名詞
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名詞(めいし)とは、人や場所や物事や出来事などの名称を表す言葉。品詞の一種。
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[編集] 日本語
日本語の名詞は自立語に属し、活用がない品詞のことをいう。単独で文節としての意味が通じる。また、主語になる名詞のことを体言と呼ぶ。
[編集] 名詞の種類
日本語の名詞は、以下のように分類される。
- 固有名詞
- 人名やグループ名、地名、商品名など、それ以外には存在しない特定の対象を表す名詞のこと。文法上は、敬称を伴うときはこれも含めて固有名詞とする。
- (例えば、「伊藤博文」「日本」「自由民主党」など。)
- 代名詞
- ある事物に対して、固有名詞や普通名詞を使用せず、直接その名称の代わりに使われる名詞のこと。詳細は代名詞を参照。
- (例えば、「私」「それ」など。)
- 形式名詞
- 普通名詞
[編集] 名詞の構成
次のようにしてできた名詞もある。
- 転成名詞
- 他の品詞から名詞に変わったもの。
(1)動詞・形容詞の連用形がそのまま名詞として使われる。
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- (例えば、「帰り」「遠く」など。)
(2)形容詞・形容動詞の語幹に「さ・み・け」が付いて、名詞になる。
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- (例えば、「寒い+け=寒け」「静かだ+さ=静かさ」など。)
- 複合名詞
- 二つ以上の単語が結びついてできた名詞。
- (例えば、「春+風=春風」「上る+坂=上り坂」など。)
[編集] 名詞句
- 名詞句とは、他の前後の言葉に対して名詞と同じ働きをする句。
- 例えば、「父が母にしたことは偉大だ。」では、”父が母にしたこと”が名詞的な働きを持つ。
[編集] 名詞節
- 名詞節とは、述語が名詞と同じ働きをしているもの。
- 例えば、「息子が大学に合格するのを心待ちにしている。」という文章では、”息子が大学に合格するの”が名詞節にあたる。
[編集] 名詞法
- 動詞や形容詞を活用の連用形に変換させたり、接尾辞をつけて、名詞として扱う用法。
- 「行う」を「”行い”を改める」にしてみたり、「”広い”」を「”広さ”を確かめる」