大分県
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大分県のデータ | |
自治体コード | 044000-1 |
知事 | 広瀬勝貞 |
面積 | 6,338.82km² 全国第24位 |
総人口 | 1,209,587人 (2005年10月1日現在:全国第34位) |
総世帯 | 469,017世帯 (2005年10月1日現在) |
ISO 3166-2 | JP-44 |
大分県の日 | 11月14日 ※条例の定めはない |
大分県の花 | ブンゴウメの花 |
大分県の木 | ブンゴウメ |
大分県の鳥 | メジロ |
大分県の歌 | 大分県歌:時代を超えて |
大分県庁 | |
所在地 | 〒870-8501 |
大分県大分市大手町3丁目1番1号 | |
電話番号 | 097-536-1111 |
外部リンク | 大分県 |
市町村境界図 | |
大分県(おおいたけん)は、九州地方の東部に位置する県。山地の占める割合が大きく、広い平野部は大分市や中津市、佐伯市の周辺などごく限られた地域にのみ分布している。県中央部に位置する由布市湯布院町の由布院温泉、別府湾に接する別府温泉は全国的に知名度が高い。正月のおせち料理などで珍重される身が厚く表層に星型の亀裂が入ることで有名な干し椎茸のどんこは椎茸全国乾椎茸品評会で例年上位に入賞している。鳥天やから揚げが名物の地域があるため鶏肉の消費量が高い。
目次 |
[編集] 地理
山地の占める割合が大きく、平野部は大分市や中津市、佐伯市の周辺などごく限られた地域に分布している。豊後水道を挟んで四国地方に接し、最狭部の豊予海峡の幅は10kmほどである。 大分県の気候は全体として温暖で自然災害も比較的少ない。
県北東部に丸く突き出た国東半島から中津市にかけては、夏は瀬戸内海式気候の特徴として降水量が少なく晴れの日が多いが、冬は関門海峡からの北西の季節風の影響を受けるため日本海側気候に近く曇りや雨・雪の日も多く、一冬に数回程の積雪がある。
国東半島以南から大分県中東部は一年を通し瀬戸内式気候の特徴として雨量が少なく、冬は雪の日は少ない。
県南部は年中を通して温暖で台風などの影響も受けることが多く、雨量も多くなる。
県西部は高い山が連なるため、夏は夕立や雷雨、冬は積雪も多い。
[編集] 自然公園
- 国東半島県立自然公園、豊後水道県立自然公園、神角寺芹川県立自然公園、津江山系県立自然公園、祖母傾県立自然公園
[編集] 歴史
[編集] 県名の由来
「豊後国風土記」によると、「おおいた」の地名は景行天皇がこの地を訪れたとき「広大なる哉、この郡は。よろしく碩田国(おおきた)と名づくべし」とし、これがのちに「大分」と書かれるようになったといわれている。しかし、実際の大分平野は広大とは言えず、むしろ地形は狭く複雑であり、「多き田(おおきた)」から「大分」へ転じたとの見解が、最近の定説である。
現在の大分県の名は、古来より国府が置かれていた大分郡に由来する。
[編集] 古代
大分市の横尾遺跡から出土した角柱状の材木(長さ3.4m、一辺18cm)が約6000~7000年前の縄文時代早期の角材と分かった(2005年1月)。
[編集] 近世
江戸時代、大分県内(旧豊前国の一部と豊後国)には、中津、杵築、日出、府内(大分)、臼杵、佐伯、岡(竹田)、森(玖珠)の八藩が分立した。さらに、肥後、延岡、島原藩の飛び領が存在し、日田には代官役所が置かれ九州の幕府領を管轄していた。このため、他県のように大きな都市は形成されなかったが、代わりに各地に特色ある文化が生まれた。各藩の城下町だった場所等には現在も武家屋敷等が残っているところが多い。
[編集] 近・現代
- 明治4年11月14日旧豊後国内で佐伯県・大分県・岡県・日田県等、置県していた各県を併合し大分県が成立した。(旧豊後国の範囲)
- 明治5年1月23日大分郡南勢家(現在の大分市都町)に大分県庁設置
- 明治9年8月21日宇佐、下毛両郡が福岡県より大分県に編入し、現在の県域が確定
[編集] 人口
[編集] 年齢構成
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
年齢 | 人口 |
---|---|
0 - 4歳 | 52 |
5 - 9 | 56 |
10 - 14 | 59 |
15 - 19 | 66 |
20 - 24 | 65 |
25 - 29 | 69 |
30 - 34 | 76 |
35 - 39 | 68 |
40 - 44 | 69 |
45 - 49 | 78 |
50 - 54 | 94 |
55 - 59 | 93 |
60 - 64 | 81 |
65 - 69 | 76 |
70 - 74 | 75 |
75 - 79 | 63 |
80歳以上 | 76 |
