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形態論(けいたいろん)とは、言語学の一分野で、語の内部構造について論じる学問分野である。文のなかでの複数の語の関係を論じる統語論と区別される。
語を構成する意味の最小単位は形態素と呼ばれる。例えばunhappinessという語は、un-, -happi-(happy), -ness の3つの形態素から成っている。形態素には、単独で用いられる自由形態素と、必ず他の形態素と結びついて用いられる束縛形態素がある。
語の形態変化は、屈折と派生に分類される。
- 屈折 - 基本的に語の意味を変えず、他の語との関係を示すために起こる形態変化であり、名詞の格変化や動詞の人称変化がこれにあたる。
- 派生 - 意味や品詞を変える形態変化であり、日本語では「-さ」「-的」、英語では-ness, re- などが例として挙げられる。一般に、派生接辞は屈折接辞よりも内側につくことが知られている。