広域電鉄1号線
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広域電鉄1号線 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 광역전철1호선 |
漢字: | 廣域電鐵1號線 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
{{{hiragana}}} |
片仮名: (現地語読み仮名): |
クァンヨクチョンチョル1ホソン |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語: | Seoul Metropolitan Railway Line1 (Gwangyeokjeoncheol Line1=ローマ字転写) |
広域電鉄1号線(こういきでんてつ1ごうせん)は、ソウル首都圏の広域電鉄を構成する運行形態の一つである。ラインカラーは紺色:■。
大韓民国京畿道東豆川市にある逍遥山駅から京元線・ソウルメトロ1号線・京釜線を経由し忠清南道天安市にある天安駅とを結ぶ運行形態と、九老駅より京仁線を経由し仁川広域市にある仁川駅とを結ぶ運行形態から構成される。
京元線の広域電鉄部分を京元電鉄線と呼ぶことがあり、京釜線の広域電鉄部分を京釜電鉄線と呼ぶことがある。
目次 |
[編集] 路線概要
各路線の詳細は各路線項目を参照されたい。
[編集] 京元電鉄線
- 運行距離: 32.0km(議政府北部駅 - 清凉里駅)
- 電気方式: 交流25kv、60Hz
- 1974年8月15日【電化・複線化】城北駅 - 清凉里駅
- 1978年12月9日【電化・複線化】龍山駅 - 清凉里駅
- 1985年4月25日【電化・複線化】倉洞駅 - 城北駅
- 1986年9月2日【電化・複線化】議政府駅 - 倉洞駅
- 1987年10月5日【単線電化】議政府北部駅 - 議政府駅【駅新設】議政府北部駅
- 2005年12月16日【運行形態変更】龍山駅 - 清凉里駅を中央電鉄線へ分離
- 2006年12月15日【電化・複線化】議政府駅 - 東豆川駅(旧東安駅) - 逍遥山駅
[編集] ソウルメトロ1号線
- 運行距離: 7.8km(清凉里駅 - ソウル駅)
- 電気方式: 直流1500V
[編集] 京釜電鉄線
- 運行距離: 96.6km(ソウル駅 - 天安駅)
- 電気方式: 京元電鉄線に同じ
- 1974年8月15日【電化・一部複々線化】ソウル駅 - 水原駅
- 1981年12月23日【複々線化】永登浦駅 - 水原駅
- (開業日不明)【三複線化】鷺梁津駅 - 九老駅
- 1999年1月29日【三複線化本格使用開始】龍山駅 - 鷺梁津駅
- 2003年4月30日【電化・複々線化】水原駅 - 餅店駅
- 2005年1月20日【電化・複々線化】餅店駅 - 天安駅
- 2006年12月15日【新規開業】始興駅 - 光明駅
[編集] 京仁線
- 運行距離: 27.0km(九老駅 - 仁川駅)
- 電気方式: 京元電鉄線に同じ
- 1974年8月15日【電化】九老駅 - 仁川駅
- 1999年1月29日【複々線化】九老駅 - 富平駅
- 2002年3月15日【複々線化】富平駅 - 朱安駅
- 2005年12月21日【複々線化】朱安駅 - 東仁川駅
[編集] その他の延伸計画
2007年3月には、長項線の天安駅から温陽温泉駅までの区間を電化および複線化して、広域電鉄1号線に組み込む計画がある。
[編集] 駅一覧
[編集] 京元電鉄線,ソウルメトロ1号線区間
駅番号 | 駅名 | 朝鮮語駅名 | 営業キロ | A急行 | B急行 | 接続路線 | 所在地 | 線籍上の路線名 | |
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100 | 逍遥山駅 | 소요산역 | 設定無し | 設定無し | 京元線旅客列車 | 京畿道 | 東豆川市 | 京元線 | |
101 | 東豆川駅 | 동두천역 | ● | 京元線旅客列車 | |||||
102 | 保山駅 | 보산역 | | | ||||||
103 | 東豆川中央駅 | 동두천중앙역 | ● | ||||||
