至るまでタモリのトレードマークになっている。『いいとも』以前は片眼に眼帯をしていることが多かったが、昼の帯番組ではイメージが良くないという配慮から変更されたらしい。このサングラスは、昼番組と夜番組を併せて1983年1990年1991年1996年2001年2002年の6回変わっている。『いいとも』開始当初から1990年代半ばまでは「昼の番組で真っ黒なサングラスはどうか?」ということもあって、目元がほぼ見える薄茶色のサングラスを着用していた。1990年代後半から2006年現在の『いいとも』を含む全番組出演時は黒色に統一されているが、同型でレンズカラーの違うスペアサングラスを所持しているようだ。

ラジオにおける活動は、『いいとも』出演以降も行われている。『オールナイトニッポン』のパーソナリティを務めた過去から、ナイターオフシーズンにはニッポン放送にレギュラー番組を持つ。2005年に起きたライブドアによる一連のニッポン放送に関する騒動に対し、「仮にニッポン放送がライブドアに買収された場合は、ニッポン放送への出演を取りやめる」と所属事務所を通じて公言していたが、この事件が解決したことで、同年秋からはブリタモリ大百科事典に出演した。

その他、1983年12月31日にはデビュー8年目にして『第34回NHK紅白歌合戦』の紅白総合司会を務める。2006年現在に至るまで、現役・元アナウンサー以外の紅白総合司会者はタモリのみである。1986年には、タモリの半生を描いた『歌と笑いの41年 戦後タモリ史』という番組が放送された。また、『いいとも』のフリートークで「疲れてるときにユンケル(栄養ドリンク)はいいよね」と発言したところ、ユンケルを発売している佐藤製薬からユンケルを大量に贈られ、これをきっかけにユンケルのテレビCMにも出演するようになった。

[編集] 事件・事故

  • 1990年某日、ヨットの柱に額をぶつけた。この事故でタモリは髪型を7:3分けから、現在のオールバックへ変えた。
  • 2000年5月6日、東京・目黒区で人身事故を起こした。タモリの車が左折した際、右から直進してきたオートバイと接触、オートバイは弾みで別の車にも接触した。運転していた男性と同乗女性が足に軽い打撲。タモリに怪我は無かった。
  • 2001年11月4日関東近郊のゴルフ場でプレイ中、ボールがサングラスのつるに当たり、左こめかみ付近を負傷。都内の病院に検査入院。1995年の小型船舶免許取得時以来、6年ぶりの番組欠勤となった。『いいとも』は当時の各曜日レギュラー陣が代役を務め、「ミュージックステーション」ではタモリとともに司会を務めているテレビ朝日アナウンサー武内絵美(2000年4月 - 2004年3月まで担当)とゲストで歌手Kinki Kidsが司会を務めた。
  • このほか、バイクでの事故経験もある。乗っていたバイクが竿立ち状態になりコントロールできず、無関係の家の垣根を通り抜けて庭に突っ込み、食事中の一家から「どなたですか?」と言われた、とトークで語っている。

[編集] 『いいとも』におけるタモリ

『いいとも』開始後間もなく、「たけし(ビートたけし)は大包茎。オシッコが真っ直ぐ飛ばない」と発言した。そのすぐ後の放送日に、「タモリさんさぁ、俺のこと包茎とか言ってたって?そりゃマズいだろ!」と、ビートたけしが番組に乱入した。当時レギュラーだった田中康夫に対しては「お前のことは前から気にいらねえんだよ!」と首を絞めて押し倒すなど、番組内で暴れた後に退散した。この件は、それまでタモリとビートたけしの共演がほとんどなかったこともあり、『いいとも』に興味を示さなかった視聴者層や芸能マスコミにも広く話題を呼んだ。この件について、ビートたけしは後に「あれはプロデューサーの横澤さんに頼まれたこと」と、ヤラセであることを暴露した。元来ビートたけしはタモリより先に『いいとも』の司会を頼まれたが辞退した経緯があり、開始当初人気が安定しなかった『いいとも』へのテコ入れとして、タモリと不仲説のあったたけしを番組に乱入させたらしい。ただし、ビートたけしは自分が包茎であることを『オールナイトニッポン』などでは何度もネタにしていたが、タモリの「たけしは包茎」発言についてもヤラセの一部だったかどうかは不明である。

出演者等の条件によって、タモリが必ず行う恒例の行事がいくつかある。間寛平が出演すると、お互いにの真似をしながらスタジオ中を駆け回る。また、毎年フジテレビ系列で放送しているFNSの日の「笑っていいとも!増刊号生スペシャル」では、「まあ、毎年この時間が一番、眠いんですよね」とタモリが発言し、他の出演者に注意されることも恒例となっている。

2004年7月25日にフジテレビの27時間テレビの中で行われた『笑っていいとも!増刊号生スペシャル』のテレフォンショッキングのコーナーでは自分の番組にゲスト・森田一義として登場した。この時、司会は27時間テレビの総合司会を務めていたナインティナイン岡村隆史が行った。同じく総合司会だった矢部浩之中居正広は観客席にいた。

