樋口了一
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樋口了一(ひぐち りょういち、1964年2月2日 - )は、熊本県出身のシンガーソングライター。宅地建物取引主任者の資格を持っている。
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[編集] 略歴
- 1964年2月2日午前2時 熊本県で誕生。
- 1983年 立教大学経済学部に入学。この頃からスティービー・ワンダーをきっかけにブラックミュージックに傾倒。
- 1986年 大学を中退後、ブラックバンド「モジョ」に加入。都内のライブハウスでライブ活動を始める。
- 1989年 バンド「BAUDS」を結成、渡米。ロサンゼルス、ボストン、ニューヨークと渡り歩き、最後にニューヨークのディスコでライブステージを体験。
- 1990年 帰国後、バンド活動を停止
- 1993年7月28日 東芝EMIよりシングル「いまでも」でデビューする。アルバム「あの頃の君がいるなら」発売。
- 1994年 シングル「TAKE A CHANCE」・「SUGAR KISS」、アルバム「Easy Listening」発売。
- 1995年 シングル「憧れのレイナ」・「Memories」発売。 PCDアルバム「唯物史観と私」発表。
- 1996年2月29日 東京での初めてのライブ「樋口了一・炎のファーストライブ」を新宿リキッドルームにて行う。アルバム「GOGH」、シングル「グラフィティ'70」発売。
- 1996年より作家としての活動も開始し、TOKIO、SMAP、V6、KinKi Kids、小橋賢児、織田裕二、沢田研二、鈴木雅之、濱田マリ、辻本祐樹 、演劇集団キャラメルボックスなど幅広く楽曲提供をしている。
- 1997年 シングル「Anniversary song」・「words of life」発売。この年より作家としての活動がメインとなる。
- 1999年 サウンドトラック「TRUTH」にボーカルとして参加。
- 2000年 サウンドトラック「CLOSE YOUR EYES」にボーカルとして参加。
- 2002年 本格的に歌手としての活動を再開。
- 2003年 マキシシングル「1/6の夢旅人2002」発売。
- 2004年 ミニアルバム「lives」発売。サウンドトラック「我が名は虹」・「BLAC FLAG BULUES」にボーカルとして参加。
- 2005年 マキシシングル「1/6の夢旅人/二度目のありがとう」発売。 サウンドトラック「TRUTH」・「広くてすてきな宇宙じゃないか」・「スケッチブック・ボイジャー」・「OPENINGS」「ENDINGS」にボーカルとして参加。「水曜どうでしょう祭 UNITE2005」では、延べ4万人の前で「1/6の夢旅人2002」を歌い上げた。
- 2006年 マキシシングル「風の呼び声/Windy Train」発売。デビュー以来、初のベストアルバム「あの頃の僕がいるなら」を東芝EMIから9年ぶりにメジャー発売。その記念として11月28日にShibuya Duoにて「樋口了一LIVE~あの頃の僕がいるなら~」を行う。サウンドトラック「少年ラヂオ」にボーカルとして参加。
[編集] エピソード
[編集] Anniversary Songにまつわる話
1997年に第一パン50周年キャンペーンソングとして発売された「Anniversary Song」は1曲のみ(カラオケ付)の収録で定価500円であったが、昨今のオークションではプレミアが付き、樋口本人も「1万円ソング」といって喜んでいる。もともと発売枚数が少なかった上、北海道の深夜ローカル番組「水曜どうでしょう」で出演者の大泉洋が遊びでこの曲をレコーディングした映像、及び樋口出演のPVが放送されたため、にわかファンの急増と相まって、非常に貴重な一品となっている。ちなみに今までの最高値はなんと1万8千5百円である。
なおこの曲は、樋口自身の意向で封印され長年にわたり歌われることがなかったが、2004年10月にめでたく解禁となった。
[編集] Wild Worldにまつわる話
- 熱い歌を歌う男
演劇集団キャラメルボックス2004スプリングツアー「我が名は虹」のエンディングで流れるこの曲。もともとはCat Stevensの作で、Mr.BIGをはじめ、数々の有名アーティストがカバーしているのだが、樋口バージョンは物語の主人公、「人斬り以蔵」の生き様を現すが如く、熱さという点では、他のバージョンの追従を許さぬほどの仕上がりとなっている。樋口いはく「幕末にはやっぱりロックだね」 劇団の製作総指揮の加藤昌史の心中には「樋口は熱い歌を歌う男」という認識があり、まさに適材適所、絶妙な人選であった。
- The Eight Color of the Rainbow
サウンドトラックも発売され、舞台は盛況のうちに終わりここまでは問題がなかった。ところが、DVDに関してはこの曲を使用する許可がおりなかったのである。そこで、音楽プロデューサーの清水一雄が同曲をイメージしつつ、新しいオリジナル曲を完成させた。それが「ENDINGS」に収録されている「The Eight Color of the Rainbow」である。Wild Worldが流れている位置からこの曲をかぶせて、DVDは無事に発売された。