104 | 紙杏駅 | 지행역 | | | ||||||
105 | 徳亭駅 | 덕정역 | ● | 楊州市 | |||||
106 | 徳渓駅 | 덕계역 | | | ||||||
107 | 州内駅 | 주내역 | | | ||||||
108 | 緑揚駅 | 녹양역 | | | 議政府市 | |||||
109 | 佳陵駅 旧議政府北部駅 |
가능역 | ● | ||||||
110 | 議政府駅 | 의정부역 | 設定無し | ソウル郊外線(休止) | |||||
111 | 回龍駅 | 회룡역 | |||||||
112 | 望月寺駅 | 망월사역 | |||||||
113 | 道峰山駅 | 도봉산역 | 7号線 (710) | ソウル特別市 | 道峰区 | ||||
114 | 道峰駅 | 도봉역 | |||||||
115 | 放鶴駅 | 방학역 | |||||||
116 | 倉洞駅 | 창동역 | 4号線 (412) | ||||||
117 | 鹿川駅 | 녹천역 | |||||||
118 | 月渓駅 | 월계역 | 蘆原区 | ||||||
119 | 城北駅 | 성북역 | 忘憂線・京春線 | ||||||
120 | 石渓駅 | 석계역 | 6号線 (644) | ||||||
121 | 新里門駅 | 신이문역 | 東大門区 | ||||||
122 | 外大前駅 | 외대앞역 | |||||||
123 | 回基駅 | 회기역 | 中央電鉄線(中央線) | ||||||
124 | 清凉里駅(地下) | 청량리역 | ソウルメトロ 1号線 |
||||||
125 | 祭基洞駅 | 제기동역 | |||||||
126 | 新設洞駅 | 신설동역 | 2号線 (211-4) | ||||||
127 | 東廟前駅 | 동묘앞역 | 6号線 (636) | 鍾路区 | |||||
128 | 東大門駅 | 동대문역 | 4号線 (421) | ||||||
129 | 鍾路5街駅 | 종로5가역 | |||||||
130 | 鍾路3街駅 | 종로3가역 | 3号線 (329)、5号線 (534) | ||||||
131 | 鐘閣駅 | 종각역 | |||||||
132 | 市庁駅 | 시청역 | 2号線 (201) | 中区 | |||||
133 | ソウル駅(地下) | 서울역 | 京義線、4号線 (426) | ||||||
133 | ソウル駅(地上) | ● | 京釜線 | ||||||
134 | 南営駅 | 남영역 | | | 龍山区 | |||||
135 | 龍山駅 | 용산역 | | | ● | 中央電鉄線(京元線) 新盆唐線 (予定) |
||||
136 | 鷺梁津駅 | 노량진역 | | | ● | 9号線 (予定) | 銅雀区 | |||
137 | 大方駅 | 대방역 | | | ● | 永登浦区 | ||||
138 | 新吉駅 | 신길역 | | | ● | 5号線(525) | ||||
139 | 永登浦駅 | 영등포역 | | | ● | |||||
140 | 新道林駅 | 신도림역 | | | ● | 2号線(234) | 九老区 | |||
141 | 九老駅 | 구로역 | | | ● | 京仁線 |
[編集] 京仁線区間
駅番号 | 駅名 | 朝鮮語駅名 | B急行 | 接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
141 | 九老駅 | 구로역 | ● | 京釜電鉄線 | ソウル特別市 | 九老区 | |
142 | 九一(東洋工専前)駅 | 구일(동양공전앞)역 | | | ||||
143 | 開峰駅 | 개봉역 | | | ||||
144 | 梧柳洞駅 | 오류동역 | | | ||||
145 | 温水(聖公会大入口)駅 | 온수(성공회대입구)역 | | | 7号線 (750) | |||
146 | 駅谷(カトリック大)駅 | 역곡(가톨릭대)역 | ● | 京畿道 | 富川市 | 遠美区 | |
147 | 素砂(ソウル神大)駅 | 소사(서울신대)역 | | | 素砂区 | |||
148 | 富川(富川大入口)駅 | 부천(부천대입구)역 | ● | ||||