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
- データ出典:第10表/都道府県, 年齢(5歳階級), 男女別人口-総人口
(総務省統計局)
[編集] 行政
[編集] 歴代知事(公選)
- 初代 細田徳寿(1947年4月12日~1955年4月27日、2期)
- 2代 木下郁(1955年4月28日~1971年4月27日、4期)
- 3代 立木勝(1971年4月28日~1979年4月27日、2期)
- 4代 平松守彦(1979年4月28日~2003年4月27日、6期)
- 5代 広瀬勝貞 (2003年4月28日~、1期目)
[編集] 「小児救急電話相談事業」の取り組み
2006年7月11日現在、小児救急の電話相談「小児救急電話相談事業」を実施している31都道府県の内、夜間受付で最も遅い時間まで受け付けているのは大分県・大阪府の翌朝8時半。
[編集] 経済
[編集] 産業
近年は特に大分市が新産業都市の指定を受けたため、全国平均に比べ第二次産業の占める割合が高く、県内総生産は平成11年度で約44,000億円、そのうち、第一次産業が3.1%、第二次産業は36.9%、第三次産業は61.0%となっている。
[編集] 県内に拠点事業所のある主要企業
- 工場
- キヤノン(大分市)
- 九州石油(大分市)
- 昭和電工(大分市)
- 新日本製鉄(大分市)
- 住友化学(大分市)
- 東芝(大分市)
- 日鉱金属(大分市)
- ダイハツ九州(中津市)
- TOTO(中津市)
- NEC(中津市)
- サッポロビール(日田市)
- 太平洋セメント(津久見市)
[編集] 地域
以下の14市3郡3町1村を合わせて、18市町村がある。町は「まち」、村は「むら」と読む。
2005年から2006年にかけて、いわゆる「平成の大合併」により、別府市、津久見市、姫島村、日出町、九重町、玖珠町を除くすべての市町村が合併し、市町村の数は2004年12月31日までの58から、2006年3月31日に東国東郡4町が合併し国東市が誕生した時点で、18へと大幅に減少した。これは九州で最も少なく、全国でも4番目に少ない。なお町の数(3)および町村数(4)は現在47都道府県で最も少ない。
[編集] 消滅した郡町村
「平成の大合併」により消滅した郡町村。郡自体が消滅している場合は、郡名にリンクを付した。
- 西国東郡 大田村 - 真玉町 - 香々地町
- 東国東郡 国見町 - 国東町 - 武蔵町 - 安岐町
- 速見郡 山香町
- 大分郡 野津原町 - 挾間町 - 庄内町 - 湯布院町
- 北海部郡 佐賀関町
- 南海部郡 上浦町 - 弥生町 - 本匠村 - 宇目町 - 直川村 - 鶴見町 - 米水津村 - 蒲江町
- 大野郡 野津町 - 三重町 - 清川村 - 緒方町 - 朝地町 - 大野町 - 千歳村 - 犬飼町
- 直入郡 荻町 - 久住町 - 直入町
- 日田郡 前津江村 - 中津江村 - 上津江村 - 大山町 - 天瀬町
- 下毛郡 三光村 - 本耶馬渓町 - 耶馬溪町 - 山国町
- 宇佐郡 院内町 - 安心院町
[編集] 教育
[編集] 県内の大学・短大
- 国立大学法人大分大学
- 別府大学
- 日本文理大学
- 大分県立看護科学大学
- 立命館アジア太平洋大学(APU)
- 大分県立芸術文化短期大学
- 大分短期大学
- 東九州短期大学
- 別府溝部学園短期大学
- 別府大学短期大学部
- 大分県立工科短期大学校
[編集] 研修施設
- 大分県マリンカルチャーセンター
- 大分県立九重青少年の家 (旧九重少年自然の家 平成17年度より改称)
- 大分県立香々地青少年の家 (旧香々地少年自然の家 平成17年度より改称)
[編集] 交通
[編集] 航空
[編集] 鉄道路線
鉄道はJR4路線があるが、JR以外の普通鉄道がない。なお、別府市に近畿日本鉄道(近鉄)が運営する近鉄別府ロープウェイ・別府ロープウェイ線と、岡本製作所が運営するケーブルカー別府ラクテンチケーブル線がある。
[編集] 過去の鉄道路線(廃線)
[編集] 道路
- 有料道路
- 国道
- 国道10号、国道57号、国道197号、国道210号、国道211号、国道212号、国道213号、国道217号、国道326号、国道386号、国道387号、国道388号、国道442号、国道496号、国道500号、国道502号
- 県道
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集] 名所・旧跡
- 青の洞門(中津市)
- 稲積水中鍾乳洞(臼杵市)
- 大分マリーンパレス水族館(うみたまご)(大分市)
- 岡城(竹田市)
- 咸宜園(日田市)
- 九重山(九重連山、久住山、久住連山)(玖珠郡九重町、竹田市) - 日本百名山
- 九重“夢”大吊橋(玖珠郡九重町)
- 釈迦岳(日田市)
- 鯛生金山(日田市)