[編集] その他

  • 1980年代初頭においては、タモリとビートたけしの間に不仲説が存在した。タモリは「俺とたけしは仲が悪いと思っている人もいるみたいだけど、実は仲がいいんだよ」、たけしも「タモリさんの奥さんと俺の女房は仲がいい」などと発言したことがある。ただし、たけしは「タモリさんの奥さんが物凄く大きなダイヤの指輪をしていて、俺の女房の目に刺さりそうだった」と続けて笑いを取る場合が多かった。
  • 音楽番組の司会を長く勤めているため、玉置宏芳村真理黒柳徹子と並び、日本の歌謡曲歌手の事を良く知る芸能人、とする意見がある。
  • よく言う冗談は「俺はジャニーズシニア」「俺は『ZOO』にKAZU(カズ)の名前で所属していた」など。特に後者に関しては、ZOO解散前の最後のテレビ出演がMステとなったため、タモリも曲中のダンスに参加しスタジオを沸かせたという逸話を持つ。また、EXILE新メンバー募集の際には『MUSIC STATION』にて自らKAZUの加入を推奨していた。
  • 横澤彪によればタモリは30歳を超えて芸人に転向したこともあり驕り高ぶった所も見せず、「俺たち芸人なんか世間でまじめで働いてる人から見れば詐欺師稼業みたいなもんだ」というのが持論だという。
  • 普段は温厚であるが、かつて森脇健児が焼肉の網に肉を隙間なく並べたことに激怒した、と数回発言したことがある。しかしいずれも、本当に心から激怒していたとは思えない口調であり、とかく温厚なのだろうという見方もある。
  • 今の携帯はナインティナインの岡村隆史にプレゼントされたものであり、それまでタモリは携帯電話を持っていなかった。
  • 雑誌などの取材やインタビューはあまり受けないが、過去に「週刊朝日」の取材に答えた事がある。そのとき「いいとも」の長寿の秘訣について、「番組についての反省を一切しないこと」と答えている。真意かどうかは不明。
  • 俳優業にも一時期チャレンジしたが、今はやっていない。ナインティナインの岡村隆史が、ジャングルTVでタモリ主演のビデオカセットを見せたとき、「止めてくれ」と言った。どうやら、俳優業は自分に不向きだと思っているようである。
  • 公式サイト・田辺エージェンシーの所属タレントではタモリのみ写真が掲載されていない。
  • 佐藤製薬のユンケル黄帝液シリーズに新発売当時からCMキャラクターとして起用されていたが降板後は同社の歯槽膿漏治療薬のアセスのCMキャラクターとして起用されている。同社にとって手放すには惜しみある存在。(注:タモリ降板後はイチローがユンケル黄帝液のCMキャラクターに起用されている。)

[編集] 出演

[編集] テレビ番組

レギュラー
単発

[編集] 過去

[編集] NHK

[編集] 日本テレビ

[編集] TBS

[編集] フジテレビ

[編集] テレビ朝日

  • 夕刊タモリ!こちらデス
  • タモリスペシャル(1982年1月21日)
  • 夢のビッグスタジオ(1982年4月8日 - 5月13日)
    ※初のテレ朝音楽番組レギュラー司会。 わずか6回で降板。 5月20日から南美希子が司会。

[編集] テレビ東京

[編集] ラジオ

過去

[編集] CM

  • 佐藤製薬 ユンケルシリーズ(1984年 - 2002年)
  • 片岡物産 アストリアコーヒー
  • 佐藤製薬 アセス
  • 東京ニュース通信社 TVガイド
  • 日本テレコム おとくライン
  • サントリー BOSSレインボーマウンテン(石原さとみとの共演)ほか。

[編集] タモリの関連アルバム

  • タモリ(レコード:1977年、東芝EMI株式会社、ETP-72227 / CD:1995年、アルファレコード、ALCA-9159)
  • タモリ2(レコード:1977年、東芝EMI株式会社、ETP-80060 / CD:1995年、アルファレコード、ALCA-9160)
  • 『タモリ3戦後日本歌謡史』
    • 実際には『タモリ2』以前に録音されており、当初はこの内容が『タモリ2』になるはずだった。戦後の名曲をパロディーにしているため著作権上の疑義が指摘され、初回プレス分の3万5000枚だけを新星堂で限定発売し直ちに絶版という運命をたどる。
  • 『ラジカル・ヒステリー・ツアー』
  • 『HOW ABOUT THIS』(大マジなジャズ・アルバム)
  • 『永遠の絆』・なぎら健壱コンサート(MC・Mr.タモリとして参加。)
    • ほかに、大瀧詠一がプロデューサーとして招かれたものの、タモリがヴォーカル録りをしないまま終わった幻のアルバムの企画があったと言われている。
  • THE SQUAREのアルバム『MAGIC』内の2曲にトランペットおよびバックボーカルで参加している。
  • パイパー(PIPER:山本圭右がリーダーを務めた1980年代のJ-POPグループ)のサードアルバム『GENTLE BREEZE』のジャケット写真(古風な赤い消防車に雪が降り積もっている)の撮影を担当。
  • 決定盤「NHKみんなのうた」より大全集8 タモリが唄う「ミスターシンセサイザー」を収録