樋口が語るところによれば「しょうがないからそっくりな曲をつくってね。聴くと驚くよ」とのこと。実際、原曲のイメージを崩さず、それでいてオリジナリティに溢れ、物語の〆に相応しい名曲である。
[編集] 1/6の夢旅人にまつわる話
- 詳細は1/6の夢旅人を参照。
[編集] 曲が作られた経緯
1998年に「モザイクな夜V3」を通じて親交のあった鈴井貴之がHTBの深夜番組「水曜どうでしょう」の企画「ヨーロッパ21ヶ国完全制覇」に出演するためAIR-G'「GO・I・S」を休まざるを得なかった。そこで、樋口が臨時DJとして出演。その時に鈴井たちを励ますために作られたのがこの曲である。タイトルはリスナーの応募によってつけられた。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- いまでも/Strawberry Drive(1993年)
- TAKE A CHANCE/Believe in Love(1994年)
- SUGER KISS/君が結婚するなんて思わなかった(1994年)
- 憧れのレイナ/あの夏の夢(1995年)
- Memories/PRIDE OF LOVE(1995年)
- グラフィティー'70/今日もどこかデビルマン(HOTER THAN JANGLE MIX)(1996年)
- Anniversary Song(1997年)
- words of life(1997年)
- 1/6の夢旅人2002/words of life(再レコーディング)/きみへのうた(2003年) - CD EXTRAには15分にも及ぶ「水曜どうでしょう同窓会」が収録されている。
- 1/6の夢旅人/二度目のありがとう/1/6の夢旅人(テレビヴァージョン)(2005年)
- 風の呼び声(2006年) トキハ各店および、九州地方のタワーレコード限定発売
- Windy Train(2006年) 東北地方のタワーレコード限定発売
- 風の呼び声/Windy Train(2006年) 上記の二作をカップリングにし、全国発売したもの
[編集] オリジナルアルバム
- 『あの頃の君がいるなら』(1993年9月1日)
- いまでも/帰らないSUNDAY/遠い夏のロザリー/ちょっとつれないTelephon Girl/僕はここにいる~Something to me/MR.カウンセラー/Strawberry Drive/マリッジ・ブルー/ラジオにのせたラブレター/まわる~あの頃の君がいるなら
- 『Easy Listening』(1994年8月24日)
- Easy Listening/Suger Kiss ~21世紀の恋をしよう/君が結婚するなんて思わなかった/Sunshine Smile/流れ星とBirthday/COMPLEX GIRL/Sena -僕がカメラマンになった理由/明日へのレイルロード/Moonlight Fish/TAKE A CHANCE(ALBUM VERSION)
- 『GOGH』(1996年3月6日)
- GOGH/エレンディラ/憧れのレイナ/幻画の街/坂道/Memories/君のいないSTATION/PRIDE OF LOVE/So Long/Holy Nightは夢の中
- 『lives』(2004年3月5日)
- 桜STREET/君が好きな理由/朝花/Let's talk about love/エレンディラ(New Recording)/Please be my love/1/6の夢旅人2002 ~sicorne ver
[編集] ベストアルバム
- 『ベストコレクション~あの頃の君がいるなら~』(2006年11月15日)
- いまでも/憧れのレイナ/Easy Listening/君が結婚するなんて思わなかった/エレンディラ/まわる~あの頃の君がいるなら~/GOGH/幻画の街/今日もどこかでデビルマン/Anniversary song/TAKE A CHANCE/1/6の夢旅人2002(New Recording)/朝花/Still Live In My Heart/Road of the Sun~出会ってくれたすべての君へ~
[編集] プロモーションCD
- 『唯物史観と私』(1995年)
- BECAUSE/LOVIN' YOU/今日もどこかでデビルマン/いまでも(樋口了一作詞ヴァージョン)/CRAZY FOR YOU
- 『GOGH』(1996年)
- GOGH/今日もどこかでデビルマン(ラテンの熱い血が滾るサンタナ・バージョン)
[編集] その他
- 『Ryoichi Higuchi December 20,2002』(2002年12月20日)
- Let's talk about love/きみへのうた 「10J-Square Soul Night」でのプレゼントCD。サイン入りでGreen verとRed verが存在する。「lives」及び「1/6の夢旅人2002」に収録されたバージョンとは細部が異なっている。
- 『オーバー・ザ・クラウド』(2005年)
[編集] 演劇集団キャラメルボックス・サウンドトラック
- 『TRUTH(完全版)』(1999年)Falcon 河野圭のピアノに合わせて得意のハナモゲラを披露している。