149 | 中洞駅 | 중동역 | | | ||||
150 | 松内駅 | 송내역 | ● | ||||
151 | 富開駅 | 부개역 | | | 仁川広域市 | 富平区 | ||
152 | 富平駅 | 부평역 | ● | 仁川1号線 (I120) | |||
153 | 白雲駅 | 백운역 | | | ||||
154 | 銅岩駅 | 동암역 | ● | ||||
155 | 間石駅 | 간석역 | | | 南洞区 | |||
156 | 朱安(仁荷大学校)駅 | 주안(인하대학교)역 | ● | 南区 | |||
157 | 道禾駅 | 도화역 | | | ||||
158 | 済物浦(仁川大前)駅 | 제물포(인천대앞)역 | | | ||||
159 | 桃源駅 | 도원역 | | | 東区 | |||
160 | 東仁川駅 | 동인천역 | ● | 中区 | |||
161 | 仁川駅 | 인천역 | 設定無し |
[編集] 京釜電鉄線区間
駅番号 | 駅名 | 朝鮮語駅名 | A急行 | B急行 | 接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
141 | 九老駅 | 구로역 | | | ● | 京仁線 | ソウル特別市 | 九老区 | |
P142 | 加山デジタル団地駅 | 가산디지털단지역 | | | ● | 7号線(746) | 衿川区 | ||
P143 | 禿山駅 | 독산역 | | | | | ||||
P144 | 始興駅 | 시흥역 | ● | | | KTX光明駅 (K410)へ直通運転 | |||
P145 | 石水駅 | 석수역 | | | | | 京畿道 | 安養市 | 万安区 | |
P146 | 冠岳駅 | 관악역 | | | | | ||||
P147 | 安養駅 | 안양역 | ● | ● | ||||
P148 | 鳴鶴駅 | 명학역 | | | | | ||||
P149 | 衿井駅 | 금정역 | | | | | 果川線、安山線(広域電鉄4号線)(443) | 軍浦市 | ||
P150 | 軍浦駅 | 군포역 | ● | | | ||||
P151 | 儀旺駅 | 의왕역 | ● | | | 南部貨物基地線 | 儀旺市 | ||
P152 | 成均館大駅 | 성균관대역 | ▲ | | | 水原市 | 長安区 | ||
P153 | 華西駅 | 화서역 | | | | | ||||
P154 | 水原駅 | 수원역 | ● | ● | 水仁線(休止) | 勧善区 | ||
P155 | 細柳駅 | 세류역 | | | | | ||||
P156 | 餅店駅 | 병점역 | ● | ● | 華城市 | |||
P157 | 洗馬駅 | 세마역 | | | | | 烏山市 | |||
P158 | 烏山大駅 | 오산대역 | | | | | ||||
P159 | 烏山駅 | 오산역 | ● | ● | ||||
P160 | 振威駅 | 진위역 | | | | | 平沢市 | |||
P161 | 松炭駅 | 송탄역 | | | | | ||||
P162 | 西井里駅 | 서정리역 | ● | ● | ||||
P163 | 芝制駅 | 지제역 | | | | | ||||
P164 | 平沢駅 | 평택역 | ● | ● | ||||
P165 | 成歓駅 | 성환역 | ● | ● | 忠清南道 | 天安市 | ||
P166 | 稷山駅 | 직산역 | | | | | ||||
P167 | 斗井駅 | 두정역 | ● | ● | ||||
P168 | 天安駅 | 천안역 | ● | ● | 長項線 |
[編集] 長項電鉄線
駅名は全て仮称。
駅番号 | 駅名 | 朝鮮語駅名 | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
P168 | 天安駅 | 천안역 | 忠清南道 | 天安市 | |
P169 | 鳳鳴駅 | 봉명역 | |||
P170 | 双龍駅 | 쌍용역 | |||
P171 | 天安牙山駅 | 천안아산역 | KTX | 牙山市 | |
P172 | 毛山駅 | 모산역 | |||
P173 | 温陽温泉駅 | 온양온천역 | 長項線一般列車 |