[編集] 書籍

  • タモリ『21世紀ブックス タモリのカセット面白術 : もてる!ウケル!きわめつけ実例94』、主婦と生活社、1977年。
  • タモリ『タモリのケンカに強くなる本』、ベストセラーズ、1978年。
  • タモリ『タモリのちょっとアレですが』、エイプリル・ミュージック、1978年。
  • タモリ『行ってから読むか読んでから行くか : タモリのNew York旅行術』、講談社、1980年。
  • タモリ『今夜は最高!』、日本テレビ放送網、1982年。
  • タモリ『今夜は最高!. part 2』、日本テレビ放送網、1982年。
  • タモリ『今夜は最高!. part 3』、日本テレビ放送網、1982年。
  • タモリ『新・今夜は最高!』、日本テレビ放送網、1983年。
  • タモリ『新・今夜は最高!. part 2』、日本テレビ放送網、1983年。
  • タモリ『タレント狂殺人事件』、作品社、1983年。(ISBN 4878938013)
  • タモリ『タモリのおじさんは怒ってるんだぞ!』、徳間書店、1984年。(ISBN 4-19-502931-7)
  • タモリ『タモリのTOKYO坂道美学入門』 、講談社、2004年。(ISBN 4063527239)
    • 過去に交友社より鉄道ファンの出演依頼があったが、スケジュールの関係で実現できなかった。

[編集] 共著

  • タモリ、松岡正剛『プラネタリー・ブックス16 愛の傾向と対策』、工作舎、1980年。
  • タモリ、松岡正剛『コトバ・インターフェース』、ダイワアート、1985年。
  • タモリ、笑福亭鶴瓶『タモリ鶴瓶のおぼえてるでェ!』、フジテレビ出版、1987年。(ISBN 4-594-00180-7)
  • タモリ+イースト・クイズ班編『クイズ!タモリの音楽は世界だ』、マガジンハウス、1993年。(ISBN 4-8387-0313-9)
  • 赤塚不二夫、タモリ『赤塚不二夫とタモリの西サモアに行ってこれでいいのだ』、コミックス、1994年。(ISBN 4-06-313704-X)

[編集] 関連書籍

  • 家庭画報編『タモリと賢女・美女・烈女』、世界文化社、1982年。
  • 武市好古編『ぴーぷる最前線 タモリ』、福武書店、1983年。(ISBN 4-8288-0314-9)
  • フジテレビ編『タモリの笑っていいとも! : 世界にひろげよう友だちの輪ッ. part 1』、サンケイ出版、1983年。(ISBN 4-383-02256-1)
  • フジテレビ編『タモリの笑っていいとも! : 世界にひろげよう友だちの輪ッ. part 3』、サンケイ出版、1983年。(ISBN 4-383-02287-1)
  • フジテレビ編『タモリの笑っていいとも! : 世界にひろげよう友だちの輪ッ. part 4』、サンケイ出版、1984年。(ISBN 4-383-02311-8)
  • フジテレビ編『タモリの笑っていいとも! : 世界にひろげよう友だちの輪ッ. part 5』、サンケイ出版、1984年。(ISBN 4-383-02320-7)
  • フジテレビ編『タモリの笑っていいとも! : 世界にひろげよう友だちの輪ッ. part 6』、サンケイ出版、1984年。(ISBN 4-383-02332-0)
  • 窪田ひろ子『「タモリ倶楽部」夜の英会話 : 夜だけでなく、昼間も役に立つ!』、全国朝日放送、1988年。(ISBN 4-88131-086-0)
  • 笑っていいとも!編『タモリの世紀末伝説 : 関根くん家とマチャミん家のおかしな人々』、フジテレビ出版、1993年。(ISBN 4-594-01321-X)
  • フジテレビ「タモリのボキャブラ天国」編『タモリのボキャブラ天国 : フジテレビオフィシャル』、フジテレビ出版、1993年。(ISBN 4-594-01186-1)
  • フジテレビ「タモリのスーパーボキャブラ天国」編『タモリのスーパーボキャブラ天国 : フジテレビオフィシャル』、フジテレビ出版、1994年。(ISBN 4-594-01494-1)
  • フジテレビ「タモリのスーパーボキャブラ天国」編『タモリのスーパーボキャブラ天国 : お・と・なスペシャル版』、フジテレビ出版、1995年。(ISBN 4-594-01638-3)
  • タモリのジャポニカロゴス国語辞典編集部編『タモリのジャポニカロゴス国語辞典』、フジテレビ出版、2006年。(ISBN 4-594-05174-X)

[編集] 関連項目

[編集] 人物

[編集] デビュー直前・直後

[編集] 全盛時代

[編集] その他

[編集] 参考文献・出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 中村孝司「タモリ年譜」『クイック・ジャパン vol.41』、太田出版、2002年。
  2. 早稲田大学学生部編「第800号記念 タモリ ロングインタビュー」『早稲田ウィークリー』、早稲田大学学生部、1997年4月17日。
  3. 前掲書 『タモリのTOKYO坂道美学入門』。

[編集] 外部リンク

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