- 『CLOSE YOUR EYES』(2000年)Voice of the Wind/Christmas Day
- 『我が名は虹』(2004年)我が名は虹/Wild World
- 『BLACK FLAG BLUES』(2004年)Satellite/Take off to the space/Marina
- 『TRUTH』(2005年)faith 1999年の「Falcon」を再レコーディングし、歌詞をつけた曲。
- 『OPENINGS』(2005年)Take off to the space
- 『ENDINGS』(2005年)The Eight Color of the Rainbow/Christmas Day
- 『広くてすてきな宇宙じゃないか』(2005年)over
- 『スケッチブック・ボイジャー』(2005年)Satellite
- 『少年ラヂオ』(2006年)And We Danced
[編集] DVD
- 『CUE DREAM JUM-BOREE 2004』(2005年)
- 特別ゲストとして本編最後に登場し、「1/6の夢旅人2002」を演奏(Vo&A.Gt)。
[編集] アーティストへの楽曲提供
- 織田裕二
- 「夜に叫んだ」(作曲)1996年11月11日 作詞は元「MAGIC」のボーカル上澤津孝。
- 小橋賢児
- 「Still」(作曲)1996年12月4日 Backing Vocal参加。アルバム「Days」では他にも数曲、Backing Vocal参加している。
- 沢田研二
- 「愛は痛い」(作曲)1997年6月25日 作詞・沢田研二
- 「君にだけの感情(第六感)」(作曲)1998年6月24日 作詞・沢田研二
- 「いい風よ吹け」(作曲)1999年8月25日 作詞・沢田研二
- 森川美穂
- 「それでもみんな生きている」(作詞・作曲)1997年10月29日 タイトルは漫画版「僕らはみんな生きている」から。
- 「Soul Generation」(作詞・作曲)1998年2月11日
- V6(20th Century)
- 「always」(作曲)1998年3月11日 1/6の夢旅人と同一曲。
- TOKIO
- 未来万紀
- 「Innocent Memories」(作詞・作曲)1998年5月2日
- SMAP
- 「言えばよかった」(作詞・作曲)1998年6月18日 Backing Vocal参加。アマチュア時代に作った思い出の曲。
- 「POSSESSION POSSESSION」(作詞・作曲)1998年6月18日 Backing Vocal参加。
- 「ラストシーン」(作詞・作曲)2000年10月14日 作詞は市川喜康との共作。
- 子安武人
- 「Start again」(作詞)1998年11月18日
- 鈴木紗理奈
- 「Night and Day」(作詞・作曲)1999年2月17日 Backing Vocal参加。
- 鈴木雅之
- 「Still Live In My Heart」(作詞)1999年11月17日
- 濱田マリ
- 「パジャマトリッパー」(作詞・作曲)1999年12月1日 Backing Vocal参加。
- フラワーチルドレン
- 「この雨が上がったら」(作曲)2000年11月22日
- 「キスキス」(作曲)2000年11月22日
- キャラメルボックス・オリジナルサウンドトラック『エトランゼ』
- 「エトランゼ」(作詞)2001年2月
- 「reborn」(作詞)2001年2月
- 「Sweet Road」(作詞)2001年2月
- 4S
- 「BANG BANG 2001」(作詞)2001年4月24日
- 柳沢真里亜
- 「Let me in your dream」(作詞・作曲)2001年5月19日 映画「青の瞬間」の主題歌。特別限定チケットのおまけCD。
- そらいろのきりん
- 「そらいろのきりん」(作曲)2001年8月22日
- Kinki Kids
- 「冬のペンギン」(作詞・作曲)2002年12月26日 アマチュア時代に作った曲。当時のタイトルは「秋は君に」
- 辻本祐樹
- 「Seasons」(作詞・作曲)2003年1月8日
- 竹内めぐみ
- 「孤独日和」(作曲)2003年9月18日
- 「あなたが笑えばいい」(作曲)2003年9月18日
- 「want」(作曲)2003年9月18日
- ZOEY
- 「CONFLICT OF INTEREST」(作曲)2004年1月7日
- 関ジャニ∞
- 「F・T・O」(作詞・作曲)2006年3月15日
- 「CARNIVAL」(作詞・作曲)2006年3月15日
- 郷ひろみ
- 「LIFE」(作曲)2006年9月6日
[編集] ラジオレギュラー
[編集] 現在
- Date fm 「SHAKE BEATS」内「土曜日の夢旅人」(土曜 24:00-25:00)
[編集] 過去
- AIR-G' 「樋口了一のモモンガ」
- TBCラジオ 「TALKING BEAT」内「水曜日の夢旅人」
- Date fm 「POWER REVOLUTION」
- FM-FUJI 「HOT NIGHT GONG 樋口了一の桃はいかがでしょうか」
- FM中九州 「COKE SOUND SHUFFLE」
- α-STATION 「TAKE A CHANCE」「SUNSHINE SMILE」「MOONLIGHT FISH」