文法
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文法(ぶんぽう)とは、言語の構造である。
自然言語の文法は二つに大別できる。すなわち、ある言語の規範を示し言語政策や言語教育における基準となることを目的とした規範文法と、学問における研究対象として言語の持つ一定の法則を記述・説明することを目的とした記述文法である。
言語学では音を扱う音韻論、単語を扱う形態論、語法を扱う統語論、語義を扱う意味論、用法を扱う語用論など階層ごとに論じられる。伝統的な文法は特に統語論と形態論を指す。
以下のような事柄が論ぜられる。
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[編集] 文法カテゴリー
ある言語において必ず文法的に表される要素を文法カテゴリーという。以下のような文法カテゴリーが多くの言語で見られる。
日本語、朝鮮語、ジャワ語、タイ語、クメール語などの特定の言語では、待遇表現の一部が体系化し、文法カテゴリーを成している。そのような文法化した待遇表現には、敬語が含まれる。
[編集] 品詞分類
[編集] 構文要素
[編集] 語形態
形態論上、語彙的な形態素を語幹といい、文法的な形態素を接辞という。接辞には語根につけられる場所によって接頭辞・接中辞・接尾辞に分類される。また機能によって品詞や語意を変える派生接辞と文法的意味を変える屈折接辞に分けられる。
文法カテゴリーに応じて語の形態を変化させることを語形変化(インフレクション)という(屈折や活用も同じ)。語形の変化しない部分を語幹、変化する部分を語尾(活用語尾)という。