[編集] 車両
[編集] 韓国鉄道公社
[編集] ソウルメトロ
[編集] 歴史
各路線の詳細は、京元線・ソウルメトロ1号線・京釜線・京仁線を参照されたい。
日本の技術提供や鉄道車両導入によって開業した韓国最初の地下鉄路線である。
1974年8月15日にソウル市営地下鉄(後のソウルメトロ)1号線開業と同時に、韓国国鉄(後の韓国鉄道公社)京釜線のソウル駅から水原駅間での区間、京仁線の九老駅から仁川駅までの区間、京元線の清凉里駅から城北駅までの区間が、それぞれ複線化(または複々線化)および電化されて開業、直通運転を開始した。走行方向は、韓国鉄道公社に合わせてソウルメトロも左側通行となっている。
韓国鉄道公社とソウルメトロでは電化方式が異なる(韓国鉄道公社は交流25kv60Hz、ソウルメトロは直流1500V)ため、地下鉄に乗り入れる車両は交直流電車が使われている。デッドセクションは、ソウル駅の南営駅方と清凉里駅の回基駅方にそれぞれ設置されている。
開業時の車両は日本から輸入した1000系電車で、韓国国鉄(当時)は126両、ソウル地下鉄(当時)は60両を保有し、6両編成で運転していた。運転間隔は昼間毎時3本(九老駅以南)といった長閑なものであった。運転系統は京釜線電車が清凉里駅から水原駅間での区間、京仁線系統が城北駅から仁川駅間での区間を運行し、地下鉄が保有する車両はどちらも清凉里駅発着だった。
その後、利用者が伸びたため列車本数が増加され、路線の拡充に伴って車両数は1000両を超え、10両編成に増強された。運転系統も議政府駅から仁川駅までの区間と、城北駅から水原駅までの区間となり、地下鉄が保有する車両もラッシュ時を中心に清凉里駅から城北駅まで乗り入れることもあった。
安山線も1988年に開業した当初、韓国国鉄車両のみが6両編成で清凉里駅まで直通運転を行っていたが、果川線を経てソウルメトロ4号線に直通運転を開始すると、車両は2000系電車6両編成(後に10両編成に増強)となって清凉里駅への直通運転は廃止される。
もともと京釜電鉄線系統の列車は、清凉里駅以北の線路容量の関係で清凉里駅止まりになっていた。しかし、2005年12月16日に龍山駅から回基駅までの区間を中央電鉄線に組み込んだことで線路容量に余裕ができたため、餅店駅始終着の列車が大勢で城北駅まで乗り入れるようになった。
2006年12月15日に京元電鉄線が延伸されたとともに京釜線の始興駅からKTX光明駅への通勤電車の乗り入れを新たに開始した。これは光明駅活性化策の1つであるとともにこれまでKTXの恩恵を受けられなかった九老駅や鷺梁津駅といった江南地区における利便性向上につながるものであると思われる。
[編集] 急行運転
広域電鉄1号線では、京釜電鉄線と京仁線で複々線を使用した急行運転を行っている。
京釜電鉄線では1984年から、長距離線を使用した高速電鉄をソウル駅から水原駅までの区間で朝夕に運転を始めた。が、本数は長距離列車が多数運行する関係で、1日数本程度しか運行できない状態が丸20年間も続いた。1986年に直通へ改称、さらに2003年には京仁線の直通と共に急行へ改称している。2004年になると、KTXが開業したことで長距離列車が減り、2005年に複々線が天安駅まで延びたため、急行の終日運転が実現した。
ソウル駅と天安駅とを往復するものと龍山駅と天安駅とを往復するものと2系統があり、停車駅がそれぞれ異なっている。
京仁線では、1999年に龍山駅から富平駅間での区間の複々線化が完成し、完全な緩急分離方式の急行運転を開始した。この急行は、京釜線内は各駅に停車し京仁線内でのみ急行運転する。2002年に朱安駅まで、2005年に東仁川駅まで複々線が延伸したため、急行の行き先も全てそこまで延長されている。
急行運転には、韓国鉄道公社所有の1000系電車・5000系電車が使用される。このうち1000系電車は京仁線での急行運転に使用されることが多く、京釜線での急行運転に使用されることはほとんどない。
2006年12月15日からは新たに京元電鉄線において1日7往復の急行運転を開始した。 京元電鉄線では平日朝夕ラッシュ時を中心に逍遥山駅~議政府駅の間で急行運転を行っている。 この急行電車は議政府駅からは仁川行きの各駅停車として京釜線、京仁線に直通運転をしている。