- 高崎山自然動物園(大分市)
- 原尻の滝(豊後大野市) - 日本の滝百選
- 飯田高原(九重町)
- 風連鍾乳洞(豊後大野市)
- 福沢諭吉旧居(中津市)
- 耶馬渓(中津市)
- 由布岳(由布市)
[編集] 寺社仏閣
[編集] 温泉
[編集] 祭事
[編集] スポーツ
[編集] 公営競技
[編集] マスメディア
[編集] 新聞
[編集] テレビ局
[編集] テレビ事情について
- 大分県の電波事情は非常に良く、近県のテレビ放送が受信が容易である(逆に近隣の宮崎県は電波事情が非常に悪い)。特に電波状態の良い地域として以下が挙げられる。
- 中津~国東半島 - 福岡民放5局とNHK、山口民放3局とNHK。
- 日田・玖珠周辺 - 福岡民放5局とNHK(一部では熊本民放も)。
- 大分・別府・豊後水道周辺 - 愛媛民放4局とNHK。
- 特に玖珠郡~竹田市の標高の高い久住山周辺の高原地帯では福岡・熊本・佐賀の3県のテレビ放送が受信可能であり、竹田市や中津市は電波銀座、電波過密地域と呼ばれるほどである。
- 中津・宇佐では福岡局7局を視聴するためにUHFアンテナを福岡県みやこ町行橋局のみにしか立てていない世帯も多い他、大分・別府周辺でも愛媛局や福岡局(CATV受信)を視聴している世帯もある。テレビ大分が日テレ系とフジ系とをクロスネットしており、複雑な番組編成(ゴールデンタイムの番組が曜日によってキー局が違ったり、ニュースにおいても朝・深夜が日テレで昼・夕方がフジとなっているなど)が常態化しているため、編成が分かりやすい隣県のフルネット局が好まれることも一因と言えよう。
[編集] ラジオ局
[編集] ケーブルテレビ局
- 大分県
- 大分ケーブルテレコム(OCT)
- CTBメディア(別府とんぼチャンネル)
- KCVコミュニケーションズ(日田)
- 臼杵市ケーブルネットワーク(U-net)
- 佐賀関テレビ(STV)
- 佐賀関テレビ共聴
- ケーブルテレビ佐伯(CTS)
- 鶴見ケーブルテレビ(CAT-TV)
- 弥生ケーブルテレビ※CTS経由
- 直川ケーブルテレビ※CTS経由
- 本匠ケーブルテレビ(ホタル)※CTS経由
- ケーブルテレビかまえ※CTS経由
- 杵築市ケーブルネットワーク(KDT杵築ど~んとテレビ)
- 姫島村ケーブルテレビ(ケーブルテレビ姫島)
- 北大ケーブル情報センター(中津)
- 玖珠テレビ組合
- 大山有線テレビ(OYT)
- 豊後大野市ケーブルテレビ
- 大分ケーブルネットワーク(OCN)
- 国東市ケーブルネットーワーク(仮称、平成19年開局予定)
(その他、開局予定あり)
[編集] 大分県を舞台にした作品
[編集] 映画
実際に撮影が行われているとは限らない。
- ただいま零匹(1957年)
- 男はつらいよ・私の寅さん(1973年)
- 男はつらいよ・花も嵐も寅次郎(1982年)
- 国東物語(1985年) - サレルノ国際映画祭グランプリを受賞
- 男はつらいよ・寅次郎の休日(1990年)
- ゴジラVSスペースゴジラ(1994年)
- 顔(1999年)
- 難波金融伝・ミナミの帝王 劇場版partXII「逆転相続」(1999年)
- なごり雪(2002年)
- 悲しき天使(2006年)
- 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2007年)
[編集] ドラマ
- 風のハルカ(2005年 NHK朝の連続テレビ小説) - シリーズ初の大分県舞台の作品
[編集] 小説
[編集] 音楽
[編集] 関連項目
- 日本の都道府県
-
北海道: 北海道 東北地方: 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県 関東地方: 茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 | (山梨県) 中部地方: 新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | 山梨県 | 長野県 | 岐阜県 | 静岡県 | 愛知県 | (三重県) 近畿地方: 三重県 | 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 中国地方: 鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 四国地方: 徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 九州地方: 福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 | 大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 琉球諸島: 沖縄県