鉄道の歴史
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鉄道の歴史(てつどうのれきし)では、鉄道の創始以来の主要な歴史について述べる。
なお日本の鉄道史についての詳細は、日本の鉄道史(概略)と鉄道の歴史 (日本)(年表)の記事を参照。
目次 |
[編集] 発明の時代
[編集] 発展の時代
[編集] 都市や環境との調和の時代
- 国鉄解体と地方路線廃止、第三セクター鉄道の誕生
- 民営化「JR」の発足と発展
- メカトロニクス、マイコン制御と鉄道車両
- 地方鉄道の経営悪化と衰退
- 都市の新交通システム
- リニアモーター技術と超高速鉄道
- 鉄道と環境
[編集] 鉄道技術の歴史年表
ここでは、主要な項目を列挙し、詳細は別にゆずる。
- 馬車道上の切石を用いた軌道を牽引される最初の車両は、少なくとも2000年前にギリシャ、マルタとローマ帝国の一部に登場した。
- 16世紀半ば 木製のレールが使用されはじめる。
- イギリスの炭鉱で車の轍(わだち)のあとに丸太を設置して、その上に車を走らせた。また、ドイツの鉱山でも木製レールが使用され、ポイント(分岐)も備えていた。
- 鉱山などで鉄製のレールを使った運搬が行われた。馬や人の力で運搬する。
- 19世紀初頭 蒸気機関を用いた鉄道の研究・開発がはじまる。
- トレビシックが1804年に鉄製レール上を走る蒸気機関車の走行に成功したが、この頃は馬車鉄道用のもろい鋳鉄レールを使用していたため線路が折れやすく、本格的な実用化までには至らなかった。その後、ナポレオン戦争による軍馬の需要の増加で馬の価格が高騰し、運搬の代替手段としてレールと蒸気機関車を用いた鉄道の研究が一段と進んだ。
- 1825年 世界初の商用鉄道が現れる。
- イギリスのストックトン・ダーリントン間を結ぶ鉄道が開業した。これが世界初の商用鉄道とされている。以後、欧米各地で鉄道の建設が活発になり、1827年にアメリカ、1832年頃にフランス、1835年にドイツで鉄道が開業した。また、当時、イギリスの植民地化が進んでいたインドでも1853年に鉄道が開業した。
- 蒸気機関車を用いた地下鉄。
- ベルリン博覧会で公開運転を行った。
- 1881年 ドイツのベルリンで世界初の電車の営業運転を開始。
- 1910年 アメリカで色灯式信号機が製造される。
- 1912年 ドイツでディーゼル機関車が製作される。
- 1955年 フランス国鉄が当時の鉄道の速度記録を樹立。331km/h。
- 1960年 日本、狭軌での速度記録を樹立。175km/h。
- 1964年10月1日 日本、東海道新幹線が営業運転を開始。当時営業速度では世界最速の210km/h運転を行った。
[編集] 鉄道建設の歴史年表
ここでは、世界各地域の主要な項目を列挙し、詳細は各地域の鉄道の説明にゆずる。日本のそれは鉄道の歴史 (日本)で記述。
イギリスで初めて登場した鉄道は、すぐにその有用性が認められ、アメリカやヨーロッパ各地でも鉄道建設がはじまった。地域によっては猛烈な勢いで総延長距離を伸ばす時期もあり、鉄道狂時代あるいは鉄道建設狂時代と呼ばれる時期もある。たとえば、アメリカの場合、1880年代頃から年間1万kmのペースで鉄道が敷設され、1920年頃までに総延長は40万kmにも達した。
また、19世紀半ばには、当時進行していたヨーロッパの植民地政策と歩調をあわせるようにヨーロッパの影響の大きい地域から鉄道が敷設されていった。インドや中近東でも比較的早い時期から鉄道の建設が始まっている。
日本でも明治時代に入って鉄道の建設が始まり、やや遅れて中国や朝鮮半島でも鉄道建設が活発化した。ロシアからも鉄道の延長が進み、20世紀初頭には極東地域とも結ばれるようになった。
- 1825年 イギリスに世界初の商用鉄道が現れる。
- イギリスのストックトン・ダーリントン間を結ぶ鉄道が開業した。
- 1830年 アメリカ初の鉄道開業
- 1840年代頃からイギリスで鉄道の建設が一段と活発化した。アメリカでも1848年に西部のカリフォルニア州がアメリカ領となり、同時期にはじまる金採掘ブーム(ゴールドラッシュ)を機に鉄道建設が一段と活発化した。
- 1850年代 中近東地域で鉄道が開業。
- ヨーロッパ列強の中近東地域進出とともにこの地域でも鉄道が建設されるようになった。1855年にエジプト初の鉄道が登場した。イギリス資本で建設され、アレクサンドリア・カイロ間を結んだ。1858年にはカイロ・スエズ間が開通した。この頃、スエズ運河の建設の動き(こちらはフランス資本)も進行している。また、1858年にはトルコ初の鉄道(イズミル・セイディキョイ間)が開業した。
- 1850年代後半 南米で鉄道が開業。
- ボンベイ・ターネー間。当時、インドはイギリスの植民地化が進みつつあり、イギリスの資本で鉄道が建設された。インドの鉄道はアジアでは最初のものであった。
- 1857年頃からアルゼンチン初の鉄道建設がはじまった。開業時期は不明。
- アメリカの東海岸と西海岸が結ばれた。開通より少し前の1865年頃(当時、南北戦争の時代でもある)には、アメリカではすでに約56,000kmの鉄道網があったという記述も見られる。
- 1872年 日本で鉄道開業。
- 新橋・横浜間を結んだ。日本では、1854年にペリーが蒸気機関の鉄道模型を紹介し、その後、明治時代に入ってイギリスの指導で鉄道の建設が始まった。旧新橋駅は現在の汐留にあり、昭和時代には広大な貨物ターミナル駅があったが現在は高層ビル群となっている。また、旧横浜駅は現在の桜木町にあり、現在の横浜駅はまだ海で、沖に堤が築かれ線路が敷設されていた。
- 1876年 中国にも鉄道が敷設される。
- イギリスが上海・呉淞間に鉄道を敷設するが反対運動で撤去された。1880年代には欧米列強による鉄道建設が本格化した。
- 1880年代、中央アジア地域にも鉄道が延びる。
- ロシアがコーカサス鉄道を建設し、1887年にはサマルカンドに達した。
- 1888年 ドイツがアナトリア(トルコ)鉄道の建設を開始。
- 1893年に開通した。また、1899年にはバクダード鉄道敷設権を獲得し、イラク地方への鉄道建設を進める。バクダード鉄道敷設権の獲得は、ヨーロッパの植民地主義政策(3B政策、3C政策)でしばしば取り上げられる項目である。→ヒジャーズ鉄道
- 1880年代 日本、各地で鉄道の建設が進む。
- 1899年 韓国初の鉄道開業。
- 鷺梁津(現・ソウル特別市・鷺梁津)と濟物浦(現・仁川広域市)を結ぶ京仁鉄道が1899年創業した。最初はアメリカ人が朝鮮より鉄道敷設権を得て着工したが、途中で日本人の合資会社が敷設権を引受、完成した。
- 1904年 韓国で京釜鉄道が開業。
- 1917年 アメリカで鉄道の総延長距離が40万kmを超えピークに。
- この頃がアメリカにおける鉄道の最盛期で、その後、次第に成長してくる自動車におされることになった。
[編集] 関連項目
- 鉄道
- 廃線 - 廃止路線の一覧
- 鉄道の歴史 (日本)
- アメリカ合衆国の鉄道
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