竹島の日
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竹島の日(たけしまのひ)とは、竹島が島根県に編入された2月22日を記念する日である。1905年(明治38年)のこの日、島根県告示第40号に基づき、島根県知事が所属所管を明らかにしている。
2005年は日本が竹島を編入して100周年にあたるため、「竹島の日」の制定に関する条例が島根県議会で3月16日に可決、制定された。
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[編集] 韓国側の反応
この動きに対し韓国内では激しい抗議運動が起こり、テレビのニュース番組の女性アナウンサーでさえ、竹島の日関連ニュースを伝える時には声を荒げ、怒りを露わにする激昂ぶりであった。独島(竹島の韓国名)が韓国民族主義の象徴と化している現状を示すものである。
慶尚南道馬山市では竹島の日に対抗し、1419年(日本暦応永26年)に李氏朝鮮が李従茂が大軍を率いさせ、倭寇(前期倭寇)の根拠地と見なしていた対馬征伐のために出兵させた(応永の外寇)日である6月19日を「対馬の日」とする条例を制定した。馬山市は応永の外寇後、対馬が服属したと主張しているが、韓国政府は馬山市に対して条例の撤回を求めている。
また慶尚北道知事が島根県との姉妹都市交流を停止すると発表した他、冬ソナブームで日本人観光客が激増した江原道春川市でも日本の姉妹都市との交流を停止すると発表するなど姉妹都市交流停止の動きが広がっている。それ以前から日本では電通主導の執拗な韓流ブームで,韓国人への嫌悪感が高まる傾向が見られたが、竹島の日を制定した翌日韓国の新聞には『우정의 손을 뿌리친 것은 일본이다(友情の手を振り払ったのは日本だ)』と一面にでていた。その際韓流ブームにのせられた者がそこそこいた為、日本人観光客が韓国でのタクシー乗車拒否を受けたり、ホテルに泊まる日本人女性に差別的扱いや、暴行事件などが発生した。(次項参照)
竹島の日条例制定に反発した韓国政府はこれまで厳重に規制していた観光客の独島上陸を解禁すると発表し、3月28日には一般観光客が始めて独島に上陸した。
日韓関係の急激な悪化によって、日本人観光客の韓国訪問や別府市など九州の観光地を訪問する韓国人観光客が減少しており、韓国マスコミではさすがに経済に与える悪影響を懸念する声も出ている。
2005年6月に慶尚北道は、10月を「独島の月」とし、日本との交流を制限できるとする条例を制定した。
[編集] 日本側の反応
これに対し日本側では、交流行事などは通常通り実施され、在日韓国人や日本を訪れた韓国人観光客に対する嫌がらせの行為も見られないなど、冷静な反応が目立った。
[編集] 日韓交流への影響
共同通信社が2005年4月16日にまとめたところによると、この竹島の日制定を巡って日本国内における韓国との交流イベントの中止などの影響が2県24市町村の26自治体に及んでいることがわかった。その内容は以下にまとめるとおり。
- 秋田県本庄市 韓国・梁山市の中学生の来日取りやめ
- 埼玉県所沢市 韓国・安養市の親善協会の来日取りやめ
- 東京都武蔵野市 韓国・忠州市と結んでいた職員派遣協定を保留
- 神奈川県湯河原町 韓国・忠州市との交流事業計画を保留
- 神奈川県横浜市 韓国・仁川市との小学生サッカー親善試合延期
- 新潟県新発田市 韓国・議政府市とのスポーツ交流事業の事前協議の延期
- 福井県小浜市 韓国・慶州市で開かれる予定のイベント参加を辞退される。また保寧市との小学校の音楽交流コンサートの会場変更
- 長野県飯田市 韓国・江陵市での小学生交流イベントの取りやめ
- 岐阜県各務原市 韓国・春川市との交流イベント取りやめ
- 滋賀県大津市 市長の韓国・亀尾市への訪韓延期
- 滋賀県近江八幡市 市長の韓国・密陽市への訪韓中止
- 奈良県奈良市 韓国・慶州市でのイベント参加を辞退される
- 和歌山県和歌山市 韓国・済州市への団体訪韓延期
- 鳥取県 韓国・江原道との職員相互派遣交流延期
- 鳥取県鳥取市 韓国・清州市との交流イベント事前協議の延期
- 鳥取県智頭町 町長の楊口郡への訪韓取りやめ
- 島根県 韓国・慶尚北道と結んでいた提携を破棄
- 島根県松江市 韓国・晋州市との交流を全面延期
- 島根県安来市 韓国・密陽市との交流を全面中断
- 広島県三次市 韓国・泗川市のイベントへの招待辞退
- 山口県防府市 韓国・春川市との小・中学生交流延期
- 香川県高瀬町 韓国・陜川郡のマラソン大会への参加取りやめ
- 福岡県宗像市 韓国・金海市舞踊協会の来日中止
- 福岡県赤池町 韓国・泗川市との小学生交流延期
- 佐賀県鹿島市 韓国・高興郡との交流を全面中断
- 鹿児島県川辺町 韓国・淳昌郡への町長・町議会議長の訪韓を自主的に取りやめ